シネマに賭けた青春「夢を追いかけた日々」の想い出

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カテゴリ: 大映映画




十人とはちょっとオーバーだが、有り得ない話ではない。時間に追われ続けるテレビ・プロデューサーを主人公に持ってきたのは納得させやすい。


その1:不気味な出だしの場面は秀逸だ

モノクロ画面の暗と明を際立たせ、女たちが集まってくるシーンは見事である。さすが 市川崑だけのことはある。少しばかり見えにくいのは残念だが、黒服の衣装だから致し方ないだろう。


その2:男の名前は"風”、女の間をさまよい歩く風なのか・・・

ここと思えば又あちら、思いのままに風(船越英二)は往く。映画のプロデューサーにも”風"らしき男がいたのを思い出した。そして、その風だが、奇妙なほど女にもてるのだ。風を巡って取っ組み合いをする愛人まで現れる始末。本妻の双葉(山本富士子)のところへ帰ってくるのはまれなのだ。


その3:女たちは本妻の双葉中心に筆頭愛人の市子(岸恵子)、三輪子(宮城まり子)、塩(中村玉緒)ら9人と謀議

双葉は寂しさをレストラン経営で紛らわせていたが、売り出し中の女優市子も行き詰まりを感じていた。女たちは風のことが気になるあまり二言目には「風がポックリ死ねばよい」「風を誰か殺してくれないかしら」と言うのだ。

女たちは風の殺し方を相談する。いろんな案が飛び出してくる。ところが実行犯を誰にするかになると大もめに揉める。そして・・・




十人の女が自分を謀殺しようとしていると思い込む。根は気の弱い男なのだ。どうして自分が殺されようとしているのか彼にはわけがわからない。思い悩んだ彼の相談相手は、妻の双葉だった。

「何で俺は殺されなきゃなんないの? 俺ってそんなに悪いことをした?」
「可哀想な人」
双葉は答える。


その5:そして、計画は決行に移された

女たちの前に風は呼び出された。双葉の手の拳銃が火を吹く。ばったりと倒れる風。胸の血が赤く染まる。果たして風は死んだのか・・・。

女の怨念の恐ろしさ、はたまた愛らしさ、男と女の性の違いを見事に浮き彫りにした作品である。山本富士子、岸恵子が好演している。船越英二も主人公の風を飄々と楽しんで演じているようだ。一見の価値アリ。


1961年 大映・モノクロ 監督: 市川崑 出演  岸恵子  山本富士子  宮城まり子  中村玉緒 岸田今日子  紺野ユカ  倉田マユミ  森山加代子 船越英二  永井智雄 

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Last updated  2007.09.25 12:16:14
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