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2023年06月08日
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どうか良い一年になりますように。今年もよろしくお願いします。今年の目標は、まず1月末締め切りの短編小説のコンテストに応募して、それから、書きかけている小説の『ドラゴン街へ行く』を完成させたいですね。
2023年01月01日
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ここを見てくれるかわかりませんけれど。みんなにとって、良い年でありますように。
2022年01月01日
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三話目を載せました。とりあえず、1話目と2話目の読点をへらしました。一話目では、三人称で書かれている文章を一人称に見せかけるという、叙述トリックを使っています。 そんなことをして何の役に立つのかと言いますと。一人称で書かれていると思って読んでいる読者は、地の文章で書かれていることについては、自動的に、主人公の事を書いていると認識します。ところが、実際には三人称で書かれていて、主人公ではない別の人物の事について書かれている部分を、主人公の事だと誤認させる、と言うことが出来るわけです。さて、小説は、一人称と三人称、どちらが書きやすいですか?ちなみに私は、断然、一人称です。この問いかけは、とりもなおさず、一人称と三人称とでは特徴に違いがある、ということを示唆しています。一人称には、一人称にしか出来ないことが、三人称には、三人称にしか出来ないことが、それぞれにあります。それは、今回のポイントにも関わることです。ただし、逆説的に使います。注目するのは、一人称でしか出来ないこと、と、三人称でしか出来ないこと、この二つをのぞいた残りの部分は、全て、一人称と三人称、その両方に共通している、ということです。つまり、極端なことを言ってしまえば、一人称と三人称、それぞれでしか出来ない事を、わざと書かないようにすると、その文章が、一人称なのか三人称なのかの、区別をすることが出来なくなるということなのです。これを利用するわけですね。説明のために、ちょっと言い直します。 一人称でしか出来ないこと = 三人称ではしてはいけないこと 三人称でしか出来ないこと = 一人称ではしてはいけないことと同義です。まず、三人称で、してはいけないことです。基本的に、人称代名詞のうち、一人称(俺、私、自分など)と二人称(あなた、キミ、お前、など)を地の文章で使ってはいけません。また、それに類する意味を持つ言葉、例えば、この目で見て、なども使えません。ただし、誰の心情なのか特定できる場合は、使用できます。 太郎は思った。俺がやるしかない!みたいな場合ですね。それから、読者に向かって直接に語りかけるような書き方をしてはいけません。必ず、それが誰の心の声なのかを特定できるようにして、かつ、第三者が代弁しているという体裁を守らなくてはいけません。次に、一人称で、してはいけないことです。主人公以外の心の声を書いてはいけません。また、主人公があずかり知らないことを書いてはいけません。 上記の禁止事項を全て守って書けば、一人称か三人称かわからなくすることが出来ます。『競歩』「コラっ、プールサイドを走るな!」「先生、これは競歩です。」「少しは、泳ぐ努力をしろと言っているんだ!」まあ、地の文章をまるっと全部削っていますけれど、これは、一人称と三人称、どっちなのかわかりませんよね。さて、ここで留意したいのは、”三人称で書いているものを、一人称に誤認させる”ことが目的だということです。実際には、あくまでも三人称で書いているので、一人称に見せかけるという条件をクリアーすれば、三人称でできることなら書いても良い、ということです。そもそも、主人公以外の心の声を、主人公のものだと誤認させたいわけですから、主人公以外の心の声を書かないと始まりません。では、三人称を一人称に見せかけるには、どうするのか?例えば、登場人物が一人しかおらず、主人公のモノローグだけで書かれている三人称の小説は、一人称の小説に限りなく近くなります。そう、登場人物を一人しか出さなければ、三人称でも一人称に見せかけられます。物語の冒頭部分、一人目の登場人物を出してから、二人目の登場人物が現れるまでの間に、仕掛けを施してしまいます。まず、主人公ではない登場人物Bに関する描写をします。この時、消去法で誰の描写か特定できるので、具体的な名前などを出さずとも、三人称でも一人称と変わらない書き方が出来ます。その後、主人公Aを登場させると、読者が一人称だと思っている場合、実際にはBについて書かれていることも、Aのものだと誤認します。そして、三人称であったことをバラシて、そのつもりで読み直すと、BとAが入れ替わっていることがわかる、という流れです。ただ、不評だったために、修正を予定しています。プランA、ネタばらしをせずに、後ほど、番外編として、ネタばらしをする話を別に作る。プランB、ネタばらしをもっと早めにして、著者のお遊びであることをわかりやすくする。プランC、一話目のさらに前に、三人称で書かれている話を付け足して、あれ、おかしいぞ、と気がつく人が増えるようにする。さらに、一話目は、引きが肝心ということでしたので、それについても同時に修正を施したいと思います。つまり、現状、1話目のラストは、実は三人称で書かれていた、ということを示唆する目的で、女神の視点で終わっていますが、引きを作るために、ラストを書き換える場合、ネタばらし自体をやめてしまうか、さっさとネタばらしをしてしまうか、する必要があるということですね。また、現在の一話目よりも前に、あらたな一話目を作って、そちらで、読者を釣るための事件や引きを用意する、という事を検討中です。ただ、いずれにしても、詳細はまだ考えていません。
2021年10月30日
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みんな、良いお年とりを。良い新年が迎えられますように。また、来年もよろしくお願いします。
2020年12月26日
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新年、あけましておめでとうございます。昨日まで、実家に帰省していました。実家は、居心地が良くて、「帰りたくない、ぼく、ここんちの子になる!」って言ったんですけどね、あんたなんていらないと追い出されてしまいました。シクシク。今年もよろしくお願いします。
2020年01月06日
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マーボーの素さえあれば、私にも作れる希少な料理です。もうすっかり夏か!ってくらい暑くて、もう、冷ややっこのままで食べちゃおうか・・・という葛藤と、いつも戦うはめになってます。
2019年07月07日
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年明け早々にインフルエンザと肺炎をコンボで患い、ひと月以上も寝込んでおりました。それでわかったこと・・・私ってば、意外に、おひげが似合うんでない?どうせマスクしてれば見えないし、しばらくおひげを楽しんでみようかな・・・と思っていたのですけれど。読んでいた小説で、ねこにほおずりをするシーンがあり、私もせめて気分だけでもと、肌触りの良いふかふか毛布に顎までうずもれて眠ろうとしたのですが、おひげの感触しかしない!ひげよさらば、剃ることにしました。もう一つのあこがれ、洋画でたまに見るハサミで髭を切るというのをやってみることに。鏡の前で、こわごわあごひげにハサミを当てます。洋画みたいにじょきじょきやれません、しくしく。ひとつ後悔したのは、顎髭を先に剃ったことです。口ひげだけの私は、めっちゃまぬけな姿です。なんとなく夢破れた気分、とほほ。まあでも、ひげをそった私は、10歳は若返ったんじゃないかな、うんうん。
2019年02月24日
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『ジングルベル、ジングルベル♪』じんぐるおーるざうぇー、フフフーン、フフフーン、フフフフフン、ヘイ♪『郵便配達』テレビのニュースでは、今年も郵便局で、年賀状の受付が始まったと流れていることだろう。最大の繁忙期を迎えるにあたり、幼稚園の子供たちを招待し、ハンドベルの演奏などのセレモニーが行われている裏で、もうひとつ大切な配達が行われている。子供たちからのたくさんの手紙を、サンタさんへと届ける仕事だ。入局したときからずっと、それは、私の仕事だった。「先輩、なぜいつも、配達するのは私なんですか?」「そりゃ、お前が行くと、サンタさんが喜ぶからだろう。」「えっ、本当ですか!」「ああ、まだまだ、お子様だからな。」『UMA』「私達、雑誌の記者をしています」雪深い山中の一軒家で、その主である老人に、UMA特集と書かれた表紙を見せる。「ゆーま?、何ですかなそれは」「ご存じありませんか、未確認動物の事です。噂や伝承では語られるものの、学術的に未発見とされる動物で、ビックフットなどが有名です」「ほう」「この辺りで、翼もないのに空を飛ぶ獣の姿が目撃されていて、子供を助けたという伝承も残っています。お心当たり、ありませんか?」「自由に空を飛び、子供の味方、知っておるとも」「本当ですか!」「ガメラじゃ」「もーおじいちゃん!」「ホォーホォーホォ」豊かなひげと太鼓腹を振るわせて、笑うおじいちゃんは、優しげでも一筋縄ではいかなそう。帰りの車中で強く訴えた。「先輩、あのおじいちゃん、絶対に何か隠してます!」「まあ、確実に一つ嘘をついていたな」「えっ!」「何も知らないのに、ユーマと読めるわけないだろ」
2018年12月24日
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うちの家族の私への扱いは、ぞんざいが過ぎちゃう気がするのです。「朝ごはん、あんたは目玉焼き、無くていいよね。」母上、あんまりです、シクシク。「お昼はすき焼きにするから、卵、足りなくなっちゃう。」すき焼きですと!ならば仕方あるまい。すっきやき、すっきやき。そして、待ってました、お昼ごはん、わーい♪「はい、これ、卵、あんたの分」んー?なぜに、お椀ではなくてお皿なのですか。どうして、うっすらと胡椒がかかっているのですか。「あんたの分だけ特別に、目玉焼きにしておいてあげたから。」うわーん、またもネタ枠にされたあ!
