ジャズの神様の思し召しのままに

ジャズの神様の思し召しのままに

2008年07月13日
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テーマ: Jazz(2004)
カテゴリ: ★★★★☆
このところの猛暑で、ついに我が家のPCが夏バテで壊れた。壊れたというのは正確ではない。CPUがオーバーヒートしたのだ。我が家のPCはPEN-Dなので、熱には弱いのだ。CPUを取り替えるか、PC内部を冷やすか・・・そんなことばかり考えた一日だった。結論はPCケースを取り替えてPC内部を冷やす作戦。これでしばらく様子を見て、ダメなら次はCPUを直接冷やす作戦に出る。それでもダメなら、大手を振ってCPUを取り替えることができるのだ。

ジャズとはまったく関係のない話ばかり書いているが、そんなこんなでディスク・レビューを書く時間がなくなってしまったのだ。PCケース取替えは案外時間がかかるんですよ。そんな理由で、当初予定していたCDの話は次回以降に延期して、とにかく今一番聴きたかったレコードの話でも書いておこう。

猫麻呂ブログといえばドーハム萌え~!なのだが、辛いことがあるとドーハムを聴きたくなるのだ。諸般の事情により今月から仕事で死にたくなるほど辛い日々が続いているだけに、ドーハムは必需品なのである。辛いときにはタイム盤のドーハムが一番癒されるのだが、UA盤の本作品も癒し系なのだ。ただし、癒し効果があるのはB面だけ。だから、この作品はLPで聴くべきなのである。

B面1曲目はチャップリンの"Smile"。ドーハムの微笑みに満ちたテーマ演奏にまずは癒されてみる。この曲はドーハムのために書かれたような曲に思えてくる。人懐っこいテーマだが、どこか陰影に富んでいて、人生の陰の部分がさりげなくにじみ出ている。こういう曲を吹かせたら、ドーハムの右に出るものはいまい。次の曲は"Beautiful Love"。お涙頂戴系のマイナー曲なのだが、今度はマクリーンがテーマを演奏する。マクリーンの凄いところは、お涙頂戴曲の臭みをかき消すだけのカッコよさだろう。独特の節回しで、演歌だって何だって立派なハードバップに早変わりなのだ。猫麻呂もこの曲はレパートリーとして取り上げることが多いが、実はこのマクリーンのカッコよさに憧れるからなのである。3曲目の"Prelude"はドーハムの泣きのトランペット全開の曲。曲というよりも、ドーハムの独白に近い。流石はジャズ界の藤田誠だけあって、渋いトランペットが堪能できる。こういうところで泣かせるから、ドーハムは偉大なのだ。ドーハム節で目頭が熱くなったところで、最後は"There Goes My Heart"を聴きながら、気持ちよくエンディングを迎える。うーん、よくできたB面だ・・・!

猫麻呂:★★★★☆(4.5)

Matador





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最終更新日  2008年07月13日 23時52分21秒
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