ぼくの細道・つれづれ草

ぼくの細道・つれづれ草

2012.09.27
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類

   承前

   俳句においては『鱈』は冬の季題である

   鱈裂くや海豹沖に泣き止まず   安田 北湖
   能越の山わかちなき鱈場かな   大橋越央子
   鱈船の崩るる涛をまたかぶり   伊藤 彩雪

   こたびの東日本大震災において甚大な被害を受けた
   宮城県気仙沼に「五駄鱈」という地名があるという
   これは「ごだんだら」と読むのだそうだ

    美しい娘に夜ごと通って来る端正な顔立ちの男があったが
    その男の正体は実はタラの化身だった
    鉤(はり)が刺さって死んだことによってその正体を現した
    タラは 運ぶのに馬が五頭(五駄)も要るほどに大きかった
    のだそうだ

   漁業の町気仙沼ならではの ちょっぴり哀しくも素朴な話である

   それにしても
   鱈の思い出もさることながら
   いまは「五駄鱈」の町の一日も早い復興を願わずには居れない

                  (おわり)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2012.09.27 16:08:32
コメント(0) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: