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2023年01月18日
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カテゴリ: 坂田 博昭
水曜日の担当は、坂田博昭です。

 佐賀競馬場に出かけてきました。
(取材日:1月15日日曜日)



 残念ながら、この日はあいにくの曇りないし雨
 この競馬場らしい、「木々の緑と空の青」のコントラストにはお目にかかれませんでした。



 国道から競馬場へと入っていく道路の脇の木々を見ると…
 ほんの少しですが、花のつぼみが膨らみ始めている


 競馬場について少し時間があったので、いつもあんまり行かない4コーナー方向へとなんとはなしに歩を進めてみました。入場門を入って右手の方角、スタンドよりも更に向こう。

 そしたらさ……



 完全に滅んだと思っていた古~~い食堂街の一部が営業中。
 復活してました。

 恥ずかしながら、これだけ佐賀競馬場に来ているのに、全然気がつきませんでした。


 更に、その一角に、明らかに周囲の店とは異なる趣の場所を発見!!



カフェ「FUJI」
 だいたいね…店先に 「OPEN」 のキラキラ光るネオンが出ているだけでも、地方競馬の競馬場らしくないもん(汗)。



 ほーら、やっぱり!(笑)
 入ってみると、こんな感じのおしゃれカフェ。


 ほんと、気づいてなくて申し訳ない……(汗)



 お店には、競馬グッズも飾られていて雰囲気を作っています。

 メニューは洋食中心で、ライスものとかスパゲッティとか。
 隣のテーブルに出てきたオムライスには、ちゃんとてっぺんに旗が立ってた!!
 次回はそれを注文してアップしよう!



 アイスコーヒー頼んだら、ジョッキで出てきました。
 これで300円
 全てのドリンクが、こうして景気よくジョッキで出てくるっぽいです。



 お店を切り盛りされている ハルカさん

「平日は別の仕事をしているんですけれども、飲食というかサービス業をしてみたいとずっと思っていて、オーナーから声をかけてもらってこうしてお店をやらせてもらっています。佐賀競馬を開催している土日に開店しています。おかげさまで、SNSなんかで知った方が集まってくれて、関係者とか近隣の方だけでなく、全国から佐賀競馬に来られる方が、立ち寄って下さいます。」

 お店の中は、元々あった古き良き食堂出て行ったあとの状態から、全部DIYで整えて言ったんだそうです。DIYで、ここまで雰囲気を変えられるとはすごい!



 机は、元々あったものを綺麗に塗り直して使っているそうです。

​「私は、ここを始める前までは、競馬とか全然わからなかったし、競馬場がこういう場所だということも全然わかっていませんでした。でも、お店を始めると……本当に様々な方が集まってくれて、そんな方々との出会いとか、触れ合いの場所になっているのが、私自身本当に楽しいんです。」​

 多くの方々が、SNSで見てこの場所を知り、そしてリアルにこの場所にやって来るんだとか。まさにネットとリアルの「融合」。リアルに集まれる競馬場なり、こういうお店があるから成立する、人と人との関係……。



 照明も、もともと天井についていた扇風機を1台取り外して、こんな風におしゃれに吊ってありました。向こう側の壁の柄は、壁紙を綺麗に貼ったもの。

 昭和の時代の少々灰色が買ったイメージのスペースが、こんな風に生まれ変わるとは……本当に驚きです。

「競馬場って、こんな風に色んな人々が来て、時間を過ごせるじゃないですか。子どもとか、家に籠もってゲームやってるよりも、ずっといい。私自身が、人と触れ合うのが本当に楽しいと感じるので、これからもこのお店を通じて、このお店自体も佐賀競馬場も、人々が集まって触れ合う場所になって、もっと人が集まるようになったらいいと思っています。」

 食事でも、競馬の合間のちょっと一服でも、是非一度お店を訪れてみて下さい。
 競馬場の、本当に一番奥の方にあって「別天地」みたいになっているのが、また更にいい雰囲気を醸し出しています。

