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2004年06月12日

人生最悪の事件

(7)

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昨日の夜の話である。

私は幼馴染のSHIBAのライブを後輩のＡと
見に行き、その後11時過ぎにくらいかな･･･
DJSAKAIのいるお店にご飯を食べに行く
ことになった。

あいにくDJSAKAIは不在のようで、
かといって帰るわけにもいかず、
とりあえずそこで食事をすることにした。

早く来ないかと待っていると
スーツ姿のDJSAKAIが店に戻ってきて、
何やら電話で話している様子。

電話が終わり、私たちに気がついたSAKAI氏の
第一声は、
「お前、なんか変」

失礼な話である。

「いらっしゃい」
でもなく
「お疲れ」
でもなく

まあいい。

するとまたDJSAKAIの携帯に誰からか
電話がかかってきた。

ヤギーである。
今から来るということで予約の電話だ。

KWHATSも一緒で、同じ職場の人と思われる
人の3人で来た。
ヤギーの手にはメガホンを持っており、
どうやら野球観戦の帰りのようだ。

彼らは私の座っている席のすぐ近くに座り、
試合は勝ったみたいで、彼らも
かなり盛り上がってる様子。

広告代理店勤務のKWHATSとヤギーには、
私が作ったうちのショップの広告を
見てもらうことになっていたので、
その話もしながら、何気に彼らの会話に
私も参加していた。

15分くらいたったかな。

4人組の男がお店に入ってきた。
みんな夜中なのにサングラスをかけていて
見るからにヤクザだ。
二人はジャージ姿に二人はスーツ。
兄弟分とその舎弟だろう。

なんか嫌な連中だなと思っていると、
お店の定員は、よりによってそのヤクザ風の
4人組を私の席のすぐ後ろに案内した。

最悪だ。

周りの人には私がビビってることを
悟られてはいけないと思いつつも、
絶対に背中が触れたりしないようにと
全神経を集中させた。

はやく席を立ちたい･･･｡

しばらくは平然を装っていたが、
私たちの食事も終えたことだし、
今しかないと思い、
「そろそろ帰るか」
とＡに言い席を立つことに。

KWHATSやヤギーとお別れの挨拶をして
そそくさとお店を出て、Ａを家まで送り
私はまっすぐ自分の家に帰った。

自分の部屋に入り、携帯を充電しようと
携帯を入れていたはずのポケットに
携帯が無い。

いくら探しても無い。

さっきのお店で電話を手にした記憶がある。
間違いなくDJSAKAIのお店に忘れてきた。

とりあえず落し物の携帯があるかどうかだけでも
先に確認をしておこうと思い、１０４でお店の
電話番号を聞き、DJSAKAIに電話してみた。

私が
「携帯の忘れ物なかったですか？」
と聞くと、DJSAKAIはそこにいた
お店の定員の子に聞いてくれた。

やはり携帯の落し物があったそうだ。
だが、問題はその後だ。

私が座っていた席の後ろに座っていた
ヤクザ風の４人組の男。
当然私たちは既に帰っていたが、
ヤクザ風の４人組の男が帰るときに
初めてお店の定員が携帯の落し物に
気がついたので、まずその人たちに
「携帯落としませんでした？」
とお店の定員が尋ねたそうだ。

