実際、オークションまで手を広げるとするならば、もっと入手の難しい古いレコードもある。ジャイルズ兄弟の参加したThe Downlands and The Soundtracks (Downlandsと記されているケースが多い)のシングルレコードである。彼らの故郷独特の地形から取られたグループ名だが、現在CDでこの音を聴く事は出来ない。一時LPのコンピであった様な気がするが、その時のLPを未購入なので今回は考慮に入れない。(持っている方がいらっしゃったら情報を頂けるとありがたいです。)
それともう一つ、コチラは比較的に入手の容易い音源。一昨年に亡くなったボズ・バレルが1960年代に出した数枚のシングルの内、リッチー・ブラックモアが録音に参加した68年のシングル両面の楽曲のみ、現在出ているリッチーの過去音源集で聴くことが出来る。 Ritchie Blackmore-Get Away Groups and Sesseions いわゆるお宝音源集なのだが、こういうモノの類似企画にジミー・ペイジの物もあって、そちらにはハスケルの所属した当時のフルール・デュリー(Fleur de lys)が収められている。
メル・コリンズのいたサーカスのシングル曲については、なかなか発見できなかったが、パーロフォンから出した Do You Dream? がコンピ物のいくつかに発見で出来た。 Psychedelic Archives - UK Psychedelia, 2nd Set #1 - Tape Spinning Wheel #1 - CD We Can Fly #5 - CD こちらはGarage Compilation Database 60年代の音源を捜す際に非常に重宝します。オススメ♪
最後に、またもゴードン・ハスケルのいたフルール・デュリー関連だが、彼らの復刻CDにも含まれていたJohn Bromleyの歌。 John Bromleyはダウンタウンのヒット曲で知られるペトゥラ・クラークにもたくさんの曲を書き下ろしているライターだったが、彼の69年のソロアルバム SING (Polydor)の半分がフルール・デュリーがバックをしている楽曲だとか。ハスケルが所属したのが68年までなので、それまでに製作されていたシングル曲も含まれているのだろう。こちらはボーナストラックを含めたCDに復刻されるそうなので期待して待ちたい。