あれこれ備忘録 ホスピス医のこころを支えるもの

ザ・トラベルナース DVD-BOX 【DVD】

あらすじはホームぺージから
スーパーナース・九鬼静（中井貴一）の少年時代をよく知る同級生・五味武久（段田安則）が、がんを患い、偶然にも静のいる西東京総合病院に入院した。ところが入院初日から、五味はトラベルナース・那須田歩（岡田将生）もあきれ返るほど、パワハラ三昧！ わざわざ私物を届けに来てくれた部下・茶谷啓介（中島広稀）に罵詈雑言を浴びせたかと思えば、検温しようとする中堅ナース・金谷吉子（安達祐実）と新米ナース・中村柚子（森田望智）のことも不遜な態度で門前払いする。

　かたや吉子は、半人前のくせに文句ばかり言う柚子を厳しく指導。歩らは、連日ピリつく２人をなだめようと腐心する。ところが…ついに不満を爆発させた柚子が「完全にパワハラだ」と、看護部長・愛川塔子（寺島しのぶ）に直訴！ 塔子は吉子のプロ意識に理解を示しつつも、注意を促すが…。

　その矢先、不意の病状悪化で手術適応外となり、ますます情緒不安定になった五味の横暴ぶりに、柚子がブチギレ。あろうことか…医師でもないのに勝手に余命宣告してしまった柚子に、吉子が痛烈なビンタを食らわせる！ しかも、この一件を知った院長・薬師丸卓（山崎育三郎）が塔子に対し、吉子の解雇を示唆!? 一方、死期が近づく五味の心に、静は懸命に寄り添おうとするが…。

ハラスメントが声高に叫ばれるようになったのは何時からだろう。
五味や吉子が話すように、学ぼうとする姿勢のないものになぜ教えてやらないといけないのだ、というのがハラスメントしゃらくさい派にはある。ハラスメントを愛のムチと信じ、耐えた人たちでもあるから、自分たちの行為も愛のムチでありハラスメントにあたると思っていない。ハラスメントと指摘されたとしても愛のムチだと突っぱねるのである。

このドラマの制作者たちも、愛のあるハラスメントは容認するほうなのかな。
愛川部長、九鬼静の台詞からは、愛があれば多少のムチはあっていいのだ、という方向で終わらせたように感じたが、他の人たちはどう観たのだろうか