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毎年、始発に乗って取りに行くチケット。~なので、今回も最前列でじっくり観られました。
番組は、「解説」茂山千三郎・野村萬斎、狂言「附子」、「花折」。
まずは、毎年恒例の千三郎さんと萬斎さんのトークから。
今回は、関西と関東の言葉の違いからお話が始まりました。
千三郎さんが、東京でタクシーに乗って思わず「そのどんつきを曲がってください」お言ってしまって、運転手さんがわからず「もう少し早くおっしゃってください」の言葉にムッとしたとか。関西なら、「お客さん、もう少しはよゆうてや」で、すむそうなんですが。
関東の丁寧すぎる言葉が、上から目線で言われているようで怒られているような気がするとか。そういえば、そう感じるかも~。
恒例の小舞いは、「兎」。本当に、和泉流と大蔵流?家の違い?で微妙に違うのですね。同時に舞うのは、お2人とも、本当にやりにくそうでした。
「附子(ぶす)」。主人(茂山千三郎)は、太郎冠者(茂山千五郎)と次郎冠者(茂山七五三)を呼び出して附子という猛毒の入った桶を見せ、しっかり番をせよと命じて外出します。附子の方から吹く風に当たっても死ぬと脅された二人は恐いもの見たさ、扇で扇ぎながら近付いてふたを開け中を覗くと、なかには、黒くどろっとしたものが。そして美味しそうな匂いがします。そっとなめてみると、それは、砂糖でした。あまりのうまさに夢中になり、食べ尽くしてしまいます主人への言い訳に困った二人は、眠気を覚ますために相撲をしていて壊してしまったとの言い訳に、主人の秘蔵の掛け軸を破り、大切な天目茶碗を割ってしまいます。
大蔵流、茂山家の「附子」は初めて観ました。演出や場面設定が、和泉流よりこまかいというか、丁寧な説明のように感じました。とても面白かったです。
茂山千作さんが出演予定でしたが、齢90歳を超えてらっしゃるので~この寒さで体調を崩されたのかもしれませんね。茂山七五三さんに配役が変更されていました。千作さんの舞台を観られなかったのは残念でしたけれど、私は、七五三さん、好きなので、ラッキーだったような。
「花折(はなおり)。寺の桜は花盛り。ですが、住持(野村万作)は、花見禁制にし、誰が来ても庭に入れないようと、新発意(出家見習いの僧・野村萬斎)に言い付けて出掛けます。そこへ花見客たちがやってきますが、新発意に入園を断られ、仕方なく垣根越しに酒宴を始めます。うらやましくなった新発意は我慢できずに、酒を所望し、飲ませてくれた者一人だけ(石田幸雄)庭に通そうとしますが、皆付いて来て入ってしまいます。そこで、全員で楽しく酒盛りになってしまい、あげくに酔いつぶれた新発意は気分がよくなり客たち全員に庭の桜の枝を負って土産に持たせてしまいます。
私の前に~正確には、私の前の舞台~ど~~んと置かれた桜のお作り。なかなかきれい。一足早く、お花見ができました。
最初は、シャープに舞っていた舞い。最後は、千鳥足~。酔った姿もステキ!
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