音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2022年03月03日
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モッズ・バンドによるミニ・アルバム+日本盤はさらに6曲


 かなり前に 『アルタ・フィデリダー』 を取り上げたスペインのモッズ・バンド、ロス・フレチャソス(Los Flechazos)。1997年にこのバンドは解散を発表し、翌年には正式に解消。リーダーだったアレハンドロ(またはアレックス)・ディエス・ガリンは、ソロ・プロジェクトを進めていくこととなった。

 そのようなわけで、後から見れば、バンドが解散に向かうまでの経緯で制作され、リリースされた6曲入りのミニ・アルバムが、この『ディアス・グリセス(Días grises,灰色の日々)』ということになる。

 筆者は偶然にも本作の日本盤を入手したのだけれど、これがまたなかなかよかった。原盤の6曲に加えて、さらに6曲ボーナス・トラック入りという、結局はフル・アルバムに近い曲数(と言っても、各局の時間は短いので、トータル・タイムは30分ちょっとだけれど)になっている。

 まず、本編の6曲から見ていきたい。いずれも正統派のネオ・モッズ・バンドらしい演奏が並んでいる。どのナンバーも好曲だが、個人的に特に気に入っているものを挙げると、一つは、1.「ディアス・グリセス(灰色の日々)」。本盤のベスト・ナンバーと言ってもいいかもしれない。あともう一つ挙げるならば、3.「カンサード(疲れきって)」。シンプルな曲構成ながら、聴き手の心をつかむコツのようなものが本当によくわかっているバンドなのだなと思わされたりする。

 次に日本盤のボーナス・トラック6曲にも目を向けてみたい。これら6曲のうちの最初の3曲はシングル・リリース用に録音されたもので、残る3曲はラジオ向けのスタジオ・ライヴ演奏が音源だとのこと。これらボーナス曲を見ると、カバーが目立つ。とりわけポピュラーな曲としては、ビートルズの10.「デイ・トリッパー」が収められている。個人的に勢いのよさと完成度が特に高い8.「グッド・シング」(ポール・リヴィア&ザ・レイダーズの曲のカバー)が、なかなか聴いていて心地よい。あと、スタジオ・ライヴの3曲も演奏力の高さが際立っていて、『アルタ・フィデリダー』に収録されていた11.「ヌンカ・マス」の堂々とした演奏が気持ちいい。


[収録曲]

1. Días grises

3. Cansado
4. Ayer
5. Fiebre
6. Mi jardín
~以下、日本盤ボーナス・トラック~
7. Dream in My Mind
8. Good Thing
9. Pretty Sight Full of Sorrow
10. Day Tripper
11. Nunca más
12. River Deep/Mountain High







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 ↓こちらはレコード盤です↓
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Los Flechazos / Dias Grises 【LP】




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Last updated  2022年03月03日 01時16分02秒
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