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ばぶさん童話 新シリーズ『5匹の仔豚とオオカミ』集より
創作メモ
◆5ひきの仔豚と狼の名前と性格
長男ぶた……ブァ太郎・・・のんびり屋・気は優しい・まとめ役
二男ぶた……ブィ次郎・・・めざとい・アイデアマン
三男ぶた……ブゥ三郎・・・理屈っぽい・思慮深い
四男ぶた……ブェ四朗・・・ちょっとあまえんぼ・まけずぎらい
末妹ぶた……ブウ子・・・・しっかりもの、がんばりや
オオカミ……のうてんき、ばかちから、いつでもポジティブ
時たま本能が顔を出す(本音は仔豚を食いたい)
まだ名前がない
第2話 5ひきの仔豚と狼のお家づくり
(1) のこぎりぎこぎこ かなづちとんとん
ある日5ひきの仔豚はお家を作りました。
のこぎりぎこぎこ ぎぃーこぎこのこぎりぎこぎこ ぎぃーこぎこ
かなづちとんとん とんとんとん
かなづちとんとん とんとんとん
「わーい、できたぞ」ブァ太郎君が言いました。見事に立派なドアができました。
のこぎりぎこぎこ ぎぃーこぎこのこぎりぎこぎこ ぎぃーこぎこ
かなづちとんとん とんとんとんかなづちとんとん とんとんとん
「わーいできたぞ」とブィ次郎君が言いました。
見事におしゃれな窓ができました。
「ちょっときゅうけいして、おちゃをのもう」
とブゥ三郎君が言いました。
「じゃあ、ドアからはいらなくっちゃ。
だれかドアもっていて、 ぴーん・ぽーん」
とブァ太郎君。
「はーい、いらっしゃいませ、どうぞなかにおはいりください」
とブェ四朗君。
「ほうじちゃでぇす。さあどうぞ」
とブウ子ちゃん。
「みんないいですか?」
とブァ太郎君が周りを見渡しながら言いました。
「いいですよ」
みんなは嬉しさいっぱいに言いました。
「かんぱ~い」
ごくごくごく冷たくておいしいお茶でした。
「ああ、きもちのいいかぜがふいてくるなぁ」
とブァ太郎君が深呼吸して言いました。
でも、何か変です。
何かが足りません。
5ひきの仔豚は周りを見渡しました。
「ドアとマドだけじゃさびしいね」
とブェ四朗君が言いました。
「やっぱりかべもなくっちゃ。」
とブィ次郎君が言いました。
「はしらもなくちゃかべはできないよ」
とブゥ三郎君が言いました。
(2) あめがふったらかささして
お茶を飲んで元気が出たので、5ひきの仔豚はさっきよりももっとがんばって
のこぎりぎこぎこ ぎぃーこぎこのこぎりぎこぎこ ぎぃーこぎこ
かなづちとんとん とんとんとんかなづちとんとん とんとんとん
柱と壁ができると、さっき作ったドアと窓もつけました。
「こんやはここでねよう」
5ひきの仔豚はお家の中に寝転びました。
寝ながら星空を眺められるだなんて
なんて素敵なお家でしょう。
「いちばんぼしみーつけた」
「にばんぼしみーつけた」
「さんばんぼし・・・」
「あ、ながれぼしだ」
「ほんとうだ」
「おつきさまもでてきたよ」
「おほしさま、おつきさま、おやすみなさーい」
5ひきの仔豚はそろってあいさつをしました。
そしてすやすやと眠りにつきました。
しばらくすると
ぽつん
ぽつん
と何かが顔や体にあたりました。
「きゃ、つめたい」
「あ、あめだ。」
「あめがふってきた」
はじめは
ぽつん ぽつん ぽつん でしたが
だんだん ぽつぽつぽつぽつ になり
ぽぽぽぽぽぽ になり
さぁー さぁーが
ざわざー ざわざー ざわざーになりました。
5ひきの仔豚はお家の中で傘をさし、
「そうだ。あしたは、やねをつくろう」
とブィ次郎君が言いました。
「うん、そうしよう」
5ひきの子豚はひとかたまりになって
そのまま朝まで眠りました。
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