2018年11月13日
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キャンプのご飯と言えば、やはりカレーですよね。そこで、本日お勧めする商品は、こちら。お水のペットボトルの中に、スプーンが入っています。コップに入ったスプーンに、郷愁を感じるお父さん世代には嬉しいですね。どうやってスプーンをペットボトルに入れたのかは、当社のトップシークレットとなっており、よそではお目にかかれない商品となっております。本日お買い上げいただいたお客様には、なんと、金魚の入った、人間ポンプ用ペットボトルをもれなくプレゼント!ご注文はお早めにお願いします。
2018年10月26日
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小噺を思いついて、弟にメールしました。「バールはダメって何度も言っているでしょ!」代わりに渡されたバットには、いっぱいくぎが刺してあった。弟の返事は”もう寝るから、これ以上メールしないで”なんだよ、トゲトゲしいな!ピロリロリーン♪ピロリロリーン♪ピロリロリーン♪さらに、続けざまにメールの着信音が響きます。見れば、弟からのメールです。”もう寝るから、これ以上メールしないで””もう寝るから、これ以上メールしないで””もう寝るから、これ以上メールしないで””わかったよ、おやすみ、またな”そう、メールを送った途端に返事が。”あれだけ、くぎを刺したのに、メールしたね”私としたことが、ちぃ、抜かった!
2018年09月03日
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お盆に実家に帰ったときに、母の家庭菜園でとれたキュウリを貰って来ました。さて、どうやってたべましょう。じつは私は、キュウリのサンドイッチが大好きなのですけれど、一から自分で材料を用意して作るのではなく、既製品のサンドイッチに、刻んだキュウリをさらに付け加えて食べるのがお気に入りなのです。しかし・・・スーパーで売れ残りのサンドイッチが半額になるのを狙っていたのですけれど、折り悪く、なかなかサンドイッチが残らず、数日間、キュウリを冷蔵庫に放置する羽目になってしまいました。横に倒して冷やしている紙パックのジュースの上で、あー、なんかとけて水が出てるなあと思っていたのですけれど・・・紙パックのジュースを開けて、一口、うわああ、きゅうりが浸透して風味がついてる!なかのジュースは外にこぼれないのに、外から、きゅうりは浸透するんだなあ、と、ブドウ100%ジュース(キュウリ風味)を感心しながらいただくはめになりました。
2018年08月29日
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お昼は、おそばを茹でました。おかずを用意しなくてもいい麺類は、出かける気力の無い日にはもってこいですね。麺つゆは、マグカップに。スーパーのお刺身コーナーからくすねてきた山葵は、賞味期限がちょっとすぎていたので、あるだけ全部入れちゃいます、えいや。つんっ!ときたー!でも、これはこれで美味しいような。わさびがききすぎでしたので、食後に、のむヨーグルト。なみなみと注いでっと。ぐいっっとひといきに・・・うわあ、まちがえた、こっちは麺つゆのマグカップ、ぐは、げほ、わさびがー。あづすぎてのうみそがおしゃかになってます。
2018年07月01日
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なんだろう、この胸のどきどきは・・・今日、警察署におかもちを積んだバイクが入っていくところを目撃してしまいました。
2018年06月10日
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弟がおごってくれるというので、焼き肉バイキングに行ってきました。焼いたパイナップルが美味しいらしいと聞いたので、一切れ網の上に乗せて、弟に様子を見といてと頼んで、お肉を取りに行きました。席に戻ってきたら、弟が、パイナップルもういいんじゃない、というので、パクリ。「どんな味がする?」「んー、ちょっと酸っぱいけど、焼きとうもろこしみたい。」「そっか、兄ちゃんがいない間に、しょうゆをかけといたんだけど。」「うわあ、そのせいだあ!」目を離すとろくなことしません。
2018年05月18日
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和食さとのすき焼き食べ放題に行ってきました。ドリンクバーこみで3000円をオーバーしてしまうのですけれど、焼肉と違ってモリモリ食べられてすごく良かったです。時間制限はラストオーダーまでが90分なのですけれど、ドリンクバーを頼んでいると、時間オーバーになっても追い出されません。そこで、時間が終わる寸前に、サイドメニューのフライドポテト、枝豆、焼き鳥、サラダ、玉子焼きなどの単品メニューをしこたま頼んでおいて、その後も3時間くらい、おつまみをつつきつつゆっくりとおしゃべりしてきました。値段が値段なのでしょっちゅう行くわけにはいきませんけれど、割とおいしかったですし、のんびりもできて、結構おすすめかもしれません。まあ、弟がおごってくれたんで、私はお金払ってないんですけどね。さとの珈琲がちょっとお気に入りです。
2018年04月09日
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一行、ショートショートをご存知ですか?たった一行で終わってしまう小説の事らしいです。私もいくつか作ってみました。『父の夢』「今年のワインの予約をお願いします。20年後に取りに来ます。」『まごころ弁当』「君の好物ばかりのコンビニ弁当を作ったよ、全国どこでも手に入るから。」『なぜ遠回りをするのですか?』「そこに山があるから。」そして、これまでで最も短い小説を考えました。タイトルは『まさかそんな嘘をうのみにしてないよね?』タイトルだけで内容がわかりますか?
