ここらのやがてのあかるいけしき

2008.01.28
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カテゴリ: 日記



たまに、家にやってくるさすらいのチャシロ(猫)。

チャシロは一本足のないキャットなのであるが、
大きな偉丈夫で腕っ節には一目置かれているキャットである。
一時期は毎日家の周りをパトロールし、他猫が入らぬように心を砕き、
クロネコさんが荷物を持ってやって来たときには、一緒に玄関から入ろうとするくらい日常に溶け込んでいたのだったが、
今年の夏はさっぱり姿を見なかった。


一昨年の年末に、一緒にやって来ていたフレンド(仮名)が先に姿を見せなくなった。
フレンドはチャシロより痩せていて、かなり生活に疲れていて、というより一言で言ってしまえば「もう、そんなに長生きできなさそう」な感じであった。
私がヨレヨレとしたフレンドにブラシをかけてあげた次の日から全く姿を見せなくなった。



またパトロールに勤しんでいた。


春が来て、夏が来た。
夏にぐてぐてと我が家の周りでとぐろを巻いていると思っていたら、突然パッタリと来なくなった。
私は10月に、チャシロともう二度と会えないような気がして寂しい思いを胸に 日記 を書いている。


それから2ヵ月後。というと去年の12月である。
組の仕事で近所周りをしていただんなさんに、裏手に住むHさんの奥さんが声をかけた。
「猫のことはHさんに聞け」
というほどのキャット好きの奥さんである。
「ほら、あなたのお家に来ていた、足の1本ない猫ちゃん。最近来る?」
とだんなさんに尋ねたそうである。

「あっちのDさんのお家の前で、今日日向ぼっこしてたわよ、ついさっき」
Hさんはそのさらに5件先くらいのDさんち方面を指差して言った。

「なんだ。チャシロ、元気なんじゃん」

安心した我が家は、とりあえず冬の風物詩となっているチャシロベッドをこさえて、
チャシロがまたやって来るのを待った。


どこで何をしているのか、とんとわからないが、気が向いたときにフラリとやって来て、またフラリと去っていく。

「ま、元気ならいいんだ。
今年の夏は本当に暑かったから、もう会えないんじゃないかって思ってたくらいだもの。
日向ぼっこをしてるくらいなら良かった良かった」

そうしている家に、今月の始め。
「あけましておめでとうございまーす」
という感じでチャシロがやって来て、我が家のおせちに入っていたブリを平らげ、
「極楽極楽」
といった感じでチャシロベッドで1泊し、また帰ってこないのだ。


私は分析を急いでいる。
チャシロは、季節で来るのではないだろうか。
というか、キャットが、キャット前線みたいなのがあって、冬には北西の風ではなく北西のキャットが。
夏には南から前線のように南のキャットが。
そして秋には秋雨キャットが停滞して何泊か。
キャットは季節で巡るのだ。
テリトリーが天気図の前線みたいにうねって影響しあい、その季節にあったキャットテリトリーが我が家を覆うのではないか。

そんなバカバカしいことを考えていたら、
今日、チャシロベッドに新たな猫が勝手に寝ていた。

その名もミケヤン。(三毛だから)


我が家の新たなキャットヒストリーの幕開けである。
春じゃのう。





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Last updated  2008.01.29 01:25:42
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