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2004年11月08日
リード・マイ・リップス
テーマ:
ミニシアター系映画が好き☆(506)
カテゴリ:
カテゴリ未分類
『リード・マイ・リップス』 (2001) SUR MES LEVRES
READ MY LIPS
ジャンル サスペンス/犯罪/ロマンス
シネトピ
公式サイト
sunnyさん お薦め!(^^)作品です!
【ストーリー】
カルラ(エマニュエル・ドゥヴォス)は 土地開発会社に勤めるOL。
難聴のため心を閉ざし孤独な日々だった。
ある日カルラは、ストレスからか倒れ、社長命令でアシスタントを募集する。
雇い入れたのは、刑務所から出たばかりのポール(ヴァンサン・カッセル)
どこか危なげなポールに興味を抱いたカルラは、彼を採用する。
やがて2人は、お互いを強く意識し始める。
ポールは、借金の返済の為にクラブでバーテンの仕事をはじめる。
さらに カルラの読唇術を利用して大金を手にする計画をもちかけてくる。
フランスのアカデミー賞 セザール賞で、本命と言われた「アメリ」オドレイ・トトゥを抑えて主演女優賞(2002年)受賞
脚本、録音の計3部門を受賞
●犯罪パートナー
男女が 犯罪パートナーの映画っていろいろあると思いますが これはまたちょっと変わった話でした。
補聴器や読唇術といった難聴ゆえのアイテムや能力が効果的に用いられます。異色ラブ・サスペンス。
カルラのエマニュエル・ドゥヴォスは、若手実力派として没頭した演技を見せます。
ワイルドなポールは、フランスを代表する俳優、ヴァンサン・カッセル。
決して美男美女ではない2人です。濃い~個性です。
惹かれているのに一歩先に進めないじれったさと、計画した犯罪のパートナー的存在の二人。
大金を手に入れる為に カルラの読唇術で向いのビルから窓を覗き見るなど、ヒッチコック風?
カルラが双眼鏡で ポールの唇を必死で読み取るシーンは 色っぽくさえある。
この映画のヴァンサン・カッセルは髭を蓄えややロンゲ。チンピラのようで老けた感じ。
いつも同じダサシャツで昼間コピー取りする姿と 夜のバーテンイケメン風はるかにカッコいいが観れます。
カッセル本人があるインタヴューで
パトリック・ドヴェール
(『バルスーズ』『海辺のホテルにて』)の名を挙げている。
「ドヴェールのひげと
(ジェラール・)ドパルデュー
の鼻をつけた僕自身の姿を発見した」
カルラは 最初平凡で冴えなくて「このまま男の言いなりになるだけ~?」と思っていて、
でも どんどん変わっていき 「がんばれ~」と思いました。
できれば もうすこし綺麗に変わって欲しかったけど、そういう変身映画ではないのだな。
ヴァンサン・カッセル、やさぐれ男の雰囲気にぴったりです。
映画「憎しみ」とかこの人の作品をも少し観たいです。
難聴という設定もあって「音」とか「唇」がすごく上手く使われてるなと思いました。
●原作
トニーノ ブナキスタ (著), ジャック オディアール (著), Tonino Benacquista (原著), Jacques Audiard (原著), 沼沢 哲也 (翻訳)
● ジャック・オーディアール監督
「天使が隣で眠る夜」
●フィルムノワール恋愛映画
フィルム・ノワール (Film noir)
とは、虚無的・悲観的・退廃的な指向性を持つ犯罪映画の総称。
「 フィルム・ノワールと恋愛映画が見事に融合している。本作はフランスのアカデミー賞といわれるセザール賞の2002年度主演女優賞・脚本・録音3部門を受賞している。
特筆すべきは、あの『アメリ』のオドレイ・トトゥを抑えて主演女優賞に輝いたエマニュエル・ドゥヴォス。会社では上司に軽んじられ、私生活では唯一の友人である既婚者アニーの不倫自慢を聞かされてばかり。自分自身の恋愛についての感覚はまるで子供並みで、美人でもない。それがどうした、という諦観の表情の影にまだ一縷の望みを捨てきっていない哀れさが漂う一瞬が良い。彼女が職業安定所で求人する際に、無意識のうちにまるで結婚相談所で相手を探しているような条件を出しているところ、そして目の前に現れた男を一目見ただけでグラッと来てしまい、自室で彼を想定して恋愛会話のシミュレーションをやりながら色々な声色を試したりする“イタイ女”ぶりも泣かせる。
だが、これは単なるささやかな日常の映画ではないのだ。ことごとくすれ違う互いの思いから1つの出来事が次の事件を呼び起こし、何気なく現れた事物や人物によって、また別の方向へと物語は転がる。登場人物1人1人が重要な意味を孕んだ存在なので、見のがすことは出来ない。
遠く離れた場所から必死にメッセージを伝えようとするポールの唇を読むカルラ。双眼鏡を手にした彼女がポールの姿を追いながら発する言葉だけを聞いていると、まるでセックスをするかのように唇を読んでいる。少々あざとくも感じるが、互いに惹かれ合い、利用し合う2人の関係がしっかりと伝わってくるシーンだ。」(資料より)
監督: ジャック・オーディアール Jacques Audiard
出演:
ヴァンサン・カッセル Vincent Cassel ポール
エマニュエル・ドゥヴォス Emmanuelle Devos カルラ
オリヴィエ・グルメ Olivier Gourmet マルシャン
オリヴィエ・ペリエ Olivier Perrier マッソン
オリヴィア・ボナミー Olivia Bonamy アニー
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最終更新日 2005年10月21日 22時06分08秒
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