2018年04月01日
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「ねーちゃん、ねーちゃん。」 弟が騒がしい。「さっき、父さんが、おひな様を見ながらこんなこと言ってた。」 肩をすくめて”やれやれ”のポーズを作りながら。「うちのは、いつになったら、片づくんだろうなあ。」 よしっわかった!「待ってろ、すぐに片づけてくるから。」「とーさん、にげてーっ!」図書館に行ってきました。何か月ぶりでしょうか。借りてきたのは・ダンまち5巻・ヘヴィーオブジェクト 亡霊の警察・虹の家のアリス 加納朋子著・水晶宮の死神 田中芳樹著・太宰治の辞書 北村薫著・お奉行の頭の火照り 物書き同心居眠り紋蔵 佐藤雅美著です。
2018年03月03日
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「手が寒そうね、これあげる。」そう言って彼女は、ポケットの中からカイロを取り出し僕に握らせた。「あったかい、ありがとう。」二月も半ば、まだまだ寒い。結構な熱源が、かじかむ指をほぐしてくれる。「あとこれ、チョコレート。時節柄ね、仕方ないからあげるわ。」ずっとポケットに忍ばせていただろうそれは、ぞんざいな口調にもかかわらず、きれいにラッピングされている。イベント事が大好きな彼女のことだから、実は、相当な手間暇をかけているだろう。僕は、どうするのが正解なのか?チョコレートは、カイロと同じポケットから出てきた。笑顔あふれる彼女は、無防備にもほどがある。
2018年02月14日
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「イルミネーションを見に行こう。」「今から?」「そう、そのために今日は完全防備で来たのだから。コートに、耳あてに、帽子に、マフラーに、カイロに、手袋。」それから、意味ありげに僕を見て。「ボディガードのおとも、装備は完璧。さた、いざ行くわよ!」元気よく席を立ち、店の出口に誘うと向かう彼女をあわて追いかけた。当然のごとく残していった伝票と、彼女の携帯をつかんで。彼女は、全くもう、無防備にもほどがある。
2018年02月13日
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「さて、君を追い出したら、おやつにしよう。」「ひどい。」「ダイエット中に目の毒でしょ。」「鬼がいるよ・・・。」「入ってくるならノックしろよ。」「ここ私の部屋!、それ私のっ!、つまみ食いの現行犯がどの口で言うか!」「これが至福なのに・・・。」「恵方巻食べる?」「私の口をふさぐ気だよね。」ぶほっ、お茶ー!「なにこれ、なんで太巻きにわさびなんて入ってるの・・・」「やりぃ!」「よーし、その口きけなくしてやる!」「さってと、鬼のいぬまになんとやら~♪」「いないことにされた!」
2018年02月03日
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一晩でよく積もったものだ。なんか大寒波らしい。そんななか、苺シロップを抱えて走ってくる子供とすれ違う。ははは、子供のすることはいつの時代もおんなじだあ。そんなことを思いながら歩いてゆくと、白い雪の上の殺人現場に出くわした。とっさに、犯人が逃げた方向へと振り替える。すみません、御見それしました。※あ、フィクションですよ。意味が分かると「本当は怖くない話」です。
2018年01月26日
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「「OK グーグル、携帯電話を鳴らして」っていうCMを見て思ったんだけど、「OK グーグル、眼鏡を探して」って言ったら探してくれるかな?」「眼鏡の検索結果を教えてくれるよ。」ちょっと残念。
2018年01月09日
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「あのメリークリスマス♪ってメールはなに?」「ああ、年明けは回線が混雑するから、メッセージが遅れて時差が出たんだね。」「笠地蔵は大みそかの話だよね。」「鶴の恩返しもじゃなかった?」「そうだっけ?」「だって、あけたからおわるじゃない。」「でもめでたいか?」「今年はアンコールには応じられないね。」「なんで?」「トリを飾った後、次そこにはもういぬってね。」「子供のころはお正月が嬉しかったけどね。」「ああ、もういいお年――」「だまれ!」「何を書いてるの、あっ、もしかして書初め?」「んーん、年賀状。」「こちらの重箱は、山吹色の菓子にございます。」「あ、うん、嬉しいけどね、栗きんとん。一生分くらいありそうだよね。」「こないだ食堂で『春夏秋冬中』って張り紙見たよ。」「秋があるよ?」「あきないうちはカレーの注文ないからだって。」「手合わせ願おう。」「って、もう既に私の三連勝だよ。」「そういわず、もうひと勝負おねがい。」「またご縁があったらね。」※わからないと言われたので解説。手を合わせて、お願い三連勝→三敗→参拝もうひと勝負→再戦→賽銭五円があったら「お正月って、忙しいお蕎麦屋さんの出前みたいだよね。」「お蕎麦屋さんが忙しいのは大みそかでしょ?」「よく言うじゃない、もうでますからって。」「そんな薄着で初詣に行くの?」「今年こそ結婚したいってお願いするからね。」「ああ、神様へのアピールかあ、きこんではないですって。」「ぎゃああああ。」「警備の者です、どうかしましたか?」「分かりません、破魔矢を買ったら、急に連れが苦しみだして。」「うーむ、どうやら演技でもないみたいですね。」「やった、大吉。」「よかったね、今年一番の幸運だ。」「寒い思いを我慢して行列に並んで買った福袋だけど・・・。」「ああ、この季節にあったかいものじゃなかったんだね。」「おはよ。ねえ、今年の恵方は西?」「なにいきなり寝ぼけたこと聞いてるの。」「いやね、今年の初日の出は西からなんだなあと思って。」「今、ミステリーを書いてるんだ。」「ほほう。」「犯人を追い詰めた時のセリフがコレ、”鏡をみてみろ、それが大小つみ重ねた結果だ”。」「それ未完の予感がするよ。」今年もよろしくお願いします、ぺこり。
2018年01月01日
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半額になったチキンを買ってきました。手と口元をべたべたにして、ふと思いました。あれ、クリスマスって、こんなワイルドな催しだったかしら・・・。悩みながら、シキシマのロールケーキを恵方巻よろしくかじるのでした。
2017年12月25日
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「クリスマスのネタ出来た?」「それが、赤鼻のトナッガイが、赤いズゴックのそりを引いてる図が頭から離れなくて。」「そのネタ、絶対に他にも考えた人いるって。」「そう思って画像検索をかけたら、思いのほかかわいいのが出てきちゃって。」「うわ、マジこれ可愛い、確かに頭から離れないな。」「空を飛びまわり、いつも子供たちの味方。」「あ、それ知ってる、ガメラだ。」「これが子供会のお芝居の台本?」「そう。」「ねえ、弾よりも速く、高いビルもひとっとびはともかく、この、力は機関車よりも強いってなに?」「子供の夢は壊せないからね。」「赤い仮面は謎の人♪」「いや、仮面はいらないから。」「ほんとに?」「大丈夫。」「赤いマフラーなびかせる?」「だからサンタさんは改造しちゃダメ。」「名を名乗れ!」「赤胴鈴之介だ!」「えっなにそれ、サンタさんの日本名か何か?」「僕の顔をお食べ。」「注文したのはケーキなので。」「愛と勇気が詰まっているよ。」「必要なのはチキンなので。」「とうとう知られてしまったか、そうだ、私はお前の父親だ!」「そうか、秘密を知ってしまったのか、君も大人になったんだね。」「いまこそ全て打ち明けよう。あの人は、車にひかれそうになった子供をかばって・・・。」「けれど大人は、正体を隠し、その意思と志をついでいくと決意した。」「そして次は、君が子供の夢を守る番だ。」「それ、どこの伊達直人・・・。」「子供にも言いたいことはあるよ。」「えっどんな?」「大人は誰も信じてくれない。」「ケーキ用のサンタさんもマジパンで作ったよ。」「そのサンタさんの掲げてるプレートの文字が気になるんだが。」「おかしい?」「すこぶる正しくはあるけど・・・」「ん?」「プレゼントは、ワ・シ♪って。」「いいかサンタには気をつけろ、食えないやつもいるからな。」「ああ、闇で活躍”とかしながら”、ほのかなともしびをもたらすんだよ。」「クリスマス用にお菓子を焼いたけど、どう?」「味はともかく長靴いっぱい食べたいよ。」「コラ、今なんて言った。」「長靴に入れるお菓子どれにしようか、一種類じゃさみしいよね。」「じゃあ、柿の種にする?」「サンタさんのお仕事は何ですか?」「言うなれば、お子様ランチのプリンのようなものじゃな。」「なるほど、子供たちを笑顔にする的な。」「いや、定食(定職)にはついておらんくての、ホーホーホー。」「床下から財宝が見つかったそうですね?」「はい、夢枕でおじいさんが。」「”着飾った”偉いさんの相手は大変だろう。」「ええ、”気はもみ”、使いますね。」「角突き合わせて喧嘩中?」「そりがあわないんだって。」「ふふふ。」「どうしたの急に笑い出して。」「昨夜、サンタさんが有料駐車場で精算しているのを見かけたんだけど。」「うん。」「あそこにとめてあったのは、もしかしてと思って。」「ソリって、いくらくらいするのかな?」「ソリなんてどうするの?」「銭湯に置いてあったら面白いかと思って。」「あーそういえば、5月にも大漁旗の値段を聞かれたっけなあ。」「あれ?、思ってたツッコミと違う。」「雨で道中たいへんだったろう。」「到着が夜更け過ぎになってしまってすまない。」「きっと君は来ないと思っていたよ。」「これからつもる話でもしようか。」(雨は夜更け過ぎに、雪へと変わるだろ~♪)
2017年12月24日
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新品の朱肉を使ったために、テカテカと鮮やかすぎる私の名前・・・。ファイルにとじなくてはならなかったかったので、少しでも早く乾かそうとフーッと息を吹きかけたら、ツーッと一筋のたて線が!ほほを伝うひとしずくのあとのようなそれを眺める私、ちょっぴり涙目です。
2017年12月16日
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信号待ちをしていると、左折するバスがゆっくりと交差点を通り過ぎてゆきました。カッチ、カッチという音に混ざって、注意を呼び掛けるアナウンスの声が聞こえてきます。キライニナリマス、キライニナリマス、キライニ・・・。えええー、マジですか。実際には多分、ヒダリニヨリマスと言っているっぽかったんですけどね。たまたまテレビでマックのおまけのおもちゃのCMを見かけたのですけれど、”クルー人生ゲーム”と言っているのが、狂う人生ゲームに聞こえたのです。おおっ、マックすげーっなあ、オイ!とか思ってしまいました。
2017年12月05日
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どんなオンラインゲームしているのでしょうか。
2017年11月18日
