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自分で作曲やりだしてから音楽は聞かなくなってしまったんですが私が非常に好きなへヴィ・メタルのバンドで『ANGRA』というバンドがあるんです。
このバンドはブラジルの5人組のバンドで、へヴィメタルと言う音楽の中でも”メロディックスピードメタル”とか”シンフォニックスピードメタル”などと言うジャンルの物です。
ヘヴィ・メタルと言えばなんだか「派手な化粧して、絶叫しててとにかくウルサイ」とイメージをお持ちであろうが『ANGRA』をはじめそんなバンドばっかりではない。
非常にスピード感があり、ヘヴィでクラシカル。フュージョン&ジャズのエッセンスも多くちりばめられており、プログレッシヴなアレンジで聞く者のテンションを高揚させる。
そんな弾けたな中にも知的なフィーリングもあるし、何よりも歌詞観、メッセージ性が強いバンドで、非常に好きなんです。
その『ANGRA』のギタリスト&ソングライターの「ラファエル・ビッテンコート」がアルバム『Temple of shadows』の解説でこんなコメントを言っていた。
~<ラファエルビッテンコートによるアルバム”Temple of shadows”の解説>から一部抜粋。~
コンセプトは、宗教戦争の無意味さを考察し、今日の国際情勢と比較することなんだ。
戦争の目的が政治的、商業的、そして宗教的理由と言う国々がある。特に今回のイラク戦争にかんしては、石油や武器を売って金儲けを企む戦争産業も複雑に絡んで、さらに意味の無い戦いになったよね。
本来宗教とは他人を思いやり、より高い精神へと到達し、そして魂を救うことが目的だったのに、いつの間にか人間が殺しあうという矛盾した結果が起きた。
聖書に書かれていること、教会の歴史、西洋社会の資本主義や哲学の”矛盾”を指摘しているんだ。
でも、僕の意見は決して押し付けたくなかった、聞いた人たちにはその人なりの考えを導き出して欲しいと思う。
簡単に物事の善悪をハッキリ決め付けないで欲しい。 僕は東洋の儒教の教えは素晴らしいと思う。僕はもともとカトリック教徒だったけど、現在は無宗教だよ。
人間の社会は、技術、コミュニケーション(伝達方法)において大きな発展や進化を遂げてきたのに、結局人間がやっていることは昔と変わらない。
僕はこれまでに”聖戦”を含めて宗教的な題材を取り上げてきた。人間は宗教を通してある種の心情を持つにもかかわらず、それとは矛盾した行動をとることがあるんだ。イスラム教徒達の起こしたテロ攻撃、そしてアメリカの無知かつ不合理な逆襲方法の両方に納得できなかったから、今作を通して、世の中で実際起きている事に目を向け、じっくりと考えて欲しいと思った。
特に10代の若者の若者たちは「今夜どうしよう?」とか、自分の身の回りのことしか頭に無いから、是非これを機会に皆に自分なりの意見を考えて欲しいんだ。
~抜粋ここまで~
私はこの解説、考えにすごい共感を感じた。
イラク戦争が例に出ているが”アメリカ=正義、イスラム原理主義=悪”という構図がマスメディアを大々的に利用してあまりにも短絡的に善悪が決め付けられているという矛盾を指摘している。
イスラム教徒の子供たちが”聖戦”と言っている理由が彼らからすれば”正義”なのかもしれないと。
簡単に物事の善悪を自分だけの価値観で決め付けるのは非常に危険な事だと。
(*反映出来て無かったので追記しておきます。)
私が前に書いた曲の歌詞を一つご紹介。
『Forgotten planet of the sand』
~忘れ去られた砂の惑星~
私の叫びを聞いてくれ、
魂が焼かれ続けている。
多くの涙が流れて、
そしてまだ多くの血が必要なのか。
お前たちの犯した罪は誠に重い。
見てみぬ振りををするんじゃない。
振り返ってよく見てみるんだ、
絶望が周囲を満たしているではないか。
緑と水が満ち溢れていた日々、
あなたは美しく微笑んでいた。
遅くない、取り戻そう、
失われた記憶を。
俺は諦めない。
消された海の中で唯一の希望の光、
永遠に砂の惑星で戦い続ける使命を持っている。
世界が消えて無くなったとしても、
あなたを必ず助けに来るから。

