音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2024年10月30日
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テーマ: 洋楽(3573)
スタジオ作品の精度の高さを堪能できる盤


 イギリスの音楽ユニット、アラン・パーソンズ・プロジェクト(The Alan Parsons Project)は、1975年から1987年まで活動した。この活動期間中にリリースされた最後のアルバムが、10作目のアルバムとなった本盤『ガウディ(Gaudi)』である。同プロジェクトは、英国出身のアラン・パーソンズがエリック・ウールフソンと組んだスタジオ限定のユニットだったが、後にはライヴ活動も展開している。

 アルバム前半(LPでは1.~3.がA面で、4.~7.がB面だった)では、1.「サグラダ・ファミリア」が最初の注目曲。この曲のタイトルであるサグラダ・ファミリア教会(聖家族教会)は、アルバム表題となっているスペインの建築家ガウディの代表作である。ジョン・マイルスがヴォーカルを務めるこの曲は、9分近い大作で、長尺を生かした壮大なスケール感が感動的でさえある。3.「クローサー・トゥ・ヘヴン」はウールフソンがヴォーカルをとるナンバーで、精緻に築かれた美しいメロディが印象的である。

 アルバム後半に移って、4.「真実をみつめて」は、ジェフ・バラデイルをヴォーカルとし、上品なカッコよさを備えたロック・ナンバーに仕上がっている。6.「インサイド・ルッキング・アウト」は、上の3.と並んでウールフソンの美曲志向が発揮された好曲。アルバムを締めくくる7.「グラシアの散歩道」は、インストゥルメンタル曲で、スパニッシュ・テイストのギターが効果的でありながら、エレキギターもしっかりと聴かせてくれるという工夫の凝らされたナンバーだったりする。

 総じて本盤はスタジオ作のプロジェクトというこのユニットならではの精緻さ、そしてきらびやかなサウンドが魅力だと言える。こうしたスタジオでのアルバム作りにおいて、似たようなバンドとしては、スティーリー・ダンがあったが、アラン・パーソンズ・プロジェクトも忘れてはならない。そんな思いを新たにさせてくれる1枚でもある。


[収録曲]

1. La Sagrada Familia
2. Too Late
3. Closer to Heaven

5. Money Talks
6. Inside Looking Out
7. Paseo de Gracia

1987年リリース。



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【中古】 ガウディ/アラン・パーソンズ・プロジェクト




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Last updated  2024年10月30日 07時55分50秒
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