代替可能な全ての人に

代替可能な全ての人に

2008.07.09
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カテゴリ: 戯れ言

真実なんてのはな、ホントは存在しないんだよ
曖昧な記憶の集合体で
それが真実の顔をして堂々とのさばっているだけだ
だから
その記憶の持ち主を殺せば
真実なんてのは消えてしまう

一番簡単で確実な完全犯罪の方法を教えてやろうか
誰にも知られないように殺し

継続どころか捜査もされないよ
何せ事件としては取り扱われないわけだからな
日本で一年間に起こる殺人事件は約一千数百件
その一方で特異家出人・・・つまり犯罪に絡んで行方不明者になっている人間の数は約15000人
仮に殺されてるのがその内の一割だとしても
1500人の完全犯罪が成立してるってわけだ
俺たちの知っている真実なんてのはな
ほんの一部だ 』
(ドラマ『ケイゾク』より) 

個人が抱える記憶だけでなく、
社会が抱える記憶さえ曖昧になっていく。

個人の中ではかなり曖昧だ。

私は、戦争と自分の体を結びつけて考えることができない。
空腹や苦痛、不安と戦争は私の中では結びつかない。

これが、個人の精神面にも影響を与えるように思える。

岡崎京子「チワワちゃん」

周りの友人が様々に語っていく。
一つに纏まりきらない故人の人間像。
一つの存在する体に宿っていた曖昧な記憶の集合体は、
体が失われてすぐに、それぞれの人の間で
バラバラになっていく。

身体とは、記憶を繋ぎ止める大きなハブ。

情報があふれ、どんどん頭と体が切り離されていくこの社会で
感情や感覚という体に根ざしたもの以外に
私たちは他人と共有できるものがあるだろうか。

死は周りの人に喪失感を与える。
その人が居てくれて楽しかったこと
安心できたこと
腹が立ったこと
そういった感情が喪失していく。
その寂しさが、喪失感だとすれば、
感情的な交わりがなかった人間関係において
死は喪失を生まない。

なぜ世界の解釈は、多元化していくのだろう?
確かな記憶とは一体なんだろう?
共有された記憶とは、歴史とは一体なんなのだろう?








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Last updated  2008.07.09 23:17:22
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