ぼくの細道・つれづれ草

ぼくの細道・つれづれ草

2006.09.26
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類


星  『御開帳綺譚』  玄侑宗久  文春文庫
        芥川賞作家が記憶のなぞ「心」というミステリー
        に挑む。人工透析で生きる妻の願いと夫の愛
        を描く「ピュア・スキャット」を併録。
        脳科学者 茂木健一郎の解説は、現代文明の
        有り様の一端をよく解析していて参考になる。

  『日本沈没 第二部』  小松左京+谷甲州 小学館
        小松左京の大ベストセラー小説「日本沈没」から
        33年、第二部が谷甲州との共著として完成した。
        沈没から25年後、日本海上での国家再建計画の帰趨
        を中心に、最後は氷河期を迎えた地球を離れ宇宙への
        移民までを描く。
        読書には、逆進法というのもあっていいのではないか。
        第一部を読んでいないが、映画を見、第二部を読んだ。
        SF小説ではあっても、首相が「美しい国へ」を唱えるこ
        の国のいま、大きな示唆をふくんでいる。
        また、第三部に誰かが挑戦するか興味津々でもある。

  『詩とはなにか』  吉本隆明  詩の森文庫
        <詩とはなにか、それは、現実の社会で口に出せば
         全世界を凍らせるかもしれないほんとのことを、
         かくという行為で口にだすことである。
         こう答えれば、すくなくともわたしの詩の体験に
         とっては充分である>     (本文より)
         いわゆる「詩論」には難解なものが多いが、本書
         は、他書にはない切り口があって解り易い。












お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006.09.26 14:49:10
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: