2024/11/21
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★ 忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳 ★
◇ 日蓮が亡くなった日(1282年)なので、富士の麓のお寺では前日とこの日に追悼法要。何故か身延のお山や蒲田の近くのお寺では10月13日に行うそうだ。 ◇ ナポレオン・ボナパルトが宿敵イギリスを兵糧攻めにしてしまえと大号令を発する(1806年)が、逆にヨーロッパ全体が封鎖される破目に。 ◇ 6日前から川崎市で頑張っていた煙突おじさんが、お召し列車から御照覧されるのは畏れ多いと煙突を下りる(1930年)。
【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年11月21日 】

なぜプーチンは長期政権を維持できるのか...
意外にも、ロシア国内で人気が落ちない「3つの理由」 =前節=
=NewsWeek_ コラム /  2024年11月15日(金) / ニューズウィーク日本版ウェブ編集部



プーチンが国民からの反発を受けつつも長期政権を維持できるのはなぜなのか。

外務省時代から今まで世界97カ国でさまざまな国の人とビジネスや交流を行ってきた山中俊之氏はその背景として「ロシアの人々が『強権的なリーダーを求める3つの理由』がある」という。
山中氏が「政党」を切り口に世界情勢を解説する『教養としての世界の政党』 (かんき出版)より、一部を抜粋・再編集して紹介する(本記事は第1回)。
                                 ◇ ◇ 


プーチン大統領はなぜ支持されるのか?
プーチン大統領は、なぜ、これほどまでの長期政権を維持できるのでしょうか?

過去を見てみれば、旧ソ連のゴルバチョフ書記長は、「ペレストロイカの立役者」として日本や西側諸国では評価されていますが、ロシアにおいては「ソ連を崩壊させたとんでもないやつ」という、売国奴に近い存在とみなす人もいます。

拘束こそされなかったものの、職を解かれたあとは民族主義者のエリツィン大統領に追い出され、与えられたのは簡素な住まい。要職にあった人物とは思えない粗末な扱いです。

エリツィン政権のおよそ10年間は、国家体制の激変後とあって国内は大混乱。私も当時のモスクワに行きましたが、治安が悪くて街中が暗く、人々はピリピリしていました。ホテルにいても安心できず、地下鉄に乗っていても雰囲気が殺伐としていたのを今もよく覚えています。

エリツィンが追われるように政権を去り、2000年代にプーチン大統領が誕生すると、資源重視の経済政策をとり、石油や天然ガス、ダイヤモンドといった資源の価格高騰で経済が良くなりました。



ロシアによるウクライナ侵攻の中、寒さの厳しいEU諸国が冬の到来に怯えていたのは、ロシア産エネルギーに頼っていたからです。

「エリツィンの混乱時代より暮らしは良くなった」
「プーチン、よくやってくれたな!」

暮らしが潤えば素朴に感謝する市民はいたでしょうし、今もいるでしょう。彼らがプーチン大統領を支持していても何ら不思議はありません。その後のロシアは経済発展していきますから、なおさら人気につながったと言えます。

ロシアは、後述するように、ロマノフ王朝からソ連、さらにソ連崩壊後まで歴史的に強権的な政治が続いてきました。プーチン氏の強権政治もこの系譜に属するものです。
ロシアには、オリガルヒと呼ばれる財閥があります。権威主義的な政府と結託して、暴利をむさぼってきました。

しかし、プーチン氏の政治に批判的な言動を行ったオリガルヒのトップは、国外追放や逃亡、殺害などの憂き目にあっています。現在オリガルヒは経済ビジネス的にはともかく、政治的な影響力については限定的と言えそうです。

プーチンを支持するロシアの人々は意外と多い
新たな政党が擁立される気配はなく、プーチン大統領による強権政治には終わりが見えていません。ウクライナ侵攻に陥ってもなお、プーチンについていくロシアの人々。

無論、反対勢力もいますが、「プーチンがいい」という人は意外と多いのです。この辺りは、日本や西側のメディアばかりを見ていてはわかりづらい点です。

このように強権政治が続く理由を、プーチン側ではなく「ロシアの歴史や民族性」という視点でも考察してみましょう。



<権威主義ロシアである理由1:強いリーダーを求める皇帝型支配>

理由その1として、徹底的に強いリーダーを求める皇帝型支配の気質があると私は考えます。
日本や西側の価値観から見れば「プーチンは独裁者だ! けしからん!」となりますが、ロシアには強権的なリーダーを求める歴史的な国民気質があります。

西欧から見ると辺境にあるロシアは、もともと「北の外れにある後発国」で「ヨーロッパの辺境」とみなされていました。現代の価値観からすると差別的ですが、17世紀頃までのヨーロッパの見方は、まあ、こんなものでした。

さらに非常にたくさんの国に囲まれているという地理的条件もあり、いつ地続きの西欧列強やすぐそばのスウェーデンなど北欧諸国に攻められるかわからないと、外圧に怯えてきたのです。

怯えは現実となり、ナポレオンやナチスに侵略されていますし、ロシア革命後は、「社会主義を倒せ!」と西側諸国と敵対関係になりました。

厳しい自然環境、他国の脅威など、さまざまな苦難がある風土によって、「国を崩壊させない強いリーダー」を求める気質が培われたのです。
実際に近代のソ連・ロシアの歴史を見てみれば、スターリンを典型として権威主義的な政治家が国を司っており、民主主義の西側とは大きく異なることがわかります。

ゴルバチョフ元書記長だけは例外で、西側と友好的でした。しかし彼ですらNATOの東への拡大には批判的。自伝には「NATOなど西側がここまでやると知っていたら、西側とは妥協しなかった」旨が書かれています。(『我が人生 ミハイル・ゴルバチョフ自伝』)

旧ソ連共産党も現在の統一ロシアも強い政党そのものですし、プーチン大統領はまさに強いリーダー。良し悪しは別として、ある意味「ロシアの皇帝型支配の気質に合った統治」といえます。



・・・・・・・・明日に続く・・・・・
○◎ ○◎    ◎ ◎ ◎   ◎○ ◎○ ◎○ 
古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。
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Last updated  2024/11/21 05:10:09 AM
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