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2017、5、17
体育の授業で行ったフロアー・バレーなる競技もここに紹介しておきたいと思う。
京都の盲学校時代もよくやったもんだが、ここに来て再びこの競技をやることになるとは思ってもいなかった。
フロアー・バレーとは視覚障害者用のバレーで、張られたネットの上ではなく、下をボールを転がして行うバレーである。
全盲者は前衛(健常者や弱視者が前衛を守る時にはアイシェードを着ける)、弱視者は後衛を守る。
前衛者は三人でしゃがんでブロックを作り、後衛者は立ったままで前衛のブロックを抜けて来たボールを打ち返す。
アタックは前衛後衛どちらのものがやっても良い。
後衛の者が後ろからアタックする場合は、前衛のものはブロックを解いて脇に開かないといけない。
僕は常に前衛で、最初の頃このブロックを閉じたり開いたりの作業でへとへとになり、動けなくなっていた。
とにかく動きが速いので汗だくになり、おまけに相手チームからのアタックを前衛がまともに受けると、内太腿にボールを受け腫れあがってしまうこともある。
僕は一度相手からのボールが急所にまともに当たり蹲ってうなったことがある。
おもいっきりボールを打つため、肩から腕までの酷い筋肉痛にも悩まされる。
視覚障害者の競技とはいえ、かなり激しいものなのだ。
夏の終わりの体育でのプールも思い出深い。
9月の終わり頃ですでに気温は秋に近付いていたが、体育の先生方は最後のプール授業をすると決められ、皆水着に着替えて屋上のプールサイドに集合すると、外は土砂降りの雨。
それでも警報は出ていないということで、授業は続行。
若い者たちは平気そうだったが、年配者は皆寒い寒いと言いながら25メートルプールを往復していた。
僕は水の中にいるだけで震えてくるので、プールサイドに上がって背中や頭を強い雨に打たれていた。
「茶木さん!さぼってないで泳いで下さい!」と情け容赦ない先生の叫び声。
仕方なく水に入り泳いでいると、今度は「茶木さん!すぐ水から上がって下さい!」
との声。
顔色も唇も真っ青になっていたらしく、すぐに退場させられ着替えた。
体育の先生方は皆20代の若い人たちだが、学生にはおじさんおばさんもいるので「あまり無茶をさせるとぽっくり逝くぞ」と憤然としたものだった。
でもそれでも風邪は引かなかった。
ただ、その日の夜に阿波座でレッスンするのも大儀であったことを覚えている。
週一回のかなり激しい体育の授業が、三年間一度も風邪らしい風邪を引かなかった原因であったことは前にも述べた。
結果インフルエンザの流行っている2月に、予防注射もしなかった僕の体を健康に保ち続け、国家試験当日まで無事に体調を維持できたのも、この体育のおかげなのだ。
つづく





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最終更新日  2017.05.18 08:46:46
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