May 22, 2006
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カテゴリ: 自然・動植物
只でエネルギーを得る…もとい、二酸化炭素の排出量を減らすために始めたソーラークッカーで芋を蒸かした事について報告しましたが(その時の内容は「ソロモン攻略成功ソーラークッカーだ…チャンポン (1) (2) 」参照ください)だんだん太陽のパワーも上がり、気温も上昇、蓄熱も集光もパワーアップしてきた。

これはお天気のよかった日曜日のソーラーシステム照射実験の内容です。

今回はサツマイモを使ってみた。というのはジャガイモ(ソロモンと称していたが)は半端に温度が上がって、その温度上昇が緩やかだと黒くなるのでちょっと向いていない。
攻略は済んだが、ここは一つ本命の サツマイモ(ア・バオア・クー) であろう。

といっても、同様の効果を期待したのではあったが、ソーラーシステムのパワーアップとサツマイモという食材の特性からか、予想以上の 大ヒット

朝7時くらいから陽に当て始める。
で、時々太陽の向きにあわせてソーラーシステムの軸線をずらすだけ。
で、10時ころ、ちょっと様子を見てみる事に。
おや、早くも断熱用に囲った透明のペットボトルが変形。
中の黒い缶は… アチアチアチ!!

あちあちサツマイモ
ものすごく熱い!!手で触れない。布巾で掴みあげる。
これは期待できるぞ。

ホコホコサツマイモ
蓄熱のため被せてあったアルミホイルを取ると、 激しく湯気が立つ。 (ちょっと見にくいがもうもうと立っている)
これはすごいぞ。こんないいかげんなシステムでここまでの熱量が得られるとは。

竹串ぶすっ
ちゃんと火も通っている。

ビフォーアフター
元の芋と比べてもわかるが、こんなに違う。 黄色くなって旨そう。


ここから先が予想以上。
出来た芋をおそるおそる一口。



……?

これは、 あま~い!!

今まで食べたどんな芋よりも甘い。
甘~い!!

直接加熱より遠赤外線による石焼の方が甘いのと同じ理屈 ではないかと思う。
つまり、澱粉の糖化にはまず糊化してから糖化酵素の失活温度までの狭い範囲に長く温度を保つのがよいはず。
直接加熱の熱伝導だと中が温まるためには外側により大きなエネルギーを投入しなくてはならなくなるため、外側の温度が急上昇、その糖化に必要な温度域を一気に突破してしまうため、あまり甘くならないが、遠赤外線による加熱は全体がじっくり暖かくなっていくので糖化酵素の活性温度付近をよりじっくり通ったため、糖化反応が進み、ここまで激甘の蒸かし芋になったものと思われる。
この方法はいい。
二酸化炭素削減、省エネもあるが、それをおいといても、従来のサツマイモの調理法の中で糖化に適した調理法であると言える。
とにかく、こんな甘いサツマイモは初めてです。皆様、ぜひお試しあれ。







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Last updated  May 23, 2006 07:18:20 AM
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プライヤ@ Re:このひと時が永遠に続けばいいのに(10/24) お久しぶりです。  pixiv更新がずっと無…
夢野みち @ Re:このひと時が永遠に続けばいいのに(10/24) 今頃ですが、あけましておめでとうござい…
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夢野みち @ Re:このひと時が永遠に続けばいいのに(10/24) どうしましたか? 私や兄夫婦は・・ 今日…

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