さがけいば カフェ「FUJI」
Twitter  @sagakeibalove



 さて……競馬の取材もしましょうかね。



 年末に行われた大一番・ 中島記念 は、各馬気迫のこもった好レースでした。
 とりわけ、頑張った「あの」馬の話を、この日は聞きたくて。



ミスカゴシマ  明けてもう牝6歳
 この写真は、一昨年12月のウィンターチャンピオンで重賞を勝ったときのものです。

 3歳の頃から全国区で活躍し、数々の重賞を制覇。古馬になっても重賞戦線で奮闘を続けて、中島記念のファン投票では2年連続で1位の得票となるほどファンの多い馬
 ですが……短距離路線で頑張ってきていたこの馬には、1800mの中島記念は少々距離違い。

 昨年末、2度目のファン投票1位となり、初めて中島記念に出走しました。​
 結果は3着。速度を生かして前々で運んだものの、他馬がドンドン攻め寄せてきて厳しい展開になりました。それでも最後また盛り返しての入着には、多くの方が心奪われてのではないでしょうか。



 管理する 平山宏秀調教師

「以前は長い距離も走ったことはあるのですが、その後はずっと短距離を使っていました。もしかしたら、歳を重ねていまなら対応出来るようになって来たのかも知れませんね。」

 年が明けて、 1月12日の雷山特別(オープン) では、初めて2000m戦での勝利をあげました。

「この冬は、中島記念から佐賀記念と決めて調整してきました。順調ならば佐賀記念。どれだけやれるか楽しみです。」


 主戦のこの方にも話を聞いてみました。



​石川慎将騎手​  38歳
 ミスカゴシマをこれまでに、数々の重賞勝利に導いてきました

「(雷山特別は)番手でうまく競馬が出来ました。ハナに立ったら、また後ろから来られていじめられてしまいますから、理想的な形でしたね。こういう競馬も出来るし、相手次第ではありますが、距離も大丈夫じゃないでしょうか。」

 さあ、佐賀記念。
 どんな競馬が出来るか楽しみです。


 中島記念で管理馬ワンツーと、最高の形で昨年を締めくくったのがこちら。



山田徹調教師
 中島記念は、 リュウノシンゲン が勝って ​シャンパンクーペ​ が2着とワンツー

「思い描いた通りの最高の結果になりました。リュウノシンゲンは、佐賀に来てからどんどん調子を上げてきて、中島記念でも思った以上に余裕のあるレース振りでした」



 昨年11月の九州大賞典の時のリュウノシンゲン(返し馬)
 当時は2着に終わりましたが、 中島記念は圧勝!
 まだ明けて5歳だけに、これからが楽しみです。

​「シャンパンクーペがいるので、2頭うまく使い分けていかなければならないところが難しいのですが…一応姫路(たぶん白鷺賞のこと)には登録して、出られなければ佐賀記念とか、当面の目標は3月のはがくれ大賞典を目標にしながらいければと思っています。2頭とも楽しみにしていますよ。」​

 シャンパンクーペは、1月12日の雷山特別でミスカゴシマに敗れて3着。
 映像でもわかるぐらい大きくフットワークを乱して失速し、心配されましたが……レース道中からトモの運びがおかしくなったとのこと。大事に至らなくてよかった。
 今後の出走に向けては、その点のケアをしながら調整されつつ、狙いを定めていくことになるそうです。

 そのシャンパンクーペ。中島記念でもルーキーのこの人が乗っていました。
 デビュー初年度に、中島記念初騎乗を果たしたことになります。



山田義貴騎手  2月で19歳になります
 昨年4月デビューで、これまで66勝
 父・山田徹調教師のもとで、成長と活躍を期しています。

「普段は、レースの前にあれこれ考えないように努めているのですが、中島記念の前はさすがに、位置取りとか展開とかをあれこれ考えましたね。(同厩舎の)リュウノシンゲンの後ろ。もう少しスムーズに動き出して行ければ、ワンチャンあったかなとは思っています。」

 山田義貴騎手といえば、デビュー2ヶ月で騎乗した重賞・佐賀王冠賞で、終い追い上げて「あわや!?」のシーンを演出。大いに湧かせました。



昨年6月19日 佐賀王冠賞
 一番右のゲットワイルドが山田義貴騎手
 惜しくもテイエムチェロキー(右から2頭目)を捉えきれずハナ差2着

「あのときはもう、ここから仕掛けていく、って決めてその通り行ったら、あそこまで来た、っていう感じで(苦笑)。それでも、レースのあとは悔しかったですね。」



 そのときの、上がりの表情がこれ

「重賞は、やはり早く勝ちたいですね。あとは、昨年以上に勝つことを目標にします。」



 取材に出かけたこの1月15日は
 9Rをキャベンディッシュ(外5番)で勝利!


