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☆くらりす☆ @ Re[1]:くらりす秋の旅 その2(09/26) ■YUMIZさん >ごぶさた。お元気そうで…
2006年12月09日
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カテゴリ: つれづれ
…昨日がお葬式だった。

最初。
本人は、風邪気味でぞくぞくするけど、
病院なんか行かなくたって1週間も寝てれば治ると言っていたのに、
風邪にしては咳もないし、何も食べないし飲まないし、
何よりだるそうでべたべたしてるし、
何度医者へ行くように勧めても首を縦に振らないし、
年も年だから、このままでは脱水症状を起こしてヤバいと思い、
何とかして医者に診てもらうよう説得してもらおうと、


普通に会話はしているものの、自力で歩けないほど弱っていたので、
かかりつけの先生に往診してもらったら、
血圧の上が80で、体温も35度ないという危険な状態。
かかりつけの医者には適切な設備がなく、某救命救急センターに転送された。

担当の医師に呼ばれて処置室に入ると、
酸素マスクや点滴の管をたくさんつけられた母が
不安そうな顔をして私の方を見ている。

医師の説明によると、肝臓が真っ黒で腎臓もダメになっている、
ただ治療をしようにも原因が全く分からないので、
造影剤を使ってMRIを撮る必要があるが、
ただでさえ低い血圧を更に下げてしまう恐れがあるので、

ノーとは言えない。可能性があるのなら。すぐにサインした。
外で待っているように言われてどのくらい時間が経っただろう、
母は集中治療室に移された。

集中治療室というのは当然のことながら誰でも入れるものではない。
抵抗力の落ちている患者さんが多いので、限られた人しか入れない。


看護師さんに案内されて母の元へ行くと管が更に増えていた。
意識はまだちゃんとあったが、疲れるといけないし、
至急用意しなければいけないものがたくさんあったので、
少し話をしてすぐ帰った。

夜7時に2度目の面会に行った時、主治医に呼び止められた。
劇症肝炎(疑い)に起因する腎不全とDICになっているので、
今日入院したばかりで申し上げづらいですが、かなり厳しい状況です。
…頭が真っ白になった。もう家へは帰れないのですね?
主治医は可能性は極めて低いと言った。涙が出そうになった。

でも、これから母に会わなくてはならない。
伊達に42年も私の母親をやってないから、
私の顔色を見ただけで察してしまうに違いない。
それだけは絶対に嫌だった。
だから、私はその時まともに母の顔を見られなかった。
母は、運び込まれてきた時と比べると随分落ち着いていた。
が、さっき血を吐いたのよと言った。
ため込むより外に出しちゃった方がいいよねと
自分に言い聞かせるように笑った。
そうだよねと相槌を打つしかなかった。
あんたが私の言うことを聞いてさっさと病院へ来ないから
こんな大袈裟になっちゃったじゃないか、
観念してゆっくり治療しようね、と言うのが精一杯で、
また明日来るね、と言い残して病院を後にした。

家に帰って、叔母に連絡をした。
涙が後から後から湧いてきて、ちゃんと言葉にならなかった。

翌日、叔母たちが見舞に来てくれた。
昨日少しは元気だったのに、その日は痛いしか言わない。
人工透析をしているため身体を縛り付けられているのが辛いらしい。
あまり痛いとかつらいとか言わない人だったので見ていてつらかった。
その夜、あまりのつらさに本人が暴れて、透析の管が外れると危険なので、
薬で眠らされていた。

それから何日も意識不明が続いた。
薬を止めても、肝臓が悪いせいで代謝が落ちていて、眠りから覚めない。
私には指をくわえて見ていることしか出来ない。もしこのまま…。
怖かった、途方もなく怖かった。何かをしていないと気が狂いそうだった。
おしっこが良く出るように毎日トイレ掃除をした。

そんなある日、意識が戻った。
信じられないくらい元気になった。
だが、主治医の言葉は見た目とは違っていた。
ビリルビンが増えていて、お腹に水がたまってきている、
他の数値は改善されているが、このままビリルビンが上がり続けると
せっかく良くなってきた腎臓がダメになってしまう。

こうなったら、すがれるものには何にでもすがる。
病気がたちまち良くなるというお寺で祈祷をしてもらったりもした。
だが、ビリルビンの数値は上がる一方。
そして、だんだんつらそうになっていくのが見てとれた。

12月5日昼、母が頭痛を訴えた。
主治医の指示で、飲み薬を飲ませた。しかし痛みは治まらない。
私は身体をさすってやっていたが、痛いから触るなと振り払われた。
主治医が来て、母が自分で状態を説明する。
血圧も正常だし、CTも異常がないのでただただ首をかしげている。
しかし、今まで感じたことがないくらい頭が痛いと訴える母に、
主治医は渋々注射を使うことにした。

その後、しばらくは静かに寝ていたが、夕方急にうなされはじめた。
看護師の説明によると、薬が効き過ぎて怖い夢を見ていると言う。
こういう事例は良くあることなのだそうだ。
それにしてもなかなか薬が抜けないので、私は消灯時間まで付き添い、
その後は万一に備えナースステーションで看てもらうことになった。

翌朝、日課のトイレ掃除をしようとしていたら電話が鳴った。
病院からだった。嫌な胸騒ぎがした。
様子がおかしいのですぐに来いと言う。
病院に駆け付けたら、CT写真を見せられた。
頭の至るところで出血していた。
主治医は長くても2日くらいしか持たないと言った。
ナースステーションの隣の個室へ運ばれた。
段々呼吸が弱って行く、血圧も、脈拍も。
やだよう、絶対1人になりたくないよう(絶叫)

私の願いは届かなかった。
病院に着いて1時間も経たないうちに母は息を引き取った。
まるで私を待っていたかのように逝ってしまった。
何も親孝行しないうちに置いていかれてしまった。
ひとりぼっちになってしまった(嗚咽)

凹んでいるので、その2が書けるかどうか謎。





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最終更新日  2006年12月09日 19時32分33秒
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