音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2025年11月04日
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内容充実の初の公式ライヴ盤(後編)


前編 からの続き)
ニルス・ロフグレン(Nils Lofgren)の初ライヴ作『稲妻の夜~ニルス・ライヴ!』について、アルバム後半(2枚組の2枚目)の内容を見ていくことにしたい。

 LP盤の2枚目前半(C面)は、クレイジー・ホース(ちなみに、ニルスはニール・ヤングのアルバムへの参加経験もある)に関連した2曲から始まる。II-1. 「ベガーズ・デイ~ダニー・ウィッテンへの賛歌」 は、かつてのクレイジー・ホースの中心的人物であったダニー・ウィッテン(ウィットン)に捧げられたナンバー。続くII-2. 「ムーンティアーズ」 は、ライヴの見せ場の一つで、実弟のトム・ロフグレンとの絡みも含め、ニルスのギターが聴きどころとなっている。II-3.「コード・オブ・ザ・ロード」は、この当時の最新作 『稲妻(アイ・ケイム・トゥ・ダンス)』 からのナンバーで、9分超の長い尺だが、曲の後半にかけてのギター・プレイが冴える。

 LPで2枚目後半(D面)だったのが、最後の4曲。骨太のII-4.「ロックン・ロール・クルック」はファースト・ソロ作からの楽曲、歌も聴かせるタイプのII-5.「南へ(ゴーイン・サウス)」は、再び『稲妻』からの楽曲で、ギターもメロディアスな部分を含んでいるのがいい。II-6.「イッツ・オーヴァー(インシデンタリー…イッツ・オーヴァー)」は、ソロ2作目の 『クライ・タフ』 「ロックン・ロール・ダンス(アイ・ケイム・トゥ・ダンス)」 は、『稲妻』の表題曲。テンポ感のいい曲調とギターを存分に聴かせようという演奏(それゆえ、こちらも9分近い長尺)が魅力となっている。

 なお、余談ながら、米国での再発CD盤では、II-2.「ムーンティアーズ」がカットされ、それ以外に複数の曲が短くされてしまっているとのことである(おそらくはそのせいで日本盤ライナーの曲目の番号も乱れている)。ちなみに、これと同じことは後の2枚組ライヴ盤 『ニルス・ライヴ!~コード・オブ・ザ・ロード』 でも起きいて、本来の2枚組をきちんと再現してもらいたいものだと思う。ともあれ、この盤については、日本で2014年に再発された紙ジャケ盤が2枚組をきちんと再現してくれているので、そちらを聴くことをお勧めする。


[収録曲]

(Disc I)
1. Take You to the Movies Tonight
2. Back It Up
3. Keith Don't Go (Ode to the Glimmer Twin)
4. Like Rain
5. Cry Tough
6. It's Not a Crime
7. Goin' Back
8. You're the Weight ←ここまでLP盤のB面

(Disc II)
Beggar's Day (Eulogy to Danny Whitten)
2. Moon Tears
3. Code of the Road ←ここまでLP盤のC面
4. Rock & Roll Crook
5. Goin' South
6. Incidentally... It's Over
7. I Came to Dance    ←ここまでLP盤のD面

1977年リリース。




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ニルス・ロフグレン / 稲妻の夜〜ニルス・ライヴ! [CD]

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ニルス・ロフグレン / 稲妻の夜〜ニルス・ライヴ! [CD]




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Last updated  2025年11月04日 21時39分14秒
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