ジャズの神様の思し召しのままに

ジャズの神様の思し召しのままに

2008年07月20日
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テーマ: Jazz(2004)
カテゴリ: ★★★★☆
このCD、サム・リヴァースの作品のはずなのに、リヴァースの印象が薄いように感じた。ハンコック~ハバードの新主流派連合を前に、前衛音楽家リヴァースが今ひとつ本領発揮できていない感がある。トニー・ウィリアムスの "Life Time" で大暴れする大魔神サム・リヴァースを期待していたのに・・・。

フレディー・ハバードがいけないのだ。いや、いけないのではなく、イケ過ぎなのだ。この作品のおいしいところを、ハバードが得意のハッタリ・フレーズで全部持って行ってしまっている。いやー、それにしても、この作品でのハバードはお見事だ。ウディ・ショウと比べてしまうと、前衛フレーズとしてはかなりナンチャッテ風ではあるが、それまでのハードバップとは違う世界に果敢に挑戦しようという気合が見える(聴こえる)のである。まさに、前衛音楽に対する突撃ラッパと言えるだろう。ハバードが凄いのは、前衛っぽい中にもハードバップの色気が残っているところだと思う。前衛に走ると、どうしてもジャズから離れようとしてしまう中、ハバードの音には独特の重みというか匂いがあり、すべてが「ジャズ」臭いんですねー。

さっきから、「前衛」という言葉を使いまくっているが、この作品は前衛的作品(アヴァン・ギャルド)ではない。新主流派作品の前衛寄りという程度だろう。フリー・ジャズの「熱さ」はどこにもなく、ハンコックとロン・カーターはひたすらクールに徹している。リヴァースですら、まるで地面を這うかの如くひっそりと暴れるしかないようだ。この不気味さが何とも言えない味わいなのかもしれないが、猫麻呂的にはリヴァース大魔神にはもっと大暴れして欲しかった。真夏にはこのクールさが心地よいかもしれないが・・・。

猫麻呂ポイント:★★★★☆(4.5)
Sam Rivers / Contours (BlueNote)
Contours





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最終更新日  2008年07月21日 01時13分27秒
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