ジャズの神様の思し召しのままに

ジャズの神様の思し召しのままに

2007年01月07日
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テーマ: Jazz(2004)
カテゴリ: ★★★
いきなりですが、チェット・ベイカーのラーナー&ロウをOJC盤中古LPで買ってみました。とにかくジャケット・デザインが良いではありませんか。シェリー・マンのラーナー&ロウと並べて飾りたくもなる美しいジャケ。これがCDでは味わえない醍醐味なのだ。この作品の価値の半分はジャケ写にあると言っても過言ではない。

別に中身なんか聴かなくてもいいんですが、ジャケ裏を見ると、そうも言ってられない大変なことになっているではありませんか。ズートにパッパー・アダムスにハービー・マン・・・なんとビル・エヴァンスまで参加しているではないですか!これは期待してしまいますよね。しかも録音の良さで定評のあるリバーサイドですから、中身も凄いと思いますよね。ねぇ・・・。

ところがところが、針を落としてみると、お風呂の中でオナラしているようなチェットのトランペットが「もわぁぁぁ」としているではありませんか。ズートとペッパー・アダムスがブイブイやっているはずだったのに・・・一応ソロは吹いているものの、短いソロスペースしか与えられず、延々とチェットのオナラが続くのであった。しかも、ズートもペパ・アダもお風呂の中。リバーサイドのはずなのに、トンデモない録音をしてくれたものだ。

聴くところによると、この時代(1959年です)のチェットはヤクでラリルレロ状態だったため、プロヂューサーのオリン・キープニューズがコンセプトの企画からサイドマン召集まで全てお膳立てしたらしい。そもそもチェットの本籍はパシフィック所属である。ジャケ裏にも"CHET BAKER appears through the courtesy of WORLD PACIFFIC RECORDS"と書いてあるではないか。主役が借り物のレコードセッションというのも珍しいわなー。つまりは、所属レコード会社に見捨てられていたチェットをキープニューズが拾ってきたということだろう。

そんな状態なので、チェットの演奏はキレがなく、メロディーをなぞっている程度。チェットの本領は今も昔も「綱渡りプレイ」に尽きると思う猫麻呂としては、本作品のチェットはぬるま湯的で面白くないのだ。下手でもいいから、チェットにはもっとギリギリを攻めて欲しいのね。(B-4の"Show Me"では激しく攻めてロストしかけているようだが。)だから、キープニューズのコンセプトに問題ありと言える。普段はいい仕事する名プロデューサーなのにねぇ・・・。

そうは言っても、LPのジャケ写がいいから許してしまおう。ジャケだけの問題ではなく、何故か不思議とLPだと寛容になれるのだ。良くも悪くもディスクとの一期一会は大切ですからね・・・。

猫麻呂ポイント:★★★(3.0)
Chet Baker Plays the best of Lerner and Loewe (Riverside)
Plays Lerner and Loewe





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最終更新日  2007年01月08日 00時25分51秒
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