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トイモイ

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2019.02.23

その１

 その２

その前に、カトマンドゥのことを何か映像ないか、みたら、沢木幸太郎原作、大杉孝雄主演のトルコで捕まった映画ミッドナイトエキスプレス(英語で深夜特急)があり、少し、ユーチューブしてたら、まあ、やたら懐かしくて5時間全部見てしまった。

作品自体は、70年のときの話であり、、本が出たのは85年、ドラマは96年ぐらいの話であり、文庫本がでたのは90年代初めであり、私は本の存在は知っていたが、読んでなかったし、文庫本が出たころは、まあだいたい知っているからなア、と知ったかぶりし、そのあとは、今更読めないよなア、と思ってきたわけだ。（1992年10月に最終巻（第3便）が新潮社から刊行された。また、新潮文庫からは6冊に分冊化される形で文庫本として出版されている。劇的紀行深夜特急'96は放送日：1996年12月8日）

でも、ドラマは、突っ込みどころ満載にもかかわらずパキスタンのラホールからトルコのイスタンブールまでの道程がほぼドラマと私の道程と同じ、てか、そのルートしかなかったじゃん、あの頃！ってことか。（あとは、あのころ、中国パキスタンのクンジュラブ峠が開いた）
しかし、クエッタからトフタンというイラン国境のパキスタンの街まで随分危険になっているみたいであった。それだけでなく、あのバスは世界３大バスといわれていた。ニーハオジャンピングバス、スマトラバス(４８時間ぐにゃぐにゃ道)、それにこれバイブレーションバスだった。あと列車にアフリカスーダンの灼熱列車があったなア。バスじゃねえじゃん。

10代20代の感覚も懐かしかった、もう初老には感じられない感覚だ。ちょっとした会話や出会いや親切や景色が染みた。
恋人役は松島奈々子だったが、年取る方が美人になったような気がするねエ。ドラマではマルセイユに２日間だけ大沢君に会いに来たが、わからないけど、あのころそんな短い期間でちけっと売ってくれなかったような気がする。９５年頃にヨーロッパ１泊(機内泊のぞく)HISに頼んだら１週間でないとダメですよといわれた。結婚式だけでたいわけで、あと仕事あるんだけど、どうしてくれるんだ。

ドンムアン国際空港からバスで市内に行くとき、主人公が通行人にいくらか聞いて、3.5バーツといっていたが、ああ、私の時は2バーツだったからなあ。で、3.5バーツになっときには、既に私はタクシーで市内に行っていたと思う、というか、10年ぐらいタイに行っていない期間があったなあ。

香港のチョンキンマンションは70年代にはあったが、ドラマでのカオサンロードは、70年代にはなかった、あったとしても数件の宿があっただけだ。

ドラマではマレーシアのペナンにしばらく滞在していて日本語を話す老人やビーチボーイがいたが、あのあとは、バリに主役移ったのかなあ。インドネシアのスマトラ島のパダンからペナンに船で渡ったら、急に暑くなったなあ。あ、そういえば、ペナンのビーチでバリのTシャツ着ていたら、日本語でバリ行ってきたの？とビーチボーイに声かけられたわ。思い出した。その前にタイの南部ハジャイからパダンベサールへ行くが、まあ、懐かしい地名だなア。２，３回通過してるけど。そっからバターワースか。ペナン対岸の都市ね。
確かにマレーシアやタイ南部では何度も乗合タクシーがあって乗ったなア。タイのスラッタニーでは乗せ杉で私は助手席と運転席の間に、股間の間にあるギアを運転手が動かすたびに、自分の息子を動かされている気分になって、まあ、気分が悪かった。

ドラマでシンガポール目指したが、ふと気が付けば面白くないところだ、とつぶやいていたが、そうだった、と思い出した。その割には、うーん、今まで何回行ってるねん。インドネシアにいくため。ボルネオ島にいくため。働いてからは、シンガポちょときた(でも対岸のインドネシアビンタン島に行った)。スリランカからシンガポール寄って香港行った。ハウパービラ行くためにバンコクから行った。ブルネイに行くために行った。オカンを連れて行った。うーん、７回？

まあ、いろいろ、見ながら画面に向かって突っ込んでいたが、ここでのコメントは、ウキペディアの注釈だけにしよう。

小説では、インドまで最も値段の安かったエア・インディアの香港経由を利用するが、ドラマでは香港までユナイテッド航空を利用している。原作の、日本から香港へ向かう航空機内でのエピソードがドラマでは省かれている。
学生時代は日系やアメリカ系はノースウエスト以外は恐れ多くも高いと勝手に思っていて、乗ったことない。エジプト航空キャンセルになってユナイテッド航空でマニラから帰国したことあるけど。ここ2，3年でアライアンスが強化されて以東権のうまさなくなってアジアにはアメリカ系航空会社撤退だ。ま、もうバンコクに行く時は、パキスタン航空、エジプト航空、イラク航空、最後にはトルコ航空も安いのが出て来たわ。あとはちょとだけ値段上げて大韓航空、タイ航空。

ドラマではマカオに行っていない（香港から空路でドンムアン空港に直行している）。原作における、マカオのカジノでの大小の勝負は、ドラマでは香港の宿で行われている。大負けした後負けを取り戻す場面も、原作ではサイコロを振るボタンをプッシュする際の僅かな音の違いに気付いたことがきっかけだが、ドラマでは宿での博打のためボタンが存在しないことから、倍率24倍のゾロ目に賭けて当たったことで取り戻したように変更されている。
昔は、香港マカオのフェリーは随分いつも混んでいたみたいだ。