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先月の話なのですけれど、ブドウ狩りに行ってきました。行くならやっぱり、食べ放題のブドウ狩りです。リンゴは、三つも食べたらお腹いっぱいになってしまいますし、いちごも意外と食べられなくて、なかなか元が取れません。そこいくとブドウは一房の単価が高くて普段はお腹いっぱい食べられる果物ではありませんから、最高に幸せになれます、夢のようです。畑に入ると、すごいブドウの香りです。木は低く、まるであずまやの天井のように空を覆いつくしていて、腰をかがめていなければならないのが体勢的につらくはありますが、子供でも収穫ができるようにと考えたらこのくらいでなければならないのかもしれません。ナイアガラという品種でしょうか、緑色の大粒のブドウです。色の濃いのが甘いのだろうか、それとも、明るい色のものだろうか、粒は大きなものがいいだろう、などと考えながらブドウをとったのですが。「うっ、これ酸っぱい。」「兄貴はだめだなあ、絶対に甘いブドウの見分け方をおしえてあげようか?」「そんな方法あるの、教えて?」「一粒だけ味見してみて、あまいかどうか確かめたら確実だよ。」「それは盲点だった!」翌日の朝、両親がお土産に買って帰ってきたブドウの香りが部屋に漂っていて、なんだかまだ、ブドウ園にいるみたいでした。
2017年11月06日
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その秘密を握ったもの、それを口にするときは消される時・・・。コンビニおにぎりのごはんって、ちょっと味が違いますよね。あれ、どうやったらおうちで再現できるんでしょう。おいしいですよね。ふと、からあげマヨネーズなるおにぎりが目に留まりました。これは、おかずのいらない究極のおにぎりか、はたまた、本来あるはずだった他の具の分だけ切ないおにぎりなのか。パクリ。うん、おにぎりの具にあるまじき強度を誇るからあげは噛み切れず、くわえた格好でまるまるおにぎりから抜けてしまい、あとには、穴の開いた、からあげ風味マヨネーズおにぎりが残されているという・・・。おいしいですけどね。いや、珍しくきれいにむけて嬉しかったので、このノリがとぎれない気持ちのまま日記にしたためてみました。
2017年11月01日
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田舎の町には、有線放送というのがあるんです。「○○さんちの犬が逃げ出しました、見かけた方は捕まえてください。」みたいなローカルなニュースが流れています。この有線放送、ちょっとやめてほしいなあと思っていることがあって、毎朝6時になると、村の連絡事項が必ず流れるんです。おかげで実家に帰ると、すごく早起きな私です。こないだ実家に帰った時の事です。「今週の日曜日、ボランティアをしてくれる中学生を募集しています。とくにボランティア精神はなくてもかまいませんので、大勢の参加をお待ちしています。」言いたいことはわかるような気もしますけれど、それでいいの!
2017年10月22日
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少々めんどうなお話ですが、読んでいただけると嬉しいです。以下の絵画が出てきます。画像検索をしたら、あーあれかあとなるものがほとんどだと思います。落穂拾い ジャン=フランソワ・ミレー泣く女 パブロ・ピカソヴィーナスの誕生 サンドロ・ポッティチェッリ民衆を導く自由の女神 ウジェーヌ・ドラクロワモナリザ レオナルド・ダビンチ最後の晩餐 レオナルド・ダビンチ※キリストが弟子の中に裏切り者がいるという場面だそうです。ぶらんこ ジャン・オノレ・フラゴナール※ひるがえるスカートの中を覗こうとしてる男性が描かれているおちゃめさんな絵です。きゆづきさとこのGAにも出てきたので、ご存知かもしれません。叫び エドヴァルド・ムンクひまわり フィンセント・ファン・ゴッホでは、どうぞ。「私たちには、美術館なんて場違いな気がする。」「そんなことないよ。ほら見て、これとか知ってるし、落葉拾い。」「落穂だよ、穂。」狙ったように”ば”が違っているし・・・。なんだか一緒に行きたがっているのだが、これならネットで見ても十分っポイな。どこかしらから見つけてきた美術館主催のデザインコンテストは、オリジナルのマスコットキャラクターを募集していた。名画をもじってマスコットにするつもりらしく、”モデルにする絵”を探すためにと息巻いているのだ。「美術館といえば、あれ言ってみたい。」「あれって?」「ここからここまで全部下さい。」「台無し感半端ないな。」わからなくもないけど。「いくらくらいだろうね、ピカソとか。」「何千万とかじゃきかないんだろうなあ、きっと億だよ、億。」「逆さまでも通りそうな絵なのに・・・。」「何億な。」「むぅー、いやむしろ、私もいける!」「あーまぁ、とりあえずマスコットのデザイン頑張れ。」「うん、次は、”私の時代”が来るよ。」にまにまと嬉しそうにしながら、検索してはこちらに名画を見せてくる。「見て、ヴィーナスの誕生。」「あ、うん。」「これは、民衆を導く自由の女神。」「だからなんだよ。」「いやー、変な空気をもたらそうと。」「そういうのやめろ。」ほんとやめれ。「ねえ見て、これ駐車場の航空写真なんだけど。」「うわっモナリザだ!」あっ、目をキラキラさせて、また何か言う気だな。「この中に裏切り者がいる!」「つまりお前か。」「えっいや見て、これ最後の晩餐、だからね、ほら。」「うんうん、せいぜい味わっておくんだね。」「いやあああ。」まあまあ、楽しい。「ねー帰りに公園でぶらんこしよー。」「そんな魂胆の見え透いた誘いには乗りません。」「私もスカートだよ。」「そのアピールいらないから。」裾をつまんであいさつとか、そんなのどこで覚えた。「あーっ!」「どうした、叫びだして、ムンクか?」「違うよ、ピカソだよ、さっき逆さま・・・・・・でも通りそう・・・・・・って言った後の返し、あれはもしかして?」「ああ、今になって意味がわかったのか。」ちなみに後日。「オリジナルのマスコットキャラを考えたよ。」「どれ見せてごらん。」「ジャーン!その名も”踊るひまわりさん”、特技は交通整理のナイスガイ。会議室でも事件を起こすよ。」「いや、このサングラスの奴、思い切り見覚えあるから。」
2017年10月14日
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一応、最終回の予定です。けれど、まとめ直したものをもう一度書きたいなと思っています。『落ち』と半分重なるのですけれど、『最後の一行』について語りますね。ようするに、それらしく見える、カッコイイ締めの一行です。本当の本当に一番最後の一行のことについて書きます。『質問の形で終わる』答えの出せる質問の形で終わると、その答えを書いて終わるより、かっこよくなります。・知識 → 一般的に良く知られていること、調べればわかること・作中に答えがわかる記述がある。・どちらを選択しようとも同じ結果になる。あと、答えを出すことのできない質問で終わるというのもあります。『リドルストーリー』と呼ばれるものです。どんなものか気になる方は、『女か虎か』という有名な話があるので、検索してみてください。『言葉遊びで終わる』多重の意味を持たせたり、よく聞くフレーズの一部を置き換えてみたり、間接的だったり、遠回しだったり、比喩をつかっていたり、皮肉にしたり、洒落をいってみたりです。その一行だけを読んだとしてもおもしろいと思ってもらえるような文章で終わっていると、なお良いですね。『本文中で一度使われている文章と同じ文章で終わる』これもなかなかかっこいい終わり方です。ああそういえばと思い出させるようなものや、最初の時とはニュアンスがかわっていたり、決め台詞や口癖のようなものだったり、思いを込めて思い出しながら独り言を呟いたり、最初にそのセリフを言った本人が別人に言われたりです。これらはほんの一例にすぎませんが、同じ落ちだったとしても、最後の一行が決まっていると、全然別の印象を残すので、この演出はすごく大切なものです。
2017年10月05日
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ペットショップの店員さんたちが人気の回転ずしを食べに行きました。「さすがに混んでいますね。」「こう待たされるとかなわないなあ。」「うちならかわいいペットを眺めることで慰めになるのでしょうけれどね。」「それだ!待合所にペットはいかがですかと営業をかけてこよう。」「食べ物屋ですよ、さすがに無理ですって。」「大丈夫、その点は考慮したのをすすめるから。」「何をすすめる気ですか?」「きんぎょ。」私「どや!」弟「5点。」私「厳しい。」弟「落ちがすぐにわかったし、むしろ面白いところがわからん。」私「えーっ、生け簀か!金魚握るのか!とか、このあと魚が喰いにくいわ!とか色々膨らむじゃない。」弟「回転ずしだけに、一周回って。」私「うん。」弟「ネタが干からびてるね。」私「うわ、かんそうがひどくなった!」ちゃんちゃん。
2017年07月22日
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-九話-ドラゴン。その息吹は、生きとし生けるものを滅ぼすという。赤い竜は火を。青い竜は雷を。黒い竜は強酸を。そして、緑の竜は・・・。「願い事は決まった?」「君の願いがかないませんように。」「ひどい。」「この件では織姫や彦星とは利害が一致している。」「なんで!」「なんなら試しに書いてみたらどう?」「ドラゴンさんが、私に優しくなりますように。」「ふっ、言っただろ、そんなことをして雨でも降ったら困るのは奴らなのさ。」息をするように毒を吐く。
2017年07月07日
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途中大雨にあったのですけれど、幸いちょっとばかり濡れたくらいでさしたる影響もなくすみました。旅行に行くのなら、断然海ですね。料理が良い!煮魚、焼き魚、てんぷら、お刺身、これ普段の何食分!食べきれないほどのおさかな三昧。ホタテの網焼き、大好物の茶わん蒸し、これぞ旅館のごはんですよ。朝食は、バイキングがいいですね。朝からお腹いっぱい食べられます。コーヒーも飲めます。パンをこっそりポッケナイナイする犯行の瞬間を見とがめられると、同行者に怒られますけど、後からおやつと一緒に出すと笑って受け取ってくれます。みなさん、共犯者を作るなら事後共犯がおすすめですよ。
2017年06月26日
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「雨にけぶるあじさいを見に行かない?」「梅雨をダシにお誘い?」「僕の気持ちを to you なんちゃって。」「あじさいの花言葉は知ってる?」
2017年06月14日
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「ミルクはいりますか?」「ありがとう。」「お砂糖はいれますか?」「はい。」「おいくつですか?」「いつつ。」「年長さんですか?」たずねながら、ホットミルクを手渡した。という話をメールしたところ、「マックのCMのパクリ?」って返事が。ち、ちがう、俺はなにも知らなかったんだあ、ほんとなんだ、信じてくれよぉー!
