ジャズの神様の思し召しのままに

ジャズの神様の思し召しのままに

2007年11月19日
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テーマ: Jazz(2004)
カテゴリ: ★★★★☆
セッションで活躍するのが、コードとメロディーが書いてある本。"The Real Book"という本が昔から有名だが、手書き(?)文字の字体が個性的で、どことなく海賊版っぽい作りが何とも味わいのある、不思議な本である。スティーヴ・スワロウのこの作品は、そんな"The Real Book"をパロディー化した作品。"Real Book"のロゴから独特の字体まで、そっくり再現している。さらに、曲の解説に代わって収録された曲のテーマ譜が"The Real Book"風に掲載してあるのには笑えたというか、つい癖で譜面とコード進行を追いかけながら曲を聴いてしまった。スワロウの思惑にまんまとはまったというところだろう。ジャケット写真には、コップを置いたシミなどがわざと付けてあるが、これもリアルな感じで面白い。いやー、芸が細かいですな。

ジャケットだけでも十分楽しめるこの作品、中身も面白い。全てがスワロウのオリジナル作品なのだが、ブルースあり、循環あり、有名なスタンダードのコード進行の曲ありで、まさにリアルブックだ。「これでも聴いて、オマエも練習しとけ!」という、スワロウ先生の叱咤激励が聴こえてきそうな感じがする。しかし、どの曲もなかなかいい曲で、ライナー代わりの譜面を持って行っていきなりセッションしたくなってしまう。

個人的には、トム・ハレル聴きたさに買ったCDなので、ハレル中心に聴き込んでいるが、これが悔しくなるほどウマい!サラっとさりげなく吹いているのに、フレーズがビシっとツボに入るのだ。「このフレーズ、ちょっと頂き!」とばかりにコピーに励みたくなるのは、恐らく譜面が付いているからだろう。コードとにらめっこしながらハレルのフレーズを聴くと、やっぱり勉強になる。楽器を触りながら聴くと、もっと楽しめるだろう。

このCD、ジャケット写真を見た瞬間から、リスナーモードでは聴けなくなるように作っているに違いない。もちろん、リスナーとして聴いても十分楽しめるとは思うが、プレーヤーとして聴くことを前提とした、ちょっとイジワルな仕掛けのある作品なのかもしれない。

猫麻呂ポイント:★★★★☆(4.5)
Steve Swallow / Real Book (XtraWATT)
Real Book





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最終更新日  2007年11月23日 10時16分48秒
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