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走る!奔る!!趨る!!!
疾走する!疾駆する!!猛進する!!!驀進する!!!突進する!!!!
このスピード感は舞城以外にありえない!!
「ふるえるぞハート! 燃えつきるほどヒート!!」
な久々の舞城小説、堪能させていただきました。
友人、家族、世界、愛―すべてを置き去りにして、鬣の生えた少年スプリンター・成雄は、速さの果てを追う!!
illustration/Otaro Maijo
イラストも舞城自身の手によるものですが、読み進めるうちに、イラストと小説、どちらも欠けては意味がないんだと思い知る。
成雄は遺伝子的には確かに人間だ。けれど遺伝子に何の意味がある?自分の正体が何かなんて重要じゃない。成雄は成雄としてそこに在る。
行間から成雄の想いが迸る。
「山ん中の獅見朋成雄」
の単なる続編ではありません。
同系亜種?もしくは平行世界?まあ、どっちだって何だっていいですが、主人公は
「山ん中の獅見朋成雄」の主人公と同じ、鬣を持つ少年。
「山ん中の獅見朋成雄」の主人公と違い、苗字を捨てた(剥奪された)少年。
7つの短編で構成されてますが、登場人物は共通しているものの、別人とも思える描写が続きます。(手塚治虫のスターシステムをちょっぴり思い出しました。)
そのせいか、小さな齟齬が積み重なって、読んでるうちに段々段々気持ち悪くなる。
世界がぐるぐるぐるぐる回りだす。(ぐるぐる魔人?)
そう、これが、これこそが、 私の大好きな舞城王太郎なんだ!
最後は、やっぱり人間賛歌。思わず笑っちゃうくらい単純なそれは、つまりは、世界は愛で溢れているということ。
ほんの少し前、加納朋子さんの作品を読んだんですけど、両者とも高らかに謳いあげるテーマは同じだと思うのに、どうしてこうも雰囲気が違うのか。
舞城作品は、常に暴力と流血が付きまとう、そんな印象があります。
それでも、描かれるテーマは一環として「愛」。
舞城作品を読んで、思い描くのは、雲ひとつないドピーカンな青空。
相変わらず癖のある文体に癖のあるストーリー。古川日出男もだけれど、好き嫌いが分かれるだろうなと思います。
でも、たまらない人には、麻薬なみの常習性があります。舞城の毒気にすっかりやられてる自分みたいに。
ところで、台無しなことをこっそり言わせてください。
これを読んで、 「すごいよ!!マサルさん セクシーコマンドー外伝」
を思い出しました。
セクシーコマンドーっていう究極の格闘技にまつわる不条理感、整合性のなさ、ちょっと舞城作品に繋がりませんか?え?繋がらない?あ、そうですか……(-_-|||)
ちなみに、マサルさんは傑作です。コミックスも全部初版で持ってるぞ、えっへん。
という戯言はともかく、読み進めていくうちに、成雄がどうやって「獅見朋」(しみとも)って苗字を持つにいたるんだろうとドキドキしながら読んでたんですが、最後の 回文
ってところでずっこけました。
や、やるなあ、舞城!この肩透かし感に脱帽です。
最後の最後まで緊張感を保ちつつ、え?そんなオチ?みたいな(笑)
そして、「山ん中の獅見朋成雄」の最後で明かされなかったウサギの名前。それは 楠夏
だと思っていいですか?
舞城王太郎、やっぱり面白い!圧巻です。
感想を読ませていただいた素敵サイトさま
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