品川ダイヤモンドバックス

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2006.11.15
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カテゴリ: プロ野球
プロ野球コンベンションが14日、都内で開かれ、広島・梵英心内野手(26)がセ・リーグ最優秀新人に選出された。広島からの新人王は97年・沢崎俊和投手以来9年ぶりとなり、野手では、84年・小早川毅彦内野手以来22年ぶり2人目となった。ハイレベルで競い合った横浜・吉村、中日・佐藤充に大差をつけての受賞。入団時に「新人王を取る」と誓ったルーキーが、見事に有言実行を果たした。

自信満々だったわけではない。むしろ“まさか”だった。ぎこちなく話し始めた様子が、それを物語っていた。しかし、

今季の活躍を頭の中でたどっていくうちに、梵の硬い表情が徐々に緩んでいった。

 取れないと思っていました。聞いた瞬間、信じられなかったし、うれしかった。全力でやるスタイルが評価されたのでしょう」

123試合に出場し打率・289、8本塁打、13盗塁。三塁打8本は両リーグトップだ。“1年目”という意味では圧勝。他のルーキーを寄せつけなかった。

ライバルはほかにいた。新人王資格を持つ横浜・吉村、中日・佐藤充という強敵が待ち受けていた。「吉村が打っていたので文句ないだろうと思っていた。(僕は)インパクトなかった」というのが素直な気持ちだった。

吉村は打率・311、26本塁打で、佐藤充は9勝を挙げてリーグ制覇に貢献。ともに規定打席、投球回数には達しなかったものの、印象度は抜群だった。それでも、ほぼシーズンを通して出場し、走攻守で活躍した梵への評価は高かった。結果は2人に倍以上の大差をつけての選出となった。

開幕して数週間後に打率が1割を切るなど、苦い水も味わった。抜け出すきっかけは、4月27日・巨人戦で、桑田から放ったプロ第1号。24日に大好きだった祖父・宝英さんが逝った直後だ。「あれが分かれ道だった。そういう力があると思った」と振り返る。祖父にもらった不思議な力が、転機につながった。

昨年の入団会見では、「新人王を取る」と豪語した。「多少、勢いもあって…言い過ぎたと反省したりした」。プロの壁を乗り越えたからこそ、有言実行にも笑って振り返ることができた。






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Last updated  2006.11.15 21:15:09


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