2024/11/27
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★ 忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳 ★
◇ フランスの鉄道教徒アルテュール・オネゲルが死去(1955年)。自らの信仰告白である『パシフィック231』(1923年)が大ヒットしたものの、その30年後に『私は鉄オタではない、作曲家である』と殆ど自己否定とも取れる著作を出した。 ◇ 伊勢湾台風のドサクサで、近鉄王国が三重から愛知へ本格的に進出(1959年)。三重県が近畿に乗っ取られるという危機感が、俄かに東海地方で高まった。
◇ 日本一有名なニート軽音部員・平沢唯の誕生日(1991年)。
【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年11月27日 】

〈トランプを甘い言葉で誘う〉元KGB工作員
プーチンの発言を分析して分かること、ロシアの真の狙いとは? =後節=
=Wedge_Online 【プーチンのロシア】 2024年11月12日 佐藤俊介( 経済ジャーナリスト) 



 民主主義の擁護に巨額を投じ、ロシアと対立してウクライナ支援を展開するバイデン政権への皮肉ともとれる。専制主義的な国家が実際には、世界の多数派を占めているという事実を突きつけることで、ウクライナ侵攻に踏み切ったロシアの包囲網を作ろうとした欧米諸国の取り組みを〝無駄なことだ〟と批判してみせた格好だ。

 ただそのうえで「われわれは、敵対者(欧米)と異なり、西側を〝敵〟とはみなしてない」と水を向け、〝私はあなた方(ロシアを封じ込めようとする欧米)とは違う。ウクライナから手を引け。私たちの要求をのめば、あなた方の利益は守られる〟とのメッセージが読み取れる。脅したうえで、甘言を使って味方に引き入れようとする手法は、プーチン氏の外交交渉で繰り返し見られるものだ。

 ロシアは、一部の西側諸国の政権とは違い、第三国を敵視しないとの主張だが、核の脅威を振りかざしながら隣国に全面侵攻をしかける国について、そのような甘言を素直に受け入れることはあまりに危険だ。しかし、これらの言葉は、具体的な利益が見えにくい行為に後ろ向きのトランプ氏を引き寄せる効果が期待しうる。

 ロシアを排除した主要7カ国(G7)への、逆恨みともとれる批判も展開した。「7カ国は、ロシアを〝外国〟だとして陰で議論し、誠実さを装っていた」と述べ、ロシアを含めたG8に拡大した事実を「非良心的」だったと批判した。G7をG8に拡大する試みは、ロシアが中長期的に民主主義や基本的人権を重視する国に変容することを期待してのことだったが、わずか25年あまりで破綻した。



  プーチン氏の主張は、米国が深く関与するNATO、G7、そして民主主義国家間の連携を〝無意味〟だとし、トランプ氏を揺さぶることで、それらの枠組みの足並みを乱す狙いがうかがえる。

トランプ氏は〝一歩を踏み出す〟ことを恐れた
 そのうえで、トランプ氏には何を呼び掛けたのか。プーチン氏は、司会者の質問に答える形でトランプ氏が7月、ペンシルベニア州バトラー近郊での選挙集会中に銃撃を受けた事件を回顧し「あの時の彼のふるまいは、強い印象を残した。人間は異常な状況の中でこそ、本来の自分自身を表す。彼は、〝男〟としての自身を示したのだ」と持ち上げてみせた。そして「彼は第一期目では、追い詰められ、さらなる一歩を踏み出すことを恐れていた可能性がある」と語った。

 最大限の賛辞のあとの言葉は何を意味するのか。これはほかでもない、第一期目においてトランプ氏がプーチン氏を落胆させた一連の出来事を、いったんは〝リセットする〟と秋波を送っていることにほかならない。



 一連の出来事とは何か。第一期目を目指した選挙戦で、強い対露融和姿勢を示しながら勝利したトランプ氏は、政権発足直後から幹部とロシアとの密接な関係が次々と暴露され、「ロシアゲート」と称される状況に陥る。さらに就任からわずか3カ月後には、ロシアが橋頭保とみなすシリアのアサド政権側の基地に、米軍がミサイル攻撃を強行する事態も発生した。

 アサド政権が化学兵器を使用したとの理由だったが、プーチン氏は「オバマ政権時より、ロシアとの信頼関係は悪化した」と苦々しく発言した。その後も米露関係に目立った発展はなく、むしろ米国民の反露感情が高まるなか、トランプ氏は1期で政権を去った。そのような事実を〝いったん、脇に置く〟との趣旨の発言だったとみられる。

 そのうえでプーチン氏は「就任前であっても、トランプ氏と会談する用意がある」「(対中国、ロシアの)二重封じ込め政策をやめるべきだ」「ボールは米国側にある。われわれは、米国との関係を破壊してはいない」などと矢継ぎ早に重要発言を行った。

 甘言を織り交ぜて、ロシアのペースで相手を交渉に引きずり込もうとする、国家保安委員会(KGB)の工作員だったプーチン氏の真骨頂ともいえる立ち振る舞いだ。

 ただ、プーチン氏の誘い水に乗ることが米国の国益に直結すると考えることは幻想だ。プーチン氏の狙いはウクライナを奪うことだけではなく、民主主義を標榜する各国の価値観外交を混乱させ、独裁的なロシアの政治体制をさらに盤石にすることにある。

 トランプ氏がそのようなプーチン氏の姿勢を本心でどう評価しているのか。今後の進展が注目される。



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古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。
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Last updated  2024/11/27 05:36:03 AM
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