<ダボシャツ軍団>
4年にもなると、各体育系の部でも目立つ奴が出てきます。それは皆お友達。相撲部のS君、T君、柔道部のN君などなど、「悪い奴」ばっかりです。悪いと言っても性格ではなくて、「見た目」です。当時芸能界では、「ピラニア軍団」という人相の悪い役者だけが集まったグループがありましたが、仲間の中には本当に勧誘された人間もいます。
さて、夏が近づいたある日、相撲部のS君から「ダボシャツ作らないか」との話がきました。ダボシャツというのは、「フーテンの寅さん」が腹巻の下に着ている服のようなもので、丸首、七部袖。これにステテコをはいて出来上がり。(胸には名前の刺しゅう入り).....当時の学生ファッションからは程遠いものでしたが、我々はとても気に入っていました。
夕方になると、夕涼みがてら、皆で経堂の「辰己寿司」までお散歩。平均体重は優に100キロを超し、それも腕に少々自信のある連中がノタノタ歩いているのだから、すれ違う人達はケッコウいやだったでしょう。......でも外見はともかく、皆正義感に溢れた若者(ばか者)でした。
ある時、誰かが言いました。「俺たち、曲がった事は嫌いだよな!」....「そうだそうだ」....「じゃぁ、真っ直ぐ行こう!」と言う事で、まっすぐ経堂にむかいました。......目の前に塀があればよじ登ります。人の家の庭を突っ切り、車があれば当然乗り越え、とにかく真っ直ぐ進みます。 30年も経てばそろそろ時効かなと思い白状しますが、若気の至り。けっこうバカをやりました。
そんな仲間も、今じゃ大会社にいたり、地方公務員で、頑張ったり。......人生を体力で乗り切ろうと、皆、奮闘、活躍しています。
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