楽天競馬
地方競馬の楽天競馬|日替わりライターブログ  楽天競馬ブログ 13255709 ランダム
ホーム | 日記 | プロフィール

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

楽天競馬ライター

楽天競馬ライター

2022年07月20日
XML
カテゴリ: 坂田 博昭
水曜日の担当は、坂田博昭です。

 3連休の最終日・7月18日(月祝)
 マーキュリーCの盛岡でもなく、ヤングJSの高知でもなく…
 いつものとおり、名古屋競馬場におりました。



 朝一番で、こんな感じ。
 やはり普通の平日とは違います。


ヒカルアヤノヒメ (牝17歳)が、この日の3Rに出走しました。



 この日は祝日とあって、ヒカルアヤノヒメにカメラを向ける女性ファンの方も、多く見られました。隣で写真を撮っておられた方は、「ヒカルアヤノヒメが出るので来ました。今日初めてこの新しい競馬場に来ることが出来ました。」と。





 レースは、1番枠からなんと先手!通過順には「1」の数字がついたかな。
 C級19組距離400mっていうレースがあったら、勝ち負けするんじゃないだろうかと。そのぐらいの素晴らしいスタートダッシュ!

 ただ……尾崎章生騎手が戦前に話していたように、「どこかでうまく外に出して」とはいかず、外から被されるように交わされていき、結果は8着……。



 生涯通算306戦目のレースが、無事終了しました。



 ここでお知らせ。

 来る 8月1日月曜日の、10時30分から
 ヒカルアヤノヒメが「1日警察馬」 として、競馬場で行われる蟹江警察署の防犯キャンペーンに参加します。くわしくは​ こちら ​。

 よく「1日警察署長」っていうのは聞きますよね。
 ただ、馬はやっぱり「警察署長」にはなれないみたい(汗)。


 防犯キャンペーンは全国の警察で行われるので、調べようがないのですが……現役競走馬がこのような役目を与えられるのは、初めてのことではないか、と聞きました。

 当日はレース開催はありませんが、尾崎章生騎手がヒカルアヤノヒメに乗ってのお披露目など、開催日とはまた雰囲気の違うイベントになると思います。
 どなたでもご参加頂けますので、是非当日、名古屋競馬場にお越し下さい。
 私も勿論、ヒカルアヤノヒメの「1日警察馬」の姿を見に行きます。



藤原良一騎手 (50歳)が、引退することになりました。



 6月23日撮影

「パワフルな騎乗をするひとだな……」
 私は、そんな印象を持って見ていました。

 唯一の重賞勝利となった、2016年の白銀争覇(メモリージルバ)の映像を見ました。
 やや後ろの位置の内側でガッチリと押さえて脚を溜め、タイミングを計りながら前へ進出したり位置を保ったりと、馬をまさに「操って」動かしていました。最後の直線で外に出して追い出すと、馬も「待ってました!」とばかりに矢のように伸びて、ゴール寸前で差し切り。人気の薄い馬で「嵌まった」と言えばそれまでなのですが、改めて意識してみると、とても興味深いレース運びでした。



藤原良一騎手 の話

「年齢的に、乗ってもあと5年。ならば、変な乗り方になる前に転身しようと思いました。このあとは厩務員として競馬に携わっていきます。これからも応援よろしくお願いします。」
​​ 
 これからは、立場を変えて活躍を目指すことになります。

 騎手免許は今月末までですが、レースへの騎乗は今開催最終日の7月22日金曜日までで終了となります。競馬場では、22日の10R最終騎乗のあとに引退セレモニーが行われます。



 往く人あれば、来る人もまたこれあり。
 先週から、騎手候補生の競馬場での実習が始まっています。



大畑 慧悟(おおはた けいご)さん
 大畑雅章騎手のお兄さんの息子さん(つまり甥)にあたるそうです。

「近所のお祭りの時に馬が必ずいたりとか、身近に馬がいて、乗馬も小2で始めましたし。騎手になったきっかけですか?うーん、どこかで『よし!騎手になろう!!』って思ったわけでもないんですよね。叔父(雅章騎手)がいて格好いいなと思っていましたし、馬が好きだったから、ですかね。」

