本読みのひとりごと

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読むこと、書くことが大好きなbiscuitです。
夫、元気すぎる2人の息子と4人暮らし。

新聞記者を経て、フリーランスライター/エディターに。

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biscuit5750

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biscuit5750 @ Re[1]:木々との対話(09/12) >micoさん こんにちは!すっかりご無沙汰…
mico@ Re:木々との対話(09/12) bisさん、こんにちは。まずは次男くんのご…
biscuit5750 @ Re[1]:さようなら、クウネルくん(01/27) >micoさん お久しぶりです! コメントを…
mico@ Re:さようなら、クウネルくん(01/27) クウネル。新装された表紙を見てお別れし…
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今朝早く、伯父さんが亡くなりました。

ものすごく手先が器用で達筆で、車で町を走っていて、ちょっと気の利いた看板を見かけたらそれは十中八九伯父さんの作品、というくらいでした。

だけど去年の春、おばあちゃんが亡くなったときに空港で会ったおじさんは、前よりうんと険しい顔をして、急に年をとったように見えました。
あれは、おばあちゃんが亡くなって悲しくつらい、というだけの険しさではなかったのだと、今になって思います。
いつだって「いま、このとき」を楽しんでいるように見えたあの明るさが消え、焦って遠くを見ている感じだったのです。
そのことを思うと、わたしは心臓をぎゅっとつかまれるような思いがします。
ゆっくり話をしたのは、あのときが最後になってしまったけれど、あれから1年の間に、1度でもいいから伯父さんが心から笑ってくれていたらいいな、と思います。
たくさん働いて苦労もひと一倍だったから、どうか向こうでおばあちゃんと、おじいちゃんとゆっくり休んでほしい。


大切なひとが、いて当たり前だと思っていた人たちが、次々にこの世を卒業していく。
いなくなるなんて思ってもみなかった。
思ってもみなかったよ、伯父さん。
わたしにできることは?
甘えずに、姿勢を正して、日々を大切に生きること。
明日わたしが、あるいはわたしの大切なひとがいなくならないという保証はどこにもないのだから、毎日のなかにひとつでも宝物を見つけ、心から笑って、笑わせて過ごすこと。
迷わないで、おそれないで、大切なひとに寄り添って、できるだけたくさんの時間をそばにいて過ごすこと。
わたしには書くことしか能がないから、つらくて死にそうでもうれしくて天に昇りそうでも、とにかくこうやって書きつづけること。

朝、妹から知らせを受けてショックで頭が真っ白になりました。
覚悟はしていたけれど、だって、こんなに早く? どうして?
手がふるえて仕事にならず、しかもこんな日に限って仕事がたくさんあるので、いざというときのために各種薬を入れて持ち歩いているポーチを開けました。

でも最近はソラナックスしか飲んでないんですが? と聞いても、やっぱり「ドグマチールならだいじょうぶだよ」と言うので、ドグマチールをひとつぶ、飲みました。
そうしたらすーっと心が鎮まって、妹とわたしが伯父の住んでいた北海道へ行く段取りや、明日中に最低限の仕事を片づける知恵がどんどん浮かんできて、ひとつずつ順番にこなしていくうち、だいぶ落ち着きました。
頼りになるなあ、後ろの方。いつもありがとうございます!

あ、そうか。伯父さんもきっと、こんなふうに、こっちにいたときと同じようにわたしたち一家を心配して、これからはずっとそばにいてくれるんだ。

…すぐには割り切れないけれど、とにかくひとめ会って(たぶんすごく泣いてしまうなあ)、ちゃんとお別れをしよう。

こういうときこそ、慎重に行動せねば。

追記:広島写真日記、ついに完結しました(笑





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Last updated  2006.07.11 21:49:51
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