2017年05月31日
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「カレーとチーズを買った、大事に食べる」それは、悲しいメールでした。お昼にカレーうどん食べたばかりじゃなかったの?そう思いました。でも、そうじゃなかったのです。あのカールが発売中止になるんですって。うわーん、大好きなのにー。子供の頃、長持ちさせようと思って、カールを両手で持って、アーチの真ん中をかじり、そのあと、残った両端を一つずつ食べてましたっけ。家族も安く売っているのを見かけると、買っといてあげたっていって遊びに行くと出してくれます。悲しいのです。今、売れきれ続出らしく、私も探しているのですけど・・・。また買いに行きます。
2017年05月29日
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鯖お好きですか?煮つけも、サバ味噌もおいしいです。シメサバは苦手です。今日の夕飯は、サバの塩焼き、大根おろしがあればもっとよかったのですけどね。脂がにじんで、うまうまです。私は、ご飯をテレビや動画を見ながら食べる習慣があります。ポップコーン代わりです。それで、たまに失敗してしまう時があります。アメリカのミステリードラマを見ていると、殺害シーンに出くわしてしまって、うっ・・・なんてことがちらほらと。今日は、冒頭の死体発見のシーンもやりすごせて一安心。食べ終わったころに、刑事ドラマお得意のあのジョークが。「まずいコーヒーならあるけどな。」ドラマなんかで出てくると、こう、自分もほしくなったりしませんか?お砂糖二つ、インスタントコーヒーはちょっと少なめに、ミルクは瓶から直接ドバッと投入。こぽこぽとお湯を注いで、割り箸でよくかき混ぜると、ふーふーしながら一口すすります。ほぉーっと一息。はうう、サバのアジがする・・・。
2017年05月28日
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なろうに小説をのせました。タイトルは、『恋わずらいの相手は、元気に今日もこじらせている』です。リクエストっぽいことがあって、書いたものなのですが、異色作となっております。こっちに載せる勇気はないのですけど、書いてみたら結構気に入ってしまったので良かったら見てみてください。
2017年05月25日
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「今日も暑いね、おみやげ買ってきたよ。」「おじさん、いらっしゃい。」「おみやげ、ひとりで持てる?」「だいじょうぶ。」「落としちゃダメだからね。」後ろ姿に声をかける。「おう、来たか。」「やあ兄さん、久しぶり。」「まあ、あがれ。」促されてリビングに腰を落ち着けると、隣接するキッチンから元気な声がする。「お母さん、くだものナイフどこ?」「えっ?」思わず聞きとがめ、キッチンの会話に耳を傾ける。「果物ナイフをどうするの?」「おじさんのおみやげの皮をむくの。」「なんだって!」思わず声をあげてしまう。「大丈夫さ、家内も一緒なんだ。あの子最近練習してるんだよ。」「いや、いくらなんでも・・・。」言いかけたものの、背にしたキッチンから伝わる楽し気な雰囲気に言いよどんでしまい、やがてひときわ弾む声が聞こえてきた。「お母さん、みてみてー。」「うん、上手にむけたわね。」「うそ!」「な、ほらな。」兄は誇らしげだが・・・「おみやげ、スイカだよ?」前回まで、うまく説明できた気がしないのですが・・・。質問などありましたらおっしゃってください。応用編その2「落ちについて」ショートショートで、避けて通れないもう一つの要素は、落ちです。かならずしも叙述トリックを使うわけではないので、別個に書きますね。参考になるかはわからないのですけど、そんなものもあるのかくらいで。「不条理な終わり方」冒頭の例文は読んでいただけましたか?叙述トリック的には、『おとり(→子供)』と『愛称への置き換え(→お土産)』を使っています。最後は一言でビシッ!と終わることにこだわってみました。テクニック的な注意点は、ネタバレを避けるために、正体のヒントになる描写を冒頭に配置していることです。いきなり疑いの目を向けてくる人は少ないので、もっとも安全な位置になります。さて、落ちの話です。これも私が書かないタイプの落ちということで物は試しに例文用に書いてみました。「不条理な終わり方」をする話です。ショートショートの落ちとしてはよくあるのですけどね。私はミステリーが好きなので、謎が解けて終わるのが好みです。このタイプは生まれて初めて書きました、えへへ。何かおかしなことが起こっていたのに気づかず、最後にそれがわかるというものですね。他に、「そういうことだったのか!」「ほらね」「あれか!」で終わるタイプがあります。「そういうことだったのか!」 → 不条理な終わり方の逆です。ある種の謎がとけて終わります。私が好んで書くのはこれですね。最も強く読後感を残します。ミステリーのように、最初に謎が提示されることもあれば、裏にはこんな話が隠れてたんですよと、最後に知らせるパターンもあります。「ほらね」→ 予言の話です。作者は、最後まで話の展開は知っているのですから、あらかじめこういう結果になるよと宣言してしまいます。なんでそうなるの?と疑問に思わせて→ほらね、で終わります。一度作った話の文章を入れ替えてみたら、おっ、これ面白そうってなるときがあります。最初から狙って作るより、自作をさらにアレンジしたらできちゃったってことが多いです。なので、書いては見たけどなんか物足りないと思ったら、前後を入れ替えてみるのをお勧めします。「あれか!」 → 伏線を回収して終わる話です。普通の小説でも、まさかあれが伏線だったとはっていうことはありますよね、それです。イメージをまとめると・矛盾することが起きるor解決する・よくわからないタイミングで、よくわからないことを言う(突飛) → その行為の意味が最後にわかるですね。「落差が大きい」お先にどうぞと譲ったのが、災害現場の救助の順番だったとか、すごいことをささやかに見せかける方法と、表現がささやかすぎてあっていないという方法があります。原子炉が吹っ飛んだのに、今日は暑すぎるとかで済ませてしまうとかです。「二重に意味がある」含みを持たせたり、言葉遊び的なものだったり、ちょっと意味深な感じになります。「決め台詞」クリティカルな慰めの言葉だったり、粋な褒め言葉だったり、関心させるような一言で締めくくります。「不意打ち」予想外だったというだけで、印象を強く残せます。「お話の外に落ちがある」かなり例外的な方法です。小説の中身のほかに、もう一つ別の要因とを組み合わせて落ちがわかるものです。いくつか例をあげます。・最後まで読むとタイトルの意味が分かる・最初の文字だけ読むと文章になっている・対になる別の話も読むと意味が分かる・人々の手を転々とする本の話で、読み終わったら好きな人にプレゼントするように指示されている特殊なケースだと、自分がモデルの話だったとかもあります。次回は、「最後の一行について」です。
2017年05月19日
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叙述トリックエトセトラ、前回の復習です。・二つの意味を持つ言葉を使い、二通りの意味のある文章をつくる。(補足:自然と狙った方の意味にとってくれるように誘導する必要があります。また、その後の文章も、どちらの意味でも通じるように工夫する必要があり、面白いけど結構大変。切る場所によって意味の変わる「ぎなた読み」も使えます。)・使用する単語の厳選 → 与える印象を計算して言葉を選び、先入観をすり込む。・その場にいない人物を利用 → 少ない描写で誤誘導をしやすい。・おとり → 読者の注意を集めて本命から読者の視線を逸らす。・正しい筋とは関係ない部分の描写による誤った誘導 → 小説には雰囲気を出すためなどの理由で追加される描写があり、それのフリをして紛れ込ませて誤った方向へ誘導。・繰り返しによってパターンを印象付けておいて、こっそり裏切る。・その言葉がかかる文節を変更して文章の意味を変えてしまう。 → どの文節にかかるのかは、それよりも前に書かれている内容によっても判断されるため、それを悪用することで、本来かかるべき場所からずらすことができる。・記号や符丁、愛称などに置き換える。 → 直接描写することができないものを、指示代名詞やあだ名などに置き換えて描写する。(補足:「ポンコツ」「ピーちゃん」などの、イメージを想起する愛称を使うと、それだけ騙しやすくなります。)・指示代名詞や愛称をつけられたものの中身を本来の物とは別のものに誤認させる(次行の方法などが使える)。・主語を省略することで話題を誤認させる。 → 会話で主語が省略されるときは、共通の認識を持っている前提があるが、読者はその共通認識の情報を与えられていないので、会話の流れから推測するしかなく別の話題について話しているように見せかけることができる。 いくつあったかな、ひの、ふの・・・ちょうど10個ですね。それでは、残りを説明します。『文章に含みを持たせる』 → 『さらに二重に含みを持たせる』私が最も好きで多用するのがこれです。連想ゲームで見つけた共通点を応用することで作ることができます。二重に含みを持たせる方法は、まずヒニクを考えます。それを、含みのある文章で言い換えます。これで、含みがあるかつ、さらにその裏返しの意味になります。『共通点のある別の物に、その共通点を強調することによって見せかける』ピーッと鳴る特徴を強調して、やかんを留守電に見せかけるとかです。『登場人物間の祖語』読者に情報が渡る前に、登場人物が既に勘違いしている体で、ニセの情報を与えます。「伝言預かってますよ、”衣装を洗っておいて”だそうです。」→本当は『選択』と言っていた。『虫食い』電波の状態が悪い、文字がかすれている、などの理由をつけて文章を虫食いにします。『意外な正体』独り言、話し相手が特殊、動物などの擬人化など → 読者には見えてないことを利用します。『先入観を利用するミスリード』経験則による思い込みを利用し、それとは、およそ似つかわしくない行為、場所、組み合わせ、タイミング、言葉遣いなどで意表を突きます。私、これ苦手なんです。「家族にこのことは・・・」「大丈夫だ、伝えてはいない。」「想像を絶する苦しみなんだろう。耐えられる自信がないんだ。その時は、家族のことを頼む。」「任せてくれ。だが、お前ならきっと無事に戻ってこれるさ。」「ありがとう、色々すまなかった、そろそろ行くよ。」彼は、豪胆に笑って言った。「歯科医の先生が待ちくたびれてるしな。」その数週間後、潜入中の兵士がつかまり命を落とした。拷問中の自害だった。実はこれ、オチがあるだろうという読者の先入観を利用したミスリードです。『一人称の誤認』会話文だけだと、どっちが一人称かわかりません。一行目「これ、足はつかないんだろうな?」二行目「ああ、当然だ。」地の文章がそれを特定します。三行目 私は、確認のため奴のいる倉庫に出向いていた。これで一人称の”私”は、”確認”をしている一行目の方だと特定されます。これを利用すると主人公と脇役とを入れ替えることができます。会話だけだと、主導権を握っている方が主役と認識されます。或は、一行目でセリフを言った方という場合もあります。その後、地の文で逆だったと気づかせます。『人が入れ替わる』会話文だけだと、どっちがどっちのセリフなのか分からなくなります。それを利用して入れ替わってしまいます。普段は、誰のセリフなのか、どうやって区別させるかに頭を悩ますのですけどね。『人物を増やしたり減らしたりする』方法は色々あるのですが、一人二役をしている登場人物がいると一人減りますし、一言もしゃべらない人がいると一人増やせます。『田中先輩』がいて、『田中』と『先輩』の二つの呼び名を使い分けると『田中』と『先輩』の一人二役ができます。『情報の小出し→前提条件の説明が抜けている→登場人物だけが知っている→背景や状況で意味が分かるor変わる』上手く説明できるかな。直接話している→と見せかけて、メールだった→実は人の携帯を使ったなりすまし→事故で動けない人の代わりにメールを打っていたみたいに、ちょっとずつ情報を小出しにして、そのつど文章のニュアンスが変わっていく書き方のことです。これであらかた書いたかなと思います。次は、応用編その2、オチについての予定です。
2017年05月18日
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ショートショートの3つの基本をおさらいです。1.書くのは「起、承、転」まで2.連想ゲームでネタ作り ・連想を連鎖させる ・対義語もチェックする ・特徴に分解→分解した特徴から連想する ・共通点を探す ・連鎖させた連想のスタートとゴールを直結させる3.「してやったり!」のために謎解きは必須質問がありましたらおっしゃってくださいね。それでは、応用編です。応用編その1「叙述トリックエトセトラ」ショートショートを書く上で避けては通れないもの、それが「叙述トリック」です。叙述トリックは秘匿と欺瞞のための文章技法です。偽りを述べることなく言葉巧みに読者をだまします。それでは、誰かさん直伝、叙述トリック技法の虎の巻です。なお私の経験に基づくものにすぎません。それぞれの技法には多分正式名称があるのでしょうが、私は知らないので適当に呼んでます。まずは、例文に使われている叙述トリックを紹介します。1行目 「これ、足はつかないんだろうな?」2行目 「ああ、当然だ。」3行目 私は、確認のため、奴のいる倉庫に出向いていた。4行目 「暴れられたりしたら大丈夫なのか?」5行目 「がたがた言うな。」6行目 奴は、直に確かめると渋い顔をする。その上で最終確認をとった。7行目 「例のお客さんが来るまでに済ませられるか?」8行目 「ああ、問題ない。俺の腕を信用しろ。」9行目 「OK、ボスに報告してくる。」10行目 危険の芽は、あらかじめ摘んでおく、それが上に与えられた仕事だ。11行目 「あっ店長、誕生日会の予約のお客様がお見えになるまでに、子供用の椅子の修理はできるそうですよ。」この話では、飲食店店員の会話をあたかもアンダーグラウンドな会話のように偽装しています。実際には、壊れた子供用の椅子の修理の話をしているだけです。では、わかりやすいものから見ていきます。二つの意味を持つ言葉を使い、二通りの意味のある文章をつくります。1行目 「これ、足はつかないんだろうな?」5行目 「がたがた言うな。」この二か所です。二通りの意味のどちらの場合でも意味がとおる受け答えをしています。2行目 「ああ、当然だ。」ひとつの質問に、どちらでも意味の通るように二つの意味のある返事をしています。5行目 「がたがた言うな。」叙述トリックの研究をしていないと気が付くのはここまででしょう。ここからあまり人に気づいてもらえないトリックを説明していきます。そもそもトリックのひとつだと思ってもらえないのが、使用する単語の厳選です。同じ意味を持つ言葉でもそれぞれ与える印象が異なります。例えば、2行目 「ああ、当然だ。」が「その通り。」だったら意味が同じでも雰囲気が変わってしまいます。印象コントロールが行われているからこそ二つの意味のうち騙したい方に誘導できますし、仕掛けに疑問を持たれずにすみます。そのために使う単語を厳選しているのです。2行目 「ああ、当然だ。」4行目 「暴れられたりしたら大丈夫なのか?」7行目 「例のお客さんが来るまでに済ませられるか?」8行目 「ああ、問題ない。俺の腕を信用しろ。」9行目 「OK、ボスに報告してくる。」10行目 危険の芽は、あらかじめ摘んでおく、それが上に与えられた仕事だ。それから、奴と呼んでいるのもこの一環です。使う単語の選び方一つだけで、読者をだまします。ショートショートが小説の練習になると言われている理由の一つは、これだろうと思います。その場にいない人物を利用します。この例文の場合は、「子供用の椅子に座る予定の子供」です。これもよく使われる技法です。なにせ、その場にいないのだから描写されないのは当たり前、少ない描写で読者を誤誘導するのにもってこいというわけです。ただし、後でちゃんと正体がわかるようにすること。でないと卑怯すぎますからね。この子に与えられた虚構の姿は「暴れる標的」です。その役割は本当のターゲットである「壊れた子供用の椅子」に変わる影武者です。おとりを用意します。これも本当によく使われる手法です。読者の視線をあるものからそらしたいときに、かわりに注目を集めてくれる存在を用意します。言わずと知れた、影武者の「暴れる標的」であるところの「子供用の椅子に座る予定の子供」ですね。正しい筋とは関係ない余剰の描写によってミスリードします。