晴走雨読

晴走雨読

August 5, 2006
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カテゴリ: ’06夏 香川へ




ビール飲みながらうだうだしています。
日が傾いてきたら金毘羅さんに行ってきます。

昨日も3時間ぐらいしか眠れず、かなりボーっとしている羊です。



さて、うどんレポでもします。

昨日と今日で3軒回りました。

その3軒のうちで一番印象の薄いのが「松岡」。
ぶっかけうどん小250円。
腰も麺の旨みも店の雰囲気も平均以下でしょう。



そして今朝一番で行った谷川米穀店。
問題の場所です。
僕はここに行く為に昨晩、標高400m以上の山の温泉に宿泊したのです。
朝10時過ぎに着き、日陰で休んでいるうちにどんどん人が集まってあっという間に20人近くの行列。
やれやれと思いながらずるずると列に加わる。
店は10時半にはお客さんを入れ始めた。

ここは大層有名な店で
今では観光ツアーに組み込まれることもあり観光バスで乗り付けることもあるらしい。
今回うどんツアーを計画する段階での僕の調査でも
かなり人気のうどん屋ということで期待は大きかった。

僕がオーダーしたのは大の卵いり。

まず麺だけでいってみた。

ずるっ・・

ん?

おかしいな。。。

どれどれ・・・



冗談やろ~
味がまったくない。
うどんはただ白い物体でしかなかった。
これが伝説の、人気のうどんなのか。
正直今回これまで食べた中で一番いけてないうどんだ。
僕はそれでも奇跡を信じてすすり続けるのだか、最後の一口まであっけなく終わった。
僕はごった返す店内をリュックが当たらないように気をつけながら外に出た。
店の外では”おいしかった~”と口々に話す人の声。


1杯100円程度のうどんに遠くからやってくる観光客。
もちろん僕もその一人。
こちらでは人が集まる時や祝い事には欠かせないものがうどん。
地元の人の生活に根ざした一軒の謙虚なうどん屋さんで
今地元の方は食べに行かれるのだろうか。

深く考えさせられる一杯だった・・・




もう一軒。
綾南町の”たむら”

実はこの時は別の店を探して走っていた。
完全に分からなくなり歩いていたおっちゃんに声をかけた。
”このうどん屋ってこのあたりでしょうか”
 ”うどん屋ならそこにあるで~”

と言われて指を指されたのがすぐ道の反対側のうどん屋。
”この地図なんか違っちょるよ”
”おっちゃんいつもここで食うで。しょうゆちょっとかけてな”

というわけでここで食べることにしました。








tamura1







うどん小100円。
ねぎ、しょうが(おろし金があり自分ですりおろす)を乗せ
最後に冷たい出汁をかけて食べた。

一口目ほぼ何もかかっていないところをすすった。
う、うまい!
太さ硬さが絶妙。
そして何よりも麺そのものの旨味、甘みがとてもいい具合。
今度は出汁にもからめて食べる。
う~ん、うまいうまい!
透き通った出汁(おそらくいりこ)は少し僕には辛かったがおいしかった。
僕はすぐおかわりをもらい、今度はほんの少しだけ出汁をかけて食べた。
2杯目もすぐに消えてなくなった。




おそらく僕が夢想していたのはこのうどんではなかっただろうか。



外のベンチで荷物の整理をしていると店のおじさんが声をかけてきた。
”バイクで来よるん?”
 ”いえ、自転車です”
”どこから来よった”
 ”東京からです”
”そ~うか~。大変やったろ。これからどこ行くん?”
 ”山の上の谷川製麺所まで行こうと思います”
”ずっと登りやで。あの山の、ほら今霞んどるやろ。あの先にある山あたりまで行かなあかんで”
 ”遠いですね~”
”そや”
 ”おっちゃんここで何しよるん”
”おっちゃんもうそろそろ隠居や。息子に任せるで”
 ”あ、おっちゃんここの社長さんか~!うどんおいしかったで~。何にも付けんで食うたわ”
”せやろ、うまいやろ^^”
 ”うん”




後で調べたら国産小麦(さぬき2000)を少し配合しているらしい。

最高のうどんとやさしいおっちゃんに出会えて
ペダルを踏む足にまた少し元気が出た。









tamura


高松ー美霞洞温泉

走行距離 55.3km
走行時間 3時間37分







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Last updated  August 29, 2006 12:06:18 AM
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