音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2025年01月12日
XML
テーマ: 洋楽(3573)
声のよさが生かされた第三作 


 ティモシー・B・シュミット(Timothy B. Schmit)は、アメリカ西海岸出身のベーシスト。1970年代、ポコでの活動後、イーグルスのメンバーだったことで知られる。1980年代に入ってイーグルスが解散した後は、ソロ活動を開始し、コンスタントというわけではないものの、間隔を開けたりしながらソロ・アルバムを発表した。

 本盤『テル・ミー・ザ・トゥルース(Tell Me the Truth)』は、1990年に発表された3枚目のソロ・アルバムである。2年ほど在籍したイーグルスでは 『ロング・ラン』 からのシングル「言い出せなくて」のリードヴォーカルを務めたことが知られるが、本盤の一つめの特徴は、シュミットのヴォーカル力がうまく生かされた作品という点である。それからもう一つの本盤の特色としては、豪華な参加ミュージシャン陣と言えるだろうか。プロデュースも前作やもう一つ前の ソロ・デビュー作 とは違って、デヴィッド・コールが中心となっている。

 本盤は、アルバム表題曲でノリのいい1.「テル・ミー・ザ・トゥルース」で幕を開ける。この曲のプロデュースはドン・ヘンリーとダニー・コーチマーが担当しており、彼らは演奏にも加わっている。また、コーラスにはヘンリーのほか、サイーダ・ギャレットやマキシン・ウォーターズも参加している。

 シュミットの声が生かされた楽曲としては、上記イーグルスのヒット・ナンバーを彷彿とさせる3.「サムシング・サッド」がいい。ジョン・ボイランのプロデュースによる5.「イン・ロキシーズ・アイズ」もなかなかの好バラードに仕上がっていて、彼のヴォーカルのよさが生かされている。さらに、6.「レット・ミー・ゴー」は、彼の歌のうまさ、そして声の魅力が一段と光るナンバーである。

 アルバムの最後に収められた10.「フォー・ザ・チルドレン」は、壮大な雰囲気が印象的なナンバー。バックのヴォーカルにはリタ・クーリッジのほか、マリリン・マーティン、デヴィッド・ラズリーらが加わっている。最後にもう一つ付け加えておくと、曲によってはプロデュースにも加わっているブルース・ガイチのギターがいい。長々とソロを聴かせるわけではないが、要所要所で短いギターソロなどを披露していて、どれもなかなかキレがいいという印象である。


[収録曲]


2. Was It Just the Moonlight
3. Something Sad
4. Down By the River
5. In Roxy's Eyes
6. Let Me Go
7. Perfect Strangers
8. All I Want to Do
9. Tonight
10. For the Children

1990年リリース。




 ​
【中古】 テル・ミー・ザ・トゥルース/ティモシー・B・シュミット




   次のブログのランキングサイトに参加しています。
   お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします!
        ↓           ↓ 

にほんブログ村 音楽ブログ ロックへ ブログランキング・にほんブログ村へ









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2025年01月12日 05時47分52秒
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: