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★ ピラーデ (vm) Pilade (Lorenzo Pilat)
本名ロレンツォ・ピラート(Lorenzo Pilat)1938年6月24日トリエステ生、歌手、作曲家。
芸名のピラーデは1965年デビューして70年まで使い、71年以降は本名のロレンツォ・ピラートで活動しています。サンレモ音楽祭には1966年イコ・チェルッティ (Ico Cerutti)、ジーノ・サンテルコーレ (Gino Santercole)と トリオ・デルクラン ( Trio del Clan ) として、75年は本名ロレンツォ・ピラートでサンレモ音楽祭にソロで出場しました。
63年アドリアーノ・チェレンターノが主催する新人コンテスト「チャオ・ラガッツィ・チャオ」で彼は優勝し、クラン・チェレンターノに採用され、64年第1回のフェスティヴァル・バール(Festivalbar)に出場しています。これはフェスティバル・バールの発案者で司会者のヴィトリオ・サルヴェッティ(Vittorio Salvetti)がスポンサーの一つであるクラン・チェレンターノ社の要求を受けたものでした。彼は"Ciao ciao ciao (Bye Bye Love -バイ・バイ・ラブ)"を歌い新人の部で優勝しました。この曲はエヴァリー・ブラザーズのデビュー曲で、デビュー・シングルのB面に収められました。
CR-01001 (1965年 Ciao!Ragazzi - Clan Celentano) D'accordo/Ciao ciao ciao (Bye Bye Love -バイ・バイ・ラブ)
CR-01001
2枚目は"チャーリー・ブラウン"という曲、チャールズ・M・シュルツの漫画の主人公(スヌーピーが主人公ではありません)を歌った曲だと思います、オリジナルなのかカヴァーか確認できませんが、彼としては成功した曲です。3枚目のB面にも入れられました。
CR-01003 (1965年 Ciao!Ragazzi - Clan Celentano) Charlie Brown/In tredici
3枚目が映画「シェナンドー河(SHENANDOAH - La Valle dell'Onore)」の主題曲のカヴァー。
CR-01007 (1965年 Ciao!Ragazzi - Clan Celentano) Shenandoah /Charlie Brown
CR-01007
CR-01013
CR-01013 (1966年 Ciao!Ragazzi - Clan Celentano) Lei non può/La mia ciccia
ジャケット写真もそうですが、2曲とも親分アドリアーノ・チェランターノの影響が大きく出ている盤です。B面の"La mia ciccia"の方がロック・ン・ロールっぽかったのか4枚目のA面に使われB面のイコ・チェルッティとカップリングされました。
CR-01016 (1966年 Ciao!Ragazzi - Clan Celentano) La mia ciccia / Vale più di noi (Ico Cerutti)
この他に66年2月親分チェレンターノのサンレモ出場曲"グルック通りの若者 (Il ragazzo della via Gluck)"のパートナとしてコ・チェルッティ(Ico Cerutti)、ジーノ・サンテルコーレ (Gino Santercole)とトリオ・デル・クランとして
ACC-24033 (1966年 Clan Celentano - Clan Celentano) Il ragazzo della via Gluck (グルック通りの若者)/ Due treccioline con l'elastico (DON BACKY e LA RAGAZZA DEL CLAN)を出しています
サブ・レーベルの「Ciao!Ragazzi」は67年に終了します。ピラーデは67年最初から「クラン・チェレンターノ」に替ります。ピラーデはカンタジーロのジローネB(新人部門)に出場し"メンガの法則 (LA LEGGE DEL MENGA)"を歌いました。
ACC-24049 (1967年 Clan Celentano - Clan Celentano) La legge del menga (メンガの法則)/Male e bene ジャケットは顔写真画像をご覧ください。
歌手として独立ちし、翌68年サンレモ音楽祭に"イギリスの王さま (Il re d'Inghilterra)"をフランスのニーノ・フェレールと歌いました。この年は他に2枚シングル盤を出しています。
ACC-24065 (1968年 Clan Celentano - Clan Celentano) Non sono Frank Sinatra/Che notte sarà
ACC-24065
ACC-24075
ACC-24075 (1968年 Clan Celentano - Clan Celentano) Un po' di vino (con Adriano Celentano)/Amami un giorno soltanto (con Milena Cantù)
今まで曲はどう見ても時代遅れのロック・ン・ロールから抜けきれず、親分も放ってはおけず遂に、"Un po' di vino"ではチェレンターノがデュエットで歌い、B面は「クランの娘」で売出した親分のガールフレンドのミレイナ・カントゥと歌うこととなりました。
翌69年は1枚しか出していません。ポップス調にしたのですが、所詮ジャンニ・モランディの後追いでしかありませんでした。
BF-69017 (1969年 Clan Celentano - Clan Celentano) Angelino il camionista/Rosina
BF-69017
BF-69037
BF-69037 (1969年 Clan Celentano - Clan Celentano) Ezechiele/E' tempo di piangere
70年彼もクランで限界を感じたのか、38秒という長いイントロ曲 "Ezechiele"を1枚出して、フォノグラムのマーキュリー・レーベルに移籍します。声もチェレンターノようなドスの聞いた歌声です。芸名ピラーデとしての活動は、このシングル盤で終わります。翌71年本名のロレンツォ・ピラートでマイナーのレオ・フィルムから1枚シングル盤を出しました。
6027-002 (1970年 Mercury - Phonogram) Tacata/L'universo
6027-002
LEO-163
LEO-163 (1971年 Leofilm - Phonogram) 71/Settimo cielo (con Calibro 45 )
71年第8回夏のディスク・フェスティヴァル出場曲でしたが、何も芳しい話を聞いたことがないので、失敗だったとおもいます。73年にCBSからフォーク(おそらくはトリエステ方言の)を出すまで、歌手活動は停止状態だったと思われます。
それでは彼は何をしていたのか? 66年頃から他の歌手の曲を書くようになり、70年代になるとかなり、色々な歌手に提供し、ヒットをしていました。これまでの経歴からすると、ソング・ライターの実績がはるかに上回っていました。
彼の作品は66年カテリーナ・カセルリの"COME MAI"(国内盤未発売)頃からで、67年夏のディスク2位になったジオラチン・クェッティの"ローザ・ネーラ"や
HIT-1451 (1967年7月20日 SEVEN SEAS - キング) ローザ・ネーラ (LA ROSA NERA)/恋する心 (HO IL CUORE TENERO)
HIT-1451
HIT-1524
カンツォニッシマでカテリーナ・カセルリが歌った"愛なき太陽 (SOLE SPENTO)",
HIT-1524 (1968年6月SEVEN SEAS - キング) 愛なき太陽 (SOLE SPENTO)/愛の面影 (IL VOLTO DELLA VITA)
68年夏のディスク2位オリエッタ・ベルティの"夢のかなたに"、70年夏のディスク3位"愛の鐘が鳴るとき"
DP-1591 (1968年1月POLYDOR -日本グラモフォン) 夢のかなたに (NON ILLUDERTI MAI)/命のかぎり (AMORE PER LA VITA)
DP-1591
DP-1733
DP-1733 (1970年9月POLYDOR -日本グラモフォン) 愛の鐘が鳴るとき (FIN CHE LA BARCA VA)/愛の詩 (QUANDO L'AMORE DIVENTA POESIA)、日本ではチンクェッティのヒット曲が多く紹介されています。
サンレモ音楽祭への作品提供は69年"恋の終り(ラヴ・ミー・トゥナイト)、"、70年"ロマンティコ・ブルース"、"ティピティピティ"、71年"薔薇のことづけ"、74年"バラ色の瞳"、"モナミ・タンゴ"、75年"愛のマドンナ"(自演)、76年"愛の廃家"です。
70年代後半はCBSからレコードを出し、21世紀までアルバム歌手として活動を続けます。
ピラーデの国内盤
SR- 613~4 (1971年7月10日 SEVEN SEAS - キング) 30cm LP カンタジーロのすべて (CANTAGIRO)1-2.メンガの法則 (LA LEGGE DEL MENGA)
SR- 613~4
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