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2006年02月27日
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ソウルからロスまでの飛行機の中はすごく楽しかった。
隣のお姉さんと仲良くなれた。香港出身の彼女は高校の英語の先生。
彼女の夫がお医者さんでサンディエゴに留学しているので、夏休みを使って遊びに行くというのだ。久しぶりに夫に会えるのだからうれしくて仕方ないのだろう。ほんとにいい顔して、きれいな優しい人だった。
「あなたは何でアメリカへ行くの?」と聞かれたが、たいして理由もないので「いやぁ~ふらふらするの」って言うと、「はぁ?」と言う感じだったが、「勇気があるわ」と言ってくれた。彼女は英語を上手にしゃべるが私はめちゃくちゃだった。でも持参したポケットタイプの英和と和英が一緒になった辞書を使ったり、中国語と日本語の不思議な筆談もすごく楽しかった。なんせロスまでの時間は長い・・・私よりも詳しい彼女の日本の芸能界やドラマ、コスメについての熱い語りや、韓国系の航空会社ならではの機内食ビビンバの試食で盛り上がった。機内が暗くなり、周りが寝静まっても彼女と私の興奮は冷めずしゃべり続けた。だからロスまではあっという間だった。

ロスに着いて彼女の夫とも会うことができた。彼も優しい人で、もしサンディエゴに来る事があればと、彼の電話番号と住所をくれた。記念に写真を撮ってお互いのいい旅を願って別れた。その後この旅を終えて日本から私は彼女の香港の住所に手紙と写真を送った。彼女もアメリカ旅行の写真と様々なアメリカでの出来事を書いて知らせてくれた。・・・そんな感じでいい感じに始まったアメリカ放浪。でも彼女達と空港で別れて直後、私は急に不安に襲われた。

ロスの空港はバカでかい。8ターミナルとかあるらしい。それにダウンタウンまでどうやっていこうかとかも決めてなかった。リュックからってうろうろしながら途方に暮れた。とりあえず私の中にはリトルトーキョーに行けば安い宿があって、日本語も通じるかもという甘い考えがあった。すると乗り合いタクシーのおっさんに声を掛けられたので、ダウンタウンに行きたいと言うと「乗れ」と言われた。とりあえず従って特等席の生まれて初の右側の助席に座らされた。金額の相場もよくわからなかったし、仕組みも良くわからなかったがどんどんきちんとお客さんが来るから安心だった。私を含めて5,6組のお客さんを乗せて出発だった。ダウンタウンまでのドライブはものすごいスピードにただただびびっていた。ハイウェイはものすごく広くて平気で150kmぐらいで走っている。ダウンタウンまでは結構距離があったような気がする。どんどん街の大きなビル群が近づいてくる。一度ロスには行ったことがあった。14,5歳のときに家族旅行でディズニーランドとかラスベガス、グランドキャニオンに行ったのだ。

ダウンタウンに入るとそれぞれハイアットやヒルトンなどの有名ホテルを点々と回りお客さんを降ろしていく。タクシーのおっさんがとうとう私に尋ねてきた。「おまえはどこに泊まるんだ?」「わからない。まだきめてない」「はぁ!?」私は当時18歳になっていたが黄色人種はだいたい若く見られる。きっとおっさんは私のことを15,6歳だと思っていたらしい。何言ってんだ、このガキはと思ったに違いない。とりあえず私は「リトルトーキョーに連れてって」と頼んだ。なんかおっさんはぶつぶつ言っていたがよくわからなかった。おっさんは親切にもリトルトーキョーの中で一番きれいなホテルに連れて行ってくれたが、私は地球の歩き方に乗っていた激安宿を探して歩いた。

日本人のバックパッカーには有名な古くなった病院を改装してつくったという宿を見つけ出した。フロントには白いランニングがまぶしい黄色人種の兄ちゃんがいた。もしや日本語しゃべるのかもと期待したが、彼は台湾か中国系のアメリカ人だったので日本語は通じなかった。でも無事部屋も見つかったし、フロントには日本語の新聞や少年ジャンプやマガジンなどのマンガもある。部屋は14,5ドルだった気がする。でも汚かったし、共同のシャワーはひどかった。お湯は出ないし水がチョロチョロ出るだけ。ここほんとに大国アメリカか?と焦った。たぶん女のお客さんはいなかっただろうな。

とりあえず荷物を置いて落ち着いたら外に出てみた。リトルトーキョーは不気味だった。日本語の看板や日本食を売ったスーパーなどがあり、有名な二宮金次郎の像も見た。日本人のようなおじいちゃんがうれしそうに手を振ってきたり、英語で声をかけてくるから変な感じだった。ちょっと外を歩いてすぐにロスは楽しくない・・・と思った。人の気配がしない。車は広い道路をじゃんじゃん走るが歩いている人がいない。人を見かけたと思ったら、ホームレスのおっちゃんとかがにやにや手を振ってくる。そのまま私はユニオン駅まで歩き念願のアムトラック(アメリカ横断もする大きな列車)のチケットを買いに行った。次の夜にはニューメキシコに向けて出発するチケットを頑張って手に入れた。(だって駅のお姉さんが早口の英語で怖かった・・・)



ただ単に空間を移動することが好きなのだ。留まっていられない。そしてマイノリティーでいることのリスクと快感が単に気持ちよくて私は旅にはまっていく。約5年半前のこと・・・はっくしょん!





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最終更新日  2006年02月27日 11時50分12秒
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