テニスの大坂なおみ選手が全米オープンで、人種差別的な暴力の被害を受けた黒人犠牲者一人一人の名前を記したマスクを着けて戦い、見事に 2 度目の栄冠に輝きました。今日、某 TV 局の論調で、スポーツに政治等の宣伝を持ち込まないという視点も紹介していたが、大坂選手の行動は、そういうレベルの話でないことは明らかです。人間社会の全ての領域に亘って、そのベースとなる人権、人間の生存自体の問題であり、スポーツそのものにも付随する人間の基本問題に違いないのです。スポーツをやる以前の問題がアメリカ社会に、なお横たわっていることを、大坂選手は訴えたと言わねばなりません。