このレコード、タイトル曲でグっと来る人は相当年季の入ったジャズファンだろう。"Clap Hands! Here Comes Charlie"というタイトルで「萌え~!」モードに入った人は戦前ジャズ派か相当のジャズ狂のいずれかに違いない。そもそもこの曲は戦前のカウント・ベイシーやチック・ウェッブ等のスイング全盛期に流行った曲であり、1950年代以降に取り上げる人は少ない。しかし、このシンプルな構成の曲は一時代のダンサー達を狂気乱舞させたのは間違いない。そんな曲であることをドレヴォおじさんが知らなかったはずはない。
2曲目の"I'm Getting Sentimental Over You"はトミー・ドーシー楽団のエンディング・テーマ曲だ。ドレヴォおじさんが米国のスイング時代に憧れていた疑いは濃厚である。更に、B面1曲目の"Limehouse Blues"だ。この曲、キャノンボールとコルトレーンの競演で有名だが、スイング期にはポピュラーだったこの曲もモダン期には取り上げられる機会は少ない。これらの状況証拠から考えると、ドレヴォおじさんはアメリカのスイング時代に憧れるヨーロッパのテナーマンというプロファイルができるだろう。