ぼくの細道・つれづれ草

ぼくの細道・つれづれ草

2012.09.25
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   ホヤの仲間は日本近海で300種
   相模湾だけで100種以上が知られている
   そのなかでマボヤ・アカボヤ・スボヤは
   東北や北海道に分布していて食用に供される

   外皮を剥いて肉を生のまま酢の物にしたり
   白焼を吸い物や煮つけにして食べるが
   この吸い物は「ツルの味」がするといわれ

   外国でも地中海沿岸地方では食用にしているらしい

   東日本大震災で甚大な被害をうけた宮城県南三陸町は
   ホヤの漁獲高ではトップなのだという

   後にも先にも
   たった一度だけ
   女川で口にしたホヤはいったい 
   どの種類だったのか今は知る由もない

   昭和天皇の採集にかかるホヤ類は
   「相模湾産海鞘類図譜」として出版され
   世界的に知られている

   こうして見てくると

   を持っていて東北の漁業にとっては大事な海の資源な
   のである

     地震(ない)一過海鞘の春眠ただならず
     海鞘が棲む入り江に沈む月の影

   歌人の馬場あき子さんには次のような秀歌がある


     北の海の岩礁(いくり)に棲むと聞くときのほのくれなゐの海鞘の軟体
     あづまひとまして京びと海鞘きらひ軟体は海鼠(なまこ)をもて上となす
                           (おわり)






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Last updated  2012.09.25 15:03:12
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