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長男はプー太郎
老婦人は80代半ばであろうか。
長男は60歳前後、次男は60歳未満である。
次男妻が筆者の女房殿のママ友の一人である。
長男は、かつて結婚していたが、早々に離婚している。こどもはいない。
姑に当たる老婦人が追い出したようだ。
次男妻から観て、普通のご婦人であったという。
離婚後は仕事を転々とし普段は連絡も取れない状況だが、親元である老婦人に時折金をせびるプー太郎である。
次男は、じき定年になるサラリーマンで、アルバイトの奥さんとふたりの息子を持つ。
ふたりの息子さん達は、社会人で親元に同居している。
老婦人は、見た目には小柄な可愛らしいおばあさんだそうである。
道で筆者の女房殿と行き逢った時、嫁の友人と知りながら挨拶もせずそっぽを向いていたという。
女房殿を嫁に何かと『悪知恵』をつける存在と観てのことだろう。
女房殿のママ友である次男妻には、底意地の悪いことをしてきたようだ。
「お母さんとお婆ちゃんとの仲はドロドロだね。」
そう息子の一人に言われたことがあるそうだ。母親の味方とはいえ孫の感覚はまた別物のようだ。
老婦人はしばしば、息子である次男を呼び、親類を訪問する時の車を出させたりしている。タクシーを呼んでも良い距離にも係わらず呼ぶのは、孝行息子がいると親類への自慢のためのようだ。
従う次男は、親孝行を厭わないようだ。
むしろ、頼りに出来ない長男に成り代わっての役割を受け入れようとしているようだ。
長男が駄目なら次男と云う『長男教のご都合主義』が見られる。
老婦人はあらゆる機会に、同居を仄めかし、また寒い・暑いと言っては次男宅に来たがるという。
次男は、老婦人の同居の希望を叶えたいと思っていたようであるが、妻の離婚を賭けての反対で断念したがなお希望を持っているようである。
80代半ばと云えば、家事も炊事も億劫になる年代ではあろうが、老婦人は昔から家事・炊事は不得手であったと云う。
若い頃には、年老いても息子の世話になどならない。あるいは、長男がいるからと言って次男や次男の家族に冷たくしてきた。
しかし、老いてからは口を拭っての云いたい放題では嫁の身には許せないことがある。
また嫁の側にしてみれば、子育てを終え、じき定年になる亭主との老後の生活がある。
静かに暮らし、息子達の結婚やら孫の誕生を楽しみに待つ生活を望んでいる。
やっと楽になっての姑の世話・介護は、勘弁願いたいところだ。
何よりの気懸かりは、プー太郎に義兄の存在である。息子たちの今後にも影響がないとは言い切れない。
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