音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2024年05月17日
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テーマ: Jazz(1967)
カテゴリ: ジャズ
ブルーノートでのワンホーン名盤


 デクスター・ゴードン(Dexter Gordon)は、1950年代の大半をドラッグと刑務所暮らしで棒に振った。1961年、38歳にして初めてブルーノートに吹き込みを残すべく、ニューヨークに滞在した。電話ボックスからコールする姿のジャケット写真は、彼の拠点だったカリフォルニアからニューヨークへという距離感を表現したものと思われる。

 ブルーノートのアルフレッド・ライオンからニューヨークに招かれたデクスターは、複数のセッションをこなした(彼のリーダー名義の『ドゥーン・オールライト』は本盤よりも先の吹込みである)。本盤『デクスター・コーリング(Dexter Calling…)』はワンホーンで、リズムセクションの3人(ピアノがケニー・ドリュー、ベースがポール・チェンバース、ドラムスがフィリー・ジョー・ジョーンズ)は往時のブルーノート最強のメンバーとも言える。実際、完璧なリズム隊抜きにこの盤の魅力は成し得なかっただろう。

 そして、デクスターのテナーである。彼のワンホーン盤と言うと、1955年の 『ダディ・プレイズ・ザ・ホーン』 (この盤のピアノもケニー・ドリューである)や、今回の盤の翌年の 『ゴー!』 がよく知られる。これらが大名盤であるのは紛れもないのだけれど、この『デクスター・コーリング…』もまた、彼のキャリアの中で上位の評価となる名盤だということを忘れてはならないだろう。

 筆者のお気に入りの演奏をいくつか挙げておきたい。1.「ソウル・シスター」は、まったりとしたワンホーンが心地よい。対して、2.「モーダル・ムード」は、よりスピード感があり、スリリングな演奏だが、これら2曲には大事な共通点がある。それが、上記のリズム隊の着実さと安定感である。これら2曲に加え、筆者のお薦めは、4.「情事の終わり(ジ・エンド・オブ・ラヴ・アフェア)」、さらにもう1曲挙げるとすれば、7.「スマイル」。なお、8.「ランドスライド」はCD化によって加わったボーナス曲だが、この演奏も勢いに乗っていて、なかなかの気持ちよさがある。


[収録曲]

1. Soul Sister

3. I Want More
4. The End of a Love Affair
5. Clear the Dex
6. Ernie's Tune
7. Smile
8. Landslide(CD追加トラック)


[パーソネル、録音]

Dexter Gordon (ts), Kenny Drew (p), Paul Chambers (b), Philly Joe Jones (ds)
1961年5月9日録音。
Blue Note 4083




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Last updated  2024年05月17日 19時22分14秒
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