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2022年09月01日
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カテゴリ: 横川典視
木曜担当のよこてんです。

 28日に行われた牝馬の地方競馬全国交流重賞『ビューチフルドリーマーカップ』。いやいやサルサディオーネ強かったですね。


★ビューチフルドリーマーカップ優勝/サルサディオーネ

 グレードレースでJRA勢と互角に渡り合ってきた実績を持つ馬が斤量面のハンデなしに地方競馬の相手同士と戦えば、それは楽々5馬身差の圧勝もある意味当然・・・というしかないでしょう。もちろん輸送とか初コースとかを気にするところがある馬だという事ですから陣営も必ずしも楽勝と思って送り込んできたわけではないのでしょうけども、馬自身の力でそんな不安をまとめて払拭。これならばJBCに向けても視界良しとなったのではないでしょうか。




 サルサディオーネは青森・荒谷牧場の生産馬。昨年の秋、​ このブログで採り上げさせていただくべく取材に向かって ​、生まれた頃の同馬や同馬の母サルサクイーンのお話をうかがってきました。
 その昨年は金沢JBC直前という事でうかがったのですが、金沢でのサルサディオーネは10着。Jpn2やJpn3は牡馬相手にも勝っていたりする同馬なのですがJpn1はこれまで6回挑んでまだタイトルには届いていません。今度こそ・今年こその力が入る今年の盛岡JBCでしょうし、そう思わせる内容でもありましたね。


★昨年の金沢・JBCレディスクラシック。先頭で一周目のスタンド前を通過するサルサディオーネ(左)


 ちなみに荒谷牧場の荒谷さん、今の代の荒谷栄一さんですけども、今の代になって生産馬が岩手の重賞を勝ったのは初めてとの事。
 また、岩手での青森産馬の重賞勝ちは20年ダイヤモンドカップ・グランコージー以来となりました。

 さて、ビューチフルドリーマーカップを終えて、11月の盛岡JBC・JBCレディスクラシックの構図もだいぶ見えてきたのでは。

ショウナンナデシコ 。昨年の今頃はJRAの3勝クラスに上がったばかりの条件馬。昨年までは重賞に出走した事すらありませんでした。それが今年に入ってエンプレス杯・マリーンカップ・かしわ記念・スパーキングレディカップとグレード4連勝。中でもかしわ記念では牡馬を一蹴する走りでG1タイトルを手にしたのですからたいしたものです。
 牝馬相手に絞ってみても、1月のTCK女王盃ではテオレーマ、昨年の金沢JBCレディスクラシックを制した“女王”に敗れたもののタイム差無し2着の大健闘。テオレーマ引退後の牝馬戦線でショウナンナデシコが大活躍する伏線となりましたし、その後のレースでも昨年の牝馬グレード戦線の上位馬を次々退けてきています。例えば対サルサディオーネでは3戦してショウナンナデシコの3勝ですから、現時点での“ダート女王”を挙げるとすればやはりこの馬でしょう。


★ショウナンナデシコ(かしわ記念優勝時)

 そして サルサディオーネ 。対ショウナンナデシコでは、こちら側の視点では3戦して3敗ということになりますが、そのショウナンナデシコが常にサルサディオーネを強く意識したレースをしてくるように向こうが“手強い相手”と見ている事は間違いありませんし、ショウナンナデシコ以外の牝馬には優勢の戦績。今年の舞台は得意の左回り、コースを一度経験して本番に挑める点もアドバンテージになっていいはず。


★サルサディオーネ(エンプレス杯パドック)

 もう一頭は グランブリッジ 。関東オークスを勝っただけならまだなんとも言えませんでしたがブリーダーズゴールドカップで古馬を破った、それも同斤量でというのが価値が高い。その破った相手がこれまで牝馬グレード路線で健闘してきているプリティーチャンスという点も同じくです。伸び盛りの3歳馬の勢いには要注目でしょうし、ビューチフルドリーマー直系の小岩井血統というのも注目したい所です。


★グランブリッジ(ブリーダーズゴールドカップ優勝時)

 ショウナンナデシコは10月6日のレディスプレリュードへ、サルサディオーネは9月28日の日本テレビ盃を経るかJBC直行か、グランブリッジはJBC直行。というのがそれぞれの現時点での今後の予定。JBCまでに一度使うかどうかの違いがあるにせよ、この3頭が相まみえるとすればそれは本番・JBCレディスクラシックになりそうですね。

 その他の馬たちはどうでしょうか?

 近年のJBCレディスクラシックでの有力馬の前哨戦はやはりレディスプレリュードが主流でそれに次ぐのがブリーダーズゴールドカップやスパーキングレディーカップ。日テレ盃からというのは昨年のサルサディオーネがそうでしたけども牝馬のローテーションとしては主流ではない。白山大賞典からという路線もなきにしもあらずですがこれも多くはないですね。
 とすればこれまでの牝馬グレード路線で健闘してきた馬。 レーヌブランシュ プリティーチャンス テリオスベル か。


★テリオスベル(マーキュリーカップパドック)

 ただしこれらの馬たちの次走はいずれもレディスプレリュードの予定。そこでもショウナンナデシコが強力な走りを見せて勝つようなら本番前に力関係が定まってしまう可能性もあります。

 「なにか現れないか」という予感というか怖さというかはまだありますよね。昨年のJBCレディスクラシックを制したテオレーマ、一昨年のレディスプレリュードを制したマルシュロレーヌはいずれも前年の同じ時期には重賞に出た事もない条件馬だったのが、半年かそこらの間に一気に頂点にたどり着くような成長をみせました。今年で言えばそれがショウナンナデシコなのでしょうが、まだ他にもいるのでは・・・と期待したい気持ちもあります。
 まずはこれらの馬たちが無事に、そして好調で、11月3日の盛岡に登場してくれる事を期待しつつ。





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最終更新日  2022年09月01日 20時21分18秒


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