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無人店舗といえば餃子の店が盗難で報道されていることを思い出す、金を払わず餃子だけ道持逃げされるのだ。
ケース内に美味しそうな餃子が見え、金の支払いは自由な選択、いや払わなければ窃盗だが、自由意志だ。
これでは性善説にあまりにも頼りすぎと思うのだが、全国にこんな店が増殖したから不思議だった。
ということでそれはそうだという報道が、この無人餃子店が全国で減少中、閉店するところが急増中とか。
すでに全国には約430店舗ある有名チェーン店が、年度内に約10パーセントの閉鎖の計画を発表していると。
この間3年ほどで10倍という急成長だったそうだが、いまは店舗を開きたい人が減少しているようだ。
その背景が1つが材料費の高騰、36個がワンパックで1000円というキリの良い値段での販売、無人店舗だから釣りが出せないから1000円にしたという。
しかし、材料の高騰などからこの値段維持が難しくなる、結局1000円維持で個数を減らすしかなくなり魅力が薄れる、スーパーなどに行けばもっと安いから。
ただ無人店舗でいつでも買えるという便利さで選ばれていたが、数が減ればそのメリットも失せると客離れが進む。
追い打ちが盗難、万引きの増加、人が見ていない、支払いは個人の判断、むろん支払いしなければ万引きという犯罪だから逮捕されるが意に介さず減らないのだった。
コロナ禍でテイクアウトブームがあり追い風が吹いたが、これも落ち着いたら利用者は減った。
盗難対策にカメラ設置など進めたが警察の協力も強くなく結局は泣き寝入り、経営者が負担を強いられた。
スーパーやコンビニで冷凍餃子が人気になっているのも向かい風だった、特別感が消えたから魅力を失う。
それによる買いに出かけると場合によっては窃盗犯人と勝ち合わせることもありうるから近寄らなくなる。
もう店を維持する意欲も失せるというわけだ、チェーン店も申込者が減少へ移り、この商売の限界を知ることに。
無人店舗が日本で成功するのは国民感情にある性善説だ、こんな美徳がいまや消えた社会、賽銭箱から金を盗む社会構造になったのがよく表す。
不景気で個人収入の道が閉ざされた国民が増えたのだと思う、底辺層の収入消失、貧富差の拡大が背景にある。
身近な食材の餃子、毎日食べるには抵抗感もあるが、懐が裕福なら無人店舗で気軽に買えるはヒットの予感はあった。
ただ社会構造の変化に仕組みの幼稚さが狙われることになった、もっと慎重に事業計画を作るべきだったと思う。
万引き、置き引きという犯罪がこうもフリーの様相で増加するとは思わなかっただろう、盲点といえば盲点だったのである。