愛し愛されて生きるのさ。

愛し愛されて生きるのさ。

2003.08.10
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ふともう一度観てみたいな、と思い出したドラマ。『羊たちの沈黙』がヒットし、日本でもサイコ・サスペンスが流行し、それをゴールデンタイムのドラマ枠で実践したエポック的なドラマだと思う。

主演は浅野温子。このドラマでの彼女の演技は、今でもたまに言及される。それほどインパクトが強かった。冷酷なほどにクール、だけど精神のバランスを崩している刑事役で、なぜかシャツの胸元がバックリ空いていて「エロい刑事だな」と当時の私は思ったものである。
彼女の泣きの芝居が強烈だった。「ぐすんぐすん」と泣くのではなく、「ズーハーズーハー」と髪を振り乱しながら泣くのである。激しすぎて逆に笑える。

毎回出てくる殺人犯もインパクトがあった。最初に登場したのは香取慎吾。ヘリウムを吸って「すきーになったらいーのちーがけー」と叫んだり、沙粧妙子に頭突きをかましたりと、その姿はまるでジェイソンのようであった。香取慎吾の「無邪気な表情と大きなガタイ」というアンバランスさがこのシリアルキラー役に妙にハマッていた。

次に登場したのは国生さゆり。自分を誘う男を次々と毒殺していくOL役であった。なんとなく彼女自身の生き様が反映されているような気がして凄みがあった。国生さゆりって笑うとき「ヒヒヒ」って笑う。普段からそうなのだが、ドラマで見ると妖怪っぽくて面白かった。道路を全力疾走するシーンがあるのだが、走るフォームがすごく綺麗だったこと覚えている。彼女は後半、目的(近づく男を殺す)と手段(毒薬)が逆転し暴走するのだが、そこで発狂するシーンが凄かった。ビルの屋上でフェンスを掴みながら絶叫するのである。国生さゆりの、元おニャン子というキャリアをかなぐり捨てた芝居に女優魂を見た。

最終回の1つ前の回がハンパなく怖かった。なぜって実は黒幕だった佐野史郎がバアさんに変装してエレベーターで襲ってくるのだ。それはさながらホラー映画のようであった。その回だけ音楽も妙におどろおどろしくて、まだ幼かった私は戦慄したものである。

話の細かい部分では辻褄が合わなかったり、少々無理がある部分もあったりはしたが、ゴールデンタイムでこれだけ完成度の高いサイコ・サスペンスを放送したというだけで充分価値のあるドラマであった。それ以降もこのドラマを越えるサイコ・サスペンスドラマは作られていないと思う。私が観てきたドラマの中でも印象に残っているものの1つである。





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最終更新日  2003.08.10 00:58:01
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