この例文だと正しい筋では、壊れた椅子の話をしており、当然そのことを描写している部分があります。そこに紛れ込んで、あたかも自然な流れであるかのように見せかけて、ダミーのストーリーに誘導する、書き手が放った刺客です。この例文でこれに気が付いていたらすごいです。3行目 私は、確認のため、奴のいる倉庫に出向いていた。6行目 奴は、直に確かめると渋い顔をする。その上で最終確認をとった。お気づきでしょうか、「確認のため」「直に確かめる」「最終確認」と三回にわたって似た単語が繰り返されています。これが刺客です。3行目の「確認のため」は、ちょっとした特殊任務を帯びています。1行目と2行目で話をしている二人のうち、どちらが主人公で、どちらが奴なのか、それを特定しています。すなわち、質問をして確認をするのが主人公、それに答えるのが奴、そう特定されます。3行目で特定された直後の4行目と5行目でまたよく似たシチュエーションがあります。確認のための質問を主人公がして、奴が答えています。つまり、確認をするのが主人公、答えるのが奴、という流れを作っています。これは、そう思い込ませるための罠です。6行目の「直に確かめる」ことをしたのは、主人公ではなく、奴の方です。ところが、主人公が奴に向かって確認したと言っているように見えます。そのあとに、援護のための「最終確認」です。確認の上に確認を重ねたように見せかけています。実際には、確認は重ねられていません。これで、本来なら、椅子がガタガタ言うことを奴が直接確かめたという意味の文章が、主人公が奴のもとに出向いて直に確かめたという間違った文章に変わってしまいます。この確認の三連発によって、さらに叙述トリックが連鎖して発動します。かかる場所を変えています。文章中の文節は、他の文節にかかっています。そのかかっている場所を、正しい場所からまちがった場所へ移動させることができます。ご存知の通り、日本語は、かかる場所が違うと、同じ文章でも意味が変わります。つまり、自由にかかる場所を間違えさせることができれば、何の変哲もない普通の文章に、二通りの意味を持たせることができるようになるのです。6行目 奴は、直に確かめると渋い顔をする。その上で最終確認をとった。この6行目の「奴は」の文節は、本来なら「直に確かめると」にもかかるのが正しい位置です。ところが、直に確かめたのが奴ではなく主人公だったと解釈された場合、当然、「奴は」は、ここにかかることができません。結果、かかる文節を変更させることができます。このかかる場所というのは、それよりも前に情報が書かれているかいないかによって変更させることができるのです。この技を習得している人はさすがにそうはいないと思います。誰かさんの秘伝の技ですよ。記号や符丁、愛称などに置き換えます。直接描写してしまうのはまずいものに、あだ名をつけることで、直接描写することを避けます。「アレ」などの指示代名詞に置き換えられることが多いですが、「うちのベイビー」とか「ピーちゃん」などある程度イメージを想起するものを使うと、それだけで正体を勘違いさせることができます。さらに、合わせ技として、あだ名や指示代名詞が指し示しているものの正体をすり替えてしまうということができます。本来指し示しているものとは別のものであるかのように偽装することが可能です。この例文では使っている場所はちょっとしかないのですけど。1行目 「これ、足はつかないんだろうな?」10行目 危険の芽は、あらかじめ摘んでおく、それが上に与えられた仕事だ。1行目の「これ」と10行目の「危険な芽」と呼ばれているのは、壊れた子供用の椅子です。直接的な描写ができないのでこうなっています。また、10行目の「危険な芽」は、影武者の「暴れる標的」だと勘違いされるように仕向けられています。こうしたすり替えは、主語がないこととミスリードによって引き起こされています。会話で主語が省略されていている場合、互いが共通の認識を持っていることが前提になります。ところが読者は、その認識を得ることができません。話の流れから主語を特定しようとし、他に選択肢がない以上、話し相手が主語になります。5行目 「がたがた言うな。」5行目の隠れた主語は、「壊れた子供用の椅子」ですが、これを利用してすり替えられています。また、1行目 「これ、足はつかないんだろうな?」4行目 「暴れられたりしたら大丈夫なのか?」1行目で、これが指し示すものは、器物なのだとわかります。器物は暴れたりしないので、4行目で省略されている主語が1行目のこれと同一だと思われにくくしています。偽のヒントによるミスリードです。この例文は、最初から叙述トリックの説明に使う気で書いたので、てんこもりです、えへん。でも、まだまだです。次回は、例文でも使い切れなかった残りの叙述トリックについて解説します。
2017年05月16日
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ショートショートは、短いため感覚的、直感的に作ることができます。・・・。それを言っちゃうと終わってまうので、職人の技の話をします。まずは基本です。ショートショートは、起承転結のうち、起、承、転までしか書きません。ここまで書いたらあとは書かなくてもわかるよね?っていうところで筆をおきます。それだけで大体ショートショートの形になります。基本その2です。ショートショートには、ストーリーの飛躍が不可欠です。でも、そうそう用意できません。そこで、連想ゲームの要領で作ります。①元になるテーマを決めます。②そこから連想するものを列挙します。③連想したものの中からどれかを選び、次は、それを元に連想するものを列挙します。④対になるものや対義語も列挙しておきます。⑤直接連想はしなくても、連想したことと何かしらの共通点を持つ何かを探し列挙します(特徴、性質、形状、大きさ、構成要素の分解など思いつく限り)。⑥列挙したものの共通点を探します。ここまでが下準備です。・③で連鎖的に連想したものの途中経過を飛ばして最初と最後を直結します。・⑤と⑥で見つけた共通点を集めてつなぎ合わせます。・④であげた対になるものや対義語との共通点を見つけた場合は、より効果的です。・⑤で見つけた共通点を軸に関連付ける場合も飛躍が大きくなります。これを何か思い付くまで繰り返します。うまく説明できた自信はないので質問があれば聞いてください。では、軽く例をあげて説明します。①「足がつかない」という言葉を最初のキーワードにします。「足がとどかない」という意味と「残した痕跡から追跡されない」という全く別の二つの意味をもつ面白い言葉です。こういう言葉を耳にしたら拾い集めてメモっておきましょう。②「足がつかない」という言葉から連想するものをあげていきます。「足がとどかない」・水深の深い場所・座面の高い腰掛・サドルの高い自転車・高所で宙づりの状態・地に足がつかない→落ち着きがない「残した痕跡から追跡されない」・犯罪に使われる凶器や車など③さらに連想を続けます。(説明なのでざっと)・水深の深い場所 → 海水浴、プール、飛び込み、立つ瀬がない、不安・座面の高い腰掛 → 子供用の椅子もう一段階くらいまで連鎖させます。・水深の深い場所 → 海水浴 → 浮き輪、海の家、スイカ割り・座面の高い腰掛 → 子供用の椅子 → 大人しく座らせる、飲食店④対になるものや対義語もあげます。・海水浴 ←→ 登山 ・座面の高い腰掛 ←→ 踏み台共通点を探すため、これも連鎖させます。・登山 → ロープ、山小屋・踏み台 → 脚立、棚に上げる、グラつく要するに「山だと思わせて、実は海だった」みたいなことができないかを考えるわけです。例えば、バンガローなんて聞くと山みたいな気がしますが、海のそばにあってもおかしくはないものです。相対するもの同士の共通点は、錯誤を仕掛ける良い材料になります(まあ相対していなくても錯誤は生まれますので、より効果的ということです)。⑤直接連想はしなくても、連想したことと何かしらの共通点を持つ何かを探します。つまり、より広範囲からアイディアを探すための方法です。構成要素をばらしたり、細かい特徴に分解して、さらに連想ゲームを続けます。要は、さよなら三角また来て四角です。四角は豆腐→豆腐は白い→白いはウサギ→ウサギは跳ねるまあ、この歌だと連想する際の共通点が弱すぎますけどね。でも方法はこの通りです。一部の特徴に共通点を見出して、間接的におよそ似ていないものと関連付けます。子供用の椅子 → 「子供用」と「椅子」に分解椅子から連想 → 座りが悪い、腰かけ(一時しのぎの意味)、地位、上座下座、椅子取りゲーム、荷物を置く、人数がわかる、セッティング、四本足、背もたれ、上着をかける、折り畳みここからさらに連想します。座りが悪い → 居心地が悪い、ガタガタ言う → 壊れている、つべこべ言う特徴を細かく分解して連想を進めると、原型から遠のくスピードが上がって飛躍を得られやすくなり、連想がより広範囲に広がってアイディアを得られる可能性を広げます。⑥列挙したものの共通点を探します。この例の場合だと、「足がとどかない」と「残した痕跡から追跡されない」の二つの意味からそれぞれ連想されるものの中から、二つの意味にまたがって共通するものを探します。「残した痕跡から追跡されない」・犯罪に使われる凶器や車など → 泳がせる、洗う、網を張る、歌う、張り付く(知ってると便利な警察用語集)、プラス、それっぽい言い回し各種「海水浴」と「泳がせる」は、ビンゴ!です。「子供用の椅子 → 大人しく座らせる」これも犯罪っぽいですね。とうとう使えそうな共通点を見つけました。ここまでは良いですか?実際には、思いつく限りのことを、アイディアが思いつくまで繰り返します。ショートショートに必要不可欠な、ストーリーの飛躍は、連想ゲームを続けているうちに見つけた共通点を利用することで構築できます。対義語や一部の特徴だけが共通するもの同士だとより効果を得られやすいです。そして、最も重要かつ汎用性が高いのは、「連鎖的に連想したものの途中経過を飛ばして最初と最後を直結する」です。ぶっちゃけ、共通点を探さなくても飛躍できます(共通点がないと作中で説明する際に大変になりますけど)。犯人が追跡されない→足がつかない→足が届かない→子供用のいす→飲食店途中を飛ばして、最初と最後を直結すると。犯人が追跡されないという話だと思ったら、飲食店の話だったというアイディアになります。あと、ここまでのアイディアを作るために使ったメモ書きは保存しておくことを強くお勧めします。いずれ別のアイディアを生み出す素に必ずやなります。基本その3です。ショートショートに必要なのはストーリーの飛躍だけではありません。ミステリーと同じく最後には謎が解明されなければなりません。読者が意味不明のままで終わってはダメです(耳は痛くないもん)。読者に気づかせないまま最後に謎解きをして、初めて「してやったり!」となります。ただミステリーの謎解きと違うのは、読者の読解力をある程度信頼して任せるところです。終わり方が大きく分けて二種類あるという話は覚えているでしょうか?ひた隠しにしてきたものが何かを読者に告げるパターンと、分かるようにヒントだけ出しておいて「これなーんだ?」と謎かけをするパターンがあります。ヒントと答えから問題を当てるのと、ヒントと問題から答えを当てると言い変えれるかもしれません。出来れば、読解力があり信頼できる人に読んでもらい、落ちがわかるか確かめてもらってください。ショートショートは、一人ではなかなか完成できないです。とりあえず謎解きが絶対必要ということは、心構えとして覚えておいてくださいね。以上で基本編は終了です。
2017年05月15日
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何かの飲料のおまけだったと思う。小さなマスコット人形。元は、ストラップの飾り。紐を通す小さなリングが付いている。ほしいものでもなかった。紐をつまんで、どんなもんかなと眺めすがめていたのを、母が見とがめて言った。あら、かわいいじゃない。それだけのもの。なんとなく自転車の鍵に取り付けた。その自転車も廃棄された。不要になった鍵も、ボロボロになったストラップも。そのまま何年も忘れていた。これはそんな人形。それだけのものだが、しまっておく、あの時も、今日も。こんなこと思い出してはしかたない。携帯を出しメールを打つ。今日は、母の日らしいですよ。
2017年05月14日
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ショートショートとは、短編よりもさらに短い小説のことを言います。よく小説を書く練習にもなると言われていますね。小説は書いてみたいけど、長大なストーリーや緻密なプロットを考えるのは難しいし・・・。でも大丈夫!そんなものなくたって、ショートショートは書けちゃいます。これを読めば、ショートショートが書けるかも?って、前にミステリーでもやりましたね。ショートショート使いの言葉の魔法の数々をこっそりお伝えしちゃいます。まず、ショートショートは、大きく分けて二つのタイプに分かれます。ひとつは、一番最後に種明かしをするタイプ。もう一つは、最後まで落ちを言わないタイプです。私は、典型的な後者のタイプですね。例文を用意したので読んでみてください。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~「これ、足はつかないんだろうな?」「ああ、当然だ。」私は、確認のため、奴のいる倉庫に出向いていた。「暴れられたりしたら大丈夫なのか?」「がたがた言うな。」奴は、直に確かめると渋い顔をする。その上で最終確認をとった。「例のお客さんが来るまでに済ませられるか?」「ああ、問題ない。俺の腕を信用しろ。」「OK、ボスに報告してくる。」危険の芽は、あらかじめ摘んでおく、それが上に与えられた仕事だ。「あっ店長、誕生日会の予約のお客様がお見えになるまでに、子供用の椅子の修理はできるそうですよ。」~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~どうですか?これは、最後に種明かしをして終わるタイプの例として、頑張って書いたものです。普段、最後まで落ちを言わないのを信条にしているので、何気に貴重ですよ。さて、この二つのタイプ、同じショートショートというくくりに入れられていますけど、書き手にとっては全くの別物です。種明かしをするタイプは、相手にバレないようにして、手札を少しずつオープンしていきます。どれだけたくさんバレない様にヒントを追加できるかが腕の見せ所です。オープンさせた手札が多ければ多いほど、種明かしをしたときに、あっ!と思ってもらえます。最後まで落ちを言わないタイプは、山崩しです。砂山に棒を立てて倒れないギリギリまで支える砂を削っていきます。そりゃあもう、どこまで説明や描写を省けるかに血道をあげます。描写らしい描写なんてされていないのに、なぜか伝わるというテレパシーで、あっ!と言わせます。なぜ、最初にこの説明をしたのかというと、文才というものには、多分二種類が存在していると思うのです。物語を膨らませたり描写を凝らしたりするタイプの才能と、水準の高いプロット、効果的な構成、的確な推敲により、直観力に訴える文章を作るタイプの才能です。どちらかが苦手だとしても、自分に向いた武器を選んで勝負すればいいだけです。なんて。たまには意識して苦手を練習するのもいいですしね。もちろん、二つのタイプは、技術的にも向いているプロットとかに差がでます。例えば、種明かしタイプは、実は、猫、擬人化された道具、木の精など一人称が人じゃないものだったとか、写真に向かって独白していたなど、意外な正体や特殊な相手を用いたプロットが向いています。また、ミスリードや固定観念を利用した叙述トリックにも向いています。私の書いた上記の例文は、この叙述トリックのタイプですね。では、次回から基本編を、最終的には応用編まで、ショートショートのできるまでを説明していきたいと思います。
2017年05月13日
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長野の実家に帰ってきました。うちの辺は、油断すると柏餅に味噌が入ってます・・・。お土産の小話です。小話その1兄「こいのぼりかあ。」兄「ねーねー、大漁旗っていくらぐらいすると思う?」弟「くだらないいたずらを思いつくな。」その2弟「連休終わるけど大丈夫?、人間の言葉をおもいだせる?」兄「にーをいったいなんだと思ってるの?」その3兄「お宝発見、一口羊羹がいっぱいある!」母「持って帰っていいよ。あ、でも全部いっぺんに食べるからダメ。」弟「致死量の10分の1ずつ毒を入れたら?」兄「それだと確実に致死量だなあ。」
2017年05月09日
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