 周囲の環境を自身で感じて、その自然な流れの中でいまがある。
 何か特別なことに向かっていく、というのとは大分違う、なんて言うかな…「しなやかな感じ」を受けました。


 もう先週から調教に乗り始めていて、所属予定の 倉知学調教師 「難しい馬とか足元が良くない馬はともかく、普通に乗って良い馬なら任せられる感じですよ。もう他の厩舎の馬との併せ馬も、声がかかってやっています。」 と、好感触のお話。

 「このまま素直に、人の話を聞いて成長してくれれば良い。」

 これから教え導く立場としては、これが心からの本音なんだと思います。




 大畑雅章騎手とのツーショットの写真撮影タイムも急遽設定されました。

​大畑雅章騎手​ は、満面の笑みで 「そりゃもちろん、期待しとるよ。頑張ってもらわんと!」 と、顔をほころばせていました。

 騎手候補生の実習は、12月までと聞いています。
 この限られた時間の中で、どれだけのことを吸収して持ち帰れるか。春にプロになるときの「スタートライン」は、みんな同じではない。そんなことを感じました。


 さて、この日のメインレースは、古馬2000mの重賞・名港盃(SP2)
 向正面の左手から、馬場を1周半するコースです。



 宮下瞳騎手のエッシャーが逃げ
 2番手に、笠松から参戦した2番人気のナムラゴロー
 好位に大畑雅章騎手騎乗のペイシャシオン(外目11番桃帽)
 少し間が開いて、中段馬群に1番人気のマイネルティプトン(内目2番)
 外の同じ勝負服が、転入初戦の3番人気アンタンスルフレ

 2週目の勝負所から、中段にいる馬たちが入れ替わり立ち替わり前へ攻め寄せようとするんですが…



 前々正攻法の ペイシャシオン が、攻め寄せてくる馬たちを1頭ずつ捌いて先頭に立ち、最後の直線。
 外から来たアンサンスルフレ(橙帽)も脚色が鈍ってきたところに、今度は内から塚本征吾騎手のクインザヒーローが、最後の刺客として襲いかかってきました。



 一瞬、塚本征吾がやったか!?……と、誰もが思いました。
 ただ、やはり内を通ると伸びない。



ペイシャシオン が、重賞初制覇。

 前走B級勝ちで、正直格下と思われていました。
 ただ、この春からは1着続きでクラスを上げてきていた馬で、最近負けた2回は、いま6連勝中で重賞級との呼び声高いファステストシチーに負けたものでした。ファステストシチーがこのレースに出ていれば、かなり重い印がついたはず。
 ペイシャシオン まさに人気の「盲点」でした。



 クインザヒーローの 塚本征吾騎手
 上がって来て、コースの方を顧みてこの表情……

「かかる馬なので、仕掛けないで行けと言われていました。勝負所で丸野さん(アンサンスルフレ)の位置に出せれば勝負になったかも知れませんが、そこには出せなくて、結局そのまま内に行くハメに…残念です。」



 大畑雅章騎手は、この表情
 勝利騎手インタビューの模様は、​ 名古屋競馬オフィシャルYoutube映像 ​でご覧下さい。
​​​​ 


榎屋充調教師 (写真左端)の話

「夏の暑さは大丈夫だと思っていましたし、(他の有力馬が出てこない)この時期、2000mの距離、様々なことを考えて、格上挑戦しました。それが全てかみ合った感じです。気性的に難しいところがある馬ですが、若いときの足元の不安を克服してここまで来ました。勝てたので、少し休養させて先々を決めていきます。」

 「勝ち」に不思議な勝ちあり、という言葉がありますが……
 馬券的には波乱だったとは言え、馬の周りの人々にとっては故ある勝利だったのだと思います。




 検量室の前で、もうトンボを見つけました。


 次週は、どこかに取材に行ければそのお話で。
 ほんと……コロナ、なんとかなりませんかね……





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2022年07月20日 10時10分55秒
[坂田 博昭] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: