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【コンセプト】太古の昔から愛され不老不死の薬や魔術にも使用されていたと伝えられるガーデニアの喜びに満ちたフローラルの香りを中心に構成。神秘的なホワイトガーデニアの華やかな香りに、太陽のようなジャスミングランディフローラムアブソリュートをブレンド。現代的なフローラルの香りに生き生きとしたペアブロッサムが加わり、ブラウンシュガーがそのハーモニーに繊細な甘さを添えています。【調香師】Honorine Blanc オノリーヌ・ブラン(YSL『ブラックオピウム』シリーズ)【香調】トップ:ペアブロッサム、イタリアンマンダリン、レッドベリー ミドル:ホワイトガーデニア、ジャスミン、プルメリア ベース:パチョリ、ブラウンシュガー ■感想:私の好み度<65-70>ベリー系フルーティー×グルマンなフラワーブーケ。スプレーすると少しオゾンっぽさのあるホワイトフローラル、キャンディのようなグルマンの甘さ(ブラウンシュガー)。ざっとフローラル6:グルマン4。ガーデニアは生花でのしっとりと静かな印象とは違いジャスミンとピオニーとペアを混ぜたような光の明るさと快活なイメージ。フルーティ、フローラル、グルマンのバランスと表現が今っぽい。それでいてグッチの名香『グッチ EDP II(2004)』『エンヴィミー(2004)』『フローラバイグッチ EDT(2009)』などに共通する『グッチらしさ』が『ゴージャスガーデニア』の中にもあり。全体的には飛び抜けた個性・クセがないため使いやすく受けいれやすい香り。大きな変化は感じられず、最初の5-15分程度で印象がほぼ決まります。ゴージャス感は庶民的なポピュラーなゴージャス。手が届く非日常、プチ贅沢系。■拡散性・持続性拡散性はつけ初めは普通からやや強め、20-30分で範囲が狭まる感覚でやや弱めになりほどよい。持続性は普通からやや長め。■液の色・ボトルほぼクリア、無色透明。ボトルはサンプルチューブ1.5ml。ゴージャスフローラシリーズ(ガーデニア・ジャスミン・マグノリア・オーキッド)のボトルラベルは1966年にイラストレーターのヴィットリオ アッコルネロが手がけたグッチを象徴するパターン『フローラ』を再解釈したデザイン。ボトルのフォルムは何の変哲もないものですがこの花のイラストでグッチらしい製品へと魔法をかけ、ボトルカラーの展開はマイルドでキッチュなピンク、ミントグリーン、パープル、ミモザイエローという1960-70年代のレトロさ。映画『時計じかけのオレンジ』のような世界、インテリアに溶け込みそう。■季節秋から春。一番は春の開花を思わせる明るさと陽気を感じる3~4月。■年齢20代半ば以降。女性向き。20代ならオフィスからフォーマルと幅広く使え、それ以降はカジュアルで。■似てるものは多め?どこかで嗅いだことがあるタイプの香り。だけど『グッチらしさ』を絶妙に感じ、「グッチです」と引き戻され惑わされ思い出せない…■リピートなし。嫌いではないけど、数ヶ月に一度でいい相性。グッチは十数種類使ってきたけれど、不思議とそういったものが多め。
2024.09.30
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【調香師】Delphine Jelk デルフィーヌジェルク2014年からゲラン専属調香師となり『ラールエラマティエール』『アクアアレゴリア』など創作。2008年から指揮するティエリーワッサーとともにゲランの香水を託された二人。【香調】トップ:ココナッツ、ベルガモットミドル:スイカ、フリージア、ココナッツラスト:サンダルウッド、トンカビーン、ホワイトウッド■感想:私の好み度<65>ココナッツウォーター×キューカンバー×フィグ。まず、これまで使ったアクアアレゴリア(ミニチュア含む)・マンダリン バジリック(2007)・リモン ヴェルデ(2014)・ペラ グラニータ(2016)・ベルガモット カラブリア(2017)・フローラ チェリージア(2019)・ココナッツ フィズ(2019)・オランジェ ソレイヤ(2020)・グラナダ サルヴィア(2020)これらのなかでは『ココナッツフィズ』は異色で私は苦手。それなのに買ってしまったのは瓜系(スイカ)が苦手でどうかな…と思いつつも「ゲランのココナッツならいけるかもー!」と試しもせず勢いでネット購入したため。トップはココナッツウォーターにレモン果汁を数滴落とした飲み物を思わせるココナッツのクリアな甘さにほんのりとベルガモット。スイカのシャクっとした歯ごたえも思い浮かべる夏らしい甘いフルーティーさ。さらにフリージアによるものか、イチジクの葉や果肉のような青さと苦みのフローラルフルーティ。ミドルからはココナッツの油脂っぽさとキューカンバー(スイカの甘さが飛びそう感じる)の青臭さがぐっと引き立ち、多湿だとそれはコリアンダーのようで、パクチーが苦手なためうぅぅぅ…となる。大きな香りの変化はないもののこのあたりで香りが決まりラストはその雰囲気が薄まっていく。買った当初は使うたびに「私の好きなココナッツは甘いミルキー、これは先走ったなぁ…(苦笑)」と後悔も同時によみがえる香りでしたが2019年夏に買い、毎年夏に同じ思いをしながら使ってきましたが2024年は瓜っぽさが減り、フィグっぽさにシフト(経年変化)したようで基本にあるウォータリーなココナッツは変わりませんがフィグが持つミルキーさが私好みのココナッツに近寄ってくれ今年はいつもより出番が多かったです。■拡散性・持続性拡散性はふつう。持続性はEDTにしてはやや長め。『アクアアレゴリア』シリーズは意外と完全に消えず6時間経過でも肌をかぐと香水名を判別できるほどの残り香。ゲランでは『アクアアレゴリア』は一日何度も気軽に使う設計。湿度の高い地域、匂いに過敏な日本では本来意図した使い方はやはり気をつかいますがコントロールに気負わずいい作品でデビューしたい方には『アクアアレゴリア(フォルテシリーズではない)』はおすすめ。■液の色・ボトル液は淡いライトブルー。ボトルは釣鐘型。ボディはクリアガラスに、ショルダー部分はゴールドでハニカムメッシュのドーム型カバー。キャップは球体形でトップに蜂の刻印。スプレー部分などは固定され取り外し不可。サイズ:φ48×h115mm[75ml]フランス製■季節春・夏。■年齢20代半ば以上。女性向き。レジャー、リゾートも似合いますがオフィスでエレガントに夏らしさを表現するのも悪くないです。■夏っぽさがにてる?これよりもシトラスビターよりで少しクリーミーなココナッツを求めるならコーダリー『ソレイユデヴィーニュ(2021)』をおすすめ。ココナッツはないけどヨーロッパのリゾート地を思わせる濃さと個性を求めるならニシャネ『エーゲ(2020)』。■リピートなし。残り4/5ほどあるので引き続きゆっくりと単体でたまにコンバイン、たとえば相性がいいディプティック『フィロシコス』と使っていきます。
2024.09.22
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【コンセプト】女性の独立心、自立心がテーマ。サボテンの花(カクタスフラワー)をメインとしたフローラルグリーンの香りを現代風にアレンジ。シダーウッドを加えることで魅惑的な透明感を失うことなくやわらかなベースを表現。【調香師】Daphné Bugey/ダフネ ブジェ・ルラボ『ベルガモット22(2006)』『ローズ31(2006)』・イッセイミヤケ『アセントバイイッセイミヤケ(2009)』・ケンゾー『アムールフローラル(2009)』・ペンハリガン『ザリベンジオブレディブランシュ(2016)』『マッチアドアバウトザデューク(2016)』・JPG『クラシックエッセンスドゥパルファム(2016)』『スキャンダル(2017)』・ジョルジオアルマーニ『ローズミラノ(2020)』・クリスチャンルブタン『ルビクロック』『ルビドゥー』『ルビキス』『ルビラージ』(2020)・ラルチザンパフューム『ヴェネナム32(2016)』『ソレイユドプロヴァンス(2022)』・ドリスヴァンノッテン『ローザカルニヴォラ(2022)』・D&G『K(2019)』『Q(2023)』・グッチ『ゴージャスマグノリア(2023)』【香調】トップ:カクタスフラワーミドル:ピンクフリージア、ローズ、ジャスミンラスト:ウッディノート、セダー■感想:私の好み度<75>グリーンウォータリーフローラル。石鹸のような清潔感。トップはひんやりとしながらも明るくウォータリーでほんのりと甘みのあるフローラル。カクタスフラワー/サボテンの花の香りを知らずかなり適当ですが、スイレン+ミモザ+アロエを混ぜたようなイメージ。ミドル以降にYSL『ベビードール(2000)』のフルーティーフローラルの中にあるビターな甘さに似たグレープルルーツ×ブラックカラント×パイナップルをブレンドしたような香りをわずかーに感じます。フリージア、ローズ、ウッディの共通点によるものかな?フリージアはよい香りの部分のみ抽出したような洗練さ。温もりと春の明るさを思わせます。ラストはラストらしさはありますが軽やか。風呂上がりのフローラル系の石鹸の匂いが薄まっていく感覚。香水によってはラストの重さやぼんやりした未練のような雰囲気がありますが『マヴィ』にはそれがなく、儚い、消え入るようなエンディング。■拡散性・持続性拡散性は普通、持続性は短めからやや短め。スプレー直後に広がる世界観、香りの印象からは持続がありそうですが1時間以内に急激に香りが縮む感覚。完全には消えることはないもののEDPにしては短く香りの強弱のバランスが今ひとつ。もうすこし緩やかに弱まるのが理想。■液の色・ボトルボトルは円柱形でベージュピンク。本体に黒、グレーでブランド名など。キャップにはゴールドの帯があり引き抜く仕様。スプレーは固定され取り外し不可。サイズ:約φ29×h128mm[7.4ml]イギリス製■季節春・夏。■年齢年齢は20代以降。女性向き。オフィスでも可能。正統派で清潔感のあるフローラル、シアーで扱いやすい。■リピート7.4mlで楽しめたのでなし。
2024.09.12
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【調香師】Louise Turner/ルイーズ ターナー・ヒューゴボス『ザ セント プリベートアコード(2018)』『ザ セント アブソリュート(2019)』 『ザ セント ピュアアコード(2020)』『ザ セント エリクシール(2024)』・ジェニファーロペス『グロウ(2002)』・キャロライナヘレラ『グッドガール(2016)』『バッドボーイ(2019)』・クロエ『ラブ(2010)』・ディオール『ミスディオール ブルーミングブーケ(2014)』・ジミーチュウ『ブロッサム(2015)』『フローラル(2019)』・メゾンマルジェラ『レイジーサンデーモーニング(2013)』『アットザバーバー(2014)』・ニナリッチ『ベラ(2018)』・トムフォード『ロストチェリー(2018)』【香調】純白のムスクとダークな質感のオスマンサスの魅力的なコントラストが官能的な香り。■感想:私の好み度<80>今時なフルーティーフローラル。購入のきっかけはヒューゴボス『ディープレッド(2001)』が好きなこと。当時はまだ香水所有数がクレイジーではなかったので2-3本リピート。BOSSが大谷翔平のファッションで話題となり「そういえば新作香水は今どうなのかな?」と『ザ セント マグネティック』が気になりサンプル1.2mlを。トップはピーチとベリーのミックス。爽やかさもありつつ、とろりとした丸みのある甘さも。その印象が『ザセントマグネティック』の顔・土台になり徐々にシアーに重なるフローラル(ローズ、ジャスミン、ピオニー)はお化粧のような役割で香水としての美しさを整えていきトップのフルーティーさもあってオスマンサスに感じます。ラストは少しウッディなパウダリーとなり残り香にまとまりの良さがある作品。展開は早く、大きな変化はあまりないタイプ。■拡散性・持続性拡散性はやや弱めから普通。スプレー直後の1分程度は強く広がりそうなイメージがありますがそれ以降は勢力縮小といった感じでパーソナルスペース範囲、それ以内で留まります。持続性はやや弱めから普通。こちらも最初はパワフルな持続力に思わせますが意外とシアーより。就寝前につけ、朝にはほぼ消えています。■液の色・ボトルほぼクリア。サンプル1.2ml。フランス製。■季節春。9月から5月あたりまで。■年齢20代。女性向き。学生から20代前半、ほんのりシックなフルーティが好きな方にはぴったり。20代半ばまでならオフィスでも。子供・少女っぽいといった幼さはないけれど、かといって30代からの大人らしさもないため30代以降は自分時間に贅沢に楽しむのがベスト。■エスカーダ2000年前後のフルーティ系が好きなら?下記のバランスを思わせ懐かしく楽しめそう。『ザセントマグネティック』は当時のエスカーダより若干フルーティは香水らしさに寄り現代的なムスクやアンバーの甘さの表現になっています。・『ジャルダンデソレイユ(1996)』ピーチにフローラルのバランス。・『トロピカルパンチ(2001)』ピーチとムスク。・『セクシーグラフィティ(2002)』ベリーとムスク。・『イビザヒッピー(2003)』ベリーピーチっぽさとムスクアンバー。・『アイランドキス(2004)』マンゴーピーチっぽさとムスクっぽさ。・『ロッキンリオ(2005)』ピーチとトロピカルさ。■リピート検討中。上記のエスカーダが好きで香りからの「楽しくなっちゃうな!」という感覚が『ザセントマグネティック』でもあり久々にそのツボを刺激されてしまった。同時に『ザセント』シリーズを一通り試したい気持ちも。カカオ×オレンジの『プリベート』も気になる…
2024.08.03
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【コンセプト】パリ植物園の近くにあるサンベルナール河岸にあるティノロッシ庭園。今日最初の来場者はカップルだ。 夜が深けるにつれストリートダンサー、ミュージシャンが増え熱気に包まれる。 銀色に輝く月に照らされたセーヌ川には行き交う遊覧船の光、そして音楽…そんなシチュエーションになればリズムに酔いさまざまな出会いが生まれる。運命の出逢いを遂げたように踊り狂う一組のカップルはやがてパリの街へ消えた。二人の抱擁の残り香が朝の光に照らされシーツからそっと漂う『灰色の肉欲』。【調香師】Mathilde Bijaoui/マチルデ ビジャウイ・BDK『グリシャーネル エクストレ(2022)』・ジョーマローン『ミルラ&トンカ(2016)』『ジャスミンサンバック&マリーゴールド(2018)』【香調】トップ:フィグ、紅茶、カルダモンエッセンスミドル:アイリスアブソリュート、バーボンベチバーラスト:インド産サンダルウッド、トンカビーンズアブソリュート ■感想:私の好み度<75><アンニュイでスモーキーなフィグと土っぽいパウダリーフローラル>トップはまだ少し青いイチジクのミルキーな甘さ、ミントっぽい爽快感を含むカルダモンの爽やかさ、そして紅茶の渋みのある香り。数分もしないうちに広がるアイリスの土っぽさを感じるパウダリーフローラルにここでも紅茶を思わせるけれどトンカビーンからか紅茶飴『純露』のような甘さをほんのり感じ始める。サンダルウッドを感じるとこれまでのすべての香りが軽く燻され、煙たさが目にしみるような酸味の刺激のようなスパイシーなスモーキーに傾き始める。1時間ほど経てばその酸味の角がとれ日向の匂いを含んだ温もりのあるラスト。ここからとてもバランスがよく美しい香り方が持続。紅茶は苦味の強めのダージリンやウバのようなタイプ。甘さやスパイスが混ざるとマサラチャイのようにも感じます。まろやかな紅茶の表現、たとえば『人気の紅茶系香水』として挙げられる・エリザベスアーデン『グリーンティー』・ジェニファーロペス『スティル』・ブルガリ『オパフメテヴェール』といった雰囲気を求めていた場合は「スパイス感が強くてよくわからない」「ウッディが強く紅茶じゃない」「メンズフレグランス?」と好みから外れる可能性はかなり高いためおすすめしません。フィグ、カルダモン、アイリス、が最後まできちんと存在するのでスモーキーも含めてそれらを長ーく楽しみたい方にはおすすめ。コンセプトに照らし合わせてみると日本人カップルではそこまでの愛の自由さ奔放さがなくピンとこないけれどフランス人で想像すると燃え上がり気怠さがありノンシャランな関係で物語にぴったり。■拡散性・持続性拡散性は普通からやや強め、持続性はやや長め。■液の色・ボトル液の色は、ローズグレイ。ボトル展開は100ml(160€)、10ml(42€)の2サイズ。購入したのは『LA DÉCOUVERTE PARISIENNE/パリジャンコレクション』下記3種類×各10ml(89€)・BOUQUET DE HONGRIE/ブーケ ドゥ オングリー(2016)・ROUGE SMOKING/ルージュ スモーキング(2018)・GRIS CHARNE/グリ シャーネル(2019)円柱形のクリアボトル、黒キャップ。スプレー部分は固定され詰替不可。サイズは約φ17×H125mm。フランス製。■季節春・秋。■年齢年齢は30代以降から。どちらかといえば女性向き。オフィスでも可能。ただし、香水に詳しくない人にはよく言えばややミステリアス、雑に言えばおじさんっぽい匂いに感じられるかもしれません。男性でも可能な香りですがフィグで比較すると・BDK『グリシャーネル』やや軟派・ディプティック『フィロシコス(1996)』物静かな好青年・マークジェイコブス『マークジェイコブスメン(2002)』ダンディ。かな??■似てるかも?・ディプティック『フィロスコス(1996)』BDKより使いやすくクリアでよりフルーティ。・マークジェイコブス『マークジェイコブスメン(2002)』の水っぽさ(ウォータリー?)を土っぽさに変え、 フィグ、カルダモン、トンカビーンのバランスは似ている。■リピートまあまぁ好きな香りですが10mlで満足できた香り。
2024.08.02
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【コンセプト】夜の帳が下りると喧騒とともに赤いネオンに染まる街。 一方、鏡の前で彼女は化粧をし舞台へ。ボディラインを強調したトレンドな衣裳はパリジェンヌの憧れ。ボヘミアンスタイルとエロティックなショーは夜霧のようにしっとり余韻を残します。 今夜も彼女はピガールの街で美しく神秘的なミューズ。 『コンテンポラリーオリエンタル。エレガンスが特徴の官能的でシックな香水。 ルージュスモーキングは、シルクと革で縫い付けられたようなもの。ムスク、ブラックバニラ、トンカビーンはシルク、ラブダナムはレザー、チェリーとペッパーはその赤い面を表しています。』 【調香師】Amelir Bourgeois/アメリ ブルジョワ・BDK『フレンチブーケ(2020)』【香調】トップ:イタリア産ベルガモット、チェリーアコード、ピンクベリーミドル:ブラックバニラ、ヘリオトロープラスト:アンブロキサン、カシュメラン、トンカビーン、ラブダナム、ホワイトムスク■感想:私の好み度<80>チェリー×コーラ(または、さくらんぼとバニラが入った大福)まずはベルガモットをむいた皮を折り曲げ油胞が潰れ広がるアロマようで十数秒から1分以内と短時間ですがインパクトがあります。そしてすぐに広がるチェリーにバニラ&ヘリオトロープのパウダリーな甘さが重なりピンクペッパーのようなスパイス感が炭酸っぽくもありチェリーコーク、Dr.ペッパーのようなフレーバー。炭酸がぬけるように香りの角がとれてくると、パウダリーさがフルーツ大福の求肥っぽい粉っぽさで、これまた違ったおいしさ(笑)トップからなんとなく姿が見えていたアンバー系の甘さがはっきりとし(強いわけではない)遊び心はあるけれどアンニュイでシックな夜な雰囲気。『ルージュスモーキング』というネーミングから想像するにルージュはもとより、スモーキングには女性のセクシーさも意味し、スモーキングは煙たさや燻しといった嗅覚の匂いより、客席を漂うタバコの煙を視覚の情景を表現しているように感じます。映画『ムーランルージュ』の世界、ニコールキッドマンを思わせます。展開が早めで大きな変化はないため試香後5-10分程度で好みを判断してもいいタイプ。私にはフルーティなチェリーとパウダリーの甘さのバランスと丸みがほどよく香りは存在するけれど睡眠の妨げにならない拡散性で寝香水にも。■拡散性・持続性拡散性は普通からやや強め、持続性はやや長め。■液の色・ボトル液はオレンジよりのレッド。ボトル展開は100ml(160€)、10ml(42€)の2サイズ。購入したのは『LA DÉCOUVERTE PARISIENNE/パリジャンコレクション』下記3種類×各10ml(89€)・BOUQUET DE HONGRIE/ブーケ ドゥ オングリー(2016)・ROUGE SMOKING/ルージュ スモーキング(2018)・GRIS CHARNE/グリ シャーネル(2019)円柱形のクリアボトル、黒キャップ。スプレー部分は固定され詰替不可。サイズは約φ17×H125mm。フランス製。■季節秋・冬・春。■年齢年齢は20代半ば以降。女性向き。服装など自由度が高めなオフィスであれば20代でも。30代以降はカジュアル。夜の肩肘張らないゆったりとした外出であればおすすめ、華やかなシーンでは30代まで。■思い出したチェリーの香水は?・トムフォード『ロストチェリー(2018)』チェリーがちょっと強い、ソフトでパウダリーなタイプがほしい、という方には『ルージュスモーキング』は入りやすいかも。・ミッシェルクラン『コメディ(2001)』ビビッドなピンクのファーがポイントのボトル。チェリーが軸ですが、チェリーを求めすぎると物足りなくフローラルパウダリーでセクシー系。でもあのチェリーをふと思い出させた『ルージュスモーキング』。■リピート好きな香りですが10mlで楽しめリピートはなし。
2024.07.30
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【コンセプト】オーストリア=ハンガリー帝国出身のエディス・ベネデック。彼女はパリで香水店を立ち上げ香水を広めた一人。そのストーリーをエディスから聞いた孫デビッドは香水に関わりたい気持ちを抱き2016年にBDKを設立。ビジネスウーマンのしなやかな力強さをイメージしたウッディベースのフローラルブーケ。エディスに敬意を表し最高の香料で作り上げられた『ブーケドゥオングリー』。ジューシーでグリーン、フルーティを組み合わせたフレッシュで明るいブーケ。ソフトで心地よいムスクとアンバーをベースに、ブラックカラントと洋梨がローズとジャスミンの花束に軽やかな輝きを表現。【調香師】Serge Majoullier/セルジュ・マジュリエ・ニュクス『プロディジュー(2012)』・ヴィクター&ロルフ『ボンボン(2014)』・ジョーマローン『ダージリンティー(2016)』【香調】トップ:ペアー、ブラックカラント、ストロベリーミドル:ターキッシュローズ、ジャスミンサンバック、ロレノックスラスト:ムスク、シダー、アンバー■感想:私の好み度<75>洋梨ベリー×ローズ(『トロピカルパンチ』から『ベビードール』)スプレー直後はエスカーダ『トロピカルパンチ(2001)』を思い出すちょっとトロピカルなフルーティ。ストロベリー、ブラックカラント、とベリー系のフルーティーになりこれはジャム系のシュガーの甘さをほんのりと持ちます。ストロベリーの表現が生の苺ではないけど、とても苺らしく感じます。それが落ち着くとやや懐かしさのあるパウダリーフローラルが軽く広がり百貨店の化粧品フロアの様々なフレグランスが混ざった印象ですが落ち着くとやさしくみずみずしく洋梨が香り始めます。(体温や気温が高い日はこの部分がトップのトロピカルフルーティより早め強めにでます)そこからローズも甘く香りますが、メインはこれまでのフルーティ。洋梨&ベリーで香水としては可愛らしく若い方向きの部類ですが、ロレノックスなのかレザー×アンバーのねっとりとした重さ、ミドル以降からはシダーの影響か果物の苦味、カシスの葉のようなものもあり程よく大人っぽさもある香り。このあたりはYSL『ベビードール(2000)』のほろ苦いフルーティローズを思わせます。フルーティー4、フローラル3、ビター3といった割合。■拡散性・持続性拡散性はやや弱めから普通。持続性はやや短め。■液の色・ボトル液は淡いピンク。ボトル展開は100ml(160€)、10ml(42€)の2サイズ。購入したのは『LA DÉCOUVERTE PARISIENNE/パリジャンコレクション』下記3種類×各10ml(89€)・BOUQUET DE HONGRIE/ブーケ ドゥ オングリー(2016)・ROUGE SMOKING/ルージュ スモーキング(2018)・GRIS CHARNE/グリ シャーネル(2019)円柱形のクリアボトル、黒キャップ。スプレー部分は固定され詰替不可。サイズは約φ17×H125mm。フランス製。■季節春。梅雨入り前まで。■年齢20代以降。女性向き。一番似合うのは20代の学生。オフィスでは20代。すでに廃番の『ベビードール(2000)』『トロピカルパンチ(2001)』どちらも好きで忘れられない…という40代以降には懐かしいかも。■フルーティーなローズなら?ロジーヌパリ・『バレリーナ No.1(2014)』洋梨×ピーチ×ローズ(私にはペビーパウダー系)・『ミュゲドロジーヌ(2015)』洋梨×ミュゲ×ローズ・『モナミラローズ(2019)』洋梨×ホワイトティー×ローズ・『ローズグリオット(2021)』チェリーブロッサム×ピオニー×ローズロジーヌは明るいイメージでエレガントより。BDK『ブーケドゥオングリー』はややガーリーより。■リピート直球で好きな香りですが10mlでしっかりと楽しめリピートはなし。
2024.07.08
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【コンセプト】青山フラワーマーケットのオリジナルフレグランスは「花そのものの香り」がコンセプト。天然の成分があれば使用するのもこだわりですが、今回のクチナシからは天然の香気成分が抽出できないので、ヘッドスペース法によるガスクロマトグラフィー分析を行い、「どのような化合物」が「どれだけ含まれているか」を検出しました。その上で何通りものアコードを作成はじめて香ったときに思わず「本物だ!」と叫んでしまうほどリアルな香りを調香しました。また、クチナシの実からエキスを抽出。クチナシの成分と生命力が凝縮されたエキスをレイヤードすることで、路地に咲き、散歩道で遠くから香ってくるような力強さまでも詰め込みました。■感想:私の好み度<70>『ローズ』はよかったとして『リリー・カサブランカ』『スイートピー』は再現は抜群ですが香水としては二連続で「うぅぅぅ、うーん?」という結果。『ガーデニア』の発売はこれまでのなかで一番楽しみ、だけど…ということで勇み足でネットで買わず、店舗へ足を運びました。店頭には「さぁ、買いなさい」とクチナシの鉢植えが私の購買意欲をかき立てるようにずらりと並びその傍らに植物の緑に隠れ気味に10点ほどディスプレイされた香水。テスターをムエットにスプレー。脳裏に浮かび上がるしっとりとベルベットな花びら、つるんとしたハリのある葉、やさしい甘みのフローラル。。。そして、目の前には蕾が多いけれどいくつか咲いている本物のクチナシ。香水の香りが漂っていながら生花を見る状況に全く違和感はなくコンセプト通りの「本物だ!」クチナシの花でも香水でも知る人、好きな人は98%(100%と言いたい)はクチナシと認め、私自身ここまでのクチナシな香水は初めてです。ムエットでの判断で良さそうだなっ♪と購入。肌にスプレーすると、まずはリアルな香り方は店頭と同じ。5-10分するとムエットでは感じながった白桃のようなフルーティさもプラス。さらに経過すると花が咲き花びらが黄色くなった頃にうっすらと感じるプラスチック消しゴムのような匂いがし「あぁガーデニア、君もまたそうなのか…」と肩を落としそうになる寸前での危うくも芳香を保ちつつフェードアウト。■克服?した『リリー』と『スイートピー』。後日、持ち帰った『ガーデニア』のムエットの香りが安定していることに気づき、ちょっと苦手な『リリー』『スイートピー』も…とメモ用紙に5プッシュし陶板に置いてみるとイケる!そうかこの手があったー『リリー』の生っぽさはかなりひかえめにほうじ茶のような香りはそのままで私の肌では感じ取れなかった石鹸のような香りが開いた。『スイートピー』はナツメグのようなスパイスの甘みは薄くなりフレッシュなフローラル、スイートピーらしさが存分に楽しめる。(グリンピースご飯にはなりません)どちらも体温、皮脂によるムワっと濃厚さが立ち上ることがなくあっさりではないけれど、トップ部分が長め多めに持続。この2作品は以後このようにディフューザーとしての道が開けました。ちなみに『ガーデニア』もその方法もありですが、乾いたタオルに20-30cmほど離し2プッシュし軽く振り、首に巻いて過ごすと肌よりも香りが認識・把握しやすくいつでもどこでもパーソナルスペースはガーデニア開花中。外出するならハンカチで。■拡散性・持続性拡散性は普通からやや強め。持続性はEDTにしてはよい。3-6時間。■液の色・ボトル液はかなり無色透明に近いモーヴかグレー。キャップは円柱形、ボディはどっしり円柱形でクリアガラス。スプレー部分は艶ゴールド、アトマイザーは固定で取り外し不可。白ラベルに黒で品名など。タグにはガーデニア。サイズ:約φ50×h78mm(40ml)日本製 ¥3,850-紙箱は淡いブルー地にガーデニア。花と店名部分のみ表面が艶加工され立体的に見えます。箱サイズ:約w56×d59×h86mm詳細はこちら『ローズ』で。■季節春から初夏。■年齢不問。女性向き。■廃番だけどとても好きなガーデニアな香水。『マークジェイコブス(2001)』は私のベスト3に入る20年以上経った今も好きな香水。クチナシの花が咲く時期になると使うことが多いです。マークジェイコブスのガーデニアは好きなものが多め。『エッセンス(2003)』マークジェイコブス2001とあまりかわらない。『ブラッシュ(2004)』青み少なめでクリーミーでややマイルド。『デイジー(2007)』少しツンツンしてガーデニア濃度が少し物足りない。『モッドノワール(2015)』シトラスよりでややウォータリーでシアー。■今気に入っているガーデニア?のアイテム。マリークヮント『ボディスクラブ&ウォッシュ/ロマンティックピオニーの香り』3,080円ピオニーの香りではなく、私にはガーデニアを思わせるフローラル。洗浄中はしっかり香り、スクラブは微粒でほどよい洗浄力、泡はなめらか、仕上がりはすべすべ。使用感もいいアイテム。同じ香りの『ボディミルク』も検討中。■リピートなし。制作チームのリアルへの情熱と方向性は他製品と同じように感じます。ただ私が香水として使うには少し外れますが、クチナシ好きということもあり『リリー』『スイートピー』と比べ好印象です。未購入『オスマンサス』を含め、今後の新作は店頭で試し検討しますが購入の可能性は低めかも。
2024.07.04
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【コンセプト】スイートピーの産地岡山県で摘み取った生のスイートピーの花びらなどから抽出したエキスを融合し「フレッシュな花の香りそのもの」に仕上がった自信作です。スイートピーに含まれる香気成分の解析(ガスクロマトグラフィー分析)を行い、その成分情報をもとにパフューマーがアコードを作成しました。無限の可能性の中から香料や天然のエキスの組み合わせを繰り返し、配合のバランスを追求した香りはまるでスイートピー畑に佇んでいるような感覚を覚えるほどの再現度です。■感想:私の好み度<60>スイートピーの庭から、10分で炊き上がるグリンピースご飯。(ウォームスパイシーフローラル×炊きたてご飯グルマン)トップは生花を思わせるやわらかで青みのあるパウダリーで「スイートピー!!!」と感動するリアルな表現。数分すると、ややシャープなフローラルに(ジャスミンとカーネーション?)。さらに数分経過で、その角が丸みを帯びるとナツメグのようなスパイスが少し。トップでのスイートピーらしさは20%ほど存在しつつ豆のような匂いがたされ、徐々に甘みがでてくるとこれは…グリンピースご飯炊けました!ホクホクとしたお米と豆の穀物らしい甘みのある温かさがあり10分前後で香りのイメージがほぼ固定され、あとはゆっくりと薄くなります。スパイシーフローラル4、グリンピースご飯4、スイートピーらしさ2。私の好みはトップ1-2分、スイートピーらしいフローラル部分。それ以降の茹でた豆(枝豆よりもそら豆系)のような匂いは香水としては好きではないけど、ついつい嗅いでしまいグリンピースご飯を思い浮かべるのでした。体温が低めだとスイートピーの茎の青い匂いが、高めだとウォームスパイシーさもあるグリンピースご飯。■拡散性・持続性拡散性は普通、持続性はやや長めから長め。EDTですがEDP並み。■液の色・ボトル液は淡いイエロー。購入した『ローズ』『リリー』『スイートピー』『ガーデニア』では一番はっきりとした色。キャップは円柱形、ボディはどっしり円柱形でクリアガラス。スプレー部分は艶ゴールド、アトマイザーは固定で取り外し不可。白ラベルに黒で品名など。タグにはピンクのスイートピー。サイズ:約φ50×h78mm(40ml)日本製 ¥3,850-紙箱は淡いラベンダーピンク地にピンクのスイートピー。花と店名部分のみ表面が艶加工されておりスイートピーが立体的に見えます。箱サイズ:約w56×d59×h86mm詳細はこちら『ローズ』。■季節春。■年齢不問。女性向き。■リピート『リリー・カサブランカ』同様に生花の香りを限りなく忠実に再現系の作品で、個人的にここまでの追求は身につけるには違うためリピートはなし。トップの表現だけであれば好み度70ですが、そうだったとしても1本で満足。
2024.07.03
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【コンセプト】「咲き誇るユリそのものの香り」を目指したゴージャスで濃密なカサブランカの香りには、特別なパートナーシップを結ぶ花農家で栽培された「ユリの女王」と称されるカサブランカを摘み取って抽出したエキスがアクセントとして使用されています。ひと吹きすればカサブランカらしい濃厚な甘さ、また媚薬的とも言える唯一無二の芳香が感じられ、まるで青山フラワーマーケットのショップで花に囲まれているような感覚を彷彿とさせます。■感想:私の好み度<50>カサブランカからのミモザ×ほうじ茶。青山フラワーマーケットの香水『ローズ(2023)』での再現性の高さに、「さすが花は花屋!」とやや盲目的に続けて買った『リリー(2023)』『スイートピー(2024)』『ガーデニア(2024)』。ローズ以降の3作は「うぅぅぅ、うーん??」「おぉぉ!立派なカサブランカが咲いているよう…」と優美な甘さのホワイトフローラルが広がることから始まり、数分すると茎のような青みも含んだスパイシーなパウダリーが目立ちはじめたしかにそれもカサブランカらしさのひとつですがトップで感じた表現は消されてしまいます。さらに進むと、ほんのりとですが薪を焚べ火がつき少し暖かい香ばしさとなりウォームスパイシーなフローラルな焙じ茶のようになります。イランイラン・カーネーション・チューリップ・バニラを混ぜたような感じは体温湿度が低ければパウダリーなミモザのような香り。花を嗅ぎ「このままの香水があれば…」と思うこともありますがこの『リリー』のように生花で感じる『いい匂いとそうでない匂い』が混在する点までも忠実に再現されたものに実際に出合うと香水にするには色気を足したり、マスキングすることも必要といつもよりすこーし深く考えるきっかけにもなった香り。■拡散性・持続性拡散性は普通からやや強め。持続性はEDTにしてはやや長め。カサブランカのホワイトフローラルよりもモワッとしたウォームスパイシーなフローラル部分が長い。■液の色・ボトル液は無色透明に近いですが少しグリーンがかったイエロー。キャップは円柱形、ボディはどっしり円柱形でクリアガラス。スプレー部分は艶ゴールド、アトマイザーは固定で取り外し不可。白ラベルに黒で品名など。タグにはカサブランカ。紙箱は淡いグリーンがベース。 サイズ:約φ50×h78mm[40ml]日本製 ¥3,850-■季節春。秋。空気が乾燥した日。梅雨ど真ん中、高湿度な今つけたところ、くどい。■年齢不問。女性向き。■リピートなし。トップの「リリー・カサブランカ」がメインなら使いやすく受けやすいですが、リリーが苦手な人が理由に挙げそうでもあるモヤモヤした生臭みのある部分が8-9割を占め長く続く場合が大半で、私も該当。ただイランイラン好きならエキゾチックなジャスミンティー系といった捉え方もできディオール『ディオリシモEDT(2009)』のミュゲとクリアさを消しラストのイランイランをやたら濃厚にした感じ。
2024.07.02
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【調香師】Jacques Cavallier/ジャック キャバリエ・コーダリー『パルファンディヴァイン(2014)』・YSL『M7(2002)』『シネマ(2004)』『エル(2007)』・カルバンクライン『トゥルース(2000)』『エタニティモーメント(2004)』・資生堂『ヴォカリーズ(1997)』・ジバンシイ『ホットクチュール(2000)』・ステラマッカートニー『ステラ(2003・2014)』『ステライントゥ(2006)』・ジャンポールゴルチエ『クラシック(1993)』・ディオール『ドルチェヴィータ(1998)』『ミッドナイトプワゾン(2007)』・トムフォード『ノワールデノワール(2007)』・ニナリッチ『ニナ(2006)』・ブルガリ『プールオム(1996)』『オパフメオーデブラン(2003)』 『アレーグラ/バチアーミ(2022)、ミルラ(2022)、 ネロリ(2024)』・メゾンマルジェラ『フラワーマーケット(2012)』『ビーチウォーク(2012)』・三宅一生『ロードゥイッセイ(1992)』『ロードゥイッセイプールオム(1994)』・ランコム『ポエム(1995)』『マニフィーク(2008)』・ルイヴィトン『アルタヌーンスイム(2019)』【香調】ホワイトムスク、ジンジャー、ネロリ。■感想:私の好み度<85-90>『フルール ド ヴィーニュ』ベースにアールグレイ×ホワイトムスク。『フルール ド ヴィーニュ(2002)』と並ぶ人気の香り…と書こうとしましたが、いや待てよ?と公式で『レビュー数』で比較するとなんとダントツ人気はこの『テ デ ヴィーニュ(2011)』!!続いて『アンジュ デ ヴィーニュ(2023)』『ローズ ド ヴィーニュ(2015)』『ソレイユ ド ヴィーニュ(2021)』『オー ド ヴィーニュ(2017)』『フルール ド ヴィーニュ(2002)』『テ デ ヴィーニュ』の人気は『フルール ド ヴィーニュ』の約9倍!キャンペーンなどでレビューが多い可能性もありますが自分の予想と異なり、時代の流れを感じました。私にとってコーダリーの香りは『フルール ド ヴィーニュ』ですが今では『テ デ ヴィーニュ』なのかもしれません。スプレーするとマンダリンやグレープフルーツなどの爽やかだけど甘めのシトラスとマスカット系のグレープが広がり「あ!コーダリーの匂い」と『フルール ド ヴィーニュ』のニュアンスが十数秒感じられます。そしてティーとネロリでアールグレイっぽさ、ジンジャーとジャスミンのまろやかだけどスパイスが少し足されたホワイトフローラル、さらにホワイトムスクが霧のようにふんわり。シアーだけど香りに厚みがあります。『ヴィーニュ』シリーズのなかでは一番シック。■拡散性・持続性拡散性は普通。持続性はEDT?EDC?にしては普通からやや長め。(ただし最初の1本目の時は持続性はかなり短めだったような…)■液の色・ボトル液の色は無色透明。ボトルは円柱形にブドウのレリーフ。クリアなグレープのグラデーション。ボトル:約φ33×h145mm(50ml)フランス製。最新版のボトル はキャップ部分が細く色付き。■季節メインは春夏、初秋。■年齢20代以降。女性向き。シーンを問わず使いやすい香り。■クラランス『トリートメントフレグランス』と。・オー ディナミザント(1987)・オー トランキリティー(2003)・オー ド ジャルダン(2010)・オー エクストラオーディナリー(2022)これらの使用感と香りのシアーさが好みならコーダリー『ヴィーニュ』シリーズの扱いやすい雰囲気は近いかも。■リピート現在2本目。コーダリーは『フルールドヴィーニュ』の4-5本目?、『テデヴィーニュ』3本目、とリピートします。
2024.06.27
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【コンセプト】夏の休暇で過ごしたCap Ferret/カップフェレ半島から。【調香師】Olivia Giacobetti/オリヴィア ジャコベッティ・ディプティック『フィロシコス EDP/EDT(1996)』『フィロシコス EDP(2012)』・エルメス『イリス(1999)』・フレデリックマル『アン パッサン(2000)』・ラルチザンパフューム『プルミエフィグエ(1994)』『ティーフォーツー(1995/2000)』【香調】オレンジブロッサム、ジャスミン、ココナッツ■感想:私の好み度<60-75>ビターシトラス×マリンなココナッツ。コーダリーのフレグランス8作目。1作目『フルール ド ヴィーニュ(2002)』から『ヴィーニュ』シリーズは、クリアでライトなフルーティー、フローラルでしたが『ソレイユ デ ヴィーニュ(2021)』は初のスイーツ系グルマン(ココナッツ・バニラ)。ちなみに次作『アンジュ デ ヴィーニュ EDP(2023)』もラブリーなお菓子系グルマン(ラズベリー)です。カップフェレはフランス南西部、ボルドーの近くで北大西洋のビスケー湾岸にある半島。地形を見ると福岡住まいの私からすると博多湾を思わせカップフェレは志賀島&海の中道のような場所でイメージしやすくのんびりと海を感じ暮らすにはよさそう!スプレーすると晴れの日の潮風のような軽い塩っぱさのあるウォータリーなココナッツの甘さと柑橘果汁のシトラスではなく、果皮のビターなシトラス(オレンジブロッサム7+ジャスミン3)。数分すると日焼け止めのようなクリーミーなココナッツになり甘さが少し増します。その後は、『ビターなシトラス』と『清涼感の甘さのココナッツ&バニラ』が5:5の割合で薄くなるのが定番ですが、たまに『青臭い苦さ4:土臭い苦さ3:甘さ2:柑橘1』といったやたら渋みとえぐみもがシャープにでて終始苦さが際立つ日もあります。そんな日は喉がイガイガしているかも。■拡散性・持続性拡散性は普通。持続性はEDT?EDC?にしては普通からやや長め。■液の色・ボトル液の色は無色透明。ボトルは円柱形にブドウのレリーフ。クリアなオレンジアンバーのグラデーション。ボトル:約φ33×h145mm(50ml)フランス製。包装は、これまで同様のクラフト紙をベースとした筒状。オレンジブロッサム、ココナッツ、バニラ、ジャスミンのイメージのイラスト。最新版のボトルは購入時(2021年)と少し異なり、キャップ部分が細く色付き。■季節初夏から夏。■年齢20代以降。女性向き。カジュアル、トロピカルなフラワープリント、マリンルック!甘さより渋さがでやすいなら20-30代のサーフスタイルの男性にも。■明るく水っぽいココナッツなら…・ニュクス『プロディジュー(2012)』ココナッツ×フローラル・ゲラン『ココナッツフィズ(2019)』ココナッツ×キューカンバーいちばんシンプル、クリーミーでビターなココナッツはコーダリー。■リピート1本で満足できそうでリピートなし。今後の新作展開を見込み待機。香水は持て余す本数になっていますが、それでもコーダリーは『フルールドヴィーニュ』の4-5本目?、『テデヴィーニュ』3本目、とリピートします。
2024.06.25
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【調香師】Anne Flipo/アン・フリポ・コーダリー『オーデヴィーニュ(2017)』・ラルチザンパフューム『シャッセオパピヨン(1999)』・エンポリオアルマーニ『ビコーズイッツユー(2017)』・YSL『マニフェスト(2012)』『リブレEDP(2019)、EDT(2021)、ルパルファム(2022)』・ジョーマローン『ハニーサックル&ダバナ(2018)』・ジバンシイ『ランテルディ(2018)』『イレジスティブル(2020)』・エスティーローダー『ビューティフルマグノリア(2021)』・ロシャス『マドモアゼルロシャス(2017)』『マドモアゼルロシャスクチュール(2019)』『ガール(2021)』『マドモアゼルロシャスインパリス(2024)』【香調】空とブドウ畑、魅惑的で官能的な天国への飛行。ネロリ、ラズベリーグレープ(クリントン)、パチュリ■感想:私の好み度<80>エアリーなグルマン×シプレートップは葉や茎の青みがマイルドに。バイレード『ラ チューリップ(2010)』のトップでも感じるものと近いです。十数秒から1分程度で白色を連想させるコットンキャンディのような甘さとラズベリーの風味のラズベリーグレープ(raisin framboise/Clinton)。コーダリーの過去の作品と比べるとフルーティさと明るさも健在ですがラブリーなお菓子系グルマンの甘さはこれが初。そしてエスカーダ『セクシーグラフィティ(2002)』のラズベリーを思い出す部分。数分から十数分すると巨峰の甘さと果皮の軽い渋みのようなもの、もしくはフィグリーフのようなミルキーで青みのグリーンといった甘さと青渋いものが感じ、ここが『アンジュ デ ヴィーニュ』の芯と感じました。トップは少女・天使のようなイノセントな世界を思わせますが、ミドル以降のパチュリが分かり始めると森に住むプリンセスのようでちょっと大人な白雪姫(りんごの香りではないけど)。『ぶどうの天使』と名付けられたこの作品が感じられるふわふわっとした森で重力から解放されたピュアな気分に。■拡散性・持続性拡散性は数分すればおちつきますがスプレー直後は意外とやや強めから強め。シャープな部分で刺激を受けむせがち。持続性は普通。拡散性、持続性ともに数分経過すればほどよいバランスで扱いやすいタイプ。■液の色・ボトル液の色は無色透明。ボトルは円柱形にブドウのレリーフ。パステルラベンダーのフロスト調グラデーション。これまでのクリアなグラデーションも好きですがパステルトーンも香りのイメージにあっています。ちなみに、届いたボトルは以前と同様でしたが、最新版は少し異なり、キャップ部分が細くなっています。ボトル:約φ33×h145mm(50ml)フランス製。紙箱:約w49×d49×h150mm。■季節通年。■年齢20代以降、女性向き。グルマン系でありながら「いかにも!」なベタでなく清楚系グルマンなため幅広いシーンに。■これまでのコーダリーの作品・2002『フルール ド ヴィーニュ』・2011『ゼスト ド ヴィーニュ』廃番・2011『テ デ ヴィーニュ』・2013『フィーグ ド ヴィーニュ』廃番・2014『パルファン ディヴァイン(EDP)』廃番・2015『ローズ デ ヴィーニュ』・2017『オー ド ヴィーニュ』・2021『ソレイユ ド ヴィーニュ』・2023『アンジュ デ ヴィーニュ』『アンジュ デ ヴィーニュ』は9作目で『ヴィーニュ』シリーズでは初のEDP。廃番になったものは…『ゼスト ド ヴィーニュ(2011)』は没個性、『フィーグ ド ヴィーニュ(2013)』は香りはいいけど時代に合わず時期尚早。また、ディプティック『フィロシコス(1996)』ほどインパクトと魅力がない。『パルファン ディヴァイン(2014)』コーダリーのブランドイメージから外れ気味。といった感じかも。バニラ系は3種類『パルファン ディヴァイン(EDP)』『ソレイユ ド ヴィーニュ』『アンジュ デ ヴィーニュ(EDP)』■リピート1本で満足できそうでリピートなし。今後フロストパステルトーンでの新作展開を見込み待機。香水は持て余す本数になっていますが、それでもコーダリーは『フルールドヴィーニュ』の4-5本目?、『テデヴィーニュ』3本目、とリピートします。
2024.06.24
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【コンセプト】モンブラン『レジェンドレッド』はモンブラン レジェンドコレクションに鮮やかで大胆なタッチを与えます。ブラッドオレンジのエネルギッシュな爽やかさ、セージの香り、マホガニーウッドの暖かさを体現しています。【香調】ウッディフルーティトップ:ブラッドオレンジ、グレープフルーツ、カルダモンミドル:シダーウッド、ジュニパーベリー、クラリセージラスト:マホガニー、アトラスシダーウッド、トンカビーン■感想:私の好み度<70-80><オレンジ×ウッディ×ハーバルグルマン>トップのスプレーした瞬間はハッキリとメンズなシトラスウッディですが数分から十数分するとわずかですがレディースのグルマンの甘さも感じられ、ウッディ部分がなめらかに。ここはウッディだけど桜餅系パウダリー(トンカビーン?)でシトラスのフルーティさ、この部分、すごくいい。さらに体温や湿度が高めならバニラ&キャラメルっぽい温かい甘いグルマンが見え隠れ。ここで『オレンジ×ウッディ×ハーバルグルマン』となりますがミドル以降にクラリセージが時折みせるハーブの清涼感と甘みが安らぎをもたらしいいアクセントになっています。1時間以降になると、女性的なグルマンが淡くなりラストには再び男性的なウッディへと進路変更。ここでまた戻るとは!と振り幅の大きさと柔軟性に驚きます。そこからはメンズフレグランスのイメージを保ちます。■拡散性・持続性拡散性は普通。持続性は普通からやや長め。■サンプル1.2ml、フランス製■季節季節は10月から5月あたり。■年齢基本的には男性向き。男性なら30代から40代前半。職場には少し甘い気がするし、カジュアルにはカッチリより。女性なら30代後半以降。レアなケースだと思いますがグルマンがメインとなるなら20代後半でパンツスーツにオフィス使いだと渋い!私の場合、香りのイメージがメンズ・レディースと変化/入れ替わったためどの部分が長いか、ユニセックスか、はたまたメンズ100%か、試してからがおすすめ。■これらが好きなら『レジェンドレッド』もいいかも?プラダ『アンバー プール オム/プラダ マン(2006)』全体的にシャープさに丸みを持たせ賑やかなシトラスをシンプルめに落ちつかせ、ハーブのリラックス感を足し、グルマンをやや強めにした感じが『レジェンドレッド』。■リピートトップが落ち着いてからのミドルの部分はたまらなく好きですが全体を通して使うにはメンズ色が強くリピートなし。
2024.06.15
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【サンプル】D&G『フルーツコレクション』より試香した『レモン(2020)』『オレンジ(2020)』の備忘録。D&G【Lemon/2020】 【調香師】Jérôme Epinette / ジェローム エピネット・D&G『レモン(2020)』『オレンジ(2020)』・アナスイ『コズミックスカイ(2022)』『バイオレットバイブ、プリティピンク(2023)』・アリアナグランデ『サンキューネクスト(2019)』『ゴッドイズアウーマン(2021)』・ティファニー『ローズゴールド(2021)』・バイレード『ラ チューリップ(2010)』『バイレード(2016)』・ルーム1015『ハリローズ(2017)』『チェリーパンク(2020)』『ソニックフラワー(2023)』【香調】トップ:シチリアンレモン、カラブリアンベルガモットミドル:プチグレン、ジャスミンラスト:ジンジャー、ヘイシャンベチバー、モス■感想:私の好み度<60>トップはシャープなレモン。その角が取れていくと温州みかんを薄皮ごと食べうっすらと感じるちょっぴり苦甘さを思わせる柑橘の香り。レモンの甘い部分と、ビターな果皮が半々にミックスされた感じでなかなかリアル。数分後にはややフレッシュ系のレモンキャンディのような甘さにさらにジンジャーがプラスされ生姜檸檬飴のよう(漢字表記したい味/香り)。これらに土っぽいベチバーが足されることでミドルからラストはパクチーを思わせ私は少し苦手。ラストは一般的にあるラストノートのアニマル、パウダリーっぽさはなし。トップはピュアなシトラスですが、ラストになるにつれ雨に濡れた土壌、大地のような野性的な香り。■拡散性・持続性拡散性は普通。持続は短く1時間後には肌に鼻をつけ感じる程度に。■液の色イエロー。■季節通年。ベストは春から初夏。■おすすめシトラス×ジンジャー×ベチバーの組み合わせが好きな人。ちなみにオリジンズの辛口ジンジャーエールを思わせる『ジンジャーエッセンス(2000)』に比べるとこちらのジンジャーはマイルド。■リピートミドル以降が好みではなく現品購入なし。D&G【Orange/2020】 【調香師】Jérôme Epinette / ジェローム エピネット【香調】トップ:シチリアンオレンジ、カラブリアンベルガモットミドル:オレンジブロッサム、バジルラスト:アイリス、アンバー、ムスク■感想:私の好み度<75-80>スプレー直後はベルガモットのビターなシトラスさがキラキラとはじけ徐々にオレンジの甘みへと変わります。ただ日によっては、スプレー直後の数分間オレンジとメロンのような甘さが出ることもあります。それはゲラン『マンダリンバジリック(2007)』をマイルドにした感じでもしかすると『オレンジ&バジル』の組み合わせが私にはメロンに感じるのかも?(ちなみにメロン/瓜系はあまり好きではない)トップが落ち着きミドルになるとシトラスの流れはそのままで甘さが少し落ち着きビターさが出てくるのはオレンジブロッサムでしょうか。シトラスの雰囲気は持続しつつアイリスのパウダリーとアンバーがふわりとフロートされる感覚。終始香りの中心にオレンジは存在し「なるほど確かにネーミング通りオレンジ」と納得する作品。■拡散性・持続性トップからミドルの拡散性はEDTにしてはしっかりめ。持続性もEDTにしてはやや長め。■液の色オレンジがかったイエロー■季節通年。■D&G『フルーツコレクション』で3種類で比較・果実のリアルさ‥‥‥‥『オレンジ』『レモン』『パイナップル』・香りの変化が大きい‥‥『レモン』『オレンジ』『パイナップル』・使いやすさ受けやすさ‥『オレンジ』『パイナップル』『レモン』・私の好み度‥‥‥‥‥‥『パイナップル』『オレンジ』『レモン』■リピート好きな香りですが150mlは持て余しそうで現品購入なし。
2024.06.14
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【きっかけ】2020年6月限定発売『フルーツコレクション』。『レモン』『オレンジ』『パイナップル』各150ml、税込¥30,910-。広告写真の『そのまま』なビジュアルにちょっと笑ってしまったけどその直球が突き刺さり試香し、決めたのが『パイナップル』!ですが4年前も香水価格は高騰中「150mlとはいえEDTなのに高くなったなー!」としみじみ感じ、( 一万円札が3枚の買い物 )と脳内で紙幣を想像すると「しっかし高いなっ!」としつこくも価値に納得しながら鬱蒼としたコロナ初期という背景もあり、自棄と気晴らし半々で買ったのでした。【調香師】Marie Salamagne/マリーサラマーニュ・Maison Margiela 'REPLICA'『Flower Market(2012)』・Maison Margiela 'REPLICA'『Beach Walk(2012)』・Maison Margiela 'REPLICA’『By The Fireplace(2015)』・Coach『Wild Rose(2022)』【香調】トップ;パイン、シチリアンマンダリンミドル:ジャスミンサンバックラスト:ピュアバニラアブソリュート、オーキッド、アンバー、モス■感想:私の好み度<85>トップからキュートなトロピカルフルーツの甘い香り。「パインの匂い」と言われなければ、マンゴーやパッションフルーツのようにも思えたり。どちらにせよ南国果実を思わせる香りが混ざりジューシー。パインの香りでいうと、砂糖漬パイン/砂糖っぽさ5、缶詰パイン/ジューシーっぽさ3、生パイン/フレッシュっぽさ2。基本的にこのトップのトロピカルフルーツの香り。ジャスミンの青み(果物のフレッシュさ)とピオニーのような甘さ(ローズ&ピーチっぽい甘み)があり、バニラやアンバーの甘さは気持ち程度で、単純なフルーティー100%ではなく香水らしさがあります。フルーティさが徐々に薄まる濃度の変化はありますがトロピカルフルーティーは最後まで楽しめます。■拡散性・持続性拡散性は、最初は普通からやや強め。20-30分経過で低めから普通に。持続はEDTですがやや長めで2-4時間。■液の色・ボトル・包装色はゴールデンイエロー。ボトルはシンプルな四角柱でクリアガラス、サイズは約w57×d57×h157mm(150ml)フランス製。キャップはパイナップルの形でエアブラシでカラーリングしたような色付け。φ39×h59mm、90g。香水を使い切ったあとは、、、文鎮になるかもしれない?■季節通年。または初夏。■年齢10代後半以降。女性向き。カジュアル。一番は夏を思い切り楽しめる学生!アラフィフの私は家時間の他に夏の浮かれた日にアロハシャツで!■パイナップルの香水で思い出したのは…ジェニファーロペス『ライブ(2005)』か『ライブリュクス(2006)』こちらもメインはパイナップルですが、キャラメルの甘さがあるため砂糖煮パイナップルをちょっと焦がし甘く香ばしくしたような甘さと微かなビターさだったような記憶。さらにレモンやオレンジのシトラス感もあり、ピオニーやヴァイオレットのパウダリーフローラルさもあったりと深みと豊かな表情があるパイナップルは『ジェニファーロペス』でトロピカルなパイナップルが強くシンプルなのは『D&G』。■リピートこの1本で大満足!買ってよかった!購入から約4年後で半分使ったわけではなく、150mlでは使いづらいので早々に空ボトルに移し替えました。使い終えるのはまだまだ先になりそう…香りの傷みは今のところありません。
2024.06.12
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【コンセプト】最も純粋な感情を唯一無二のエッセンスに昇華させたD&G初のブライトグルマン。「ディヴォーション オードパルファム」が象徴するのは、人生において最も崇高な価値、情熱に意味をもたらすときめき、そして大切な人々への感謝の心と寛大さです。D&Gの新時代が幕を開けます。オリヴィエ・クリスプの直感と経験から生まれたフレグランスは、きらめくトップノートと、官能的なベースノートという絶妙なコントラストでイタリアらしさの真髄を表現。マダガスカル産バニラの甘さとオレンジフラワーのフレッシュさが出会い、砂糖漬けのシトラスがグルマンテイストを醸し出しています。光り輝くグルマン調の香りの構成と同じように、ディヴォーション(献身)という刺激的な名前を持つこのフレグランスは、サクレハート(聖心)のオーナメントによってブランドのDNAを力強く表現しています。【調香師】オリヴィエ・クレスプ・D&G『ライトブルー(2001)』『ライトブルー サマーバイブス(2023)』・DIOR『デューンプールオム(1997)』『ミッドナイトプワゾン(2007)』・ニナリッチ『ニナ(2006)』『ニナルージュ(2019)』・ヴァレンティノ『ヴァレンティーナ/2011』・YSL『モンパリEDP(2016)』『 ブラックオピウム(2014) ・ ネオン(2019) ・ イリシットグリーン(2022) ・ オーバーレッド(2024) 』【香調】ブライトグルマンノートトップ:砂糖漬の柑橘ミドル:オレンジブロッサムラスト:バニラ■感想:私の好み度<75>トップは甘くパウダリーなシトラスにラムネのようなクリアでシュワっとした爽やかさも。数分するとメレンゲがのったレモンパイを思わせるお菓子の香り。ただお菓子ではなく、レモン果汁が生っぽくも香水らしくも感じられフルーティーでメルヘンチックなグルマン。ミドル/ラストからはレモンは控えめになりバニラの甘さとラム酒の香りが強くメレンゲをフランベしたような感じ。何かわからないけど温かみのスパイシーとココナッツのような甘さもほんのり。このあたりでは少しやんちゃなパウダリーなグルマン。夜向きだけど陽気で明るさ。この香り方は甘美で大人っぽい。…と『トップ』と『ミドル&ラスト』ではグルマンのパターンが変わる作品。また、他の香水でもいえますが涼しい場所や体温が安定していればトップの印象が長くミドルラストの濃厚さは控えめ。逆であればラストの甘さがしっかり、といった点がはっきりする作品。よって通常よりテスターで確認したほうが良さそうですがどちらにせよグルマン~な香り。ミューズはケイティペリー。デビューから歌声は力強くきれいな子だなぁと好印象でしたが『ディヴォーション』の映像をみるとお茶目さはありながらもマダムなオーラ。マドンナファンとしてはLike A Prayerの彼女を思わせ懐かしい。二人ともブロンドもいいけどブルネットになると瞳の魅力が際立って素敵。■拡散性・持続性拡散性は普通からやや高め。持続性はやや長め。■液の色・ボトル液は淡いピンクオレンジ。ミニチュアボトル、5ml。サイズは約w24×d13×h58mm。イタリア製。ボディはクリアガラスで長方形、フロントのハート型エンブレムはバッグなどでお馴染みのモチーフ。キャップは艶ゴールド。■季節2・3月から5・6月あたりまで。甘さがあるタイプにしてはどっぷりと重くないので暖かい季節まで使えそう。■年齢20代前半までオフィスにも、以降はカジュアル。女性向き。後半の洋酒がでやすいなら学生の夜遊びにも。■リピート5mlで楽しめたのでリピートなし。
2024.06.10
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【コンセプト】カプリ島へのロマンチックな逃避行を表現した、ライトブルーの限定版フレグランス。アイコニックなライトブルーの限定版フレグランスは、カラブリア産ベルガモットのフレッシュさ、さらにフルーツの甘さとウッディノートのなめらかさが感じられる香りです。 【調香師】オリヴィエ・クレスプ・D&G『ライトブルー(2001)』・DIOR『デューンプールオム(1997)』『ミッドナイトプワゾン(2007)』・ニナリッチ『ニナ(2006)』『ニナルージュ(2019)』・ヴァレンティノ『ヴァレンティーナ/2011』・YSL『モンパリEDP(2016)』『 ブラックオピウム(2014) ・ ネオン(2019) ・ イリシットグリーン(2022) ・ オーバーレッド(2024) 』【香調】情熱に満ちたフレッシュな香りウッディフルーティトップ:アイコニックなライトブルーのシトラスはそのままに、 カラブリア産ベルガモットのフレッシュで陽気な香りで幕を開けますミドル:旬に収穫した食べごろのピーチの甘さが花開きますラスト:全体のバランスを整えながら、シダーウッドがミステリアスで官能的な余韻を残します ■感想:私の好み度<70-75>ボトルデザインの爽やかなブルーの柄に惹かれ、「久々にライトブルー、買ってみよう!」とジャケ買い。オリジナル『ライトブルーEDT(2001)』を使ったのは2005年。約20年経過してもうっすらと記憶に残る、残させる香り。『ライトブルー サマーバイブス』をスプレーして「あぁーそうそう、こんな感じだった、なつかしい…」とトップからあの『ライトブルーらしさ』が広がります。ひんやりとしたベルガモットの酸味がマイルドなフレッシュさ。そのままで好きな香りだけど、少し爽やかなジャスミンのフローラルも入り徐々にライトブルーの青りんごとバンブーの香りが、新しい友達を紹介するようにピーチとともにやってきます。(でもオリジナルのフルーティーさにもピーチのニュアンスがあったのでピーチ増しといった方が正しいのかも)ここから環境・状態がよければそのまま『ライトブルーにピーチ』の香りが続きフェードアウトします。ですが体温が高めや汗ばむとピーチではあるけれどみずみずしさはなくちょっとゴムっぽさがあり香りが放射状、環状に広がらず、自分の周りでもたついている印象で私にはしつこい感じでやや苦手な香りと香り方。時間がさらに経過するとゴムっぽさは薄まりますがこうなってしまうと果実の生っぽい透明感のある桃からやや遠いイメージ。よって、私が使うには涼しい時限定。グリーンアップル3、ピーチ3、パウダリーバニラ2、シトラス1、ウッディ1ちなみにD&Gでレモンパイな香りなら『デボーション(2023)』レモン、シトラスの表現が上手い・旨いです。■拡散性・持続性拡散性は普通、持続性は普通からやや長め。EDTにしては長め。『ライトブルー』らしい香りを楽しめるのは1時間程度。香水の匂いとしては3-5時間程度の持続。■液の色・ボトル液の色は不明。アイコニックなマヨリカプリントに包まれた長方形のガラスボトル、白いキャップで夏の喜びを表現しています。サイズ:約w49×d24×h124mm[50ml]イタリア製■季節春から初夏。学生なら通年でも。■年齢10代後半以降。女性向き。一番似合うのは10代後半・学生ですが「青春時代を思い出す世代」にもおウチ香水とすれば若い頃に聞いた音楽でキュンと当時へ戻されるように『ライトブルー サマーバイブス』でも心揺さぶることでしょう。■透明感と軽さに甘くキュートなアンニュイな香りから…ふわっと思い出したのはグタール『プチシェリー(1998)』私は洋梨の甘さで『プチシェリー』の方が好きですがどちらも同じラインにある香りです。■リピートなし。今回は完全にジャケ買い。↑こちらは背面。白地ですが光にかざすと残量がなんとなーくわかります。
2024.06.06
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【コンセプト】自由を纏うフローラルラベンダー「リブレ」。YSL ウリカ コミュニティ ガーデンで採取されたサフランが加わった人気フレグランス。クールでマスキュリンなラベンダーと魅惑的でフェミニンなオレンジブロッサムの衝突を、サフランがさらに燃え上がらせ忘れがたい香りに。「リブレ」史上、もっとも濃厚で、深く香りが続きます。【調香師】■Anne Flipo/アンネ フリッポ・コーダリー『オーフレッシュオーデヴィーニュ(2017)』『アンジェデヴィーニュ(2023)』・エスティーローダー『ビューティフルマグノリア(2021)』・アルマーニ『アクアディジョイア(2010)』・ジバンシイ『イレジスティブル(2020)』『ランテルディ(2018)』・ラルチザンパフューム『ミモザプーモア(1992)』『シャッセ オ パピオン(1999)』・パコラバンヌ『オリンピア(2015)』『ファントム(2021)』・ロシャス『マドモアゼルロシャス(2017)』『マドモアゼルロシャスクチュール(2019)』■Carlos Benaim/カルロス ベナイム・カルバンクライン『ユーフォリア(2005)』『コントラディクション(1999)』・フレデリックマル『オードゥマグノリア(2014)』・アルマーニ『コードファム(2006)』『コードカシミア(2017)』『マイウェイ(2020)』【香調】トップ:ベルガモット、マンダリン、ジンジャー、サフランミドル:オレンジブロッサム、ディーバラベンダー、ラバンディンハートラスト:バニラ、ハニーアコード、ベチバー■感想:私の好み度<70-85>トップから『リブレ』らしいフローラルにアロマ、甘さが開きます。ただ『リブレEDP(2019)』『リブレEDT(2021)』よりもそれぞれの個性が主張してリッチ。ラベンダーの香りが他二作品よりも月光が窓から差し込むようなカンファーのすーっとした加減が分かりやすくなっているのはラバンディンハートによるものかなと思います。フローラルはパウダリーだけどジンジャー、サフランがプラスされホワイトフローラル×少しだけウォームスパイシー。ジャスミンの「わたしを見て!」という主張はひかえめになっておりそこがちょっと苦手だという人には『リブレ ル パルファム』のフローラル表現はベターかもしれません。グルマンの甘さについてはその日の相性や状況で調子が良ければチョコレートのような甘さに、香りがよじれる?とラベンダー、ハニー、ベチバーの臭みの部分がでやすくなります。私としてはこの部分があることで、じゃじゃ馬香水(笑)さらに切り札があり、シャワーを浴びるときにお湯と湯気で香りたつ甘さ!秘薬で高揚するトリップさとはこんな感じ?と思うほど多幸感どっぷり。『リブレ ル パルファム』の真髄はココかもしれません。■拡散性・持続性拡散性は普通、持続性はやや長めから長め。香りのタイプとしては濃厚ですが、トップが落ち着けば香りが均一に小出しされるイメージで拡散性は意外と扱いやすく、持続性は10時間以上と理想的な香り方。(公式では5時間前後)■液の色・ボトル液はオレンジブラウン。10mlは細長い円柱形。ボディはクリアガラス、キャップはブラック、ネックとアトマイザーはゴールド。スプレー部分は回転させ取り外し可能、詰め替え可能。サイズは約φ14×h114mm[10ml]、フランス製。■季節秋から春、3-4月あたりまで。■年齢20代後半以降。女性向き。20代ならやや夜向き。30代以降はオフィスでも。■アルマーニ『コードファム』が好きな人に。愛されそうな香調。オレンジ系×ジャスミン×ジンジャー×バニラ×ハニーと多くの印象が重なります。私の場合、6-10時間あたりまではアルマーニとは若干の違いはあるものの好きですがそれ以降は上記でも述べたとおり臭みの部分がでやすいという点が日によってどちらに転ぶかわからないためリピートはありません。そこが安定していれば『コードファム代わり』として候補にしたかも。■リピートリブレは3種類も楽しんだので今のところリピートなし。気になるバージョンが発売されれば、テスターか少量を購入予定です。
2024.06.03
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【コンセプト】みずみずしく色香を放つ、センシュアルでフレッシュな フローラルラベンダー。マスキュリンなラベンダー、フェミニンなオレンジブロッサムに加えられたのは、透明感あるホワイトティー。軽やかに、飾らない自由を表現する香り。【調香師】■Anne Flipo/アンネ フリッポ・コーダリー『オーフレッシュオーデヴィーニュ(2017)』『アンジェデヴィーニュ(2023)』・エスティーローダー『ビューティフルマグノリア(2021)』・アルマーニ『アクアディジョイア(2010)』・ジバンシイ『イレジスティブル(2020)』『ランテルディ(2018)』・ラルチザンパフューム『ミモザプーモア(1992)』『シャッセ オ パピオン(1999)』・パコラバンヌ『オリンピア(2015)』『ファントム(2021)』・ロシャス『マドモアゼルロシャス(2017)』『マドモアゼルロシャスクチュール(2019)』■Carlos Benaim/カルロス ベナイム・カルバンクライン『ユーフォリア(2005)』『コントラディクション(1999)』・フレデリックマル『オードゥマグノリア(2014)』・アルマーニ『コードファム(2006)』『コードカシミア(2017)』『マイウェイ(2020)』【香調】ホワイトティーが軽やかに素肌を包み込むフレッシュでセンシュアルな香り。トップ:ベルガモット、タンジェリン、ラベンダーミドル:オレンジブロッサム、ジャスミン、ホワイトアコードラスト:ムスク、バニラ、アンバーグリス■感想:私の好み度<70>ベルガモットのビターなトップらしい爽やかさにオレンジのシロップのような甘さのタンジェリンでEDTにしては濃さ、重さのある始まり。数分もしないうちにホワイトフローラルが重なりパウダリー&バニラ&アンバーで温かみと深みが増します。『リブレEDP(2019)』、『リブレ ルパルファム(2022)』と比べると、『リブレシリーズ』の共通点は存在します。展開は早く、持続は短いものの一般的なEDTよりも作品の幅広さと奥行きが感じられ、持続も長めです。『ルパルファン』は日によってラストで『ラベンダー・ハニー・ベチバー』それぞれの臭みのようなものが出ますが(相性?調子?が良ければチョコレートっぽくなる)このEDTではそれはなく『ムスク・バニラ・アンバー』の甘い香りが変化せず持続し全体的にホワイトティー&ホワイトフローラルが流れ続けているため個人的にはその点は『ルパルファン』より好きで一番万人受けしやすい、おすすめしやすく、使いやすい香り。ホワイトフローラル3、ホワイトティー3、バニラ&パウダリー2、アロマティック(シトラス&ラベンダー)2■拡散性・持続性拡散性は普通。持続性はEDTにしてはやや長め。■液の色・ボトル液はオレンジよりイエロー。10mlは細長い円柱形。ボディはクリアガラス、キャップはブラック、ネックとアトマイザーはゴールド。スプレー部分は回転させ取り外し可能、詰め替え可能。サイズは約φ14×h114mm[10ml]、フランス製。■季節通年。秋から春、5月あたりまで。■年齢20代半ば以降。女性向き。オフィス可能。30代以降はオフィスでも似合う甘さとフローラルのバランス。■リピートリピートするほどではないものの、香りとしては好きなタイプ。
2024.06.02
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【コンセプト】「自由」という特別なオーラを纏うジェンダーレスなフローラルラベンダーの香り。【調香師】■Anne Flipo/アンネ フリッポ・コーダリー『オーフレッシュオーデヴィーニュ(2017)』『アンジェデヴィーニュ(2023)』・エスティーローダー『ビューティフルマグノリア(2021)』・アルマーニ『アクアディジョイア(2010)』・ジバンシイ『イレジスティブル(2020)』『ランテルディ(2018)』・ラルチザンパフューム『ミモザプーモア(1992)』『シャッセ オ パピオン(1999)』・パコラバンヌ『オリンピア(2015)』『ファントム(2021)』・ロシャス『マドモアゼルロシャス(2017)』『マドモアゼルロシャスクチュール(2019)』■Carlos Benaim/カルロス ベナイム・カルバンクライン『ユーフォリア(2005)』『コントラディクション(1999)』・フレデリックマル『オードゥマグノリア(2014)』・アルマーニ『コードファム(2006)』『コードカシミア(2017)』『マイウェイ(2020)』【香調】セクシーでクールなフローラルラベンダートップ:ラベンダー、タンジェリン、ネロリ(ブラックカラント、プチグレン?)ミドル:オレンジブロッサム、ジャスミンサンバックラスト:バニラ、トンカビーン、ホワイトムスク(セダー、アンバーグリス?)■感想:私の好み度<75>きっかけは『リブレ』の3種セット『リブレ ディスカバリーコフレ/各10ml』¥13,420-・リブレ オー デ パルファム(2019)・リブレ オー デ トワレ(2021)・リブレ ル パルファム(2022)公式によると…■リブレ オーデパルファム (2019)ラベンダーとオレンジブロッサムが織りなすセクシーでジェンダーレスな香り。香りの強さ:★★★(5時間前後)トップ:ラベンダー、タンジェリン、ネロリミドル:オレンジブロッサム、ジャスミンサンバックラスト:バニラ、トンカビーン、ホワイトムスク■リブレ オーデトワレ (2021)ホワイトティーが軽やかに素肌を包み込むフレッシュでセンシュアルな香り。香りの強さ:★★(3-4時間)トップ:ベルガモット、タンジェリン、ラベンダーミドル:オレンジブロッサム、ジャスミン、ホワイトアコードラスト:ムスク、バニラ、アンバーグリス■リブレ ルパルファム(2022) サフランがジンジャーと調和。クールでマスキュリンなラベンダーにスパイシーなツイストが香り立つ。香りの強さ:★★★(5時間前後)トップ:ベルガモット、マンダリン、ジンジャー、サフランミドル:オレンジブロッサム、ディーバラベンダー、ラバンディンハートラスト:バニラ、ハニーアコード、ベチバースプレー直後はプチグレンの苦味がツンと主張する。それがおちつきジャスミンにオレンジブロッサムが広がるとニコス『スカルプチャープールオム(1995)』のシトラス&ジャスミンを思わせます。ただ、ニコスはそこから塩・マリンっぽさ、陽気さが広がるのに対し、『リブレ』は洗練されたホワイトフローラルがほんのりとした冷気と透明感をイメージさせ軽やかでエレガント。おそらくラベンダーとシダーのバランスで冷気を感じるのだと思いますが人によってはほんの少し男性的、整髪料の香り、というニュアンスかもしれません。フゼアの男性的な雰囲気を時代の流れとともにユニセックス化した印象。フローラルとともにバニラも広がり、この甘さも甘いけどシアー。ラベンダーは前半あたりではそこそこ感じるものの全体としてはコンセプトで言われるほどの主張はなくホワイトフローラル4、バニラ&パウダリー3、ラベンダー2、シトラス1■拡散性・持続性拡散性は普通からやや強め。持続性はやや長め。最後まで『リブレ』らしさがありバニラが甘いけどくどくない。■液の色・ボトル液はゴールデンイエロー。10mlは細長い円柱形。ボディはクリアガラス、キャップはブラック、ネックとアトマイザーはゴールド。スプレー部分は回転させ取り外し可能、詰め替え可能。サイズは約φ14×h114mm[10ml]、フランス製。■季節通年。3月から6月向き。秋冬には甘さがもう少しほしいものの、冬の冷気に馴染むタイプです『リブレEDP』を春、『リブレルパルファム』を秋冬と切り替えるのもあり。■年齢20代半ば以降。女性向き。オフィス可能。一番似合うのは30代前半。一通り社会を駆け抜けて裏の部分を少し知って冷静さも持てるようになった人向き。可愛いよりも綺麗なイメージ。かっこいい人という表現よりスマートな人という香り。■おすすめできるかも?大流行した当時『スカルプチャープールオム』が好きで、ラベンダーが好きなら『リブレ』をおすすめ。アルマーニ『コードファムのラベンダーバージョン』っぽくも感じたのでそういった好みの人にも。■リピートリピートするほどではないものの、香りとしては好きなタイプ。
2024.06.01
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【コンセプト】日常の退屈から逃れ、願望のままに彼のもとに吸い寄せられ、くらくらとしためまいを感じるほどの興奮に身を委ねる恋。そんな恋愛の絶頂に酔いしれる香り。まとう人を新しいオーラと情熱的な輝きで包み込む、甘くセンシュアルなホワイトフローラルシプレー。【調香師】■ドラ バグリッシュ/dora baghriche・ベルサーチェ『ヴァニタス(2011)』・アルマーニ『ガーデニアアンディグア(2020)』■ハリー フリーモント/Harry Fremont・カルバンクライン『CK One(1994)』『エタニティモーメント(2004)』・ランコム『オーウィ!(1999)』『ミラク(2000)』・ラルフローレン『ポロスポーツ(1994)』『ロマンス(1998)』『グラマラス(2001)』・トムフォード『ノワールデノワール(2007)』■オリビエ クレスプ/Olivier Cresp・ミュグレー『エンジェル(1992)』・ケンゾー『ローパケンゾー(1996)』『ケンゾーアムール(2006)』・DIOR『デューンプールオム(1997)』『ミッドナイトプワゾン(2007)』・D&G『ライトブルー(2001)』『ライトブルーサマーバイブス(2023)』・ニナリッチ『ニナ(2006)』『ニナルージュ(2019)』・ヴァレンティノ『ヴァレンティーナ/2011』・YSL『ブラックオピウム(2014)・ネオン(2019)・イリシットグリーン(2022)・オーバーレッド(2024)』【香調】燃え上がる恋の移り変わりを表現トップ:甘酸っぱいフルーティな香りが「恋の始まりを告げる出会いの高揚感」を表現ストロベリー、ラズベリー、ベルガモット、ペアーミドル:夜だけに花開く魅惑的なダチュラの花の香りが「燃え上がる恋に溺れる感覚」を表現オレンジフラワーアブソリュ、ジャスミンサンバックアブソリュ、ホワイトピオニー、ダチュララスト:官能的ながら落ち着いた香りが「離れられない、虜になる感覚」を表現パチョリ、ホワイトムスク、アンバー■感想:私の好み度<50>爽やかさのあるグレープキャンディのような甘いフルーティーでスタート。そこから少しビターだけど甘いベリー系の香りに変化するあたりは『ベビードール(2000)』の微かなベリーを思い出しました。ですがそれより強く思い出したのはエスカーダ『セクシーグラフィティ(2002)』。ラズベリー、ストロベリーなどのベリーの甘くてキュートな表現がよく似ています。トップのベリー/グレープ系が落ち着くとピオニーが開き始めこれはアルマーニ『ピヴォワンヌスジョ EDT(2014)』のフルーティーなピオニーに似ています。アルマーニはラズベリー、タンジェリンといったフルーティさにピオニー&ローズのブレンドですが全体的にエアリー。サンローランはピオニーの表現に重みと厚みがあります。ラストに入りピオニーが落ち着くと潮風に当たった肌のような匂いがするのでこれはカロンを感じるのかもしれません。さらにこのあたりからこの作品の個性というかクセというか…少し傷んだイチゴのような少しの酸味と苦味が混ざったような匂い。整えた表現だとビターなストロベリー×パチュリ×アンバーと変換できるかも。ラストのこの部分で好き嫌いが分かれると思います。またシャネル『チャンス(2005)』が煮詰まったような濃厚さを思わせる部分もあり最後にギュウギュウバタバタと騒々しいため、癒しを求める香調ではありません。『20代という若さと持ち前の明るさに自己肯定感が高い無敵系&愛され女子』をイメージする50代の私には羨ましくも微笑ましい香り。■拡散性・持続性拡散性は普通から少し高め、持続は普通からやや長め。■液の色・ボトル液の色はかなり淡いピンク。7.5mlのミニチュアボトルはクリアで四角ベースに複雑なカッティングで丸みのある形状。ネック部分にブラックのボウ。サイズは約w35×d29×h53mm、フランス製■季節10月から4月。真冬は個人的にはもう少しベリーが落ち着いてほしい。■年齢20代。女性向き。30代以降は自分時間のための香り。■サンローランの香水では…『モンパリ』はキュート系で20代向け、香りの系統はベリー×ピオニー『リブレ(2019)』はフェミニン系で30代向け、香りの系統はホワイトフローラル×気持ちハーバル廃番の『ベビードール』の香りを求めるなら…ロシャス『マドモアゼル ロシャスEDP(2017)』をおすすめ!■リピートミニチュアボトルで十分楽しめリピートなし。ミドルまでは好きで70点、ラストは30点、よって全体では50点。
2024.05.31
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【コンセプト】官能的なコーヒーフローラルのオリジナル『ブラックオピウム』に、魅惑的に輝きジューシーなチェリーで赤く染まった作品『オーバーレッド』は魂からフルーティーな世界に引き込まれるような香り。【調香師】Oliver Cresp/オリヴィエ クレスプ(D&G『ライトブルー』『ディヴォーション』、ミュグレー『エンジェル』、ケンゾー『アムール』)Nathalie Lorson/ナタリー ローソン(ショパール『ウィッシュ』、ディオール『リメンバーミー』、クリスチャンラクロワ『オーフローラル』)Marie Salamagne/マリー サラマーニュ(レプリカ『フラワーマーケット』『ビーチウォーク』『バイザファイアプレイス』)Honorine Blanc/オノリーヌ ブラン(ヴァレンティノ『ヴォーチェヴィヴァ』、グッチ『フローラゴージャスガーデニア』)【香調】コーヒー、チェリー、バニラ、ジャスミン、■感想:私の好み度<80>チェリーフレーバーコーヒーバニラフロート。オリジナル『ブラックオピウム(2014)』のDNAが50-60%は感じられる『ブラックオピウム オーバーレッド(2024)』。スプレー直後からそんな『ブラックオピウムの素』を感知、ほんの少しアーモンドやクマリンを思わせるパウダリーにふんわりチェリー。トップらしいフレッシュさを持ちながらも濃密さのある香り。ミドルに向かうにつれシャープよりなジャスミンが強めに。コーヒー濃度・表現は『ブラックオピウム(2014)』『ネオン(2019)』『イリシットグリーン(2022)』のなかでは控えめですが、このシリーズのキー要素だけに存在はします。ラストまで『ブラックオピウム』らしさとグルマンの甘さは続きますが、『ぺったり』とか『甘ったるい』というすがりつき感はなし。ボディパウダーを塗ったサラサラすべすべとした肌あたりのような浮遊したイメージ。(ただグルマンの甘さが苦手・敏感なら『え?とても甘くてしつこい!』と一喝)ラストに向かうとおだやかなパチュリのスモーキーさが導き『オーバーレッド』の深層にあるエレガントさへたどり着きます。『ブラックオピウム』好きで『チェリー』も好きなら外さない作品。チェリー2.5、バニラ2.5、コーヒー2、フローラル2、ウッディ1■拡散性・持続性拡散性はやや強め、持続性は普通からやや長め。■液の色・ボトルモーヴオレンジ。7.5mlミニチュアボトルは約w39×d16×h54mm、フランス製。クリアなディープレッド、キャップは引き抜く仕様。■季節秋から春。■年齢20代半ば以降。女性向き。夜向き。■チェリーといえば『ロストチェリー』?「濃く甘いチェリー」といえばトムフォード『ロストチェリー(2018)』。チェリー×バニラのそれぞれの作品での比率は似ていますが『オーバーレッド』はシロップ、ゼリー、チェリーコークのようなリキッド系を思わせ、『ロストチェリー』はパイやタルトなど焼菓子の香ばしさをほんのり感じる違いがあります。チェリーが濃厚で安定しているのは『ロストチェリー』。『オーバーレッド』は日によってチェリーが弱くなりその場合はぐぐっとミルク/バニラコーヒーっぽさが強くなりがち。チェリーをドドーン!と楽しみたい時は物足りないけど二作品を比較した場合『オーバーレッド』くらいのバランスが大人のチェリーなのかもしれません。■リピート想像していたドロドロ煮詰まったチェリーではなく意外とライト(思っていたより!)30mlを買うか揺らぐけれどミニチュア7.5mlをのんびり楽しんでいたら『2025年新作 ブラックオピウムXXX リリース』となりそうな気もするので保留。
2024.05.30
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【コンセプト】すべての感覚を活性化する、活気に満ちたモクテルにインスパイアされた香り。エネルギッシュで新鮮で、同じように魅惑的で、常にユニークなイヴ・サンローランのエッジがあります。バニラバーボンの暖かいバルサミコノートを持つダークなローストコーヒーベースは、グリーンマンダリンのフルーティーでピリッとした品質とは対照的です。ジャスミンの緑の花のファセットとイチジクの甘さを加えると同時にピリッと、スパークリング、クリーミーで官能的な香りになります。【調香師】Oliver Cresp/オリヴィエ クレスプ(D&G『ライトブルー』『ディヴォーション』、ミュグレー『エンジェル』、ケンゾー『アムール』)Nathalie Lorson/ナタリー ローソン(ショパール『ウィッシュ』、ディオール『リメンバーミー』、クリスチャンラクロワ『オーフローラル』)Marie Salamagne/マリー サラマーニュ(レプリカ『フラワーマーケット』『ビーチウォーク』『バイザファイアプレイス』)Honorine Blanc/オノリーヌ ブラン(ヴァレンティノ『ヴォーチェヴィヴァ』、グッチ『フローラゴージャスガーデニア』)【香調】ザ・ゼスティ&クリーミーフルーティーな香りトップ:フィグリーフ、ペアー、グリーンマンダリンミドル:オレンジブロッサム、ジャスミン、フィグラスト:コーヒー、ブルボンバニラ、パチュリ■感想:私の好み度<80>オレンジ&フィグのビターさがあるコーヒーガム。トップは爽やかなフレッシュでキラッとしたマンダリンにフィグのビターなグリーン。このあたりからすぐに『ブラックオピウム(2014)』の派生とわかるコーヒー。フローラルはジャスミンが強くシャープな表現、少しトロッとしたネクター系の洋梨のフルーティさ、そしてミントのようなメンソール感が微かに感じられ香りとしては甘く濃密なはずだけどその清涼感があるアロマなニュアンスのグルマン。時間がさらに経過し、シャープさビターさの角がとれるとコーヒー部分は昭和の頃に感じたミルクっぽさのある缶コーヒーあるいはロッテのコーヒーガム!子供時分、祖父母に連れられ喫茶店へ。コポコポと理科の実験装置のようなものでできあがる茶色の飲み物がコーヒーと知り、パイプに火をつけおいしそうに飲む祖父。気になって一口飲ませてもらうけどやはり味覚は子供仕様で「にがい、おいしくない」とすぐにミックスジュースを飲んだけどカップや室内に漂うコーヒーの香りは嫌いでもなく。コーヒーガムの包装を目にすると「あの苦い味…」と思い出し、少し成長して(まだコーヒーは飲まないけど)食べたとき「あれ?(あの)コーヒーと違う」とそのバニラの甘さに拍子抜け。しかし何十年後『ブラックオピウム』という香水であのガムの味をコーヒーらしく思えたのでした(笑)『イリシットグリーン』は特に。オリジナル『ブラックオピウム(2014)』よりも明るく仕上げられた印象。『ネオン(2022)』よりコーヒーのミルク・バニラ感強めだけど、青みでフレッシュ。使った『ブラックオピウム』シリーズ4種類ではオリジナルの次に好きな香り。■拡散性・持続性拡散性は普通からやや強め、持続性はやや長め。■液の色・ボトル液の色はオレンジっぽい?10mlボトルサイズは約φ14×h114mm、フランス製。かなり透けない黒地で円柱形、ネオングリーンでロゴなど。キャップ付き、スプレーのネック部分は固定され取り外し/詰替不可。■季節季節は秋から春。■年齢20代後半以降。女性向き。夜向き。■リピート好きな香りだけど、毎年違った新タイプがリリースされそちらを追いかけるためリピはなし。
2024.05.29
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【調香師】Oliver Cresp/オリヴィエ クレスプ(D&G『ライトブルー』『ディヴォーション』、ミュグレー『エンジェル』、ケンゾー『アムール』)Nathalie Lorson/ナタリー ローソン(ショパール『ウィッシュ』、ディオール『リメンバーミー』、クリスチャンラクロワ『オーフローラル』)Marie Salamagne/マリー サラマーニュ(レプリカ『フラワーマーケット』『ビーチウォーク』『バイザファイアプレイス』)Honorine Blanc/オノリーヌ ブラン(ヴァレンティノ『ヴォーチェヴィヴァ』、グッチ『フローラゴージャスガーデニア』)【香調】トップ:ブラックコーヒーミドル:オレンジブロッサム、ドラゴンフルーツ、ジャスミンラスト:シダーウッド、パチュリ、バニラ■感想:私の好み度<70-75>トップはガソリンのようなケミカルな奇妙な匂いを含むもののしっかりとオリジナル『ブラックオピウム(2014)』らしさであるコーヒー×バニラ×ジャスミンを解き放ちます。キーとなる『ドラゴンフルーツ』は不明。というのも果実は外食でサラダやソースの彩り、スーパーで見つけ勢いで買い食べたといった視覚の記憶はあるけど、味覚と嗅覚は覚えておらず…というわけで、キーノートはわからないままですがトロピカル系フルーティ?っぽいところ??ミドルからオリジナルよりもコーヒーらしさがあり淹れたコーヒーよりも焙煎したコーヒー豆の香り。香ばしさ、そしていい意味で焦げた苦味があります。私の場合、このビターさは自身では感じるけど周囲には届かずフルーティーとキャラメルバニラっぽくなるようです。フルーティ3、バニラ3、ジャスミン2、コーヒー1、ウッディ1。■拡散性・持続性拡散性は普通からやや高め、持続性はやや長め。■液の色・ボトル色はオレンジ系?ボトルは正面からは四角、上からみると楕円。前後面に円形で窓、その円中心に水平のラインが側面ぐるっと一周入り液体が見えます。クリアのネオンピンクをベースに窓・水平ライン・底面以外はブラックベースにシルバーラメ。ラメの質感は指先でも凹凸が分かりますが、ひっかかるようなザラつきはありません。窓からは直径5ミリほどのデザイン管が見え、その中にアトマイザーの管。キャップは円柱形にくるみボタンを乗せたような形状。艶の黒地にピンクゴールドでブランド名。30mlボトルサイズは約w63×d26×h96mm、フランス製。■季節秋冬。■年齢20代半ば以降。女性向き。オリジナルよりちょっと砕け気味なのでオフィスはラフな雰囲気なら20代後半以降向き。■『ブラックオピウム』が好きなら…60%受け入れられ、好まれる香り。でも飽きないのはオリジナルかも。■リピート『ブラックオピウム(2014)』『ネオン(2019)』『イシリットグリーン(2022)』『オーバーレッド(2024)』と使ったなかで『ネオン』は私には香水酔いする要素(オゾン系)をたまに感じるためリピはなし。
2024.05.28
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【コンセプト】パワフルで中毒になるようなコーヒーとセンシュアルな透明感があるホワイトフラワーのコントラストが織りなすコーヒーフローラルの媚薬【調香師】・Oliver Cresp/オリヴィエ クレスプ(D&G『ライトブルー』『ディヴォーション』、ミュグレー『エンジェル』、ケンゾー『アムール』)・Nathalie Lorson/ナタリー ローソン(ショパール『ウィッシュ』、ディオール『リメンバーミー』、クリスチャンラクロワ『オーフローラル』)・Marie Salamagne/マリー サラマーニュ(レプリカ『フラワーマーケット』『ビーチウォーク』『バイザファイアプレイス』)・Honorine Blanc/オノリーヌ ブラン(ヴァレンティノ『ヴォーチェヴィヴァ』、グッチ『フローラゴージャスガーデニア』)【香調】パワフルに魅了するオリエンタル コーヒー フローラルトップ:パワフルなエネルギーを感じるような刺激的なフルーティノート (ペアー、ピンクペッパー、オレンジブロッサム)ミドル:センシュアルで透明感のあるホワイトフラワーのフローラルノート (コーヒー、ジャスミン、ビターアーモンド、リコリス)ラスト:抗えない魅力で中毒性のあるコーヒーノート (バニラ、パチュリ、カシミアウッド、セダー)■感想:私の好み度<85>フローラル×バニラ×ウッディ。トップはピリっとした爽やかなピンクペッパーに透明感のあるジューシーなペアー。トップらしい爽やかさとオレンジブロッサムとジャスミンのフローラル、すでに始まるブラックオピウムらしい甘さ。ウッディさが見え隠れしちょっぴり大人な印象。バニラも重なり杏仁豆腐のようなすっとした淡い甘さへ。このあたりまでで3~5分程度。コーヒーらしさはコンセプトほどの主張はなく、コーヒーリキュール、砂糖入りのミルクコーヒーのような感覚で豆を挽いた時、淹れている時の香りではありません。香りの変化を楽しめるのはトップからミドル。それ以降は秋冬の重さがあるけれど現代的。■拡散性・持続性拡散性はやや強め、持続性はやや長め。■液の色明るいサーモンピンク。■季節秋冬。■年齢20代半ば以降。女性向き。オフィスは30代以降がしっくり。■アルマーニ『コードファム(2006)』好きならおすすめ『ブラックオピウム』の方が香りに幅があり、オピウム(アヘン)っぽさなのか甘さに中毒的なエッセンス(リコリス?)。『コードファム』は全体的にオレンジの豊かな印象(酸味・渋味・甘味)が強めで夜向きの印象でも『ブラックオピウム』と比較するとまだ明朗に感じるかも(笑)■リピートオリジナル以降に使用した『ブラックオピウム』シリーズは『ネオン(2019)』30ml『イリシットグリーン(2022)』10ml『オーバーレッド(2024)』7.5mlどれも、オリジナルらしさのある香り。新作を優先してしまうけど、所有数がおちつけば手元におきたい作品。
2024.05.13
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【コンセプト】香りは声と同じように個性的で直観的、余韻を残すもの。声は外の世界とつながり対話が生まれ世界や人に美しくそして大きな影響を与えます。それぞれの声(VOCE)を称え(VIVA)常識にとらわれない存在感を生み出すフレグランス、それが『VOCE VIVA』。華やかなホワイトブーケと深みのあるクリスタルモスのハーモニーがあなたの強さや情熱を具現化します。【調香師】・Honorine Blanc/オノリーヌ ブラン・Amandine Clerc-Marie/アマンディーヌ クレール マリー女性人気が高い作品が多いクリエイター。・クロエ『クロエ EDP(2007)』・YSL『ブラックオピウム(2014)』・シスレー『イジィア(2017)』・グッチ『フローラゴージャス ガーデニア(2021)』・ヴァレンティノ『ボーンインローマ』シリーズ【香調】ヴァレンティノに欠かせない3要素「カラー、クール、クチュール」をもとに構成。カラートップノートイタリアンベルガモット、マンダリン、ジンジャークチュールハートノートオレンジブロッサム、ゴールデンガーデニア、ジャスミンクールベースノートクリスタルモス、バニラ、サンダルウッド■感想:私の好み度<75>まろやかなホワイトフローラルとシトラスバニラシトラスのトップらしいビターでシャープな印象もありながら『まろやか』マンダリンとジンジャーがキャンディのような甘みに感じられる『まろやか』さでいい意味でキャッチー。フローラルはジャスミンが主張、その後ろにガーデニアは西洋的な表現で『まろやか』な煌めきのあるホワイトフローラル。(と、どのシーンにも『まろやか』をつけたい)展開は早め、ここまでのメインと思われる部分は長めに香ります。全体を包む『まろやかさ』はバニラとサンダルウッドのようでこれらが大人の対応でツンツンするかもしれないシトラスやフローラルの香りの角を丸くしている印象。だからといって香りがぼやけたり、薄いといったことはありません。ラストは、その香りがすーーっとフェードアウト。体温や湿度が高いとたまに枯草に酢をかけたような匂いになりよくない。ミューズのレディガガのイメージで考えるならシンガーとしてのファッションを含めた突飛さよりもアクターで感じる人間味や本質、素顔に近い香りかなぁ。■拡散性・持続性拡散性は普通からやや強め、持続性は普通。■液の色・ボトル淡いオレンジ。ボトルはヴァレンティノを象徴するロックスタッズ。サイズ展開は10・30・50・100ml。10ml以外の3種類の正方形のボトルは、光の角度によってブランドイニシャルのV字型の光が出現するカッティングデザイン。購入した10mlは四角柱スリーブ/カバーでゴム製。少しくすんだレッドで(公式ほどの鮮やかさはない)、ピラミッドスタッズが並び一部がフラットでロゴ。スプレー部分は回転式で取り外し可能。詳細は『ボーンインローマ(2019)』で。■季節秋から春。ベストは春。快適に過ごせる今は香り方が終始ベスト!■年齢20代半ば以降。女性向き。オフィスでも。■『昼間のコードファム』???私が発売から虜となったアルマーニ『コードファム(2006)』!『シィ(2013)』の登場で少し勢いがなくなり、『マイウェイ(2020)』が登場する頃にはすっかり限定品も姿を見せず、気づけば美しいレース模様のボトルはブルーのグラデーションだけとなり、さらにフォーミュラが変わりオリジナルの燈が消えそう…『コード』にあるハニーとサンダルウッドの濃厚さ、オレンジの苦味がありませんがホワイトフローラル、シトラス、バニラ、ジンジャーとバランスはよく似ており光線を思わせる明るさとのびやかさ、そしてまろやかさが『ヴォーチェヴィヴァ』にあります。よって『昼間のコード』といった感覚。■リピート続けてレビューしたヴァレンティノの作品はもう一度買うほどの中毒性はないけど好きな香りばかり。・『ボーンインローマ(2019)』<75>・『ヴォーチェヴィヴァ(2020)』<75>・『イエロードリーム(2021)』<75>・『コーラルファンタジー(2022)』<75>・『グリーンストラヴァガンザ(2024)』<80>
2024.04.24
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【コンセプト】ローマの緑豊かな庭園と活気に溢れた精神。【香調】ヴァレンティノに欠かせない3要素「カラー、クール、クチュール」をもとに構成。カラートップノートスモーキーなラプサンスーチョンの茶葉は官能的な庭園へ。クチュールミドルノートジャスミンはローマの太陽の下で輝く現代的な女性らしさを。クールベースノート甘くスモーキーなバニラはさらに官能的に。■感想:私の好み度<80>曇天な日の『緑の祭典/Green Stravaganza』に、グリーンティーバニラフロート ミント添え。スプレー直後のほんの一瞬通り過ぎる抹茶の香り!(ちょっぴりベルガモット、ベリーも)ほんの5-15秒、なんと儚い!そこから『お茶』だけを追うとエリザベスアーデン『グリーンティー(1999)』系に。それほどの爽やかで透明さはないものの、トップで感じた抹茶からは遠退きます。要となる『ラプサンスーチョン』の薫香。燻した松葉で着香した煙茶らしさは分かりにくく『ラプサンスーチョンの香水』として買うとがっかり度99%。ミドルからなんとなく曇った、こもった、霞んだ印象には不思議と清涼感があり、それにはミントのようなハーブの香りを微かに含みます。(日によってミントが分かりやすく香るときは好みのバランスでうれしい)ジャスミンの香りのはじまりに「ジャスミンティーのようになる?」と思わせておきながらのバニラが氷上をツーっと滑り込むようにフロート。「あ、分かりやすく甘くなった」と思うと同時にここで「ボーンインローマ(2019)っぽい」とそのオリジナルのDNAは2-3割。ラストの佇まいが美しく(香りが枯れない)『ボーンインローマ』シリーズのなかでエアリーな甘さ。少し体温が上がると息苦しさのないシアーなスモーキーが淡く登場。かなり濃度は薄まりますが下記の煙たいバニラを思い出しました。・メゾンマルジェラ『バイザファイヤープレイス(2015)』・ペンハリガン『チェンジングコンスタンス(2018)』香りの展開は『ボーンインローマ』『イエロードリーム』『コーラルファンタジー』よりゆったりとし表情の変化があります(トップの抹茶は瞬間芸並み)。『ボーンインローマ』シリーズで一番個性的なのは『グリーンストラヴァガンザ』■拡散性・持続性拡散性は普通からやや強め、持続性はやや長め。■液の色・ボトルネオンっぽい淡いグリーン。ボトルはヴァレンティノを象徴するロックスタッズ。サイズ展開は10・30・50mlで購入した10mlは少し膨らみのある六芒星柱スリーブ/カバーでゴム製。明るいグリーンで、ピラミッドスタッズが並び一部がフラットでロゴ。使用時にスプレーを押すとスリーブがずれネックに埋もれがち。スプレー部分は回転式で取り外し可能。詳細は『ボーンインローマ』で。■季節秋から春。■年齢20代以降。女性向き。カジュアル。■抹茶なら?トップの抹茶をもう少し長く、そしてお茶や日本の雰囲気を楽しむならパルファンサトリ『ひょうげ(2008)』がおすすめ。抹茶感は似ています。■リピート好きな香りですが10mlで満足できるためなし。
2024.04.12
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【コンセプト】NO RULE IS MY RULE. 自由な思想を象徴する都市ローマ生まれの『BORN IN ROMA』はエッジのきいたモダンなフレグランス。ルールがないのがルール、毎日ルールを書き直しながら自己実現を目指す輝く個性を表現。オレンジのフレッシュでフルーティな香りから、ローズの華やかさが加わり、ジャスミンの軽やかさの余韻を残す。明るくモダンな印象の、フルーティフローラルの香り。【香調】ヴァレンティノに欠かせない3要素「カラー、クール、クチュール」をもとに構成。カラートップノート『オレンジ』エネルギッシュなオレンジ、フェミニンなローズ、エアリーなジャスミングランディフローラム、軽やかな感覚を演出。クチュールハートノート『ローズ』ローズアコードは気高い女性らしさを、輝かしくシルクのような香りはノートを柔らかくし、比類のない花束のように咲きます。クールベースノート『ムスク&アンブレットシード』ムスクの温もりのある柔らかさとアンブレットシードでユニークに。■感想:私の好み度<75>トロピカル×フルーティ。トップは甘くてジューシーなオレンジ。『紅まどんな』や『せとか』を思わせる甘い柑橘。それからキウイの甘みと酸味も加わるとトロピカル!パパイヤ、グァバ、マンゴーっぽく昔/昭和に「これはおいしい、なんだかおしゃれな味」と好きだった扇雀飴の星型のキャンディを思い出しました。ついでに調べると現在も販売中!!☆ラブランド トロピカルキャンディ☆上記の3種にキウイ、ブルーハワイの5つのフレーバー。(後日買う、だが1kg…)そんなフルーティーさにローズとジャスミンがプラス。ローズもジャスミンも明るい印象、ジャスミンはグリーン&ビターがシャープでそれがフルーツの香りを際立たせ持続力のあるものにしています。シャープさが少し落ち着くとフルーティ&フローラルの6-7割は主軸となったままで、残り3割程度がパウダリーだけどハードというかメタリックっぽさがあり、全体的にはベリー系のワインの印象。コンセプトでムスク&アンブレットシードの『ユニーク』がこれかな?同時にこの部分、ここ5年の主流に思えるムスクの表現で『フローラル・フルーティ・グルマン』のカテゴリーとボリュームの違いはありますが私が知る(そして全て好きでもある)下記のムスクの個性・クセは同じだと思います。・マティエールプルミエール『パリジャンムスク(2019)』・キリアン『ローリングインラブ(2019)』・アクアディパルマ『オスマンサス(2019)』・メモ『アルヘンティーナ(2021)』・ブルガリ『アレーグラ マグニファイング/ムスク(2021)』・ヒューゴボス『ザセントマグネティック(2022)』・アルマーニ『マイウェイパルファン(2023)』ちなみに、このなかでトロピカルはダントツで『コーラルファンタジー』。香りの展開は早め少なめ、10-20分で香りが7割程度固定される感覚は『ボーンインローマ(2019)』『イエロードリーム(2021)』と同じ。オリジナル『ボーンインローマ(2019) 』らしさは2-3割。『イエロードリーム』ではまだオリジナルを感じたけど『コーラルファンタジー』はそこそこ離れた表現。■拡散性・持続性拡散性は普通、持続性は普通からやや長め。■液の色・ボトルオレンジがかった淡いピンク。ボトルはヴァレンティノを象徴するロックスタッズ。サイズ展開は10・30・50mlで購入した10mlは少し膨らみのある六芒星柱スリーブ/カバーでゴム製。コーラルピンクで、ピラミッドスタッズが並び一部がフラットでロゴ。使用時にスプレーを押すとスリーブがずれネックに埋もれがち。スプレー部分は回転式で取り外し可能。詳細は『ボーンインローマ』で。■季節春から初夏。■年齢10代後半以降。女性向き。大学生が一番似合う香り。20代半ば以降はカジュアルで。■エスカーダのトロピカルを思い出すかも?『トロピカルパンチ(2001)』『ロッキンリオ(2011)』のジューシーなトロピカルな香りが好きならその『片鱗』があるため『コーラルファンタジー』はおすすめ。『トロピカルパンチ』のピーチやマンゴーのとろみジュース系、圧倒的フルーツパラダイスではなく、フローラル(ローズ・ジャスミン)がある程度占め香水らしさがある作品。■リピート好きな香りですが10mlで満足できるためなし。
2024.04.11
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【コンセプト】すがすがしいイタリアンレモンと軽やかで柔らかなローズエッセンス、優しく甘く官能的に広がるホワイトムスクをブレンド。ローマのストリートカルチャーを彷彿とさせるエッジの効いたひねりの加わったフレグランスで、纏う人の輝きや自信を心地よく暖かな光で包むようなピュアでエネルギッシュなフローラルムスクの香り。【香調】ヴァレンティノに欠かせない3要素「カラー、クール、クチュール」をもとに構成。カラートップノートすがすがしいイタリアンレモンの香り。シトラスが鮮やかに弾けるプリモフィオーレレモンがフレッシュでみずみずしい新鮮さをもたらします。クチュールミドルノート軽やかで柔らかなローズエッセンスのフローラルな香りが暖かく包み込むような印象を与えます。クールベースノート優しく甘く官能的に広がるホワイトムスクが全体を調和させ、デイタイムにもイブニングにもマッチする奥行きのある香りに仕上げます。■感想:私の好み度<75>ピオニーっぽいローズ×パウダリーレモンバニラ。まず、オリジナル『ボーンインローマ(2019)』らしさを感じるのは4-5割。そのベリー系が『ローズ』に置き換わったような作品が『イエロードリーム』。よって『ボーンインローマ』にもう少しフレッシュさがほしい場合はシトラス&ローズがキーとなる『イエロードリーム』がいいかも?トップはレモンとベルガモットがすこーしメンズフレグランスのニュアンス(苦味)も感じキラキラとしながらもレモンの甘みが広がり(レモンスカッシュっぽい!)その先に待つのがローズ。レモンから引き継いだ甘さもあるのかピオニーも思わせます。そのシトラスフルーティフローラルにホワイトムスクとバニラが添えられシダーウッドが重なるあたりは『ボーンインローマ』と似たフィニッシュ。香りの展開は早め少なめ、10-20分で香りが7割程度固定される感覚は『ボーンインローマ』と同じ。特に予定のない一日でも「なんだかいい時間にできそう」と予感させたり、面倒だなと少し気が重いときも「まぁなんとかなりそう」と気持ちをプラスに導くイメージ。■拡散性・持続性拡散性は普通、持続性は普通からやや長め。■液の色・ボトル色は淡いクリアよりのイエロー。ボトルはヴァレンティノを象徴するロックスタッズ。サイズ展開は10・30・50mlで購入した10mlは少し膨らみのある六芒星柱スリーブ/カバーでゴム製。クールトーンのイエローで、ピラミッドスタッズが並び一部がフラットでロゴ。使用時にスプレーを押すとスリーブがずれネックに埋もれがち。スプレー部分は回転式で取り外し可能。詳細は『ボーンインローマ』で。■季節初春から初夏。■年齢10代後半以降。女性向き。大学生が一番似合う香り。20代であればオフィスでも。30代以降はカジュアルで。■もっとレモンを楽しむなら?・メゾンマルジェラ『アンダーザレモンツリー(2018)』コリアンダー×ソープ×マリンなレモン。・セルジュルタンス『フルールドゥシトロニエ(2019)』ホワイトムスクなレモン。・D&G『レモン(2020)』ジンジャー×ベチバーなレモン。・D&G『デボーション(2023)』レモンパイなレモン。■リピート好きな香りですが10mlで満足できるためなし。
2024.04.04
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【コンセプト】NO RULE IS MY RULE. 軽やかなサンバックジャスミンの可憐さとカシメラン・バニラの甘い余韻を残すエッジィで魅惑的なオリエンタル フローラルの香り。【香調】ヴァレンティノに欠かせない3要素「カラー、クール、クチュール」をもとに構成。カラートップノート鮮やかにはじけるフレッシュな香りを放つカラブリアベルガモットは、イタリアカラブリア州のごく一部の地域でのみ収穫される希少な果実。五感を呼び覚まし前向きな気持ちへ誘います。クチュールミドルノートナチュラルなジャスミングランディフローラム、奔放に豪華なジャスミンサンバック、繊細なジャスミンティ。何世紀にもわたって女性らしさの象徴とされてきた香水で最も豪華な成分の1つとされるジャスミンを3種ブレンドすることで、新しいアプローチのフローラルノートが完成しました。クールベースノートバニラバーホンはレザーにも似たような豊かでスモーキー、絶妙な深みをもちます。個性には欠かせない「闇」と「官能」の感覚を洗練された形で表現。スパイシーさ独特な肉欲的な要素が香りに常識を破るようなひねりをもたらします。【きっかけ】2022年秋『ボーンインローマ ドンナ トリオ ディスカバリー セット』購入。 EDP/10ml×3種/フランス製。¥13,750-・ボーンインローマ(2019)・ボーンインローマ イエロードリーム(2021)・ボーンインローマ コーラルファンタジー(2022)■感想:私の好み度<75>ベリー系ジャムのフルーティ×ジャスミンとバニラとウッディ。トップはややシャープなベルガモットやレモン系、すぐにブラックベリー、ブラックカラント、プラムなどベリー系の果実を砂糖でとろとろと煮詰めたようなフルーティーな甘さが濃厚に広がり、クリーミーなジャスミン(白・青・緑といったイメージではない)とスパイシーなニュアンスのバニラ、そしてカシュメラン/ウッディが土台に。香りの展開は早め少なめ、10-20分で香りが7割程度固定される感覚。コンセプトにあるスモーキーな表現は私にはかなりシアー。これは最近なかなかの煙たい作品アマン『ザァック(2021)』『ウンバー(2021)』を連日こってり使っていたため鼻がちょっとバカになっているからかも。コンセプトから何やら怪しく艶かしい香りを想像しましたが蓋を開けるとそれほど闇や官能といった表現には達していない…というのは私が50代だからであって。20代であればコンセプトに当てはまると思います。■拡散性・持続性拡散性はやや強め、持続性はやや長めから長め。■液の色・ボトル色は少しピンク帯びた明るめのオレンジ。ボトルはヴァレンティノを象徴するロックスタッズ。サイズ展開は10・30・50mlで購入した10mlは少し膨らみのある六芒星柱スリーブ/カバーでゴム製。ピンクで、ピラミッドスタッズが並び一部がフラットでロゴ。使用時にスプレーを押すとスリーブがずれネックに埋もれがち。スプレー部分は回転式で取り外し可能。価格が以前は10ml¥4,950だったのが →¥5,720-!『ヴォーチェヴィヴァ(2020)』のみ四角柱にスタッズ。『ボーンインローマ』シリーズは六芒星柱。グリーンは最新作『グリーンストラヴァガンザ(2024)』■季節秋から春あたり。■年齢10代後半以降。女性向き。大学生が一番似合う香り。20代であればオフィスでも。30代以降はカジュアルで。■似てるかも?今っぽい、2020年前後からよくある『ベルガモット・ジャスミン・バニラ』がキーノートのちょっと煮詰まった甘さで大人っぽいけど可愛らしさもあるタイプ。新鮮味はないですが流行りな香り。下記と同じカテゴリー。・ジバンシイ『ランテルディ(2018)』・ランコム『イドル(2019)』・アルマーニ『マイウェイ(2020)』・パコラバンヌ『オリンピアブロッサム(2021)』『フェイム(2022)』■リピート好きな香りですが、上記の作品が渋滞中でリピートはなし。でも『ボーンインローマ アンタンス(2023)』の10mlは買うかも。
2024.04.03
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【コンセプト】Inspired by Aman jena, Morocco(アマンジェナ、モロッコ)モロッコの伝統芸術のモザイク『Zouaq』、バラ色の砂岩の建物の町マラケシュ『レッドシティ』、食品に香辛料、衣類、金細工と魅惑な迷宮都市『メディナ』ダンジョンからインスパイアされた香水『ZUAC』。【調香師】Jacques Chabert/ジャック シャベールアマン全7作品担当。【香調】トップ:ピンクペッパー、ベルガモット、タンジェリンミドル:クローブの蕾、ベイセントトーマス、サフラン、レザーラスト:フランキンセンス、ラブダナム、ベチバー、パチョリ■感想:私の好み度<80>スモーキーでスパイシーなヒノキとレザー。トップはピンクペッパーらしい華やかなスパイシーさ、ベルガモットとタンジェリンのシトラスの果汁を思わせる酸味は花火のようにパッと煌めく程度のエッセンス、その後につづくのは果皮の苦味でドライフルーツ・スパイスのような香り方。そして何より感じるのはシャープでクリアなヒノキ。檜風呂を思わせる水っぽさも。辛口ジンジャーエールのようにも。ミドルあたりにレザーが加わると真新しい透明感のある革製品の匂い。ここで体温の上昇があると獣の野生感が足され、(獣臭いわけではなく整え美化された感じ)革が強い/メインの作品が苦手な私は少し険しい顔つきになり数分待ちそこを抜けるとベチバー、パチョリのスモーキーで力強い大地を想像させる香りへ。燻製をするときのチップの燻された香り。息苦しい煙たさでなく、いい薫りだぁ…といったスモーキーさ。そこにクローブとベイセントトーマス(ピメンタ)の温かいスパイスのブレンドが重なることで煙・燻しの匂いから『香水』らしさへと導いています。そんなスモーキーは徐々にフランキンセンスの甘さが増すことで4:6くらいの割合で仕上がります。モロッコを旅したことはなく、サハラ砂漠、マラケシュ、タジン鍋、ハリラ、アルガンオイル、バブーシュ、SATCのロケ地…といった私のベタな連想でも「たしかにモロッコっぽい」と納得してしまうストーリー。つけはじめはリラックス感と同時にリフレッシュ感もありますが、15-30分経ちリラックス度がグンと高くなったタイミングを見計らい入眠すれば深く沈むように眠れていた気がします。寝香水にもおすすめ。<家人の反応と評価>私がさまざまな香水を楽しむことを知る夫。『ザァック』の時はいつもと違うとすぐに反応したのをきっかけに感想を求めると・(デパートの化粧品フロアのような)化粧品臭い匂いではないのがいい。・高級感があるいい香り。・(私がたまにつける似合っていない)花の匂いは加齢臭と相性が悪いが、これは加齢臭と合う。とモヤモヤグサグサときましたが高評価。一般的なフローラル要素は低くレザーが強い作品と説明すると「なるほど、面白い、いいんじゃない」と。■拡散性・持続性拡散性はやや強め。持続性は長め。■液の色・ボトル明るいイエロー。細長い円柱形。クリアガラスにゴールドでロゴ&品名。キャップとスプレー部分もゴールド。サイズ:約φ14×h104mm[7.5ml] イギリス製■包装詳細はこちらで。■季節通年。『ザァック』はレザーを感じるものの全体的にヒノキも存在する森林系で意外と日中にも使いやすい香調。ただしレザーの動物的な部分がでやすいなら3月から9月までは避ける。■年齢ユニセックス。やや男性向き。男性の場合、なじむのは30代半ばから。女性なら香水を得意とし、それを認識&許容されているのであれば20代からでも、キリッとしたカッコよさを持ちたい方に。■コムデギャルソンの『ベチバー・パチョリ』を思わせる?『インセンス 京都(2002)』『ザァック』よりやや明るめのヒノキ。『2マン(2004)』スパイシーさ、ベチバー、サフラン、レザーっぽさ。『フロリエンタル(2015)』のピンクペッパー、ラブダナム、ベチバーの感じは近いかも?『ルージュ(2020)』全体的に違うけどピンクペッパー、ラブダナム、パチョリの使い方。■リピート7.5mlで十分楽しめリピートはなし。だが、モロッコはいつか行きたい!
2024.03.29
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【コンセプト】Inspired by Aman puri, Thailand(アマンプリ、タイ)プーケットにある『アマンプリ』熱帯の濃い緑に囲まれた宿から長い階段を下りれば白い砂浜。打ち寄せる波、プルメリア、チュベローズにジャスミンのホワイトブーケ、ジューシーなシトラス、ココナッツの心地よい温かさ、肌に溶け込むサンダルウッドとムスク。トロピカルなタイの海岸からインスピレーションを得た作品。【調香師】Jacques Chabert/ジャック シャベールアマン全7作品担当。【香調】トップ:ベルガモット、レモングラス、ココナッツミドル:チューベローズ、ジャスミン、アクアティックノートラスト:ムスク、サンダルウッド■感想:私の好み度<80>クリーミーで軽やか、トロピカルなチュベローズ×ココナッツ。まず香調から『想像』したのは、スピーカーから流れる賑やかな音楽で陽気なビーチボーイ&パーティーガールの若さが弾けるようなココナッツとチュベローズの甘く熱と湿度を感じる香り?ところがこれは静かな浜辺。潮騒をBGMに自分と向き合うための空間に出逢えます。スプレーするとベルガモットとレモングラスでトップらしい煌めきと透明感、それに重なるココナッツとチュベローズにジャスミンはクリーミーな表現でひんやりとしながらも夢見心地なふわりとした始まり。ミドル以降のジャスミンはミュゲのように感じディオール『ディオリシモ EDT(2009)』のフレッシュなグリーンノートを思わせます。アクアティックな表現もこのあたりから感じますがアクア/マリン系が苦手な私でも『ヴァイユ』にはオゾンっぽいとか瓜系っぽさはなく、パウダリーな塩といったイメージで受け入れられます。ラストまでメイン、キーノートとなる『ココナッツとチュベローズ』の香り方が涼しげでエレガント。香りの変化は控えめで霧が晴れていくようなシアーな様子も美しい。アマン作品で一番『南の島でのバカンス』らしい香り。サンスクリット語で『⾵』を意味する『Vayu/ヴァイユ』。コンセプト通りの表現。■拡散性・持続性拡散性は普通、持続性は淡いながらも普通からやや長め。シアーで長く香るため扱いやすく楽しめる。■液の色・ボトル淡いイエロー。細長い円柱形。クリアガラスにゴールドでロゴ&品名。キャップとスプレー部分もゴールド。サイズ:約φ14×h104mm[7.5ml] イギリス製■包装詳細はこちらで。■季節春夏。3月から6-7月アクアティックさがありながらも夏や海を強くイメージさせないため通年でも。■年齢20代後半以降。女性向き。バカンスっぽさはあるけれどふんわりとしたフローラルでキャラクターによってはオフィスでも。10-20代でココナッツの香りが大好きで30代以降に大人なステージに馴染むものを探す方にはとてもおすすめ。■エスティーローダー系に似てるかも?・『ビヨンドパラダイス(2003)』のクリーミーシトラスなガーデニア。・『プレジャーズ(1995)』のチュベローズとミュゲ、ジャスミンのホワイトフローラルっぽさ。あたりの大人の気品漂うクリーミーでウォータリーなフローラル好きなら『ヴァイユ』はおすすめ。エスティーローダーよりも化粧品っぽさが気持ち控えめ。他に思い出したのはコーダリー『ソレイユ(2021)』のココナッツ部分でしたがグリーンやシトラスのビターさとバニラが強く、これとは違うかな。■リピート7.5mlで十分に楽しめた香りでリピなし。
2024.03.28
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【コンセプト】Inspired by Aman Venice, Italy(アマン ヴェニス、イタリア)16世紀建造の『パラッツォ パパドポリ』にあるアマンヴェニス。歴史あるインテリアにフレスコ画やレリーフ、その空間からインスパイアされた『ウンバー』はラテン語で『影』を意味する。ヴェネチアの豊かさ、オークと革の深さとスパイスの貴重な瞬間を組み合わせた、豊かで重層的な香り。【調香師】Jacques Chabert/ジャック シャベールアマン全7作品担当。【香調】トップ:ローズ、ブラックペッパー、サフランミドル:ナルガモタシプリオール、オレンジブロッサム、ゼラニウムラスト:アンバー、レザー、サンダルウッド■感想:私の好み度<70-75>煙たい石鹸の香り。ダークスモーキー:レザー×ベチバー×ペッパーなローズ。トップは洋酒の木樽からのアルコールと燻したような匂いとブラックペッパーの辛味。数分するとグレープかベリーっぽいリキュール系の濃厚な甘みをほんのり感じます。その背景にはレザー、アンバーが陣取りジロリと睨まれるよう。鼻の奥にツンツンとペッパーの刺激を受け、少し慣れると倉庫の埃っぽさ…暗闇に差し込む月夜の光で目が慣れぼんやりと視界がひらけるような感覚でベチバーやパチュリのような香り(たぶんナルガモタシプリオール)に気づきます。ハードボイルドな世界を思わせるミドルからのエンディングはレザー、アンバーの甘さに、トップとは違う焦げと燻り臭さが重なります。体を動かしたりして体温が上がると、遠ーーーくにローズがレザーと絡みあいねっとりとした香りがフワフワっと。ちなみに『ウンバー』のレザーは香水らしさのあるアニマリックで、ザ・野獣といった獣度はかなり低め。レザー系は苦手で『ウンバー』もスプレーした瞬間からあぁこれはちょっと…と遠ざかっていましたがレビューのために腰を据え3-4日連続して使ったところ香りの良さに気づけました。使うごとにイタリアらしさが増した香り。(水の都ヴェネチアということでウォータリーなイメージではありません)■拡散性・持続性拡散性はやや強めから強め、持続性は長めからかなり長め。使用時間の始めの3割程度は強めですが、中の4割は普通、終わり3割はほどよい感じ。■液の色・ボトル淡いイエロー。細長い円柱形。クリアガラスにゴールドでロゴ&品名。キャップとスプレー部分もゴールド。サイズ:約φ14×h104mm[7.5ml] イギリス製■包装詳細はこちらで。■季節秋冬。1-2月つけることが多いですが雪深い山荘の暖炉の部屋に暮らしているような気分。■年齢30代半ば以降。男性、夜向き。女性は40代後半以降の大人の体臭と相性がよさそう。香水上級者向きの香り。■現代ならこれかも?1970~80年代のアニマル系オリエンタルが好きだけど2020年代に使うには重い…と感じるのであれば『ウンバー』はいいかも?■リピート7.5mlで十分に楽しめた香り。
2024.02.13
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2024年2月限定発売マリークヮント『チアリー カラーズ フォー アイズ』6050円(税込)展開は5タイプ。・01 Sophisticate/ソフィスティケイト(ナチュラルで洗練されたブラウン系)・02 Excite/エキサイト(アクティブで心躍るようなオレンジブラウン系)・03 Romance/ロマンス(華やかで愛らしいピンク系)・04 Mystical/ミスティカル(大粒のラメが贅沢に輝くオーロラ)・05 Relax/リラックス(ピュアに色づく絶妙なミュートカラー)テクスチャーは・マット(M)なめらかな使用感で重ね度合いによってさまざまな発色。・パール(P)のびが良く、キメ細かで繊細な輝き。・トゥインクル(T)みずみずしい質感で星のようなラメのキラめき。・グリッター(G)大きなラメがまぶたにピタッと密着。きらびやかな輝き。マリークヮントは20年ぶりの買い物!選んだのは使いやすそうな『01 Sophisticate』と全てグリッターテクスチャーの『04 Mystical』。購入しなかった『03 Romance』はベリーピンク(トゥインクル)が50代の私には出番が少なそうで選べず。『02 Excite』と『05 Relax』は得意で好きなオレンジ&コーラルピンク系…でも似た色を持ってるので見送り。公式の製品写真と実物は近い印象。少しグリッターやパールの輝きや艶が抑えられ気味なくらい。■デザイン・サイズフォルムはデイジー型。艶の黒地に蓋はカッティングされたクリアデイジー。蓋の開閉部がヒンジに対して左斜め下と少し開けにくい。ミラーは直径約52mm。約w77×d75×h18mm、64g。日本製。角度によってホコリと指紋が目立つけど光の加減で鏡の間のような不思議な表情に。キッチュなかわいらしさのコンパクト!製造販売元の『株式会社クラブコスメチックス』が気になりWikiによると「1970年マリークヮントコスメチックスジャパンを設立」と知りました。【01 Sophisticate】上から時計回り→中心の順で。・アンバーホワイト(M)・ジンジャーゴールド(T)・ダークブリック(P)・フォーンブラウン(T)・ホワイトミュゲ(M)・ペールピンク(P)テクスチャーはグリッター以外の3タイプで構成。ナチュラルな雰囲気も作れそうな色合い。ガビガビテカテカな写真になってしまったけど実際は落ち着きと華やかさで調和のあるパレット。ちなみにシャネル レキャトルオンブル『79 SPICES/スパイシーズ』は20-30代から使い続け50代になっても違和感がない私には貴重なパレットですが購入前は似ているかなぁと思っていましたが違いました。【04 Mystical】・パルテルラベンダー(G)・ピンクシャーベット(G)・アンバーブラウン(G)・トパーズベージュ(G)・トルマリンブルー(G)・サンセットオレンジ(G) グリッターのみで構成された『04 Mystical』は当初一番に候補から外したのに『トルマリンブルー』がじわじわ気になり購入へ。このパレットのみでのメイクは私には難しそうでポイント使いになりそう。発色はシアーより。パサパサに見えるけど濡れたような艶ときらめき。
2024.02.10
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【コンセプト】Inspired by Aman Giri, USA (アマン ギリ、アメリカ合衆国)ユタ州の広大な大地に佇むアマンギリ。静寂に包まれた砂漠の夕暮れを思わせるSEIの香りはパインニードルとジュニパーのトップノート、次いでドライセージとラベンダーへと変化し、ユタ砂漠にて何千年にもわたって継承される再生と生まれ変わりのリズムとともに、砂漠の聖地を象徴するアマンギリの魂に語りかけてくるようです。【調香師】Jacques Chabert/ジャック シャベールアマン全7作品担当。【香調】トップ:松葉、ジュニパーミドル:セージ、ラベンダーラスト:ラブダナム、セダー■感想:私の好み度<75>トップからメンズフレグランスの印象。松葉の苦いけれどもリラックスする針葉樹の香りにジュニパーの爽やかなウッディな甘みとビターなスパイス感。唾液のような臭みをトップ数分に若干感じるのが残念なもののそれ以降は姿を見せないので注意するならその点のみ。それからはパウダリーなムスクはラブダナムのようでトップからのウッディにやさしさを足し、セージ、ラベンダーのハーブの表現は丸みを帯び香りの系統としてはクール/涼しさ/爽やかさだけど、ラブダナムに影響されてか透明感はあるけれど温もりでリラックスできるような香り。そしてとてもエレガントでたおやか。さらに時間が経過するとドライハーブ、干草を指先で擦り合わせ感じるような乾燥したパウダリーがあります。個人的に癖になるいい匂い。香りの要素が一つ一つ感じられながらも、まとまりのある作品。■拡散性・持続性拡散性は普通、持続性は普通からやや長め。アマンの香水の特徴か、日本の気候でも扱いやすい拡散性と持続性。ほどよい広がりにロングラスティング。付け方に失敗が少ないと思います。■液の色・ボトル淡いイエロー。細長い円柱形。クリアガラスにゴールドでロゴ&品名。キャップとスプレー部分もゴールド。サイズ:約φ14×h104mm[7.5ml] イギリス製■包装詳細はこちらで。■季節通年。陽ざしのあるおだやかな空に雪で覆われた針葉樹林を思わせることもあり個人的には1-2月がおすすめ。■年齢30代以降。男性ならシーンをあまり問わず使え、30代が一番似合いそう。女性なら30代以降でオフィスでなら、私がもし後輩なら憧れ度が増しそう。男性整髪料や香水の匂い、と片づけられる可能性もありますがパウダリー加減が女性的でもあるのでウッディが好きな20代後半以降の女性におすすめです。20代半ばまでは男女ともにやや渋めかもしれません。■似てるかも?このタイプの香りは疎いけれど、よくあるタイプ。でもアロマっぽいニュアンスで使いやすく、トップの臭みはクセがあるもののウッディデビューによさそう。■リピート主に就寝時に使用し入眠の邪魔にならずほどよい温もりも感じられ秋冬は特にリラックスできました。好きな香りですが7.5mlで十分に楽しめレギュラーサイズの購入予定はなし。
2024.01.17
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【コンセプト】Inspired by Aman Tokyo, JAPAN (アマン トウキョウ、日本)アマン東京の開放的な窓一面から見晴らす都会と自然があいまった東京の景色。HARUの香りは、そこから感じられる優しいそよ風、桜をはじめとする花々が満開に咲き乱れる東京の街を表現しています。繊細なフローラルの層と、爽やかなアプリコットやグリーンティーに加え、少しスモーキーなマテ茶のぬくもりが加わったこの香りは日本の伝統と環境との調和を感じさせます。【調香師】Jacques Chabert/ジャック シャベールアマン全7作品担当。【香調】アプリコット、グリーンティ、ムスク■感想:私の好み度<80>日本人好みのクリア×フローラル×ソープ×アーバン。スプレーすると軽やかなハーバル&フローラル。グリーンティーの清潔感と爽やかな甘みに温州みかんのような甘みとすっきりとした白桃系のフルーティーさがほんのりとしてジャスミンやスズランの明るくフレッシュなフローラル。シンプルだけど、手抜きした単純さではなく極めていくための引き算の結果。人によっては百貨店の化粧品フロアの香りにも感じるかもしれませんがそれほど雑多で喧騒、もしくは華美ではありません。香りの大きな変化はないものの、トップで感じた香りが朝とするならラストは夜といった太陽の明るさにひんやりとした空気、残陽の温もりを感じるようなラスト。(一般的な香水もこういった流れ、表現ですが‥)1時間以降のラストはざっくりいうとスパ、サロンなどでのリラックスできる香気。都会の人工的な自然空間での鋭利と洗練さが備わった印象。香調は異なるけれどそれは『アルタ』の表現と似ています。■拡散性・持続性拡散性は普通。持続性は普通からやや長め。香りの印象よりも長めです。■液の色・ボトル淡いイエロー。細長い円柱形。クリアガラスにゴールドでロゴ&品名。キャップとスプレー部分もゴールド。サイズ:約φ14×h104mm[7.5ml] イギリス製■包装詳細はこちらで。■季節通年。一番似合うのは春で3月から5月あたりまで。軽やかで明るい印象を持ちつつベースはしっかりとしているので梅雨入りすると少ーーし重いかも。■年齢20代半ば以降。女性向き。20-30代であればシーンを問わず。■似てるかも?近いものは多い香り。でも香調のわりにロングラスティングでバランスが崩れないのは秀逸。■リピート当初はリピートしようと思いながら一年経過。その間に香水は50種類ほど増えてしまったこともありリピートはいいかな…と。でも好きな香り。
2024.01.16
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【コンセプト】Inspired by Aman jiwo, Indonesia(アマン ジウォ、インドネシア)深く、ドラマチックで複雑、かつ希少性と未知の世界に誘うフレグランス。秘められたエネルギーに満ちジャングルの花のような深みのある⾹りが特徴。インドネシア語で「隠れ家」という意味を持つアィヨムは遠く離れた⼟地の温かで家族的な記憶を表現。【調香師】Jacques Chabert/ジャック シャベールアマン全7作品担当。【香調】トップ:ベルガモット、カルダモン、エレミミドル:ジンジャー、ジュニパー、ジャスミンラスト:オークモス、シダーウッド、ムスク■感想:私の好み度<75-80><ほんのり甘くやさしいシトラス系×ほんのり熱帯雨林を思わせるウッディ>トップはビターなシトラスがスッと弾けたと思えばアジアのスパイス感をうっすら思わせる柑橘、日差しのような温もりのある明るさそれが落ち着く数分後にはオークモスの土っぽさが一瞬目立つもののジュニパーの透明ですっきりとした香りと辛くないジンジャー。展開はややシンプルで香りの落ち着きは早めで十数分程度、多くの香水が前半にすっきり後半に甘く温もりを感じる流れですが『アィヨム』はトップでの温もりから、冷たさまではいかないけど温度が低くなるようなイメージ。半ばあたりからジャスミンの生花のようなフローラルが広がりアジアの南国リゾートでの非日常さがあり、温かいもてなしをうけリラックスし過ごしているよう。7作品のなかで『ハル』に続いて明るく軽い香り。■拡散性・持続性拡散性はやや弱めから普通、持続性はやや弱めから普通。EDPですが、EDT・EDCに近い感覚で使えます。■液の色・ボトル淡いイエロー。細長い円柱形。クリアガラスにゴールドでロゴ&品名。キャップとスプレー部分もゴールド。サイズ:約φ14×h104mm[7.5ml] イギリス製■包装詳細はこちらで。■季節通年。シトラス系で初夏がぴったり。■年齢年齢問わず。ユニセックス。男性ならオフィスなら20代前半まで。以降はカジュアル。■似てるかも?ぱっと思い出せないけど近いものは多くある香り。■リピート7.5mlで十分楽しめたのでなし。
2023.12.30
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【コンセプト】Inspired by Aman New York, USA (アマン ニューヨーク、アメリカ合衆国)摩天楼と頂きの⼒強さに導かれ⼒と守護を感じるような冒険に満ち溢れた街の⾹り。ラテン語で「⾼い」を意味するアルタは、ニューヨークの建築の歴史と存在感を放つ街並みからインスピレーションを得て生まれた。【調香師】Jacques Chabert/ジャック シャベールアマン全7作品担当。【香調】トップ:ジュニパーベリー、サフラン、カルダモン、キャラウェイミドル:シダーウッド、ゼラニウム、シプリオール、オリス、レザーノートラスト:ラブダナム、ムスク、パチョリ、ベチバー、サンダルウッド■感想:私の好み度<70><クールでドライ、キラッとシャープなスパイスとウッディ>トップから透明感と渋みのある森の香り。直後は辛口のジンジャーエールのよう。天からキラキラと輝きが舞い降りてくるようなジュニパーベリーの透明感にカルダモンの清涼感、キャラウェイのほろ苦く酸味のある甘さにやや臭みと感じるのはレザーでそれは1-2分程度。そんなトップの香りが地面に届くとゼラニウムのローズっぽさとイリスのパウダリーを繊細にうすーく感じます。ベチバーも香りはじめると都会的なイメージへと整えられ今の季節ならロックフェラーセンターのクリスマスツリー、ニューヨークのクリスマスの街の雰囲気を思わせます。十数分すると香りは安定。キリっと背筋の良さのようなものを感じ香りが最後までだれない。桧の爽やかで深みとスパイシーさの部分がクイッと『ニューヨーク』という洒落た方向へハンドルを切っているため『おじさんの整髪料』といじわるな表現にはされにくいはず。そのため、このウッディ加減は女性にも似合うタイプ。基本トップにあったイメージがパワフルに持続。ただ体温が上がると、レザーとラブダナムで獣の臭みが若干復活。下がる、冷えるとアンバーっぽい温もりの甘い香りに落ち着く、といった変化は注意が必要かもしれません。■拡散性・持続性拡散性は普通、持続性はやや長め。■液の色・ボトル淡いイエロー。細長い円柱形。クリアガラスにゴールドでロゴ&品名。キャップとスプレー部分もゴールド。サイズ:約φ14×h104mm[7.5ml] イギリス製■包装詳細はこちらで。■季節通年。クリアでドライなウッディは春から初夏は爽やかさを、秋冬は寒さ・冷たさの美しさを引き立ててくれそうな香り。■年齢20代後半以降。やや男性向きなユニセックス。オフィスでも。体温が高めな人はアニマリックのあまりよくない部分が出やすいかもしれません。『アルタ』をプレゼントするなら…40歳前後の男性。作品名の『高い』という意味から昇進や栄転といったタイミングにいいかなと。■似てるかも?この香調は詳しくないけど似たものはありそうですがウッディ系にしてはデビューしやすいかも?■リピート7.5mlで十分楽しめたのでなし。
2023.12.28
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2021年発売『アマン ファイン フレグランス コレクション』50ml、35,000円。世界各地のアマンのリゾートをイメージした7作品、調香師はジャック・シャベール。ボトルデザインは建築家 隈研吾。それぞれの⾹りに合わせ異なる柄を施した⽇本製の桐箱。パッケージも⽇本の和紙と外箱もこだわった香水。さて、購入したのは『ディスカバリーセット(7.5ml×7種)』33,000円・ALTA(アルタ)アマン ニューヨーク ・AYOM (アィヨム)アマンジウォ ・HARU(ハル)アマン東京 ・SEI(セイ)アマンギリ ・UMBR(ウンバー)アマン ヴェニス ・VAYU(ヴァィユ)アマンプリ ・ZUAC(ザァック)アマンジェナ ディスカバリーセットもレギュラーボトル同様にパッケージから和のテイスト。本体の箱に縦に巻かれた和紙の帯はのし紙をイメージさせるデザイン。中心にグレーのラベルに金白でロゴや商品名など、裏面は製品・成分などのラベル。サイズ:約w242×d160×h34mm[380g]香水全7種の紹介の冊子付き(70×128mm)和紙も選び抜いたんだろうなぁと箱本体はマットな黒の紙製、蓋に金箔でロゴ。帯を外し、蓋あけるボトルは細長い円柱形。クリアガラスにゴールドでロゴ&品名。キャップとスプレー部分もゴールド。サイズは約φ14×h104mm[7.5ml] イギリス製。スプレー部分は固定されておらず詰め替えは可能。作品はフタル酸エステル、人工着色料、パラベン、ホルムアルデヒドを含まない処方。
2023.12.27
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【コンセプト】未知の可能性を感じさせる香り。草原に咲き誇るワイルドフラワーの自由な精神の素晴らしさをイメージした、コーチのフレグランス「ワイルド ローズ オード パルファム」。コーチのシグネチャーフレグランスをブランドの伝統とクラフトマンシップを元に再解釈しました。カラフルで活気のある香りは、みずみずしく煌めくレッドカラントと、太陽のように弾けるベルガモットの繊細かつ大胆な香りで始まります。優しいローズとジャスミンサンバックの香りを漂わせながら、最後にクリスタルモスとダスキーなアンブロキサンのほのかな香りが余韻を残します。【調香師】Marie Salamagne/マリー サラマーニュ・Maison Margiela 'REPLICA'『Flower Market(2012)』・Maison Margiela 'REPLICA'『Beach Walk(2012)』・Maison Margiela 'REPLICA’『By The Fireplace(2015)』【香調】ウルトラフェミニンブーケトップ:レッドカラント、ベルガモットミドル:ワイルドローズ、ジャスミンサンバックラスト:クリスタルモス、アンブロキシ■感想:私の好み度<60>トップから濃厚な甘みは、クルジャン『バカラルージュ540』を思わせます。日によって少し輪ゴムっぽさに砂糖を煮詰めたような甘さで悪いとも、いいとも言えない中途半端な時もあり。十数分後にはローズにレッドカラントによるフルーティーローズがメイン。ラストは石鹸のような清潔感と女性的な甘さ。香りの構成、ボトルの色やフォルムから受けるイメージ通りの温かみと愛らしい甘さのある香り。ぱっと嗅ぐ、すれ違う程度なら「若い女性向けの甘い香水だなぁ」と受け流す香りですが、私の場合は体温で香りが引き立つ度にケミカルっぽいツンとくるものを感じ香りを変に意識しリラックスできない時間になります。香水を多く知る人にはおそらく面白さ目新しさはあまりなく2015~2020年に流行・売れた香水の長所をかい摘み制作した印象。全体的に悪くないけど個性はなし。■拡散性・持続性拡散性は普通、持続性は普通。■サンプル2ml、フランス製■季節季節は10月から4月あたり。■年齢年齢は20代。女性向き。20代ならオフィスも。それ以降はカジュアル向き。■これらが好きなら『ワイルドローズ』も好きかも?・アルマーニ『コードファム EDP(2006)』・YSL『ブラックオピウム(2014)』・ニナリッチ『レクスタス(2015)』・メゾンフランシスクルジャン『バカラルージュ540(2015)』・ジバンシイ『ランテルディ EDP(2018)』・バレンチノ『ドンナボーンインローマ(2019)』・ランコム『イドル EDP(2019)』・ロシャス『マドモアゼルロシャスクチュール(2019)』・ブルガリ『フィオリダモーレ(2021)』逆に『ワイルドローズ』が好きで香りに深みと広がりがあるものを求めるなら上記の作品をおすすめ。バレンチノ、ブルガリあたりは中でも軽め。■リピートなし。
2023.11.28
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【備忘録編】2012年8月購入のミニポリッシュ3本とシールがセット。ブログの下書きからの掘り起こし記事ですがサクッと10年以上経過!おそろしい…現行品にこれらの色があるのか、そもそもリニューアルを何度かしていますね。私はジルスチュアートではこのデザインのボトルが好きでなかでも『パティスリーコレクション』の白キャップはエレガントで好きでした。さて、今回の3色は『しっとりとしたリッチドレスに合う温かみのある光を放つカラーコレクション』コレクションに登場したコガモや小鳥のモチーフを中心としたネイルステッカー付き。塗りやすい、みずみずしいベース。軽くなめらかに広がりムラなく均一に仕上がります。密着性がよく、つるんとつややかな美しい仕上がりが続きます。クイックドライオイル&シリコーンのW効果で、速乾性にもすぐれています。ピュアクリスタルパウダー配合。クリスタルフローラルブーケの香り。■114 red currant (好み度80)『赤く熟れた小さな赤い実をイメージしたやや透明感のある朱赤』コーラルレッド、パール/ラメなしのグロッシー系。三度塗りでも透明感のあるシアーな発色。ツヤツヤとした見た目は熟れた柿の皮の色に白を少し足してマイルドにしたような色でコピーの『赤く熟れた赤い実』というのに納得します。うーっすらとくすみがあるため個人的に扱いやすい色。■115 bird song (好み度40)『鳥のさえずりをイメージした、かわいらしいピンク』『薄紅』『甚三紅/じんざもみ』といった黄味よりピンクで、ほんの少し濁りがあるので、可愛らしさ満点!という色ではありません。パール/ラメなしのクリームタイプで、二度塗りで透けません。肌色を選ぶ色で、私が塗ると残念ながら指から浮き老けた印象。■116 deep fur (好み度80)『深いツヤのある毛皮のようなピンクベージュ』褪せたようなアンティークピンクに、ピンク、ゴールド、グリーンなどのシマーラメ。ネイルステッカーは、おまけレベル、クオリティが低め。
2023.11.27
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【コンセプト】シュメール神話に登場する水に関する動物、魚や鳥、そして予言、正義、博愛、豊穣の女神『ナンシェ』。彼女の世界、人間への愛をテーマとし、現代社会への憂いをナンシェの精神でいこうと鼓舞させる香調は古から多くの土地で栽培されたローズと神々しく未来へ導いてくれるような肥沃な大地の香り。【調香師】Cécile Zarokian/セシール・ゼロキアン(ノーバウンダリーズコレクション/no Boundaries)【香調】フローラル・ウッディ・パウダリートップ:ベルガモット、キャロットシード、カルダモン、ユズミドル:ウォーターフルーツ&フラワー、ローズ、ジャスミン、イランイランラスト:イリス、パウダリーノート、ムスク、パチョリ、サンダルウッド■感想:私の好み度<60-95><スパイシー×ニンジン×フローラル/エレガントサンダルウッドパウダリー>トップ数秒はメンズフレグランス系の爽やかな柑橘系、ユズ、ベルガモット、カルダモン。すぐに続くのがキャロットシードの香り?乾燥したニンジンっぽく??濃縮した甘みと、干草が混ざった匂い。それにウォーターフルーツ/ウリ系の甘さがしっかりと重なり、イランイランのエキゾチックなフローラルさに、ローズニュアンスのパウダリー、イリスの土っぽいパウダリーそこにパチュリの少しスモーキーな香りが足される…というのがスプレーから数分で展開。複雑とはいえ注意深く香りに集中すれば一つ一つ嗅ぎ取ることができるけれど、この畳み掛けは正直忙しすぎ、急ぎすぎ、せっかち(笑)(ただ、日によってはスプレー直後からサンダルウッドがとてもエレガントにまぁるい広がり方をしそれから柑橘系へつなぐ、というあべこべな時もあり謎)数十分して香りが落ち着きはじめると、サンダルウッドがそれはもうとてもエレガントに香り始め作品のメイン/本領発揮部分は「ここかっ!」と気づく。寺院系ではなく、美容サロン系の西洋的なサンダルウッド。ここにきてフローラルのブレンドのバランスが整いはじめ、そのなかでもクリーミーなローズ&ジャスミン&イランイランが引き立つ。イリスのパウダリーノートが強めの日は、とても和風で雅な香りと表情が変わり湯上がりを思わせる清潔感のあるほどよい温もりのある甘い香り。これは浴衣姿にもあいます。現在の香水の多くは合成香料となっていますが天然香料の動物由来のものムスクやシベットの原料はギョッとするものだけどその濃度を変えることで真逆のイメージを作り上げられるのと同じように『ナンシェ』もメインシーンを作り上げるための過程でどうしても避けられないのがトップだったのかもなぁ…と思ったり。使い始めの数回はトップのニンジンあたりが苦手で(料理の人参は好き)ミドル以降からラストは好みど真ん中のパウダリーで、「トップ抜きでこの香りならいいのに…」と感じていましたが回数を重ね4-5回あたりになると、苦手意識はすこーし薄れ、諦めで慣れた?のもあり。■拡散性・持続性拡散性は普通からやや強め、持続性はやや長めから長め。■液の色・ボトルかなり淡いイエロー。φ10×h55mm[2ml]トルコ製■季節通年。清潔感と穏やかな爽やかさと甘さで高温多湿の日本でも使いやすい。■年齢20代後半以降。オフィス。女性向き。トラディショナルな着こなしや会社の制服などの20代の方だと「お嬢さん」っぽい印象。初デート、お見合い、初対面の第一印象を香りでも良くしたい場合にも。流行感も古臭さもなく、永遠にベーシックとされるであろう石鹸系。同時に香りに疎い人からは『おばあちゃん、おかあさんのおしろいの匂い』とされる可能性も高い。そんな印象もたしかにあるけど、香水好きなら香りの芸術性を見出すことができるはずです。■リピート2mlで試したニシャネ14種類の香りの最後『ナンシェ』。後半は好きだけどトップが…と一番なやましく、すっごく良い香りと記憶したい作品15mlがあればほしいのに!(『ナンシェ』のサイズ展開は50・100mlのみ)