山田徹調教師 は、所属騎手でもあり、子でもある義貴騎手を、どう見ているのだろうか…



「(代々競馬に携わっており)生まれたときから競馬の中にいるわけですから。他の若手の人たちとはまた違って、思うところはあると思いますよ。レースで言えば、勝ち気なところがあるので、それがどう出るか、だと思っています。」

 自身の仕事との関わりでも、思うところがあるようで……

「やはり……(義貴騎手がデビューしてから)いい馬を揃えて乗せてやりたいという気持ちも、自分の中では間違いなくあると思いますね。いま中島記念で活躍できましたが、それ以外の馬がなかなかいなくて。自分自身の活躍としても、​また改めて頑張りたいですね。」



​ 昔と違って、シンプルに「親子二人三脚」っていう感覚でもないのかも知れませんが…​そういう「縁」の中で、どういうことが起きるか、というのも、競馬に限らず物事の興味深いところ。山田徹調教師、山田義貴騎手、それぞれにどんな風に活躍の道を歩んでいくのか、注目していきたいです。



 さて、この日のメイン
 地方全国交流の 重賞・ゴールドスプリント(1300m)
 ダノングッドが勝った昨年の第1回を上回る好メンバーが遠征してきて、レースは激戦になりました。



 最初のゴール板前
 先手を取ったロドヴィグラスを巡って…
 テンから叩いて位置を取りに行った ダノングッド が、2番手の外目
 一方、注目された南関東の2頭
インペリシャブル (橙帽赤と白の服)は好位の外目
マックス (黒帽)は内で脚を溜める形で進みました

 前が止まって、早々に先頭に立つダノングッドに、3コーナーから進出してきたインペリシャブルと、外に出されたマックスがいい脚色で追い上げてきました。

 しかし……



 後ろからの攻撃を受け止めて、抜け出しを図る ダノングッド (一番左)



 連覇達成!
 タイムは、1分19秒9のコースレコードでした



多田羅誠也騎手
 上がって来てこの表情は、やはり安堵の気持ちが大きかったか…

 勝利騎手インタビューの模様は、​ 佐賀競馬オフィシャルのYoutube映像 ​でご覧下さい。

「もう、この馬がどういう特徴があって、どういうレースをする馬かわかっているから……(苦笑)、」

 地方交流のレベルの重賞では、目標になる立場のダノングッド。
 「前走の笠松グランプリのように、早めに来られて捲られる展開だけは避けたかった。」 と話すとおり、馬の力を信じての「先手必勝」の戦いぶりが功を奏したようです。スタートは半馬身ぐらい遅れたところから、気迫のこもった促し方で番手を取った多田羅騎手の好プレーでした。



ダノングッド も、もう11歳
 それでも、レースのあとはこのように荒ぶる気持ちをむき出しにするところは変わっていませんでした。口取り写真の態勢を取るのも大変……。



別府真司調教師 の話

「地元の高知の重たい馬場だと、年齢的なものもあってどうしてもトモに負担がかかってしまって、手前も替えないんですよ。佐賀のような軽い馬場だと、手前もすいすい替えて、走りが違いますね。この馬はやはり、遠征で軽い馬場の競馬場の方が合うんです。」

 年齢的なものもあるので様子を見ながら、と断りながら、この先は高知のだるま夕日賞(2月12日)から、権利が取れればダートグレードの黒船賞(3月14日)と、見通しを話しました。



 ダノン「グッド」のポーズかな?

 見応えのある、いいレースでした。
 来年は、地元・佐賀からも、遠征馬と五して戦える馬が現れるといいですね。




 佐賀の話で長くなったので……
 昨日の名古屋の重賞の話は、また来週お送りします。





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最終更新日  2023年01月18日 07時00分09秒
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