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2022年10月06日
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カテゴリ: 横川典視
木曜担当のよこてんです。

 今回は『Road to JBC』の前哨戦二つの観戦記を書きたいと思います。

 まず初めは10月5日に大井競馬場で行われたダートスプリントのグレードレース『東京盃JpnII』。この東京盃は距離1200m、JBCスプリントの直前にあるスプリント戦であり基本的に同じ距離で行われるということで、JBC設立当初から重要な前哨戦となっています。


★両レースの日とも雨模様。特に東京盃の日は割としっかりした雨に。氷雨。

 今回は8頭立てになってしまったのがちょっと残念でしたが、昨年の金沢JBCスプリントの覇者レッドルゼル、根岸ステークス優勝、フェブラリーステークス2着などの活躍を見せていたテイエムサウスダンらが秋初戦を迎えて、春以降の短距離路線で成績をあげてきた馬との対決、勢力図に変化があったかどうか?を探る一戦ともなりました。


★東京盃優勝 レッドルゼル

 そんな東京盃を制したのは昨年のJBCスプリントの覇者レッドルゼルでした。3月のドバイ海外遠征以来の日本での一戦、馬体重は487キロでしたがこれは遠征前の日本でのレース時の体重とほぼ同じ。もっと言えば同様のローテーションで挑んでいた昨年の東京盃ともほぼ同じ馬体重でした。昨年と違うのは58kgの負担重量、そして3着だった昨年とは違う1着という結果。





 最後の直線の攻防も余裕十分な手応えでの快勝。馬体重しかり、臨戦過程しかり。JBCスプリント連覇に向けて順調なスタートを切ったと言えるでしょう。


★テイエムサウスダン(返し馬)+14kgでこの結果なら次戦での上積みは大きいのでは

 ただ、2着のテイエムサウスダンも5月のかしわ記念以来の休み明けでプラス14キロ、余裕を感じる体つきと身のこなしでありながら直線は一旦先頭に立つような走りを見せています。このひと叩きで挑むことになるだろうJBCでの“叩いた上積み”には期待できるのではないでしょうか。


★オーロラテソーロ(パドック)真っ向勝負で僅差3着、好レースをやりきったが・・・

 クラスターカップの覇者オーロラテソーロは3着。最後まで上位2頭に食い下がり、脅かす走りはお世辞抜きに好内容、今の勢いはしっかり活かしたと感じますが、できればここで連対以上の結果を残したかったところでしたね。クラスターカップの際に畠山調教師が「なんとかして出たい」と言われていたJBC、ちょっと難しくなったか・・・。


★ギシギシ(返し馬)ハナに行く形でよく粘ったものの残り100mでつかまってしまいました

 翌10月6日に行われた牝馬のグレードレース『レディスプレリュード』。こちらはJBCレディスクラシックの前哨戦となります。注目はやはりグレードレース4連勝中、かしわ記念も制したショウナンナデシコ。ファンの期待も高く、馬券発売開始から1倍台の単勝オッズをキープするような人気ぶり。牝馬のグレードレースだけでなく牡馬を相手にしてもJpnIを勝っているだけにこの人気も当然、結果もその通りになるかと思われたのですが・・・。


 直線に向いて懸命に食い下がり巻き返そうとするショウナンナデシコ、テリオスベルを交わしてなんとか先頭に返り咲いたのですが、そんな2頭を外から一気に交わしていったのがプリティーチャンスでした。


★レディスプレリュード優勝 プリティーチャンス

 同馬は昨年12月のクイーンカップでは3着、今年3月のエンプレス杯ではショウナンナデシコから1.5秒差の5着。そのへんの感じだとちょっと差があるのかなという印象でしたが、その後の4月アンタレスステークスではオメガパフュームの0.5秒差4着、前走の門別・ブリーダーズゴールドカップでも今回同様に直線末脚を伸ばす形でグランブリッジとタイム差なしの2着とここに来て勢いに乗ってきている印象がありました。エンプレス杯での約8馬身差をひっくり返す強い走りでの初重賞制覇となりましたが、近走を眺める限り不思議な感じもフロック感も全くありません。


★テリオスベル(返し馬)マーキュリーカップを彷彿とさせる意表を突く強襲。JBCに出てくるならトリックスター的な立ち位置にもなりそうですが・・・


★一周目のスタンド前を先頭で通過するショウナンナデシコ。自らハナに行く形はイマイチかも?

 この2レースでJBCスプリント。JBCレディスクラシックの直前の勢力図が明らかになったのではないでしょうか。
 スプリントは、レッドルゼルやテイエムサウスダンが不在の間に成績を伸ばしてきていた馬たちがどれぐらいやれるか?と思って見ていましたが、今回の感じだとやはり実績馬強し・・・の評価になりそうですね。
 ただ、ここには出走しなかったダンシングプリンス(クラスターカップからJBCスプリント直行)や南部杯からJBCスプリントを目指すシャマルといった馬たちがいます。“レッドルゼル一強”と見るにはまだ早いように思いますね。

 レディースクラシックの方は本番でも大本命になるとなるだろうと思われていたショウナンナデシコの思わぬ敗戦。これで勢力図が混沌としてきたのではないでしょうか。

 ショウナンナデシコは7月のスパーキングレディーカップからの休み明けという形になったんですけども、それでいながら478キロ、ここ1年ほどでは一番少ない馬体重になったのがちょっと気になりましたね。一か月後の本番までどれくらいの上積みがあるか?そこが焦点になると思います。
 あと、この馬は一番強いと言うか自在に動けるのはマイルで、1800mは少し長いような印象があります。
 一方で、この馬にとってはサルサディオーネのような徹底先行タイプがいた方がレースを作りやすいという印象もあります。本番にはそのサルサディオーネが出てくるでしょうから、その点では今回よりは戦いやすくなるという見方もできそうです。

 また、今回勝ったプリティーチャンスに本番の主役を期待してみたいところですが、レース後の野中調教師のコメントは「左回りは右回りほど良さがない」ということで次走をJBCと決めてはいないというニュアンス。JBCには向かわない可能性もありそうです。




 とするとブリーダーズゴールドカップを勝ったグランブリッジか?斤量差があったとはいえプリティーチャンスを退けているのですから評価は高めで良いと思います。


 さてまもなく南部杯が行われますね。Road to JBC の最終戦、本番にはないマイルという距離ですが、南部杯からは2000mのクラシック、1200mのスプリントいずれにも向かう事ができますし、実際2003年にはアドマイヤドンが南部杯→JBCクラシックと連勝しています。南部杯の結果ももちろんJBCに直結するはずです。

 今年の顔ぶれは、スプリントに向かいたいという馬が多めのような気がしますね。そして初盛岡になるという馬が多い。既に何度も盛岡を経験しているベテラン勢とどれだけやれるか?は、本番で目指す距離とは違えども、一つのものさしになるのではないでしょうか。
 気になるのはお天気です。天気予報では少しずつ雨のタイミングが前にずれて行って、もしかしたら南部杯のレースの頃には雨が降っていないかもしれませんが、少なくとも夜半から午前中にかけては強めの雨が降る時間帯がありそうです。
 過去2年も雨に影響された南部杯。雨の高速馬場になるとJRA勢が強さを発揮すると思われますが、本来短距離指向の馬がマイルの高速な流れに巻き込まれると・・・という展開のアヤもあり得るでしょう。馬場傾向の変化にはレース発走まで悩まされることになりそうです。





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最終更新日  2022年10月09日 17時00分30秒


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