先週15日のワイン会は、昼夜2回ありました。昼のワイン会は、生牡蠣にシェリーのライトマンサリーニャでスタート。
二品目は、イベリコ豚の自家製スモークハムと北海道産の帆立て貝の自家製スモークのサラダ仕立てにラングドックの白ワインのヌーヴォー。
三皿目は、エゾ鹿のラグーソースとベシャメルソース(ホワイトソース)の組み合わせのラザニア。(ラザニアは普段お店では出しませんが、実は自宅でよく作るんです。)これには、ボージョレ・ヌーヴォーのペール・ギヨ。ラザニアが大好評でお替り続出でした!
次は、エゾ鹿のローストに木苺のソース。これには、ボージョレ・ヌーヴォーのキュベ・アヅサ。ワインの木苺的なフレーバーにぴったりですね。
4皿目は、対馬産イノシシのバラ肉のコンフィの柔らか大根とポルチーニ茸添え。これにはローヌの人気ワインサンコム・リトル・ジェームスのバスケットプレスの赤。大樽に新酒を継ぎ足してゆくという、変わった作り方をするワインで高価ではないのですが、品薄で手に入りにくいワインです。
最後は、ブルーベリーと木苺入りのケーキにさかもとこーひーイルミネーションカフェでクリスマス気分でした。
夜のワイン会は、さかもとこーひーの坂本さんもご来店。ワインは、、、
料理は、アミューズに姫路産牡蠣のマリネ。前菜に薄切りフォアグラテリーヌを散らしたサラダ。スライスした鴨のフォアグラテリーヌは、口解けがよいのでその余韻をしっかりしたシャンパーニュで追いかけると最高の組み合わせ!エグリ・ウーリエのブラン・ドノワール(黒ブドウだけで作った白シャンパーニュ)なら相手に不足なしですね!
魚料理は、平スズキのポワレにムール貝のクリームソース。ムール貝のソースはジョエル・ロブション氏のソースの応用で、jus de mouleムール貝のジュ(白ワインとエシャロットでムール貝を煮だした汁)を煮詰めて、バターとクリームでつないだもの。ムール貝の持つ旨味と独特のミネラル感が、コルトン・シャルルマーニュのミネラル感にばっちりです。美味しいブルゴーニュの白ワインを飲むためのお手本のような料理かもしれません。みなさん、黙って食べてました。
赤ワインは1959年のものが2本。59年は、私の生まれる前の年です。53年熟成というのもすごいですが、特に1959年のブルゴーニュは大当たりのヴィンテージです。どちらも素晴らしく状態がよく、熟成感を持ちながらまだまだ力強さもあり、特にグランゼシュゾーはさすがの貫録でしたね。こうなると、料理も並みの食材では太刀打ち出来ませんからね、、、。選んだのはフランス産の雉!ジビエの最高峰のひとつで、鶏類の中でも最も深い味わいの肉です。値段も高いです。雉は、さばいて胸肉はポワレ、腿肉はミンチにして中心にフォアグラを入れてキャベツ包みローストにしました。ソースは、雉のガラで取った雉のジュにトリュフを入れたもの。熟成したブルゴーニュのトップクラスのワインには最高の料理だと思います。みなさん唸るばかり。
デザートワインもなんと60年熟成のポルト(ポートワイン)ですから、これも半端なデザート出すわけにはいきません。そこでデザートは、ヴァローナ社のグランクリュショコラのマンジャリを使ったタルト・ショコラにブルーベリーと木苺入りのケーキ。これもみなさん唸るばかり。
食後のさかもとこーひーがまたすごかった!パナマ・エスメラルダ・ゲイシャとグアテマラCOEサンアントニオでした。ゲイシャはそのお値段(キロ¥20000)もすごいですが、そのこーひー離れした味わいといったら!サンク・オ・ピエでは、これを飲むのをゲイシャ遊びといっています。(笑)それから、静かに燃える闘魂サンアントニオ、これもただものじゃないですよ!あまりの綺麗さにあきれるほどです。さらりとスーッと入ってきてしまうので、鈍感な人にはわからないではないかと危惧するようなこーひーでした。ただ、よく味わうと芯にしっかりした力強さがあるのが分かります。今回のような凄いワインを飲んだ後となると、このレベルのこーひーじゃないと物足りませんね!
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