そうするとその４人のうちの一人が
「あ、あぁそれ俺の」
と嘘を言って持って行ってしまった。

定員の話によるとちょっと挙動不審だったので
おかしいなと思ったそうだ。

だったら渡すなよ！！！

と言いたいところだが、さすがに
「俺の携帯だ」
と言ってる人に
「本当ですか？」
なんて言えないし、まして相手がヤクザな
だけに渡さないわけにはいかない。

絶対にまずい･･･｡

あいつらは誰が見ても間違いなくヤクザだ。
朝一で携帯を止めなくては何をされるか
わからない････｡

翌朝目が覚めてドコモショップに行く準備を
していたときである。
後輩の子から電話がかかってきた。

「○○さんから電話よ」
と母から電話を受け取り
「どうしたの？」
と聞いてみると、
「電話なくしませんでした？」

嫌な予感がする･･･。

「そうなんだよ、昨日携帯なくしてさ」
と答えると、
「やっぱりねぇ･･･｡」

嫌な予感がみごとに的中。

私の携帯から、女の子限定で卑猥な内容の
メールが送られているようだ。
「エロい写メを送ってくれ」
とか･･･

犯人は間違いなくあのヤクザだ。

電話をしてきてくれた子はメールが届いた本人
ではないが、メールが届いた子が
私からのメールにしては内容がおかしい
と思ってくれて間接的に連絡をくれたようである。

私は速攻で家を出て、ドコモショップに行き
電話を止めてもらった。
通話履歴を見たかったが、サービスショップでは
見ることができず、どうしても見たいのであれば
平日に支店にいかなくてはいけないとのこと。

ただ、通話料の内訳だけは聞くことができた。

私は今まで有料サイトを見たことが無い。

それなのに3,000円分くらい有料サイトの
登録があるそうだ。
怪しいのはそれくらいで、それほど料金は
増えていなかったので少しは安心した。

が、重要なのはこれからどうするかである。

まずは変なメールが誰に送られているかを
確認しなくては。

とりあえず連絡先がわかる人から
電話して、その人から他の人の電話番号を
聞いてまた電話する。

仕事用の携帯で連絡をしていたが、
その携帯の番号は誰にも教えてなかった。
だから、知らない番号からの電話には
なかなか出てくれない。
女の子なんか特に警戒するだろうが、
今回の標的は間違いなく女の子だ。

何回も何回も電話したり、留守電に伝言を
入れたり、その繰り返しでなんとか今日連絡が
取れた人は１５人くらいかな。

そのうち変なメールが届いているのが4人いた。
あのヤクザは何人に送ってるんだろう･･･｡
不安はつのる一方だ。

メールが届いている人に聞くと、
「Re：････」
で届いているようなので、そのヤクザは
恐らく受信履歴からメールしている。

少なくとも、メールをもらった事のある
人には記憶のあるかぎり全員に連絡を
しなくてはならない。

前の職場の人たちは会社のメールアドレスが
判るので、とりあえず会社宛にメールを
送っておいた。
だが今日は休日なので、メールを見てくれるのは
月曜日だ。
その二日間私は変態と思われるのだろうか･･･｡

会社の人はまだいい。
それ以外の人は、永久に連絡が取れない人も
いるかもしれない。
ということは永久的に変態と思われるのだろうか･･･｡

ここまでは私自身の問題である。

他にももっと大きな問題が･･･｡
こっちの方が重要だろう。

携帯に保存してある知人の電話番号や
メールアドレスといった情報だ。
通話は止めても電話帳の履歴までは消せない。
充電が切れるのを待つとしても、
最近ではコンビニで充電器が簡単に
手に入るから充電器の寿命がくるまで
携帯の情報は生き続ける。

とりあえず誰かに被害が出る前に警察に
届けておこうと思い、昼過ぎに警察に行った。

警官の話によれば、いまだかつて携帯を
紛失したことによる被害は無いとのこと。
犯罪を犯すにも、名前と電話番号だけでは
どうしようもないらしい。

業者に売買されることはあるかもしれないが、
100件や200件程度では金にならないそうだ。
私のアドレスには１００件も登録はない。

警官は
「とりあえずこうやって被害届けを出していれば
まず大丈夫です。」
と言うがやはり不安は残る。

迷惑メールやいやがらせの電話くらいは
できるはずだ。

もしそういうものが来た人がいたら
本当にごめんなさい･･･｡

はぁ･･･｡
気が重い･･･｡
マジで凹む･･･｡

今後何もなければいいが。

今までに何度かつらいと思う事件はあったが、
間違いなく今回が私の人生で最悪の事件である。。。

さっき親に聞いたのだが、今年私は厄年らしい。

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