ドラマと原作で香港の落馬州から中国の深センを眺める描写がある。ドラマでは深センに高層ビルが立ち並んでいるが、原作では長閑な田園風景が広がっており、２４年の時の流れによって双方の風景は大きく異なっている。原作では中国へは行っていないが、ドラマでは深センへ日帰りで訪れている。
深センの存在を知ったのは、確かに香港返還とかそんな頃だったように思う。タクシーの運転手が年収1000万になったみたいなニュースがあった。上海もバンドの川の反対側は農村地帯だったなあ。

原作では、パキスタンからアフガニスタンを経てイランに入る。一方、ドラマでも主人公はラホールからアフガニスタンへ通過するルートを当初考えていたものの、内戦の影響で外国人の越境・入国が制限されていたためアフガニスタンの通過を断念してラホールへと引き返したという設定となっており、その後、パキスタンのクエッタからイランへ砂漠越えをした。
いくらドラマでもアフガニスタンに入れないことは事前に知ることができたと思うんだけどなア。アフガニスタン近くのパキスタンの街はペシャワールであり、そこからクエッタまで地図で見ると近いが、ペシャワールでクエッタ行き列車買って、朝起きて、ラホールだったので、びっくりした、戻ってきてるじゃん、0時から9時にいくのに、３時のラホールを通過し、モヘンジョダロあたりの６時を超えて９時のクエッタの到着、確か２４時間以上かかった。ところで、７０年代はアフガン戦争もなく、アフガンに入れたどころか首都カブールはカトマンドゥやバリなどと同様、ヒッピーの聖地(＝沈没する)だった。まあ、そりゃアフガン有名ハシシだからなあ。

原作では、テヘランで建築家の磯崎新夫妻と会い、その後、アンカラでは磯崎夫人知人のトルコ人女性のゲンチャイに会って観光をし、さらに、ローマでゲンチャイの先生の未亡人である日本人女性に出会うという設定となっている。一方、ドラマでは主人公は磯崎夫妻にではなくテヘランに出張中の友人に会いに向かうという設定となっており、また、実際には先述の中年男性・土屋の発病もあってテヘランに出張中の友人と会えずじまいになっており、その後、ドラマではアンカラを通過してイスタンブールに直行するような形になっており原作にある磯崎夫妻やゲンチャイに関連する人物は登場しない。
私の行ったときは日本に不良イラン人が来る前で、なんでイラン人が日本にいっぱいきたかというと、相互ビザ免除があったからだ。そんな訳で私日本人はイランに行けたが、トルコ国境の街エルズルムあたりには、イランに入れない西洋人旅行者が糞詰まりみたいになっていて、おまえはいいなあと羨ましがられた。ビザなしで行けるのは日本人だけだったのだが、その後、不良イラン人がいっぱい来て、相互ビザ免除は解除されてしまった。ただ、あの頃は、イランイラク戦争中で、町中に戦争で体が不自由になった若者に、お金を与える市民をよく見た。そしてインドからどんどん西に向かうにつれて子供が働いているのは減っていったのであった。それに、石油産油国でとにかくバスが安かった。８時間バスに乗っても１ドルだった、てか闇両替が凄かったからなア。ヒルトンホテルに５ドルで泊まれるので、日本人はホテル泊まりたくてイラン行くやつもいたよな（まあ、たまたまイランで日本人みなかったけど）。

ドラマではローマ滞在時にポルタ・ポルテーゼの蚤の市でパスポートケースごと盗難被害に遭ってしまい、以前、イスタンブール滞在時に街の案内をしてくれた「ハナモチ氏」から渡されていたメモを手掛かりに、「ハナモチ氏」の知人である現地在住の日本人女性（千葉）に助けられているが、原作にはローマでパスポートを盗まれるというくだりはない。
実際は同じ旅行者は金無くなったりパスポート盗られたりした人に冷たいよ。またか、あー、知らねえ、そんな感じ。

ドラマではモナコのグランカジノで一勝負しているが、原作ではジャケットを着用していなかったため入場を断られ、またペンションでのジャケットレンタルも断念している。
今はカジノの横にカジュアルカジノができているんだよね。

いやあ、それにしても、突っ込みながら、見てしまったなア。原作も古本で１円で買って読んでみようかなあ。俺らの時って情報は本や雑誌そして、同じ旅行者からの情報交換だったからなあ。イラントルコ国境で日本人と出会い情報交換した。というか、公共機関はなく、歩いてイランからトルコを抜けてトラックでヒッチするしかないのかなと思ってたら、タクシーが１台やってきて、日本人が降りてきた。そのタクシーで近隣の街まで行ったのだが、ちょっとタクシーを待たせて１０分ぐらい話をした。ナイロビから出発した人であった。遠くアララット山がきれいに見えた。当時は当然入ることのできなかったアルメニアもソ連が崩壊し、VISAもアライバルビザが可能になり、２５年後ぐらいにアルメニアに行き、またアララット山をみることになるなんて想像できなかったなあ。おいおい、ちょっと老人なのに感傷的になってんじゃねえか。

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