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ディジュリー

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June 25, 2005
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カテゴリ: あの世・この世
その日は、なんとなく奇妙な朝でした。

弟の姿を見つけました。
当時、お互いに一人暮らしをしていたのですが、
弟の仕事場にはほど遠いところです。

満員電車の少し離れたところに立っているその横顔を、
なんでこの電車に乗ってるんだろう~??
と不思議に思いながら、ちらちらと眺めていました。
降りるタイミングで声をかけて驚かせようと思い、

全くの別人!!なんで間違えたのか・・・まだ寝ぼけてるのかな・・・
なんて思いながら仕事に向かいました。

そして、
その夜遅く、弟がバイクの事故で病院に運ばれたという
連絡を受けました。
慌てて救急病院に駆けつけたときには、
全身を白い布で覆われていました・・・。

今から8年前の春の出来事です。

その白い布を看護師さんがめくると、
まだ温かい、でももう動かぬ弟の姿が。
何が起きているのか、すぐには理解できませんでした。

浮かんでその姿をみつめているもう一人の自分。
あまりのショックに耐え切れず、
自分の体から意識がセパレートしてしまったのだと思います。
数秒の出来事だったと思いますが、究極のダメージ回避策だったの
かも知れません・・・。


その喪失感は想像を絶するものでした。
特に父母の嘆きは相当なもので、2人とも抜け殻のようになってしまいました。
私も、ご飯を食べていても、道を歩いていても、友達と話しているとき
でさえ突然襲われる悲しみに耐え切れず、泣き出してしまうことも
しょっちゅうありました。
事故の朝、私の元に最後の姿を見せにきてくれた弟。
幽霊でも夢でもいいから、もう一度会いたいと毎日願っていました。

そうして、1年がたった頃でしょうか。
ある朝の明け方、夢を見ました。
キラキラと黄金色に光る川の中を、一匹の金色の魚が泳いでいます。
「弟だ!」と思いました。
「やっと会いにきてくれたんだね。又生まれ変わって近くにきて!!」
『うん!わかったよ!
 お姉ちゃんか**(妹)の子供になって生まれるよ!』

目が覚めても、次から次へと溢れてくる涙を
いつまでも止めることができませんでした。

甥っ子は、この夏2歳になります。
家族の愛情を一身に受けて、そのやんちゃぶりを発揮しています。
生まれたばかりのとき、寝顔にむけて語りかけました。
「生まれてきてくれて本当にありがとう!」
その瞬間、にっこり笑顔で応えてくれました。

夢で見たとおり、弟だった魂の一部が
甥っ子の中に入っているのかも知れません。
でも、甥っ子は甥っ子として新しい人生のシナリオを持って
生まれてきました。
どうぞ、めいっぱい楽しい人生をね!

さて、いくら魂の輪廻を知っていようが大切な人を目の前から
失うことは、本当につらいことです。
悲しいものは、悲しいです。

でも、本当に少しずつ少しずつですが、
時がその悲しみを癒してくれます。これも真実。

悲しいときにはめいっぱい悲しんで、
我慢せずに沢山涙を流したらよいと思います。
それも経験と思えるときが、いつかきっと来ます。
そうして、再びその大切な人とあえる日を信じて、
自分たちの道を歩んでいきましょう。





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Last updated  June 25, 2005 09:17:19 PM
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