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違憲判決が確定した、首相の靖国参拝だが、ここで「外国からの批判」さえいただければ、「一独立国が、外国の意見に動かされるな」式のすり替えが可能!という訳で、政治としては疑問だが、個人勢力ゲームとしては名案というところだろう。言うまでもなく、突然の、首相の靖国参拝のことである。ここでは、全般的な靖国論を1つに結論付けることは、一応置いておく。靖国神社そのものについては、個人と宗教、政治と宗教、個人と国家、そして、一対一の国の関係として、周辺国に対して日本が過去に行ってきたこと、アメリカの日本に対する戦争犯罪、天皇の責任、周辺国内の国内支配体制、など、色々な要素が、絡む問題であり、意見が様々にあることそのものは、立場や論法によっては、色々生じることは、やむをえない面があるので。しかしながら、それらを真摯に議論して、結論が出て、国内的にも納得が行くような状態になって、外国にも説明してから、という手順と手間をかけるのではなく、むしろその正反対で、違憲判決が確定した後に、意図的に、そうした思考を停止させるために、「外圧」をわざわざ呼び起こすという「手法」は、一国の責任ある指導者としての態度とは思いがたい。(個人としての小泉氏の思いを思いとして持っているということとは次元の違う「手法」である。)一番安易な「外国からの批判に屈するな」という、すり替えは、本来、国民に必要な思考、すなわち、「そもそも、日本を、日本国民はどうしたいのか?」「今までしてきたことをどう評価するのか?」という思考を消滅させ、ただ、感情的な対立・「チーム化」を煽ることを指向してしまう。そして、「敵味方」「あいつら と 我々」式の発想を、またもや、世間に呼びおこす。いじめ・疎外社会 である。先の人質の折にも、指摘したとおり、彼は、きっと勝負師的な天才的本能の故か、「皆のイジメの対象」を設けて、自らの立場を安定させるような振る舞いをとるようである。今の「社会」に、そうした「イジメ」「タタキ」そして「仲間を募っての排除・抹殺」(ネットでもそんな人、居るね・・・)を好む風潮があるのに、うまく乗っているのか、それとも、そんな社会を先頭切って造ってるのか?今回も、激しい批判が、「外国」から起こるだろう。もちろん、実際には、国内からも起こるのだが、首相の希望どおり、「外国からの批判」さえ強くなってくれれば、国内からの批判は、「外国の批判に対して臆病なヤツ」とか「外国の味方か?」というスリ替えで可能となり、「オマエらも、アイツらの仲間か?」的、問答無用な排除の風潮が呼び起こせる。自らは、「外国からの批判にも毅然とするリーダー」として振舞える。本当は、一国のリーダーとして、結構、キビシイ時期を迎えておられて、既に公社化していた独立採算制の郵政公社を「民営化」した後は、支出の削減・大規模公共事業の見直し・産業育成・年金制度など、一国の存亡がかかり、政権の能力を問う懸案が山積だが、「民営化」には道路公団にせよ熱心だが(「見出し」として確かに判り易い!)結局、「国会議員の思い通り」に道路でも、ほぼ、計画どおり作る(その間に、何人かの個人を悪者にして潰しはしたが)という有様では、いずれ実績を問われる。また、この1年の政治課題に対する具体的な方策と見識そして正確な現状把握を求められる。そんな折、わざわざ、「トラブル」を作れば、自分の立場も安定だし、「国民も団結する」ということなのだろうか。極めて古典的手法だが。そうした、勢力ゲーム・対外関係 の利用が、結果、この日本国内の人間関係・社会関係にも、同様の発想が生まれてしまうことに、なぜ、一国の首相が配慮できないのか。そして、「個人」としての考えの幅はあるにせよ、国民の代表としての責任を持ちながら、なぜ、国内外の対立を煽り、「一方のチームのリーダー」的な地位を得たい! という欲望に、打克てないのか?残念でならない。日本人としてどうあるべきかを真摯に議論をするというのではなく、また「国家と個人」の関係を突き詰めるというのでもなく、また19世紀末から日本が周辺国に行ってきた事の冷静な議論というのでもなく、ただ、「外国からの批判」があれば、「国内問題なのに、日本人として、外国にしたがうのか?」式のすり替えができる。そんな方法は、政治ではなく、勢力ゲームとしては、確かに、とても、「効果的」で、きっと、「支持者」もたくさん生まれるだろうが、そんな国に、日本を導く責任は、将来どうとるのだろうか?
2005.10.18
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