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Jul 23, 2011
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IMG_8748.JPG



・・・当然競合者ナシ、出品価格で落札。




実はこれ、モンキーが6Vしかなかった時代
(1992年以前)の5速クロス。
だから初期型スーパーヘッドにはドンピシャ!
うん、これでエンジンに魂入るね!

写真をY!で偶然見つけた瞬間
「純正4速でいいや」と妥協していたブタさんの心に
ちょっと待ったコール!





このミッションの何がすごいか?

割れるんです!

それも、扱いを間違えると一撃で。
・・・というか、ガラスのミッション?

いやいや。

20年前のチューニングモンキーって
みんなこういうものだったでしょう?
だからみんな「きちんと」始動していたし。
(たぶんね。昔すぎて知らないけど)

今回のエンジンは
「日本中に散らばっている古いパーツを寄せ集めて

だから、誰でも安心して使えるミッションじゃ
お話になりません!

・・・かく言うブタさん自身が一撃で割る可能性もあるので
エライことは言えませんが。




さて、状態チェック。


IMG_8855.JPG


6Vモンキーのを移植すれば良いので大問題ではないけれど
6Vのクランクケース、というか接点スイッチって・・・
ケース内にすげー飛び出ていて、この板もげやすいよね?
チェンジの邪魔にもなるし。
これは切ったのか、自然に落ちたのか、どっちだろう・・・?




IMG_8832.JPG
シフトフォークは
どれだけダメージがあるかと心配していたら
あらすごい!
過度な削れもなく、傷も少なく、問題なし!?
約20年前の日本製、かなりの上物なようです。




IMG_8826.JPG
肝心のギア。
ドッグはキレイで変な傷もなく
ギアにも欠けや割れは一切ありませんが
・・・メインシャフト側の2速と5速ギアが
叩かれたような傷だらけ?

カウンターシャフト側は、どのギアもまんべんなく叩かれています。

この2つは、アイドリングの時に遊んでいるギア。
バックラッシュが大きくて叩かれてるの?
それとも、2速押しがけを常時していたとか?


でもさ・・・?




IMG_8849.JPG
再び組んだところ。

・・・



カウンターの2速ギア、ダントツで一番薄いんだよ?



これで2速押しがけって、無謀じゃない?

・・・そういや大昔生駒でイベントあった時
某Tのオッサンが「押しがけは1速でやってね」と言っていたのに
誰かが2速でやってギア割って走行不能にしたことあったなぁ・・・
なるほどこういう理由か?
逐一正しいんだよなぁ・・・後からわかることばっかりだけど。

ならキック始動の方がいいのかというと




IMG_8844.JPG
そうでもない。

右が今回の「旧タイプスピンドル」で
左が純正4速クロス用に準備していた「現行タイプスピンドル」。


ともにキックギアがカウンター1速ギアに噛む仕組みなんだけど
旧タイプは、1速ギアの厚みの半分くらいしか噛みません。
(だから1速ギアに、半分くらいしか当たった跡がない)

一番下のセットリングを抜いて
キックギアを落とし込めばガッチリ噛むけれど
そうすると今度は
始動した後のキックギアの逃げ代が足りなくなりそうです。

もし始動後にキックギアが逃げなかったら
現行タイプならラチェットが擦れるだけで済むけれど
今回の旧タイプでは・・・キックギアが砕けるでしょうたぶん?
現在のモンキー用ミッションが
全部「現行タイプスピンドル」を採用している理由が
よーくわかりました・・・。

うん、そりゃ割れるね(笑顔で)。





IMG_8772.JPG
ともあれ分解。
何しろ今回の目的は
「カウンターシャフトを交換して
 スプロケットをボルト締めにして
 1970年代のエンジンに見せる」
ことだもの!




IMG_8817.JPG
スプラインワッシャーとセットリング。
見事に削れてますね。。。
純正4速でここまでのは見たことないので
やはりギアかフォークの倒れは大きいのかもしれません。




IMG_8786.JPG
カウンターシャフト。
上が今回のもの(最低でも19年以上前)で
下が交換するもの(1970年代?)。
スプロケットの位置も、セットリングの付く位置も
まったく同じことがわかりました。
ま、どちらもSP武川製の「大昔の」ミッションだし?
互換性ありです。




IMG_8822.JPG
交換して組み付け。
一気に1970年代のミッションに生まれ変わりました。
エンジンを組んだ後も見える部分なので
これは大きいポイント!




IMG_8850.JPG
ブタが愛用している
NECTO製「モンキー用ミッション確認器」←と名付けた展示台
にて作動確認。
裸の(=クランクケースに入れない)状態では
どこも軽く、しっかり噛み込むし、不自然な印象はありませんでした。
むしろ、このまま使えば何も問題なさそうな良いミッション?
さすが
「大昔から使われているけど
 生き残ってきたミッション」
なだけのことはありました。


ちなみにギア歯を数えたら
1st:13/35(2.692)
2nd:17/30(1.764)
3rd:20/28(1.400)
4th:22/25(1.136)
5th:24/23(0.958)
1速以外は現行の「ストリート5速」と同じでした。
(現行品は1stが14/33(2.357))
↑書いておかないと自分が忘れる




ということで
「約20年前のSP武川製5速クロスミッションを
 約30年前の品に見せるための作業」
でした。

SS50用を参考に「なるべくしてなった」ミッションだから
品としては、当時でも良いものだったと思います。
「ユーザーに正しく使うことを強いる」という点でも
実に正しい商品だった、という印象を持ちました。

でも、現代の124ccエンジンに組んだらどうか?
付いている傷から推測するに
いくら正しく使っても、割れてしまうと思います。
それほど、現代のパーツが進歩してしまったということでしょう。
さらに言うと
正しい使い方を知らず
「自分の思う通り使えて当たり前」というユーザーが増えたことも
このタイプのミッションが絶滅した一因ではないでしょうか。

ただしキックスタータースピンドルに関しては
モノとして見たら、旧タイプが消えたのは
良貨が悪貨を駆逐した、珍しい例かもしれません。
(実際は、モンキー純正が変更になったからというだけかもですが)

いちいち部品を見て「?」になるスーパーヘッドの復元作業ですが
今回もまたなかなかに有意義なものとなりました。
おかげでブタさんの中で
「書き手」としての最低限の知識が、また一つ増えたようです。
間違ってるかどうかは、知りませんけどね。





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Last updated  Jul 23, 2011 10:45:41 PM
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