2023.11.23
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【コンセプト】トルコとギリシアに囲まれたエーゲ海のオマージュ。地中海の夏の最高の香りを表現したグリーンアクアティックノートで忘れらないサマーバカンスの思い出に浸って。【調香師】Ilias Ermenidis/イーリアス エルメニデス【香調】グリーン・アロマ・アクアトップ:ユズ、バイオレットリーフ、アニスミドル:バジル、グリーンカルダモン、ミントラスト:オリバナム(フランキンセンス)、リコリス■感想:私の好み度<65-70><ビターシトラス×マリン/キューカンバー×バイオレット>トップから明るい印象のビターシトラスのブーケに、マリンノートの広がりは夏の潮風。タイトル通りエーゲ海の明るいセルリアンブルーをイメージする香り。始まりはユズとカルダモンなどによるシトラスで涼しさを感じ落ち着くとミントとバジルのハーブな香りから外国製品によくあるキューカンバーの化粧水ような香り。さらにアニスの甘いスパイス、オリバナムのぬくもりのある甘さ、リコリスの土っぽい薬草のような香りが重なりユニークに感じます。ミドル以降の香りが定まってくるとアニス&リコリス&オリバナム4、シトラス&グリーン&ハーバル3、マリン2、パウダリー1といった感じです。アジアならもっとフルーティかオリエンタル、インセンスっぽさがありそうで、アメリカならスパイスの使い方がもっとクリア、上手くいえないけど…これは『ヨーロピアン』な海、浜辺!■拡散性・持続性拡散性は普通からやや強め、持続性は普通。■液の色・ボトル薄めのイエロー。φ10×h55mm[1.2ml]トルコ製■季節春から初夏。真夏はアニスとリコリスなどの甘みが日本では若干浮くかも。■年齢年齢は20代後半より。ユニセックス。カジュアル向け。■特徴的なアクア・オゾンっぽさが似てるかも?『エーゲ』はボビイブラウンの『バス(2006)』『オールモストベア(2008)』『ビーチ(2009)』『ボビイズパーティー(2011)』などのアクア、マリン、オゾン部分を思い出させます。■リピート日によってアニス、リコリスあたりのクセが強いと酔いそうなるのでなし。
2023.11.22
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【コンセプト】アナトリア民謡 “Sarı Gelin/黄色の花嫁(異国の花嫁)”という報われない恋の歌にインスピレーションを受け作られた作品『アニ』。古代都市『アニ』は、『アニ遺跡』として世界遺産に。傷ついたり自分を見失いそうなときに希望となるのが自身の想像力。『アニ』の香りは一歩進み境界線を越えあなたの新たな世界を築く力となるでしょう。最高のバニラとして香水マニアに愛される作品のひとつ。【調香師】Cécile Zarokian/セシール・ゼロキアン(ノーバウンダリーズコレクション/no Boundaries)【香調】スパイシー・ウッディ・バニラトップ:ベルガモット、グリーンノート、ブルージンジャー、ピンクペッパーミドル:ブラックカラント、ターキッシュローズ、カルダモンラスト:パチョリ、シダーウッド、バニラ、ベンゾイン、アンバーグリス、ムスク、サンダルウッド■感想:私の好み度<80><ペッパーバニラ×ベリーローズ>スプレー後に弾けるピンクペッパーは本物のペッパーを挽いたようなリアルさ。この時点ではメンズフレグランスとジャッジしそうな香り。それに生っぽい水分と辛味を感じるジンジャー、同時にゴムっぽさがありこれはベンゾイン、バニラのバルサミックな濃厚とは違うキツい部分なのかな?1分するとそのキツさは気配を消し、軽く冷えたアイスから香るようなバニラとブラックカラント。このひんやり感はトップのペッパーやジンジャーの影響?そのまま甘さはあるけれどコーティングされた息苦しさはない不思議な感覚。透明感もあるローズにカルダモンも重なってくるとベンゾインの焼マシュマロのような香ばしいキャラメルっぽい香りが足されます。このミドルの甘いのに軽く透明感がある部分はとてもいいバランス!このあたりまでくるとむしろレディスよりの香りとなり、トップのメンズフレグランスからの変化に驚きます。ラストに向け香りが落ち着き始めるとパチョリとサンダルウッドが出てきますが森林浴の爽やかさとは違い、お湯に満たされた桧風呂のような温もりのある桧を思わせます。これはバニラ、ベンゾインにムスクの甘さからか。ちょっと面白い点。手首にスプレーし手洗いして軽く香りが落ち少し手首が冷え再び体温が上がり始めるとトップで感じたペッパー、ジンジャーの香りがフワッと戻ってきます。■拡散性・持続性拡散性は普通からやや強め。持続性は強め。■液の色・ボトルゴールデンイエロー。φ10×h55mm[1.2ml]トルコ製■季節春・秋が一番似合いそう。夏以外。■年齢20代半ば以降の女性向き、カジュアル向き。フォーマルでは30代前半まで。少し薬品のような香水酔いしやすい印象がありオフィスにはすこーし難しいかもしれません。■記憶が曖昧で変換多めだけど…似てる?ナオミキャンベル『エクザルト(2001)』約20年前使用ですがベンゾインとペッパーが印象的だった作品。トップ:マンダリンオレンジ、ピンクペッパーミドル:ピーチ、パッションフラワー、フリージア、マグノリア、ジャスミンラスト:サンダルウッド、ベンゾイン、バニラ、トンカビーン、ムスク、ベチバーという内容から思い起こすと、『エクザルト』の・オレンジの甘さをベルガモット&グリンノート&カルダモンでキリっとしたシトラスに・ピーチの甘さをブラックカラントにして・フリージア、マグノリア、ジャスミンのをローズのフローラルへ・ラストのベンゾイン&トンカビーン&バニラの強さを弱めたグルマン系にしたのが『アニ』かな?と。ちょっと遠いか…■リピート好きな香り。1.5mlで楽しめ現品購入はありませんが、覚えておきたい香り。
2023.11.21
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【コンセプト】ニシャネは新たに濃度18%で『エクストラドゥコロン』というコンセプトで「来客の手のひらにレモンのコロンを振りかける」というトルコ伝統の習慣をオマージュしシトラスのさらなる香りの魅力と爽やかさのために濃厚なムスクとフローラルをプラスして『コロニゼ』を作り出しました。【香調】シトラス・フローラル・ムスクトップ:ベルガモット、レモン、グリーンティー、ジャスミンミドル:グレープフルーツ、ミュゲラスト:ベチバー、ネロリ、ムスク■感想:私の好み度<85-90><シトラスの変化が楽しめる・ほんのりバニラっぽい甘さ>トップはレモンとグレープフルーツのフレッシュだけどほんのりバニラの甘みがあるシトラス。レモンケーキのような甘いレモンを思い出したり…このバニラっぽさがこの作品のチャームポイント。グリーンティはエリザベスアーデン『グリーンティー(1999)』のようなイメージ。スプレー直後にややメンズよりの印象もありますが1-2分すればジャスミン、ミュゲのフローラルさがふんわりと足されるのでバニラっぽさが引き立つようであればやや女性的な印象に落ち着きます。さらにネロリのオレンジ系フローラルな香りがマイルドに広がりここでまた違ったシトラスが楽しめます。全体的に明るく健康的な香調ですが、ほどよく控えめながらベチバーがあることで落ち着きがあります。香調にバニラとはないけど、毎回なぜか感じる謎のバニラ加減は絶妙。ラストまでシトラスが軸となり存在する点は優れています。強い個性はありませんがシトラス系が好きでトップだけでなくラストまで長くゆったりと楽しむにはとてもおすすめ。■拡散性・持続性拡散性は普通、持続性はシトラス系にしてはやや長め。■液の色・ボトルほぼ透明。φ10×h55mm[1.2ml]トルコ製■季節通年。一番似合うのは4月から5月。■年齢10代後半から。性別問わず。幅広い層にコロン感覚で使える。■リピートバニラ加減がうまいなぁ…と好きなのでミニサイズをフラッと買うかも?気分転換、シャワー後、初夏に使いたい香り。
2023.11.20
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【コンセプト】人生の遊び心、ユーモア、素直さ、誠実さへのオマージュ。トルコ伝統の影絵人形劇『カラギョズ』の主人公のような気分で楽しんでください。パイナップルとハーブの陽気なオープニング、ネロリ、ジャスミン、パチョリの個性が強いターニングポイント、ベチバー、アガーウッド、アンバーが決め手となるエンディング。そんな三幕構成の作品。【調香師】Jorge Lee/ジョージ(ホルへ) リー【香調】フルーティ・グリーン・ウッディトップ:パイナップル、ブラックグレープ、ブーケガルニミドル:ネロリ、ジャスミン、パチョリラスト:ベチバー、アガーウッド、アンバー■感想:私の好み度<85><パイナップル×ウッディ>スプレー直後はキラキラとパイナップルの酸味も程よく感じるトロピカルな甘さ。青い空、白い雲、紺碧の海…そんなベタな風景が浮かぶのは私の妄想力の問題としてそこに風のようにローレル、レモングラス、タイムなどのハーバルさ、レシピでいうブーケガルニが軽く流れ込みニコス『スカルプチャーオム(1995)』っぽい夏の香り。数分後にブラックグレープが葡萄ジュースのような甘みでややぺったりとしたイメージに。ちょっと臭みを感じるのはベチバーの湿った土っぽさが悪く影響しているのか不明ですが毎回一旦いい匂いとは言いがたい時間が数分あり「あぁ香りが変化してる最中だなぁ」と匂いを生き物のようにも感じます。それが過ぎてしまうと、アガーウッドのウッディが強く広がり始めながらパインのトロピカルさがトップの絞った果汁っぽさからジャムを作る過程で砂糖で煮詰めている時の甘さへと変化しています。ネロリとジャスミンの石鹸系の清潔感のあるフローラルに、パチョリのスッとした墨汁っぽい香りが少し混ざりミドルの部分が固定され、アンバーの重厚な甘さがドッと覆いかぶさりますが徐々に他の香りが再び顔を出し始めるとラストっぽい香りでありながらも主人公のパインの陽気さが漂い始めます。終始香りのパートが変わるので喜怒哀楽のコントラストがはっきりとした舞台、この作品では影絵人形劇『カラギョズ』を観ている感覚に近いわけで。なるほどたしかにストーリー性がある香り。この香りの主人公はウッディなパイナップル。 私のベスト3に入り、オリジナルはリピート、限定もいくつか購入するほど好きなアルマーニ『コード(2006)』。その延長線上の…かなり先かもしれないけど『カラギョズ』も並ぶ香調。『コード』が好きなら『カラギョズ』も好きかも?■拡散性・持続性拡散性はやや高め、持続性は長め。衣類の素材によっては洗濯してもうっすら香りが残ります。■液の色・ボトル少し明るめのイエロー。φ10×h55mm[1.2ml]トルコ製■季節秋冬。パイナップルといえば夏のイメージで、トップ数分は夏だぁ…と思わせますが、ベースはフルーティーウッディ。■年齢男性なら30代向けでオフ向き。キャラクター、職種によってはokかも。40代以降はパイナップルがもう少し淡くタバコとかラム系、ラベンダーやモスなどフゼアに寄せた方が似合いそうです。女性なら20代後半以降。個性があり自立した女性向き。美容・ファッション・アートといった自分の見た目のスタイルも自由に表現できる職種。万人受けするほどの平凡さではないけど受け入れやすく、それでいて少しひねりがある香り、として個性を引き立ててくれそうです。■パイナップルいろいろ?この香りの相棒『ハジワット(2017)』は<シプレー×うっすらパイナップル>。物語で主人公『カラギョズ』と対話する『ハジワット』。香水ではパイナップルを一番の共通項になっています。下記のようなパイナップルから大人なウッディへと『カラギョズ』にシフトするのはありかも?・ジェニファーロペス『ライブ(2005)』お菓子の香ばしさがあるパイン・D&G『パイナップル(2020)』パインがメインでキュートなトロピカル。■リピート『カラギョズ』のトップとラストはかなり好み。ただ臭みを感じる点がなぁ…もう少し試したいので機会があれば15mlを。
2023.11.19
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【コンセプト】優美さ、人間味、知性、そして芸術への愛の賞賛。トルコ伝統の影絵人形劇『カラギョズ』の登場人物『ハジワット』からインスピレーションを得た作品。永遠に輝くようなシプレーのユニークな香りはウッディノートにパイナップルとベルガモットがアクセント。多くの人が虜となったこの香りで愛されることを楽しんで。【調香師】Jorge Lee/ジョージ(ホルへ) リー【香調】シトラス・シプレ・ウッディトップ:ベルガモット、パイナップル、グレープフルーツミドル:ジャスミン、パチョリ、シダーウッドラスト:シダーウッド、オークモス、ドライティンバーウッド■感想:私の好み度<80><シプレー×うっすらパイナップル>まず『カラギョズ』はトルコ伝統の影絵人形劇そのものを、そして演目の主人公の名前でも。物語は庶民『カラギョズ』と知識人『ハジワット』のやりとり。トップはシダーウッド(ヒノキ、マツ、スギ)のスパイシーでウッディ、それにグリーン系のシャープでキラっとしたメンズ的なシトラス(ベルガモット、グレープフルーツ)が広がりスプレーから1分はメンズ系か…と決めかかるところ数分するとパイナップルが香り出し、女性も使いやすいフルーティーさ。それはパインケーキなどの焼き菓子の温もりを含む甘さではなく、缶詰やジャムなどシロップ系パインを感じる甘い香り。多くの香水のトップは消えがちですが、『ハジワット』は持続し、それに香りが積み重なる感じ。そんな流れで爽やかな表現のジャスミンのフローラルさをすこーし感じるせいか完全にメンズフレグランスに傾かない香調。全体的に落ち着き始めるとオークモスのしっとりとした土っぽいグリーンとシダーウッドのウッディ、パチョリのオリエンタルさは重すぎず、ラストにありがちの香りが枯渇したようなドライさはなく透明感と湿度を保ち続け静かに香る点は秀逸。シャドウプレイコレクションは『HACIVAT、ZENNE、KARAGOZ』の三作品。そのうちの『ハジワット』『カラギョズ』はサンプルで使用し好きな香り。『ゼン』も好きなフルーティーフローラルでこのコレクションは全てヒットかもしれない。■拡散性・持続性拡散性はやや強めから強め、持続性は長め。ニシャネ作品の多くは拡散・持続ともにしっかりしたものが多いです。■液の色・ボトルほぼ透明。φ10×h55mm[1.2ml]トルコ製■季節通年。夏は軽めに。邪道ですが、手首にスプレーしポンポンと手首同士を軽く叩きなじませ30分後に軽く流水を当てティッシュでポンポンと水分をとれば夏でもほどよい香りになると思います。パイナップルの浮かれすぎないトロピカル感は自己満足レベルのささやかさですが夏っぽいので初夏あたりは良かったです。■年齢20代後半以降。ユニセックスの作品ですがメンズ向き。30代前半までならオフィスでも、30代以降はカジュアル。女性の場合は20代後半以降ならオフィスでも。ただメンズっぽさがあるので外出時に使用する場合はいつも以上に客観的に相性、キャラクター/雰囲気を考慮した方が安心。ちなみに家人には『仁丹の匂いに近い』とのこと。うぅーん?■リピートもう少し試してみたいので15mlを検討。
2023.11.18
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【コンセプト】香水の歴史の中で最も人気のある香水へのオマージュとして現代的な解釈と心地よいノートをブレンド。一滴垂らすと、この世の幸福感に包まれ出会う人にその美しい気持ちを分け合うことができるはずです。13世紀の詩人ジャラール ウッディーン ルミの言葉。「私は口を閉じ、百通りの静かな方法であなたに話しかけた」【調香師】Jorge Lee/ジョージ(ホルへ) リー【香調】フローラル・グルマン・ムスクトップ:チュベローズ、マンダリン、ピーチミドル:ホワイトジャスミン、ガーデニア、アイリスラスト:バニラ、サンダルウッド、ベチバー■感想:私の好み度<85-90><ウッディなマンダリンピーチ×パウダリーバニラの少しひんやりグルマン>トップから女性的で幻想的な甘さ。チュベローズとジャスミンそれぞれのツンとした部分が輝きのように弾けます。すぐにマンダリンとピーチのバランスが半々で、それにバニラがアイリスのパウダリーさでフワッと。さらにサンダルウッドのウッディがあることで女性の甘さ一辺倒になりません。これが5分程度での変化、ふんわりとなめらかな流れで心地良い。そして徐々にほんのりとだけど冷たさを感じる不思議な展開。質感はベルベット、クリーム色のおちついた華やかな世界。物語に聞き入り静まり返っているような静寂さと僅かな温度。五感からイメージさせるような作品。ジャラール ウッディーン ルミ/ルーミーはタジキスタン周辺で生まれた世界でも有名な詩人で、中央アジア、南アジアでは絶大。詩も疎く、ペルシア文学、宗教観なども無知なためコンセプトの真意はつかめないままですが上辺だけでも香水から感じ取れたと思います。感想を書くにあたって少々調べてみるとあれあれ?行ったことがある気がしてきた…メヴラーナ博物館のことかー!当時の絵日記を引っ張り出したら『ルーミ』とも書いていた。というわけで、今回の写真はその一ページ。■拡散性・持続性拡散性はやや強めから強め。持続性はやや強め。■液の色・ボトル明るめのイエローφ10×h55mm[1.2ml]トルコ製■季節ベストは春!秋冬。ピーチが一般的な表現に比べすっきりとしていますが、総合的には甘いため日本の夏には不向き。■年齢女性向き。年齢は20代後半以降。グルマンの甘さはあるけれど、下記の作品に比べるとウッディさがありオフィスでも。■これが好きなら…これも好き?下記のピーチ・オレンジ系のフルーティ×グルマンが好きな人(私も!)なら『ハンドレッドサイレントウェイズ』は受け入れやすい香り。・アルマーニ『コード(2006)』・キリアン『グッドガールゴーンバッド(2012)』・フランシスクルジャン『バカラルージュ540(2015)』・ニナリッチ『レクスタス(2015)』これらのなかでは一番、シック、ウッディ、クールさのある甘さでエキゾチック。■リピートこの系統はとても好きで15ml購入決定。
2023.11.17
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【コンセプト】ココナッツフレーバーのシーシャを楽しみつつ仲間たちと過ごす濃密な夜。語らいそして朝日が昇り新しい日と人生を祝福する、そんな香り。「人生を燃え上がらせよ、その情熱を絶やさない仲間を見つけよ。」ジャラール ウッディーン ルミ。【調香師】Jorge Lee/ジョージ(ホルへ) リー【香調】トップ:ココナッツ、ラムミドル:タバコ、トンカビーンズラスト:オークモス、チャーニーズシダーウッド■感想:私の好み度<70><中東の男たちの夜>トップは甘いココナッツ、ほろ酔いなラム…と少しグルマンな世界に浸ろうかと思うと同時にやってくるシダーウッドの力強くシャープなウッディ。水タバコの透明感があるスモーキーさも広がると、このたった十数秒で中東の世界へ踏み込んだように思える。中東圏の男性とすれ違い感じるエキゾチックな香り。十数分は、甘さ、シャープさ、煙たさ燻し、といったものがそれぞれ主張してそのままパンチ力を保ったままですが、落ち着くといい意味でグルーミー。トンカビーンズがいい仕事をしてるようでバニラっぽいけど、杏仁豆腐のようなさっぱりとした甘さに近くラストにささやかだけど香り続けるこの甘さ加減は女性の香水にも増えるといいなと思うほど繊細でエレガント。詩人ルミへのオマージュ『ルミコレクション』は2016年発表の二作品。『Fan Your Flames/ファンユアフレームズ』『Hundred Silent Ways/ハンドレッドサイレントウェイズ』■拡散性・持続性拡散は普通からやや強め。持続性は長めですが、程よい加減で長く香り続ける点は優れています。■液の色・ボトル少し明るめのイエロー。φ10×h55mm[1.2ml]トルコ製■季節秋冬。■年齢40代以降。男性向き。トップからミドルまでは完全夜向きで日本では難しそうと感じますが、ラスト以降は情熱を秘めている印象。家では物静か、社交場ではウィットがあるイメージ。香り方のタイミングを調整すれば40代後半以降ならオフィスでも。■おすすめかも?トムフォードのウード、タバコ系が都会的で西洋的なアラビアンな仕上がりに対し、ニシャネは中東そのものの男たちの日常の香りといった感覚です。トムフォードより骨太で大地の広がりを感じるものを求める方におすすめ。■リピート好きな香りですが自身が使うには圧倒され1.2mlでも使い切るのに時間がかかった作品。同量でまた出合うのがいいかも。
2023.11.16
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